• 根拠の無い誹謗中傷-【琉球新報社説】オスプレイ飛行検討 危険な欠陥機は退役せよ &【琉球新報社説】海軍オスプレイ不具合 飛行停止の無期限延期を 他

 MV-22/CV-22オスプレイ。人類初の実用チルトローター輸送機。

 チルトローター機を一言で言うならば、「回転翼機と固定翼機の良い処取り」と言えよう。回転翼機のような垂直離着陸も、固定翼機のような高速/長距離飛行も可能にしようってアイディアで、VTOL(垂直離着陸機)の一形態、とも言い得る。

 チルトローター機ってコンセプトは、案外なくらいに古い。ヘリコプターのコンセプトはルネサンス時代のレオナルド・ダヴィンチまで遡ってしまうから、流石にそれには敵わないが、試作機レベルならばヘリコプターと大差ない。

 それでも、第2次大戦中に或程度実用化され、戦後大いに発展普及したヘリコプターに対し、チルトローター機は実用化の点で大いに後れを取り、殆ど「見果てぬ夢」かとさえ、思われた。何しろ、「ジェットエンジンによるVTOL機(垂直離着陸機(*1))」にさえ遅れを取ってしまったのだから、左様に思われるのも無理からぬ所があろう。

 それを漸く実用化し、量産配備にこぎ着けたのが、MV-22/CV-22オスプレイである。それほど「実用化には新技術が必要だった」と言うこと。人に依っては、「技術的に無理がある」と評することもあろう。


 だが、新技術や新コンセプトと言うモノは、少なくとも当初は「技術的に無理がある」モノだ。オスプレイをして「技術的に無理がある」と評する人には、「ならば貴方は、何だって服を着ている(着ている、よねぇ?)のかね?全裸で無いのは、"技術的に無理がある”でしょ?」と問おう。
 そんな「技術的無理」が、オスプレイ開発当初の事故にも繋がり、輸送機という機種(同乗者数が多い)故に、「事故死者数の多さ」にも繋がった、とは言い得よう。


 しかしながら、米軍はその配備機種毎の事故率「一定飛行時間毎の発生事故件数」をHPとして統計的に公表しており、(その開発当初の死亡事故にも関わらず)オスプレイの事故率が比較的低いことや、「十分と言い得るほどの安全性を日々実証している」事を明示している。


 無論、これは統計的な数値だから、新たな事故が発生すれば、「オスプレイの事故率」は「跳ね上がる」事になる。だが、オスプレイがその飛行の度に日々実証している飛行実績は、「欠陥機」だの「未亡人製造機」だののひどい言われようを、払拭するに足るモノである・・・とは、沖縄二紙は考えもしないのだろうな。

 何しろオスプレイは、中国や北朝鮮にとって、厄介不利益なシロモノ、だからね。

  • <注記>
  • (*1) それは、AV-8ハリヤーとして実用化し、量産配備され、今日のF-35Bへと繋がっている。攻撃機や戦闘機としては実用化したが、輸送機としては実験機レベルに止まっている。 


 

  • (1)【琉球新報社説】オスプレイ飛行検討 危険な欠陥機は退役せよ 

オスプレイ飛行検討 危険な欠陥機は退役せよ

 

https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-2785659.html

 

 

公開日時

2024年02月09日 05:00

 

社会

#社説

<社説>オスプレイ飛行検討 危険な欠陥機は退役せよ

この記事を書いた人

Avatar photo琉球新報社

 鹿児島県・屋久島沖で昨年11月に発生した米空軍の垂直離着陸輸送機CV22オスプレイ墜落事故を巡り、米国防総省が事故を引き起こした「機器故障」を特定したと、AP通信が報じた。報道によると、国防総省は既に飛行再開に向けて計画を進めている。

 

 事故を受けて、米軍は全世界でオスプレイの運用を中止した。それから2カ月経過したが、事故原因に関する公式発表はない。報道された「機器故障」は、事故機だけのものなのか、同型機全てに共通する構造上の問題なのかは判然としていない。このまま飛行再開を受け入れるわけにはいかない。

 オスプレイの技術評価を担当した元主任分析官レックス・リボロ氏は、今回の事故で墜落前にオスプレイの機体が回転していたのが目撃されていることに触れ「相互接続クラッチに問題があることを意味する」と指摘している。

 同氏によると、機体のクラッチが滑ったり、破損したり、ドライブシャフトが切断されたりした場合、飛行制御コンピューターが機体を制御できずに回転してしまう可能性があるという。

 仮にリボロ氏の分析が正しければ、クラッチの破損などでオスプレイはどの機体であっても同じように制御不能に陥る恐れがある。

 事故を受け、米軍は整備記録の見直しなども実施しているはずだが、機器故障は整備で見つかるものなのか、運用年数によって故障の頻度が高くなるのかなど、徹底した調査を実施し、公開すべきだ。

 だが、詳細な事故原因を公表しないまま飛行を再開する可能性は高い。過去の墜落や部品落下などの事故では、米軍は一方的に「飛行再開」を通知し、わが物顔で沖縄の空を飛んできたからだ。

 防衛省は本紙の取材に「米側とは事故の状況や安全対策について確認作業をしているところだが、内容については答えを控える」と答えている。水面下で米軍と調整し、事故原因を伏せたまま運用を再開させてはならない。優先すべきは国民の安全だ。

 航空機の事故は一歩間違えば人命に関わる。原因を究明し、再発防止策を徹底するまで同型機の飛行を中止させるのは当然の対応である。2012年10月に米軍普天間飛行場に配備されたオスプレイは、16年と17年に墜落事故も起こした。全機に共通する構造的欠陥があるなら直ちに退役すべきだ。

 県や宜野湾市、県議会などは事態を重視し、飛行停止を求めている。県民の生命や財産を守るための切実な要求を無視してはならない。オスプレイの運用に多くの県民は同意していないのだ。

 米議会でも乗組員の安全性の観点から疑念の声が上がっている。開発段階から安全性に関し深刻な懸念が指摘されてきた危険な欠陥機の飛行を許してはならない。実際に被害が発生してからでは遅い。

  • (2)【琉球新報社説】海軍オスプレイ不具合 飛行停止の無期限延期を

海軍オスプレイ不具合 飛行停止の無期限継続を

 

https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-2823944.html

 

 

公開日時

2024年02月21日 05:00

 

社会

#社説

<社説>海軍オスプレイ不具合 飛行停止の無期限継続を

この記事を書いた人

Avatar photo琉球新報社

 米軍の輸送機オスプレイにまた問題が発覚した。上空を飛行する際の氷結を防止する装置に不具合があるという。

 

 これまでも構造上の欠陥が指摘されてきた。運用開始後も事故が続発し、機体の欠陥が次々と明らかになった。現在の運用停止措置を今後も継続し、そのまま国内の配備機を全て撤去する必要がある。

 米国防総省の試験機関である運用試験・評価局が海軍仕様機のCMV22について、ことし1月に出した報告書は、防氷装置の不具合などによって「運用に適していない」との評価を示した。

 作戦任務の中止や終了につながった不具合のうち、44%が防氷装置に関するものだったという。

 昨年11月に鹿児島県・屋久島沖で発生した空軍仕様のCV22の墜落事故を受け、米軍は現在、オスプレイの運用を全世界で停止している。

 米報道によると、屋久島沖での墜落事故を引き起こした「機器故障」が特定され、国防総省が既に飛行再開に向けた計画を進めている。ところが、防氷装置などの不具合が発覚したのだ。オスプレイは安全性に関する不安材料が払拭されたことはないのだ。

 2022年6月に米カリフォルニア州南部で発生したMV22の事故について、海兵隊はクラッチの作動不良による「壊滅的かつ予期せぬ機械的故障」との報告書をまとめている。従来のオスプレイの事故の際、機体の欠陥であることを否定してきた米軍による異例の報告書であり、それだけ無視できない欠陥であることがうかがえる。

 この問題について海兵隊は新たな装置を設計し、実装したことによって発生する可能性を「99%減らした」としている。

 ただ、11月の屋久島沖のCV22の事故についてもクラッチの問題が関わっている可能性がある。直前に機体が回転していたとの情報について、専門家からは「相互接続クラッチに問題があることを意味する」との指摘も出ている。欠陥機であることを裏付けるような事故がやまないのだ。

 飛行再開に関し、来県した木原稔防衛相は事前に地元に説明すると明言した。今回の事故に関する米軍の調査報告をそのまま認めて、飛行再開を容認することは断じてあってはならない。繰り返すが、欠陥があることを示す事例が積み重なっているのだ。

 県民の不安も増幅している。政府がよって立つべきは、米軍の側ではなく、事故の起きる可能性のある中で日常生活を送らなければならない国民、県民の側であることは当然のことである。

 政府は事故報告をうのみにすることなく、内容を判断すべきだ。CMV22に関する不具合についても問いただしてもらいたい。懸念を払拭できないと判断するのであれば、政府がやるべきことは飛行を再開させるなと米側に求めることだ。

 

  • (3)沖縄じゃ、氷結なんか滅多に無かろうに。

 そりゃ、あんなリボロ氏(*1)を担ぎ出して奉じたり、「オスプレイにホバリング高度制限があるのは、輸送機として欠陥だ(*2)とか素面で公言できてしまう「(自称?)専門家」を奉じて、オスプレイは危険な欠陥機だから、(飛行停止でも運用停止でも無く)沖縄配備(だけ)反対!!!って、「非人道的レベルで利己的な、沖縄県民大会決議」なるモノに賛同絶賛礼賛してしまうような沖縄二紙である(*3)から、「米海軍がオスプレイの欠陥を認めたぁぁぁっ!!!」となると、上掲の通り。

1> 飛行再開を容認することは断じてあってはならない。

と、断定断言してしまえるのだから、凄い。章題でも触れたが、今回米軍が「オスプレイの欠陥」としたのは「防氷装置」寒冷地や高空で回転翼などに氷が付着するのを防ぐ装置だ。沖縄じゃぁ、真冬でも、余程高空に行かなければ、無縁の装備だろう。
 
 大体、その「米海軍が認めた欠陥」だの「積み重なった欠陥の事例」だの「後を絶たない事故」だのを含めての、「米海軍機の平均を下回るオスプレイの事故率=飛行時間当たりの事故件数」である。

 以前にも書いたが、「墜落事故が後を絶った航空機」とは、「飛ばない/飛ばなくなった航空機だけ」だ。これはオスプレイにも軍用機にも限らず、軍民問わず航空機全てについて、だ。無論、米軍機にも自衛隊機にも人民解放軍機にも限らない。

 墜落事故でさえ「後を絶たない」のである。故障も「新たに見つかった欠陥」も「新たに発生した欠陥」も、「ある」のは当たり前。「無い」のは奇蹟。これも、軍民問わず全ての航空機についてであり、今日も那覇空港を発着している民間旅客機についても然り、だ。

 有り体に言って、沖縄二紙が唱える「オスプレイ欠陥機」説は、オスプレイに対する誹謗中傷である。オスプレイが米軍用機というモノだから、名誉毀損にも「差別」にもならない/されない、だけだ・・・イヤ、「オスプレイ差別」ってのは、成立するのかな?

 そりゃ、オスプレイは、「中共様には不都合」だろうぜ。

 左様考えると、あれもこれも色々と得心が行く。また、そう考えて置いた方が、安全側である。
 
 「沖縄二紙は、中共の日本侵略の尖兵」。そう断定する証拠は無く、状況証拠のみだが、そう考えて置いた方が良い、と言うことだ。

  • <注記>
  • (*1) 「オスプレイには6つの構造的欠陥がある!」と主張して、沖縄二紙の喝采を浴びていたが、その「6つの構造的欠陥」が「全く構造的欠陥では無かった」人。半分近くは「運用制限」でしか無く、つまりは「タダのイチャモン」だ。  
  •  
  • (*2) 「ホバリング高度制限が無い」航空機は、基本「ホバリング飛行できない航空機」だ。ホバリング飛行できる航空機には、「ホバリング高度制限」が必ずあるし、それは「実用上昇限度より低い高度」である。
  •  世の中の輸送機の相当部分である固定翼輸送機には「ホバリング高度制限は無い」。それは、「ホバリング飛行が出来ないから」である。対して、回転翼輸送機には、厳然として「ホバリング高度制限がある」。
  •  従って、この(自称か他称か知らないが)「専門家」の言は、「一体、何を言っているのか、サッパリ判らない」。 
  •  
  • (*3) あ、この点、今回沖縄二紙は「オスプレイの飛行停止」を求めているから、幾らかは「学習した」のかも知れないな。その点は、認めてやろう。