• 風評煽りの人非人ー【毎日社説】福島の鉄くずを横流し 住民の不安を招かぬ対策を


 かつて、福島原発事故直後の頃。福島原発事故の原因となった東日本大震災の被害は原発事故自身よりも広範に及び、震災瓦礫もまた広範且つ大量となった。

 その震災瓦礫の処理を、被災地以外の、東日本大震災の被害を受けなかった、ないし被害が少なかった地域で行おうとした時、放射能による健康被害の恐れ」と称して反対する一群の人非人どもがあった。

 思い出すだに、殺意が走るようなヒドい人非人である。

 「何故人非人か?」と言えば、先ず第一に「震災瓦礫の殆どは、健康被害を惹起する様な放射線を発する訳がないから。」で在り放射能による健康被害の恐れ」などと言うのは「風評煽り」どころか「風評そのもの」であるから。
 

 第二に、其奴らの主張通りに震災瓦礫が、処理する事で健康被害を惹起する程の強い放射線を発する」のならば(左様にこの人非人共は「信じている」筈だが。)、その震災瓦礫が文字通り「山を為している」被災地の放射線環境は「健康被害を惹起する」どころでは無い筈であり、尚且つその震災瓦礫を「被災地の外に出すなとする主張(*1)は、被災地の被災者は、放射線で死ね。」と宣告しているに等しいから、である。


 もう少し「凝った人非人」になると、被災地の人達、皆逃げて!」と善人面で抜かしていたりする。コレも思い出すだに腹の立つ「善人面」だな。
 斯様な主張は、凡そ故郷というモノを軽視乃至無視していると言う点でも人非人ならば、「当人は良い事を言っている心算」という点でも人非人だ。

 無論、実際に被災地から逃げた人もあったが、逃げずに踏みとどまった人もあった。
 
 当時、私(ZERO)は宣言した覚えがある。「被災地に踏みとどまった人達の健康状態が、何時の日か(当時猖獗を極めていた)風評を、粉砕するだろう。」と。

 実際、「そうなった」と、私(ZERO)は判断している。「踏みとどまった福島在住者、特に子供達が、甲状腺ガンなどでバタバタ死んでいく。」なんて事態にはならなかった。なっていないし、なりそうに無い。

 で、当時風評を煽った人非人は如何しているかというと・・・少なくともその一部は「今も現役バリバリの人非人」ぶりを発揮している、らしい。

 誠に、人非人らしいな。
 

  • <注記>
  • (*1) 恐るべき事に、左様に主張・公言する輩が、「掃いて捨てるほどあった/居た」のである。 


 

  • (1)【毎日社説】福島の鉄くずを横流し 住民の不安を招かぬ対策を

福島の鉄くず横流し 住民の不安招かぬ対策を

 

 

https://mainichi.jp/articles/20231109/ddm/005/070/082000c

 

注目の連載 

オピニオン

 

朝刊政治面

毎日新聞 2023/11/9 東京朝刊 857文字

 放射性物質に汚染された可能性がある廃棄物の処理を定めた現行制度の不備が露呈した。

 

 東京電力福島第1原発が立地する福島県大熊町の図書館解体工事現場から、鉄くずなどが無断で持ち出され、売却されていた。

 

 現場は、原発事故による帰還困難区域のうち、優先的に除染が実施された「復興拠点」内にある。工事を受注したのは大手ゼネコンなどでつくる共同企業体(JV)で、下請け会社の作業員4人が窃盗容疑で逮捕された。

 

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 こうした区域から出た廃棄物の取り扱いは、放射性物質汚染対処特措法などで定められている。指定の仮置き場に集められた後、放射能濃度の測定を受け、数値に応じて中間貯蔵施設に運ばれるか、再利用されるかなどが決まる。

 

 だが、作業員らは仮置き場とは別の場所へトラックで搬送し、買い取り業者へ渡していたという。

 

 問題は、国やゼネコンの管理体制が不十分だったことだ。

 

 国は事件を受け、再発防止策を検討する有識者会議を設置した。環境省の説明によると、廃棄物の運搬を記録するシステムはあったが、下請けの作業員任せで、ずさんな運用がされていたという。

 

 

 通常の産業廃棄物の場合だと、廃棄物処理法に基づき、解体工事などの元請け業者が一連の処理に責任を負う。しかし、原発事故で汚染された恐れがある廃棄物の処理に関わる元請けの責任はあいまいだ。

 

 特措法では、収集、保管から処分に至るまでの国の責任が定められている。だが、環境省も現場をチェックしきれていなかった。

 

 

 別の現場で働いていた作業員によると、過去にも同様の持ち出しがあった可能性がある。除染作業で出た廃棄物の不法投棄も相次いでいる。元請け業者の責任を明確化した上で、国のチェック体制を強化する必要がある。

 

 今後、復興拠点以外の帰還困難区域でも、古里に戻ることを望む住民が再び住めるよう、除染や建物解体工事が進められる。

 

 

 住民の安心・安全を守るには、原発事故の後始末を滞りなく進めることが肝要だ。廃棄物の適切な管理は言うまでもない。国は小手先でない実効性のある対策を講じなければならない。

 

  • (2)政府の為すべき事は、「震災瓦礫の管理徹底」であろうか?


 違うな。間違っている。今次の「福島の鉄くず横流し」は、犯罪事象ではあろうが、他でも無い「福島の鉄くず」は「横流し」した所で、「不安はあろうが、実害は無い」事を実証した、と言う事に他ならない。

 従って、政府の為すべき事は、放射能も震災瓦礫も「福島の鉄くず」も、「正しく恐れる」様にする啓蒙活動であり、風評粉砕である。

 それを、「震災瓦礫の管理徹底」を為すと言うのは、他ならぬ「福島原発事故に対する風評煽りに加担する事」で在り、人非人の所業である。


 まあ、脱原発原理主義の狂人共が、風評煽りの人非人だったのは、福島原発事故直後から変わらないがね。

 人非人である事は、犯罪ではない。人非人だとて、罪に問われる事も無かろうさ。
 
 だが、私(ZERO)は非難し、糾弾するぞ。人非人は、人非人だ。