• 声なぞで、「戦」が止むかよ、馬鹿野郎。妄想夢想も、大概にしろ。ー【毎日社説】ウクライナ侵攻 アフリカの仲介 和平求める切実な声だ


  • 1.【毎日社説】ウクライナ侵攻 アフリカの仲介 和平求める切実な声だ

 

 

https://mainichi.jp/articles/20230629/ddm/005/070/101000c

 

朝刊政治面

毎日新聞 2023/6/29 東京朝刊 English version 847文字

 和平を求めるアフリカの切実な願いも、プーチン露大統領には届かなかった。

 

 南アフリカ、エジプト、セネガル、コンゴ共和国、コモロ、ザンビア、ウガンダの首脳がウクライナとロシアを訪れゼレンスキー、プーチン両大統領と会談した。

 

 「戦争を終わらせるべきだ」。南アのラマポーザ大統領はそう訴えて和平案を示した。ウクライナからの露軍撤退や、ベラルーシに配備された戦術核の撤去が柱だ。

 

 ゼレンスキー氏はロシアによる占領が続く限り、交渉に入らないと述べた。プーチン氏は紛争を始めたのは西側だとの持論を展開し、和平案は実を結ばなかった。

 

 アフリカ諸国の多くはかつて欧州の植民地だった。独立の過程で旧ソ連の支援を受け、冷戦時代、東側の影響下にあった国もある。対露制裁に加わらない背景にはこうした歴史的事情もある。

 

 

 7カ国の中では、南アとウガンダがロシア寄りとされている。そうした国々も、戦争を終わらせるべきだと考えていることをロシアは重く受け止めねばならない。

 

 アフリカ諸国はこれまで、域内の紛争では、協調して解決に乗り出してきた。大陸外で仲介外交を展開するのは異例だ。

 

 

 ウクライナ侵攻から1年4カ月が過ぎ、影響は各地に広がる。アフリカのような貧困層の多い地域では特に打撃は大きい。

 

 黒海の封鎖で、ウクライナやロシアから穀物、肥料を輸入できなくなり、深刻な食糧不足を招いた。エネルギー価格の高騰でインフレも起きている。

 

 

 新型コロナウイルス感染拡大で経済が落ち込む中での物価高騰は、政情不安につながりやすい。指導者には、市民の不満が政権に向かうことへの危惧がある。

 

 アフリカ7カ国の首脳はロシアに人道的な対応も求め、ウクライナから連れ去った子どもを帰国させるよう訴えた。

 

 占領地からの住民の移送は戦争犯罪だ。プーチン氏は「子どもたちを紛争地から移動させ、生命と健康を救った」と説明したが、暴論というほかない。

 

 プーチン氏はウクライナ危機の早期収束を希求する新興・途上国の声に耳を傾け、直ちに軍を撤退させる必要がある。

 

  • 2.「和平を求める声」ならば、大概「ある」し、「あった」だろうさ。


 其れは、人類の有史以来の殆どありとあらゆる戦争において、だろうよ。「国民や民衆の圧倒的な支持を得た戦争」ってのも相応にある(*1)のだが、そんな戦争でも「実は反対」って声ないし「声なき声」は、大抵「あった」だろうさ。

 で、そんな「和平を求める声(ないし"声なき声")」で戦争が「終わった」とか「停戦に至った」とか言う事例は、幾つあるかというと・・・どうも、浅学非才な私(ZERO)なんぞには、精々の所、ベトナム戦争ぐらいしか覚えが無い。

 即ち、ベトナム戦争以外の大多数の戦争において、「和平を求める声(ないし"声なき声")」は、「見るべき程の効果を挙げていない」。

 私(ZERO)が見るところ、コレが冷厳なる厳然たる史実・事実である。真、ベトナム戦争に於ける「和平を求める声の奏功」ってのも、かなりの程度怪しいモノなのであるが。

 であるならば、アフリカだろうが中国だろうが、「ウクライナ戦争に対数仲介」に「和平を求める声」が影響していようが居なかろうが、その様な声がどれ程「切実」であろうが、その「切実さ」は、戦争の主体たる侵略者=ロシアにとっても、被侵略者=ウクライナにとっても、「大した問題」な、訳が無い。

 特に、今正に侵略され、国土を蹂躙されているウクライナにとって、何処の誰のどんなに切実な「和平を求める声」とて、「今正にそこにあるロシアの侵略」以上の意味・意義・深刻さがあろうとは、全く期待できないし、期待すべきではない。ハッキリ言って左様な期待は、「図々しい」と言うべきだ。

 であると言うのに、上掲毎日社説は其れを、期待しちまうんだよなぁ。図々しいったら無いな。其れはある意味「ロシアのウクライナ侵略を、肯定している」事になるんだが、気づいているんだろうか?

 「気づいていない」と言うよりは、「気にしていない」のだろうな。

 そう言うのは普通、「敗北主義」と言うのだぞ。
 

  • <注記>
  • (*1)  「例を挙げろ」と言われれば、我が国の日清戦争と日露戦争が挙げられる。大東亜戦争だって開戦当初「国民の大多数は歓呼の声を上げた」事を、想起すべきだろうな。
  •  ABCD包囲網の重圧ってのは、今日では一寸想像しがたいモノがあったんだろう。