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「モリカケ桜」以下ー「首相公邸忘年会」追及のアカ新聞社説に見る、「御前は既に死んでいる。」
いやぁ、そりゃ「モリカケ桜」もヒドかったよ。それでも「モリ」こと「森友学園問題」は「国有地の不正廉売」って「犯罪」と結びついている分、「未だ、スキャンダル味があった」と言えそうだ。
「カケ」こと「加計学園問題」は「安倍首相(当時)の職権乱用で行政がねじ曲げられた」とする「職権乱用による不正ないし不当」って「大義名分」が、まぁだ成立していた。それを「犯罪と立証する」のは、相当に無理があるが。
為てみると、「桜」こと「桜を見る会」以来かな。「(精々の所)年に一度の首相主催のタダ酒宴会」と言う、それも随分長いこと(それこそ、第1次安倍政権は愚か、「悪夢の」民主党政権時代も含む)の「慣習」だが「ちょっとやそっとじゃぁ犯罪になりそうに無い」事象が「追及され、糾弾されるようになった」のは(*1)。
そりゃ、首相ぐらい公的な身分だと、「犯罪に当たらずとも追及される」事は「あり得ること」ではあるが、「モリ」の「国有地不正廉売」や「カケ」の「獣医学部不当新設(*2)」に比べて「話がみみっちくなった」のは、紛れもない事実だ。くどいようだが繰り返すと、「(精々の所)年に一度の首相主催のタダ酒宴会」だぞ。
続く(*3)「学術会議問題」で、追及対象は管首相に代替わりしたが、「首相として認められた職権の行使」が、何故か「学問の自由の侵害」にされてしまったスーパー屁理屈には、一寸驚いたな。
で、今度は、「首相の息子が首相官邸で忘年会をやった。」ッてんで、追及されている、らしい。
<注記>- (*1) それも、実に奇妙なことに、「長年の慣習受け継いでいた」だけの安倍首相(当時)に対してだけ、の追及であり、「桜を見る会」を始めた当事者も歴代の首相も、全くと言って良いほど「追及」されなかった。ま、目的が違うんだろうさ。
- (*2) と、表記していて疑問を感じる表現なんだが。「不当な獣医学部新設」って、どんな状態だ?獣医学部として十分な組織施設がない状態での獣医学部新設、ってことかぁ?
- そもそも、「獣医学部の新設にヒドく規制がかかり、半世紀も(需要は相応にあるのに)新設が認められなかった。」事の方が「歪められた行政」ではないのか??
- (*3) 間に「スパ」こと「スーパーコンピュータ問題」ってのもあったな。「モリカケ」とは「麺類つながり」で、語呂だけは良かったが、「一体何をどう追及しているのか、判らない」内に消えて、「無かったこと」になっているようだ。
.①【朝日社説】公邸「忘年会」 「世襲」が生む公私混同
公邸「忘年会」 「世襲」が生む公私混同
https://www.asahi.com/articles/DA3S15647776.html?iref=pc_rensai_long_16_article
2023年5月28日 5時00分
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赤じゅうたんの敷かれた階段で、新閣僚の記念撮影をまねたり、寝そべってアイスを食べたり、記者会見用の演説台でポーズを決めたり――。およそ公的な空間にふさわしくない、公私混同の不行跡というほかない。
岸田首相の長男で政務秘書官を務める翔太郎氏が昨年末、首相と暮らす公邸に親族を招き、「忘年会」に興じる様子を、週刊文春が写真とともに報じた。
首相官邸に隣接し、首相や家族が住む公邸には、執務や国内外の賓客をもてなす機能もある。首相は一昨日の参院予算委員会で、私的な居住スペースでの会食に問題はなく、自分も顔を出して、あいさつをしたと説明した。ただ、報じられた行動は公的な空間では「不適切だった」と認め、自ら翔太郎氏を厳しく注意したと述べる一方、更迭は否定した。
昨年末といえば、安倍元首相の「国葬」の強行や、次々と発覚する世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と自民党との関係、4閣僚の相次ぐ更迭などで、岸田内閣の支持率が大きく落ち込んでいた時期である。
国民の厳しい視線が注がれているというのに、緩みきった振る舞いは信じがたい。首相を支えるべき秘書官として、その資質を疑わざるを得ない。
翔太郎氏は今年1月、首相の欧米歴訪に同行した際、公用車を使って、名所めぐりや買い物をしていたことが判明し、今回と同様、公私混同などと厳しく批判された。
政府は、対外発信用に外観を撮影したり、首相のお土産を買ったりしただけで、「不適切な行動はなかった」というが、写真はその後、使われた形跡がない。朝日新聞の情報公開請求に対しては、行政文書に当たらないので保存していないとして、3月に「不開示」決定がなされた。これでは、とてもその言い分を信じるわけにはいかない。
そもそも、政治経験の浅い翔太郎氏の起用は、自身、祖父の代からの「3世議員」である首相の「世襲」に向けた布石とみられていた。身びいきが招いたおごりであり、任命した首相の責任も改めて問われる。
政治家の世襲に対する有権者の見方には厳しいものがある。先月の衆院山口2区の補欠選挙で当選した岸信夫前防衛相の長男が、想定以上に苦戦したのは、その表れだろう。
今年に入り、内閣支持率は回復傾向にあり、先日の広島サミットでも、内外に成果をアピールできたとして、政権には高揚感が漂う。だが、足元を直視せず、謙虚さを失うようでは、国民の気持ちは瞬く間に離れかねない。首相はそのことを、肝に銘じなければならない。
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2.どうやら、社説で取り上げたのは、朝日だけらしい。と思われた。
それでも、モリカケ桜以来の「出来損ないスキャンダル追及」を「社説にまで取り上げるのが、朝日新聞だけである。」事に、「一縷の望み」=「日本新聞業界再興の可能性」があるかも、と、思わないでも無かった・・・・全然、全く、「期待して」なんて居なかったが。
「須く、全ての報道は、"プロパガンダである"と、疑ってかかるべきだ。」と、私(ZERO)は高校生の頃から(ひょっとすると、中学生の頃から)心掛けており、「社会の木鐸」というのが「新聞、報道機関、マスコミの、一つの理想像である」事は認めても、「社会の木鐸たれ」と、想像も期待もしていない。
で・は・あ・る・が・・・・
(a)②【毎日新聞社説】首相長男が秘書官辞職 公私混同のけじめは当然
首相長男が秘書官辞職 公私混同のけじめは当然
https://mainichi.jp/articles/20230530/ddm/005/070/078000c
朝刊政治面
毎日新聞 2023/5/30 東京朝刊 English version 843文字
身内による公私混同の振る舞いを見過ごしているようでは、国民の政治不信を広げるだけだ。けじめをつけるのは当然である。
首相公邸での不適切な行動が批判されていた岸田文雄首相の長男の翔太郎氏が、政務秘書官を辞職する。昨年末、親族らと公邸で忘年会を開き、赤じゅうたんの階段で新閣僚の記念撮影を模した集合写真では、翔太郎氏が前列中央に立っていた。
週刊文春が報じ、首相は事実関係を認めた。ただ、当初は厳重注意にとどめ、野党からの罷免要求を拒否していた。遅きに失した対応と言わざるを得ない。
首相秘書官は特別職の国家公務員だ。中でも政務担当は通常、事務所を長年支えるベテラン秘書や役所出身者が務める。だが、首相は政治経験の浅い翔太郎氏を起用し、「世襲をにらんだ布石」との臆測を呼んでいた。
公邸は、首相が公務にあたる首相官邸と同じ敷地内にある。私的な居住空間のほか、国内外の賓客をもてなしたり、執務を行ったりする公的なスペースもある。厳重な警備体制が取られ、税金で維持管理されている。現在は首相と翔太郎氏が住んでいる。
今回の件では首相の責任も問われる。先週の参院予算委員会で、私的スペースでの食事は「特段問題ない」と語ったが、忘年会に自ら顔を出してあいさつしていた。
多数の親族を公邸に招いての宴会は、非常識と言うほかない。野党から「公邸の私物化だ」と批判が上がった。
翔太郎氏を巡る問題はこれだけではない。今年1月に首相の欧州訪問に同行した際、公用車で観光名所めぐりや買い物をしていたと週刊新潮に報じられた。
名所を訪ねたのは広報目的の写真撮影だというが、政府は「使用されていない」と説明していた。閣僚らへの土産代は首相の「ポケットマネー」から出し、公務とは言いがたい。
政策を実行するには、政治に対する国民の信頼が欠かせない。まして、防衛力強化や少子化対策を巡り、国民負担のあり方も議論されている時である。
首相は一連の対応を反省し、国民から疑惑の目で見られぬよう襟を正さなければならない。
(b)③【東京社説】首相秘書官更迭 「公私混同」を猛省せよ
<社説>首相秘書官更迭 「公私混同」を猛省せよ
https://www.tokyo-np.co.jp/article/253535?rct=editorial
2023年5月31日 07時44分
岸田文雄首相が長男で政務担当秘書官の翔太郎氏を六月一日付で更迭する。昨年末、首相公邸に親族を招いた忘年会での不適切行為が理由だが、猛省すべきは長男を政府要職に就けるなど首相自身の公私混同だ。
翔太郎氏は昨年十二月三十日、親族ら十人以上を集めた忘年会の際、公邸の公的スペースで組閣や記者会見を模した記念撮影をしていた、と週刊文春が報じた。
公邸は官邸に隣接し、首相職務の能率化や危機管理、賓客の接遇を目的とする。税金で維持管理される国民の資産であり、首相や家族の居住スペースであっても大規模な私的宴会は望ましくない。ましてや公的スペースでの悪ふざけは私物化であり言語道断だ。
首相は参院予算委員会で私的スペースでの親族との会食は「特段問題はない」と述べ、忘年会に自ら顔を出してあいさつしたことも認めたが、私用で多数の身内を公的空間に招き入れたことに問題を感じないことが深刻極まりない。
翔太郎氏は今年一月の首相訪欧に同行した際、公用車で観光名所巡りや土産購入をしていたと週刊新潮に報じられたこともある。
更迭は内閣支持率への影響や野党の追及を避けるためだろうが、遅きに失した感は否めない。
首相が昨年十月、秘書経験二年半だった翔太郎氏を秘書官に起用したこと自体が誤りではなかったのか。自らの議員としての地位を「世襲」させるために経験を積ませる狙いだったのだろうが、「岸田家」のために公的な地位を利用したとの批判は免れまい。
首相は長男の処遇に限らず、首相の公務と議員としての政務を峻別(しゅんべつ)できているとは言い難い。
自民党の歴代首相は、自ら率いる派閥への利益誘導を疑われないよう、形式的であれ派閥会長を退いてきたが、岸田首相はそうした長年の慣例をも無視し、今も岸田派会長にとどまり続ける。
いくら言い繕ったとしても、政権の緩みや驕(おご)りは国民に見透かされる。首相はこれを機に、公私の峻別ができているか自らを厳しく省みて、改めるべきは改めて政権運営に当たるよう求めたい。
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(c)新聞は既に死んでいる。
「公私混同」と言えなくもないし、左様に非難することが出来るのも事実だろうよ。だが、首相秘書官という公職を辞さねばならないような、話かよ?
今に始まったことではないがね。第2次安倍政権初期の「モリ」こと「森友学園問題」に始まる一連の「出来損ないスキャンダル追及」は、ワイドショーの国会実演」という点で「政党としての野党(の一部)の脳死」をも意味するが、それを支援し応援して騒ぎ立て書き立て金儲けしようと言うアカ新聞やバカマスコミは、「ジャーナリズムの頓死」でもある。
そんなことにすら気づきもせず、「ジャーナリズムの価値」すら理解できない、新聞やマスコミやバカ野党共は、おめでたいと言うべきか、ご愁傷様と言うべきか・・・イヤ、全く、全然、毛筋の先ほどにも、同情しないけどね。自業自得というモノだ。