• 負け犬、遠吠ゆ。-【毎日社説】あす安倍氏「国葬」 首相の浅慮が不信広げた

 いやぁ、いよいよ「明日、安倍首相国葬」って日の毎日新聞社説が、下掲の通りである。ある意味、「スゴい」よなぁ。

 

  • (1)【毎日社説】あす安倍氏「国葬」 首相の浅慮が不信広げた

  • 【毎日社説】あす安倍氏「国葬」 首相の浅慮が不信広げた

 

 

 

https://mainichi.jp/articles/20220926/ddm/005/070/008000c

 

 

朝刊政治面

毎日新聞 2022/9/26 東京朝刊 English version 844文字

 安倍晋三元首相の「国葬」があす行われる。日を追うごとに反対論が広がる異様な状況下での実施となる。

 

 銃撃事件の衝撃が冷めやらぬ中、岸田文雄首相は国会に諮ることなく閣議決定した。民主政治の手続きを欠いた対応が、国民の不信を招く結果となった。

 

 安倍氏をなぜ国葬とするのか。最大の疑問は直前になっても解消されていない。

 

 そもそも、明確な基準や法的根拠がないまま、政治家の国葬を実施することには問題が多い。

 

 首相は「時の政府が総合的に判断するのが、あるべき姿だ」と強調した。これでは、恣意(しい)的な運用がまかり通ってしまう(*1)。

 

 

 戦後に首相経験者の国葬が行われたのは、1967年の吉田茂元首相だけだ。その際も内閣の一存で決めたことが問題となった(*2)。

 

 80年の大平正芳元首相以降は、政府と自民党が費用を折半する「合同葬」が主流となった。野党の理解を得る「政治の知恵」だったが、首相はその慣例をないがしろにした。安倍氏を支持する保守層に配慮して拙速に決めたのだとすれば、浅慮と言うほかない。

 

 

 反対論が強まったのは、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と安倍氏の密接な関わりが明らかになったことも一因だ。そうした人物を国葬とすることは、教団と「関係を絶つ」と宣言した自民の方針と矛盾する(*3)。

 

 首相は国葬とした理由と経緯を「丁寧に説明する」と言いながら、その責任を果たしていない(*4)。決定から1カ月半もたって行われた国会質疑でも、従来の説明を繰り返すだけだった(*5)。

 

 

 毎日新聞の最近の世論調査で、「反対」は62%に上り、「賛成」は27%にとどまった。国会質疑後に反対が増えたのは、首相が説明するほど疑問や矛盾が浮き彫りになったからではないか。

 

 野党第1党の立憲民主党は執行役員が欠席を決め、自民の閣僚経験者にも出席を見合わせる動きが出ている。国葬が国民の分断を深めている形だ。

 

 世論に配慮して政府は各自治体などに弔意の協力を求めず、もはや国葬とは名ばかりだ(*6)。葬儀の形式にこだわり、追悼する環境を損なった首相の責任は重い。

 

  • <注記>
  • (*1) それは、国葬令が失効し、閣議決定のみで吉田茂国葬が実施され、今次安倍元首相国葬を”内閣設置法に基づき、国の行事として実施する”現行法体系の問題であり、国葬令失効とその20年後に吉田茂国葬が実施されたというのに新国葬令を審議すらしてこなかった我が国法体系の問題であって、安倍元首相国葬実施の問題ではない。 
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  • (*2) その後は60年間も放ったらかしだった、って事は、「大した問題とはならなかった。」と言うことだ。 
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  • (*3) 「安倍元首相を国葬としない」ことで「統一教会との関係が断てる」って、どう言うロジックだよ。「エンガチョ」並みの「イメージダウンの目論見」でしかない。 
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  • (*4) 「内閣設置法に基づいて、”国の行事”として実施する。」って、当初から説明しているじゃぁないか。 
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  • (*5) そりゃ「従来の説明」で必要にして十分であり、それ以外それ以上は不要だから、だ。敢えて言うならば、「吉田茂国葬は閣議決定のみで、何ら法律に基づくことなく実施された。」って説明が、「無い」ないし「弱かった」ことが「欠点」として挙げれようが、それぐらいなモノだ。 
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  • (*6) ほーら、バカがつけ上がってやぁガルよ。どうせ「政府が各自治体に弔意の協力を求めた」ら、「弔意の強制だぁぁぁぁっ!」と騒いで、「それでこそ、国葬である。」なぁんて、口が裂けても言わないだろうが。
  •  第一、ハリス米副大統領、オーストラリア首相、インド首相、シンガポール首相など、218の国・地域から約700人が来日し、(時代が大いに異なるが)吉田茂国葬の73カ国を大幅に上回っている。コレを「名ばかりの国葬」とは、なんたる言い草であろうか。
  •  それは、218の国・地域から来日した約700人の弔問客に対して失礼でもあるばかりか、国葬にも関わらず自治体に弔意を要請しなかった日本政府と、それを以て「名ばかりの国葬」呼ばわりする毎日新聞の、異常さ異様さを示すモノであろう。 


 

  • (2)で、結論は?「首相の責任は重い」かね???

 そりゃまあ、国葬前日になって「国葬中止」と主張したってしょうが無い。事実、海外からの弔問客は既に来日し、弔問外交も始まっている時点だ。首相の責任は重いぞぉぉぉっ!!位しか、主張出来る事はあるまいが、それって普通、「負け犬の遠吠え」と言わないか。

 上掲毎日社説に突っ込みを入れた通り、また既に何本もの弊ブログ記事にもした通り、未だに「安倍元首相国葬には、法的根拠が無い。」とか抜かせる厚顔無恥も大したモノだよなぁ。「国の行事として、国葬を実施する。」とは、岸田首相が国葬を決定した時点で既に表明している。その後に何度も「内閣設置法に基づく」事も説明している。
 「吉田茂国葬は、法的根拠なぞ無しに、閣議決定のみで実施した。」って私(ZERO)も当初は知らなかった事実・史実を説明しないのは、「岸田首相の落ち度」かも知れないが、それを調べて報じるのは、本来ジャーナリズムの、報道機関の仕事である(*1)。

 閣議決定のみで実施できた吉田茂国葬も、内閣設置法に基づく今次の安倍元首相国葬も、岸田首相が国会で説明した通り、「時の政府が総合的に判断」したモノだったことは間違いない。また、国葬令が無い現行の法体系では、今後も「時の政府が総合的に判断」するモノである、と、岸田首相が国会で述べた通りである。
 それを国葬の基準が恣意的だと批判するのは勝手だが、「我が国の現行法体系では、国葬は左様な恣意的基準で決定している。」のが厳然たる事実だ。国葬令が無く、内閣設置法があるのだから、な。
 「客観的な国葬の基準を作るべきだ。」と言うならば、少なくとも吉田茂国葬が閣議決定のみで実施されて以来の約60年間、考えようによっては戦前の国葬令が廃止されて以来の約80年間も、「新国葬令を定める」どころかロクに議論もし来なかったて、歴代国会の責任であろうが。
 
 現行法制では、国葬の基準が恣意的だから、国葬反対。」とは、一見尤もらしく聞こえるかも知れないが、「矛盾している」とは言わぬまでも、相当な短絡直結思考であり、大間抜けだ。左様な主張を為す人は、吉田茂国葬以来の約60年間も、何処で何をしていたのかな?「新たな国葬令政体のために尽力していたが、遂に今次の安倍元首相国葬には間に合わなかった」という人以外は、「現行法制では、国葬の基準が恣意的だから、国葬反対。」等とは、主張出来ないはずだ。

 で、繰り返しになるが、上掲毎日社説の「結論」は、「岸田首相の責任は、重い」かね?

 バカバカしい。日本国首相の責任ったら、原則「日本で一番重い」に決まっている。「日本国首相以上の責任を負える人」ったら、天ちゃんぐらいしか居ないじゃぁ無いか。何を今更今頃、「岸田首相の責任は、重い」だよ。

 いや、違うな。この「上掲毎日新聞社説の結論」は、「岸田首相の責任を問うている」のでは無かろう。世論調査結果などに見られる「岸田首相・岸田政権の支持率低下」が更に続き、もっと低下することを願っての、ある意味「呪詛」であり、「毎日新聞の願望」だな。

 まあ、呪詛も願望も、毎日新聞の勝手だけどさ。支持率なんてのは、「3割もあれば沢山」で、岸田首相当人も「一喜一憂しない。」と言明している。その岸田首相の言明が余程の虚勢で無い限り(*2)、毎日新聞の呪詛も願望も、虚しいモノに終わろうぞ。
 

  • <注記>
  • (*1) ま、その仕事を辛うじて全うしているからこそ、私(ZERO)も「吉田茂国葬は、法的根拠無しに、閣議決定のみで実施した。」事実・史実を、今回知ることが出来たのだが。 
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  • (*2) まあ、「左様な虚勢である」可能性も、ないではない、だろうが。