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【産経】喪失 課題 「外交力、一生忘れない」 杉山晋輔前駐米大使
弊ブログを幾らかご覧になればわかろうが、私(ZERO)は安倍晋三元首相を基本的に支持しており、その功績も相当程度知っている、つもりだ・・・つもりだった。
だが、下掲産経記事に記載された、G7会合での「安倍首相(当時)の、美事な外交手腕」については、知らなかった。時に2014.6。ロシアのクリミア併合直後の話、である。
【産経】喪失 課題 「外交力、一生忘れない」 杉山晋輔前駐米大使
2022/8/18 16:37
https://www.sankei.com/article/20220818-XOCBZLXI4ZLLDORLALI75ZVPH4/
有料会員記事
杉山晋輔・前駐米大使(酒巻俊介撮影)
安倍晋三元首相の評価は国内で定まっていないようであるが、外交官として対外政策のお手伝いをした観点からだけは言えることがある。事実の問題として、国際社会であれだけ知名度があり、信頼され、存在感を示した人は稀有だ。
「自由で開かれたインド太平洋」も日米豪印の「クアッド」も、もともとは安倍氏のアイデアだ。安倍氏なくしてこの話はなかった。構想力、発信力、外交力で非常に光った存在だった。
私が「やっぱり安倍さんはすごい」と思ったのは2014年6月にベルギーの首都ブリュッセルで開かれたサミット(先進7カ国首脳会議)だった。その年3月にロシアがウクライナのクリミアを併合し、会議はウクライナ一色だった。
(以下有料記事)
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かくて失われしモノの価値を思い。暗黒の彼岸に瞳巡らせば、地球の緑の丘々は、潤みて麗し。
有料記事なので、ネタばらしは避けねばなるまいが、このG7席上の安倍首相(当時)は、美事に米国と欧州の橋渡しを為し、G7合意を実現して見せた、のである。
「化け物だな!」ってのが、私(ZERO)がこの記事を読んでの第一声。第一印象は、今やその「化け物を、失った」喪失感、である。
だが、それが痛手であればこそ。その「痛み」は、我らが安倍晋三元首相に「依存していた」証でもありその意志を継ぐべき証左、でもある。
安倍元首相には改めてご冥福を祈るとともに、その継ぐべき遺志を、残された我らは、継がねばならない。
ついでに書けば、この「化け物ぶり」もまた、国葬当然とする補強証拠である事を、指摘しておこう。