• 朝日も遠吠え-【朝日社説】臨時国会 首相は「国葬」の説明を

 安倍元首相の国葬を巡るアカ新聞どもの反対論の悲惨さは、既に弊ブログ記事としたところ。(安倍首相、国葬至当、反論惨)安倍首相、国葬至当。反論惨。ー「安倍元首相国葬」決定に対するアカ新聞ども反論社説の悲惨さ。 | 日出づる処の御国を護り、外国までも率いん心 (ameblo.jp)

 その先行記事にて、朝日社説が4日遅れで一番遅かったことと、毎日社説が「明白には国葬反対では無かった」ことも書いた。
 更に追加記事で、毎日が新たに「安倍元首相の国葬に対し、国会での説明を求める社説を掲げた」事も記事とし、毎日が(未だ明白に国葬反対とは表明しないモノの)矢っ張り「国葬反対」なのだろう、と推定した。

毎日の遠吠え―【毎日社説】安倍氏「国葬」を決定 なぜ国会説明しないのか | 日出づる処の御国を護り、外国までも率いん心 (ameblo.jp)

 で、そんな毎日新聞に対抗したのかは知らないが、今度は朝日が「安倍元首相の国葬を、国会で説明しろ。」って社説を掲げた。そりゃまぁ。安倍元首相国葬は既に閣議決定され、日付も場所も「今秋9月27日 武道館」と諸外国へ通知公知周知されている。各種世論調査結果は「国論二分」ながら「国葬賛成がやや有利」の様だし、何より「国論二分」ながら60年安保のような「革命前夜の洋装」には到底なりそうに無いから、「国葬反対」から「国葬を説明しろ」に「方針転換」した、らしい。
 

 

  • 【朝日社説】臨時国会 首相は「国葬」の説明を

  • 臨時国会 首相は「国葬」の説明を

 

 

https://www.asahi.com/articles/DA3S15370474.html?iref=pc_rensai_long_16_article

 

2022年7月28日 5時00分

 

 

 政府が閣議決定した安倍元首相の「国葬」について、世論の賛否は割れたままである。

 

 社説は、極めて異例の追悼の形式が、社会の溝を広げ、政治家の業績に対する自由な論評を妨げる恐れを指摘した。

 

 来週、召集される臨時国会では、国葬を決めた岸田首相自身が、数々の疑問や懸念に直接、答えねばならない。説明責任も果たさず、わずか3日の会期で閉じるなら、国葬に対する違和感を強めるだけだろう。

 

 参院選直後の臨時国会は、参院の新しい正副議長と常任委員長らを決めるために開かれる。会期は数日で、首相が答弁に立つ機会はないのが通例だ。

 

 与党は今回も同様の方針で、野党に提案した会期は3日間である。現職の国会議員が亡くなった際の習いで、衆院本会議で安倍氏に対する追悼演説は行われるが、国葬をめぐる質疑に応じる考えはない。

 

 戦前の国葬令は失効し、国葬を直接定めた法令はない。首相経験者の葬儀は、政府と自民党の合同葬が定着しており、国葬は半世紀以上前の吉田茂の1例のみだ。政策への評価が分かれ、森友・加計・桜を見る会をめぐる問題も未解明の安倍氏を特例扱いすることに、疑問を抱く国民がいるのは当然である。

 

 にもかかわらず、自民党の茂木敏充幹事長は「国民から『いかがなものか』という指摘があるとは認識していない」として、国葬に反対する野党の主張は「国民の声とかなりずれている」と述べた。これでは、政権が国葬を通じて安倍氏への政治的評価を定めようとしていると疑われても仕方あるまい。

 

 吉田の国葬では、黙祷(もくとう)を促すサイレンやアナウンスが全国各地で流れ、官公庁や学校の多くが午後は休みとなった。今回、政府は「国民に喪に服することを求めるものではない」(松野博一官房長官)としているが、忖度(そんたく)や同調圧力による事実上の強制とならないよう、首相の口から明確に語るべきだ。

 

 臨時国会で議論すべき喫緊の課題は他にもある。新型コロナの第7波への対応だ。

 

 新たな行動制限は「考えていない」とする政府方針は理解できる。ただ、それは一人一人が感染リスクを避ける行動を取ることが前提だというのに、現状は「これまでと同じでよい」というメッセージとして受け取られているとの指摘がある。

 

 夏休みやお盆で人の移動や接触が増え、さらに感染が拡大しかねない。国民に危機意識を共有してもらうためにも、国会質疑を通じた発信は重要である。

 

 岸田政権は野党各党が求める十分な会期を確保して、一連の課題に真摯(しんし)に向き合うべきだ。

 

  • 単なる「違和感」と「説明しろ」への「後退」

 上掲朝日社説の行間に垣間見える(と、私(ZERO)には思われる)のは、「国葬に賛成する(私(ZERO)のような)国民」という事実であり、認識である。何しろ先行する7.24社説では、「安倍氏を悼む 「国葬」に疑問と懸念」という婉曲表現のタイトルで(毎日社説とは事なり)明白に「国葬反対」を打ち出していた、朝日だ。
 
 弊ブログの先行記事では、安倍元首相国葬に反対するアカ新聞五紙からその理由を7つ抽出し、「各個撃破した」心算だが、その抽出された理由の内、朝日社説が掲げたのは、以下の6つである。

<理由1> 国民を分断するから

<理由2> 内心の自由に抵触するから/弔意を強制するおそれがあるから

<理由3> 異例の扱いだから

<理由4> 法的根拠が無いから

<理由5> 政治指導者に対する冷静な評価を妨げるから

<理由6> モリカケ桜など安倍政治批判があるから


 アカ新聞五紙の掲げた7つの理由の内、6つという大半(残りの一つ<理由7>は「費用を全額国が負担するからだが、コレはトートロジー同義反復で、反対理由失格 )を駆使している他、<理由5>「冷静評価妨害朝日独自の「安倍元首相国葬に反対する理油」であることは、特筆して良かろう。流石に「4日間遅らせた後出しジャンケン」と言うべきかも知れないが、「4日間かけて捻り出した屁理屈が、<理由5>”冷静評価妨害”かよ!」とも思う。まあ、モリカケ桜であれだけ騒いで、安倍元首相の現役首相時代に再三「冷静な評価を妨害し続けた」朝日が、何を抜かすか、って所なんだが。

 ああ、上掲する新たな「国葬を国会で説明しろ」社説にも<理由1>~<理由6>は繰り返されており、「安倍元首相国葬に犯来する理由」に「ブレが無い」点は、評価して良かろう。
 
 だが、先行する7/20社説では、

1>  自由な論評を許さぬ風潮が生まれれば、それこそ民主主義の危機である。

と、民主主義の危機」をほぼ断定し、明らかに(明らか、だよな。)「安倍元首相国葬に反対」を表明していた朝日が、上掲社説では、「岸田首相は国会で(十分な会期をかけて)説明しろ。」としか主張していないことには、相当な「違和感を覚える」ぞ。「民主主義の危機」は何処へ行ったんだ?その危機は、岸田首相が国会で説明すれば、去るような危機なのか?去るとしたら、そもそも、危機なのか???

 いや、違うな。朝日が求める「国会での説明」には、「違和感」と共に「既視感」がある。他でも無い、モリカケ桜の「モリ」事「森友学園問題」では、森友学園に対する不正不当な国有地廉売について「安倍昭恵夫人の国会招致&喚問」を社説で求めたのが、他ならぬ朝日だ。

 十分な会期をかけての説明ってのも、ある種の「罠」だろう。朝日はじめとするアカ新聞どもも、野党(の一部)も、岸田首相が国葬の意味と意義等について何をどう幾ら何回懇切丁寧に説明したって、「理解」も「納得」もしないだろうよ。

 で、またぞろ、「質問に答えてない!」とか「疑問はさらに深まった!!」とか延々と繰り返すのだろうさ。時間と国費の無駄だ。

 ああ、そうか、上掲朝日社説が終盤で、今次臨時国会では「武漢肺炎対策も議論しろ」と付け足しのように書いているのは、「安倍元首相国葬に対する追及」だけでは「国費の無駄」と言われるから、「付加価値を付けよう」ってことか。
 
 だが、「国民に(武漢肺炎に対する)危機意識を共有してもらう」ために「国会質疑を通じての発言」なぞ不要無用だ。国会も質疑も介さずに、「発言」だけあれば、事足りる。
 国会質疑を通じたとは、野党にも絡ませて、出番を作れ。の意味だろう。その野党の「絡み」や「出番」に意味/意義があればそれも良かろうが、「ワイドショーの実演」ぐらいの期待できず、「真摯な議論を通じて建設的な意見集約が出来る」なんて、想像することすら難しくなっている。

 言い替えようか。立憲民主党なんてのが野党第一党である限りは、国会質疑は「ワイドショーの実演」以上のモノとなるとはとても思えない。「そんなことは無い」と実績を持って示さない限り、今次臨時国会の会期は、三日もあれば十分釣りが基そうだぞ。