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今度の衆院選挙では、草野耕一、三浦守、宮崎裕子、守賀克也の最高裁判官リコールをお忘れ無く。
今度の衆院選挙に限らず、衆院選挙の投票には、最高裁判官の信任/不信任を投票する「国民審査」が同時に実施される。私(Zero)ですら一度も活用したことの無いこの制度であるが、このたびは是非ともタイトルの4裁判官、草野耕一、三浦守、宮崎裕子、守賀克也の「不信任」を表明しよう、と考えている。
理由は単純にして明快だ。この4裁判官は、先頃最高裁で審議された「夫婦は同姓を原則とする現行法制度の憲法審査」に於いて、「夫婦同姓を定めた現行法は、違憲だ。」と表明しているからであり、且つ、少なくとも報じられている限りでは、その「現行・夫婦同姓法制は違憲」と断じる根拠が極めて不健全にして説得力皆無であり、「最高裁判官としての見識」どころか「正気と常識さえ疑えるレベルだから」だ。
無論、私(ZERO)は「夫婦別姓制度」なんぞ大反対であり、「法の定める家族制度は、最も保守的・安定的であるべきだ」と主張しており、この点で当該4最高裁判官とは「大いに意見を異にしている」。
だが、このたび私(ZERO)が「国民審査」制度を活用して当該4裁判官に「不信任」を表明しようと言うのは、一人「私とは意見を異にするから」ではない。それも「無いではない」が、寧ろ「現行・夫婦同姓法制は違憲」と断じる根拠が極めて不健全にして説得力皆無である事、の方が大きい。
例えば、当該「現行の夫婦同姓法制度は、合憲と判定した判決」が出た後の報道記事に於いて、当該4裁判官の一人は「違憲と判定した」根拠を、「夫婦同姓の実害は明らかであり、夫婦別姓の利点も明らかである。夫婦別姓の欠点は小さいし、在ったとしても程なく消える。」と断定・断言していた。私(ZERO)に言わせれば「夫婦同姓の実害」も「夫婦別姓の利点」も全く明らかではないし、「夫婦別姓に変更することの実害」には絶大なモノを感じるのだが、それはさておいて・・・お気づきだろうか。この最高裁判官はその「違憲判定理由」を「損得勘定」に依っている、と言う、私(ZERO)にしてみれば「驚愕の事実」に。
「損得勘定で、違憲/合憲を判定する」なんて公言できてしまう最高裁判官は、それだけで「最高裁判官の資格は無い」。断言出来る。
私(ZERO)は、日本国憲法に対し極めて懐疑的な考えを持ち、「果たして、一つの独立国の憲法たる資格があるのか?」さえ疑問視する「憲法懐疑論者」・・・というよりは「日本国憲法否定論者」であるが、それでも「違憲/合憲を判定する上で、依って立つべきは先ず日本国憲法そのものである。」とは断言断定できる。況んや、最高裁判官たるモノは、相応に法学も憲法学も修め、「違憲/合憲を判定する」のはその職務職責の一環である。と言うのに、「夫婦同姓の現行法制は、損だから、違憲。」と断定し明言し公言しやぁがった、のである。
一体、何処でどんな法学やら憲法学やらを、学んだのやら。
他の三人についても何やらコメントはあったようだが、どれもコレも「大したことは言っていない」であり、それ即ち、「大した根拠も明示公言できないまま、夫婦同姓の現行法制を違憲と断定」しやぁガッタのが、この4裁判官である。
故に、この4裁判官は、リコールされて然るべきである。
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ヒョッとして、「憲法変えちゃぁいけない教」の影響、かぁ?
憲法とて、所詮神ならぬ身の人が作ったモノだ。完全無欠完璧無瑕疵ではあり得ない。また、憲法発布当初は仮に完全無欠完璧無瑕疵であったとしても(そんなことは、あり得ないのだが)、時が流れ時代が移り状況が変われば、綻びも不都合も、出て来て当然。出て来なかったら奇蹟だ。
なればこそ、通常の憲法は改憲手続きも定められ、綻びや不都合は改憲することで修正できる。
であればこそ、「違憲/合憲の判定」は「純粋に憲法に則って行う」事が出来る。「憲法に則り、合憲のままでは不都合/不利益がある」となれば、改憲して左様な不都合/不利益を除去なり軽減なりする、と言うのが法学や憲法学枯らしても筋であり、王道であろう。
・・・否、寧ろ、「合憲/違憲の判定は、先ず憲法に則って行い、『憲法に従ったままでは不都合/不利益』となれば、改憲を検討する』という一連のロジックを「否定する」法学や憲法学ってのは、相当に学問としては「異端」であり、暴論に近い、のではなかろうか。
だが・・・我が国の、特に憲法学界に蔓延る『憲法変えちゃぁいけない教徒』となると、どうだろうか。何しろ「憲法変えちゃぁいけない」ものだから、「憲法に従ったままでは不都合/不利益」と言う事態/事象は、それこそ「不都合」極まりない、だろう。
で、「逆転の発想」と言うべきか、「不都合/不利益なモノは(自動的に)違憲」と判定/断定してしまう。コレにて如何なる不都合/不利益をも『憲法を変えずに回避」出来る。めでたしめでたし・・・(*1)。
その結果(の一端)が、上記4最高裁判官の「実に奇っ怪な夫婦同姓現行法違憲論」なのでは、無かろうか。だとしたら、「憲法変えちゃぁいけない教徒」こそ、諸悪の根源であり、討つべき打倒すべき潰すべき目標、って事に、なりそうだぞ。
- <注記>
- (*1) なのは『憲法変えちゃぁいけない教徒』にとって、だけだぞ。