• バカバカしいにも程があろう。ー【朝日社説】トイレ制限判決 性自認 尊重する職場に

 私(ZERO)は、親のおかげで相応に高い教育を受けており、理系である事も相まって、「理屈先行=現実軽視/無視」の「頭でっかち」となる傾向にある、と自覚も自戒もしているのだが、「こう言うのを“頭でっかち”と言うのだな。」と、改めて思わされたのが、下掲朝日社説である。

  • 【朝日社説】トイレ制限判決 性自認 尊重する職場に

【朝日社説】トイレ制限判決 性自認 尊重する職場に

 

  https://www.asahi.com/articles/DA3S14923643.html?iref=pc_rensai_long_16_article

2021年6月1日 5時00分

 

東京高裁の判決言い渡し後、記者会見した経産省職員=2021年5月27日、東京・霞が関、阿部峻介撮影

 

 社会の少数者の悩みに向き合わず、説得力を欠く判決だ。

 

 戸籍上は男性だが女性として暮らす性同一性障害の経済産業省職員が、職場が女性トイレの使用制限などをするのは違法だと訴えた裁判で、東京高裁は同省側の主張を大筋で認めた。

 

 判決は「自らの認識に基づく性で社会的生活を送ることは、法律上保護された利益だ」と述べる一方で、勤務する階から離れたトイレを使うよう、10年以上にわたって原告に求めている措置に問題はないとした。

 

 性別適合手術を受けていないこと、この間、差別是正に向けた新たな規範の制定や裁判例がなかったことを挙げ、長期に及ぶ制限を是認している。

 

 納得には程遠い判決理由だ。

 

 適合手術は体への負担が大きく、望まなかったりあきらめたりする人も少なくない。原告に責任があるかのような物言いは、「意思に反して身体を傷つけられない自由」の侵害にも通じる。裁判例がないことが物事を変えない理由になるのなら、世の中の多くのことはいつまで経っても変わらない。

 

 目の前の紛争の解決を通じて社会を良い方向に進めていこうという問題意識も、そこで司法が果たすべき責務への自負もうかがえない判決だ。

 

 「事業主の判断で先進的な取り組みがしやすい民間とは事情が異なる」として、経産省を擁護している箇所もある。これも逆立ちした発想だ。公の機関だからこそ、人権をより重んじ、民間の先をゆく対応をとってしかるべきではないか。

 

 原告はホルモン投与を受けていて、外見も女性だ。判決は他の職員が「性的不安」を抱かないようにする必要があると説くが、そうした不安を示す具体的な証拠は提出されていない。

 

 「経産省が懸念するトラブルの可能性は抽象的なものにとどまる」と指摘し、人々の意識の変化や世界の潮流にも目を配って使用制限を違法とした一審・東京地裁判決のほうが、事実に即し、得心できる。

 

 折しも自民党は、性的少数者への理解を深めることをめざす法案について、今国会への提出を見送る考えを示した。

 

 野党との協議を経て法案に盛り込まれた「性的指向及び性自認を理由とする差別は許されない」との文言に、党内の保守派が反発。閣僚経験者からは「体は男なのに女子トイレに入れろとか、ばかげたことが起きている」などと、誤解と偏見に基づく発言も飛び出した。

 

 個人を尊び、共に生きるための「新たな規範」を速やかに制定する。行政、司法、そして一部政治家の無理解は、その必要性を何よりも雄弁に物語る。

 

 

  • 「自称オカマが”自分は女性だ!”と主張して女性トイレに入る」って、正常な訳があるかよ。

 その「自称オカマ」が、「唯の変態/変質者」である可能性を、なぁんだって無視できるのやら。

 「性自認」などと尤もらしい字面で表記されるが、要は自己申告で「自称」でしかない。左様な「性自認」と生物学的/肉体的な性別が「一致しない」って事がそもそもの発端な訳だが、喩え医者とて左様な「性自認」の真偽を何処まで見抜けるモノやら。

 仮に医者が「性自認の真偽」を見抜けたとしよう。「唯の変態/変質者」ではない性同一性障害者がその「性自認に従ったトイレを使用する」って事は、「真性のオカマが女性トイレを使用する」って事、或いはその逆(*1)って事だ。一般的に性自認と外観外見に直接の相関は無いだろうから、「外観上男性である真性のオカマが、女性トイレを使用する」事もありうる、と言う事だ。
 
 そりゃ、セクハラではないのかね?セクハラってのは「被害者がセクハラと感じたら、セクハラ」だぞ。女性トイレに入った女性が、真性オカマであれ外見上男性に遭遇したら、「セクハラと感じる」事は、大いにありそうな事(*2)だろう。

 つまりは、「性自認を尊重する」などと言う御大層な理論/理屈/理念を大上段に振りかざすから、実に馬鹿げた主張となる。

> 閣僚経験者からは、「体は男なのに女子トイレに入れろとか、ばかげたことが起きている」などと、誤解と偏見に基づく発言も飛び出した。

等と、上掲朝日社説にも明記しているぐらいだから、全く度し難い「頭でっかち」だな。

 朝日の主張に従えば、「体は男なのに女子トイレに入れろとばかげたこと」が「起きる」のは大いにあり得ることであり、至極まっとうな、常識的な判断であり、誤解も偏見もヘッタクレもありはしない。

 冒頭にも書いたが、「こう言うのを、”頭でっかち”と言うのだな。」と、改めて思わされた次第だ。以て他山の石としよう。

 

  • <注記>
  • (*1) 「真性のオナベが男性トイレを使用する」。こちらの方は、歓迎する向きもあるかも知れないな。 
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  • (*2) 先述の「真性オナベの男性トイレ使用」の逆だが、これを「セクハラとは感じず、寧ろ歓迎する」女性だって、居ないとは限らないだろうがね。
  •  ああ、朝日の女性記者ならば、当然「歓迎する」のだろうな。「性自認を尊重する」とかナントか言って。
  •  本当に「性自認を尊重するから」か否かは、当人と神様ぐらいしか、判らないだろうがね。