-
朝日的言い訳-【AERA】AERA dot.記事への防衛省の申し入れに対する見解
5月17日から、東京と大阪で自衛隊の医官を動員しての大規模接種センターが稼働を始めた。その予約はネットからするシステムになっているのだが、AERA誌と毎日新聞がそれぞれ、「架空の予約番号で、予約が取れてしまった」ことを実践・実行して「確認」し、これを記事にして報じた。まあ、後掲記事から時系列順(推定含む)に並べると、以下の経緯となっているようだ。
① 「5月17日の1100予約開始」に対し、
② 毎日紙とAERA誌は架空の予約番号で予約を実施し、これが出来る事を確認(*1)。
③ (少なくとも朝日は、)上記②について、防衛省とシステムの委託先である会社に見解を求める。(と、主張している。)
④ 上記③に対し「明確な回答が得られない」事を確認する。
⑤ 「架空の予約番号で予約できる事」を、その方法も含めてAERA記事にして報じたのが、5月17日の1703である。(後掲)
「推定含む」としたのは、上記③「防衛省と委託先会社への問い合わせ」は「架空の予約番号による虚偽予約が、出来る」という確信があれば、上記②「架空予約の実施による確認」を待たずに「問い合わせる」事が可能であろうから。だが、普通に考えれば上記③は上記②の後でああり、時系列は上記の通り、であろう。
即ち、当該大規模接種センターの予約開始から、AERA誌の報道までの時間は僅かに6時間と3分。記事として報じる前に、推敲もあれば、デスクのチェックも当然入るもんだろう。上記③「見解を求める問い合わせ」が上記②「架空予約の実施」より後ならば、上記④「明確な回答が得られない」と判定されるまでにかけられた時間は、良い処5時間、だろう。
さて、この報道記事に対して防衛省としては、一言も二言もあって然るべきであり、事実「記者報道に対する申し入れ」をAERA誌の出版元である朝日出版に送りつけた、そうだ。下掲するのはこの「防衛省の申し入れ」に対する朝日出版の「見解」であり・・・まあ、平たく言って、「言い訳」だな。
- <注記>
- (*1) 後掲の通り、「誰でも何度でも予約可能」なんて報じているのだから、架空予約したのは一回や二回では無い、筈だ。
- また、報道して記事にしていないだけで、他の新聞社や雑誌社が、同様の「犯行」に及んでいる可能性も、否定は出来ない。
【AERA】AERA dot.記事への防衛省の申し入れに対する見解
【AERA】AERA dot.記事への防衛省の申し入れに対する見解
AERA dot. 記事への防衛省の申し入れに対する見解
https://dot.asahi.com/info/2021051900065.html?page=1
2021.5.19 18:05dot.
AERA dot.で5月17日に配信した『【独自】「誰でも何度でも予約可能」ワクチン大規模接種東京センターの予約システムに重大欠陥』の記事について19日、芹澤清・防衛省官房長名の「貴社報道に対する申し入れ」が郵送で届きました。これに関する弊社の見解は次の通りです。
今回の記事は、人の生命・安全に影響を及ぼす新型コロナウイルスのワクチン大規模接種に関する予約システムについて、架空の市区町村コードや接種券番号で誰でも予約ができてしまう脆弱性があり、このシステムを使って重大な不正行為が行われる恐れがあることを指摘したものです。この点について事前に防衛省とシステムの委託先の会社に見解を求めましたが、明確な回答は得られませんでした。取材過程における予約は情報に基づいて真偽を確かめるために必要不可欠な確認行為であり、記事にある通り、確認後にキャンセルしております。65歳以上の接種希望者の接種の機会を奪い、ワクチンを無駄にするものではありません。政府の施策を検証することは報道機関の使命であり、記事は極めて公益性の高いものと考えております。
2021年5月19日 株式会社 朝日新聞出版
-
タダの言い訳
要は「架空予約はしたが、その後キャンセルしたのだから、実害はなかった。」って主張である。「政府の施策を検証する事は報道機関の使命であり」なぁんて大上段に振りかぶってやぁがるが、キャンセルしようが架空予約で予約業務に不当な負担を強いた事は間違いない。また、その「架空予約法」まで合わせて「報道」してやぁガルのだから、「政府の施策検証」と言うよりは「架空予約のススメ」に近い。有り体に言えば、テロかサボタージュだ。
ま、テロもサボタージュもダブルスタンダードも、朝日にはお似合いだけどな。
興味深いのは、この「朝日の言い訳」記事よりも、そのコメント欄だ。
全然関係ないコメントも散見されるが、少数ながら朝日の(より正確には、AERA誌であり、朝日出版社の、だが)所業を擁護するコメントもあり、擁護するコメントはあるモノの、全然支持を集めていない。
コメントとして圧倒的多数で支持を集めているのは、朝日の所業を非難するコメントだ。
まあ、コメント欄だの支持数(「いいね」の数)だのは、全く信用できるモノでは無いが、かかる「事象」が「日本国民には(未だ)健全な常識が通用する」事の表れであるならば、幸いこれにすぐるは稀有であろうな。
☆
【AERA】【独自】「誰でも何度でも予約可能」ワクチン大規模接種東京センターの予約システムに重大欠陥
【独自】「誰でも何度でも予約可能」ワクチン大規模接種東京センターの予約システムに重大欠陥
https://dot.asahi.com/dot/2021051700045.html?page=1
吉崎洋夫2021.5.17 17:03dot.#ヘルス
新型コロナウイルスワクチンの大規模接種センターの概要を発表する防衛省の中山泰秀副大臣(C)朝日新聞社
AERAdot.編集部で予約した画面
AERAdot.編集部で予約した画面
菅義偉首相の肝いりで5月24日、東京都千代田区大手町に開設予定の新型コロナウイルスワクチン大規模接種センター。
【写真】AERAdot.編集部で予約した証拠画面はこちら
接種予約は17日午前11時の開始からわずか45分で2万1000件に達するなど順調な滑り出しだったが、システムには重大な“欠陥”があることがAERAdot.編集部の調べでわかった。予約対象者の65歳以上の高齢者ではなくても、誰でも、何度でも予約ができるのだ。セキュリティ設計は一体、どうなっているのか。
菅首相が掲げた「1日100万人接種」を達成すべく、1日1万人の高齢者が接種できるという触れ込みで準備が始まった大規模接種東京センター。
予約が始まった直後、「ワクチン予約に大変な欠陥が見つかった。システムのセキュリティが機能していない」(防衛省関係者)という情報が飛び込んできた。どういうことなのか?。
AERAdot.編集部は裏付けを取るべく実際の予約システムで確認してみた。予約には地方自治体から送付された接種券を持っている必要があるとされていた。
予約サイトでは接種券に記載されている市町村コード(6桁)と接種券番号(10桁)を入力し、さらに自身の生年月日を入力する必要がある。
そこから進むと、接種希望日時を選ぶ画面が出る。カレンダーから接種枠の空きがある日時を選び、予約をすることが簡単にできる。
今回の予約は65歳以上の高齢者で東京センターは東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県の居住者が対象、大阪センターは大阪、京都、兵庫の2府1県の居住者が対象になっている。
当然、対象以外の人は予約ができないと思いきや、「誰でも予約できる」(同前)というのだ。
AERAdot.編集部で東京の予約サイトで試してみると、(以下略)