• チョウセンジンにしては真面な主張だが、それ故に、そうならないだろう。-【中央日報社説】時代錯誤的な「歴史歪曲防止法」は撤回すべき=韓国


 チョウセンジンは、国を挙げての強請タカリで、気違い揃いだ。ってのは、私(ZERO)の、最早「持説」のレベルに達している「仮説」である。

 「いや、韓国人でも(少数ながら)真面な人は居る。」と言えれば幸いであるから、下掲の中央日報社説なんてのは、特筆大書して記録・記憶しておかねばなるまい。

  • 【中央日報社説】時代錯誤的な「歴史歪曲防止法」は撤回すべき=韓国

  • 【社説】時代錯誤的な「歴史歪曲防止法」は撤回すべき=韓国

? 中央日報/中央日報日本語版2021.05.18 11:0935 

 

【】 韓国与党・共に民主党の議員12人が最近発議した「歴史歪曲防止法」は一言で時代錯誤的だ。表現の自由を侵害する危険性が高く、不必要に国論分裂と陣営の葛藤を増幅させるおそれがある。

 

【】 今回の法案の代表発議者は、4・7補欠選挙後に新しく構成された民主党指導部に最高委員として加わった金容民(キム・ヨンミン)議員だ。その間、多くの論議を呼んだ「親文強硬派」の初選政治家だ。法案に共に名を連ねた金南局(キム・ナムグク)議員、李在汀(イ・ジェジョン)議員も親文性向に分類される。

 

【】 この法案によると、3・1独立運動と4・19民主化運動のほか、日本帝国主義の暴力・虐殺・人権蹂躪およびこれに抵抗した独立運動に関する事実を歪曲したり、歪曲に同調したりする行為を禁じている。日本帝国主義を象徴する軍事旗(旭日旗など)や造形物を使用する行為などに対して最大10年の懲役刑または2億ウォン(約1920万円)以下の罰金刑を科す。

 

【】 法案によると、歪曲かどうかの判断は「真実の歴史のための審理委員会」が担当する。是正命令権まで付与されるこの委員会は、歴史学者など関連専門家で構成するという。法案が通過すれば、今後、最終的な歴史解釈の権限をこの委員会が握ることになるが、実質的には圧倒的過半の174議席を保有する民主党の影響下に置かれるのが明白だ。共産党が歴史解釈を独占する中国を真似ようということなのか。

 

【】 金容民議員は「抗日独立運動という崇高な価値を偽りで毀損して侮辱する行為が頻繁に見られ、国民的な公憤が強まっている」として法案発議の理由を説明した。しかし開かれた公論の場で扱う問題にあえて立法府が法の基準を突きつければ、過剰立法という批判は避けられない。すでに昨年与党が強行した5・18民主化運動特別法改正案は、5・18の抵抗精神と憲法上の表現の自由を侵害したという批判を受けた。「4・16セウォル号歪曲禁止法」も発議したが、昨年は与党内部でも反論が提起されて廃案になっている。

 

【】 今年が誕生100周年となった大河小説作家の李炳注(イ・ビョンジュ)先生は小説『山河』で「日の光に褪せれば歴史となり、月の光に染まれば神話となる」と説明した。生前、彼は「歴史とは何か」という質問を受けると、「歴史とは信じることができないこと」と答えたという。権力者の意図が歴史の叙述に反映されることがあるが、記録された歴史だけでは真実をすべて表すことはできないため、文学の役割が大きいという趣旨だったはずだ。

 

【】 それだけに、論争が多い近現代史であるほど歴史の解釈に十分な余地を残すのが正しい。何よりも歴史研究と叙述は専門家に任せなければいけない。権力を握った当代の政治家が歴史を都合よく裁断しようとすれば信頼を失う。与党議員は時代錯誤的な法案を直ちに撤回すべきだ。

 

  • 端的に言って、「真理省の設立」だな。

 「真理省」と言われてもピンと来ない方は、是非ジョージ・オーウエルの小説「1984」をご一読願いたい。弊ブログにも紹介記事を掲載し(*1)、最近再読もしたんだが、「直近の過去を含む歴史の捏造とプロパガンダ」を主な仕事している「真理省(*2)」の恐ろしさは、「思い出すだに、慄然とさせられる」モノがある。

 有り体に言って、小説「1984」は、「我が人生に於いて、私(ZERO)に最も大きく影響した文庫本」である。これに比肩しうるのは、倉前盛通著「悪の論理 ゲオポリティク(地政学)入門(*3)」か、村松剛著「血と砂と祈り 中東の近現代史(*4)」ぐらいだ。

 あ、村上春樹が、その書名(と、仄聞するところに依ると内容の一部も)をパクった/パロった/オマージュとした「1Q84」って小説があるそうだが、立ち読みする気にすらならないのは、小説「1984」のインパクト大だから、というのも一つの理由だ(*5)。

 閑話休題(それはさておき)・・・

1>  3・1独立運動と4・19民主化運動のほか、日本帝国主義の暴力・虐殺・人権蹂躙およびこれに抵抗した独立運動に関する事実を歪曲したり、歪曲に同調する行為を禁じている。
2> 日本帝国主義を象徴する軍事旗(旭日旗など)や造形物を使用する行為などに対して最大10年の懲役刑または2億ウォン(約1920万円)以下の罰金刑を科す。


と言う、「歴史歪曲防止法」なる法案が、韓国の国会に上程されたのだそうな。

3> 歪曲かどうかの判断は「真の歴史のための審理委員会」が担当する。4> 是正命令権まで付与されるこの委員会は、歴史学者など関連専門家で構成するという。

・・・「歪曲かどうかの判断」と言うから、恰も「良い事」のように思えるかも知れないが、歪曲かどうかの判断を下す」と言う事は、「何が“歴史の真実”かを、決定する」と言う事だ。それを「是正命令権まで付与された」委員会で決されるとは、仮にその委員会メンバーが完全完璧に公正中立公平無私であろうとも、言論統制・思想弾圧になる事は、間違いようが無い。

 小説「1984」の真理省が、この世のありとあらゆる記録・記憶を管理(*6)しているのに比べれば「管轄範囲が狭い」とは言い得るが、本質は同じだ。

5> 共産党が歴史解釈を独占する中国を真似ようということなのか。

と、上掲中央日報社説は書く。それ故に、「チョウセンジンにしては、真面な主張」になっているのだが・・・「朝鮮半島が、大陸(中国)の真似をする」のは、殆ど有史以来の万古不易に近い「伝統芸能」であり、そうでなかったのは、僅かに「日帝強占期」ぐらいなモノだ。今更、驚くには当たるまい。

 それにしても理解できないのは、同じ法律で日本帝国主義を象徴する軍事旗(旭日旗など)や造形物を使用する行為に対する刑罰が定められている事だ。「法律の趣旨」からすると、日本帝国主義を象徴する軍事旗(旭日旗など)や造形物を使用する行為」が「歴史歪曲に相当する」筈なのだが・・・この二つをダイレクトに直結し、等価と考えられるのは、気違いとチョウセンジンぐらいだろう。

 それに、この法律が執行されれば、我が海上自衛隊艦艇は、韓国内では自動的に「歴史歪曲禁止法違反」ってことになる。海上自衛隊がそのNational Ensignである旭日旗を「航行中は常に」「停泊中は原則日の出から日の入りまで」掲揚しなければならないのは、国際法で決まっているのだがね。

 「チョウセンジンは、国を挙げての強請タカリで、気違い揃いだ。」って私(ZERO)の「持説レベルに達している仮説」を、当該「歴史歪曲禁止法案」は、強力に裏書きしてくれる。

 一方で、上掲中央日報社説が(辛うじて)この「仮説」に対する反論・反証となっている事は、認めなければならないだろう。

 

  • <注記>
  • (*1) 小説「1984」 https://ameblo.jp/zero21tiger/entry-12472574523.html?frm=theme
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  • (*2) で、主人公はその心理省の下っ端役人、なんだが。 
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  • (*3) は、新書だったな。 
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  • (*4) は、ハードカバーの大著だな 
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  • (*5) もっと大きな理由は、「村上春樹の小説」ってだけで「読む気が無くなる」ってのがあるけどな。「ベストセラーに良書無し」と言うそうだが、「良書(かも?)と思えるベストセラー」ってのは、殆ど無いしなぁ。
  •  無論、「ベストセラー、だから読もう」なんて、これっぽっちも思わない。 
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  • (*6) 左様、新聞雑誌書籍など紙媒体を主とする(何しろ、小説が書かれたのは1940年代だ)「記録」ばかりでは無い。個々人の頭の中にある「記憶」さえ管理し、洗脳して「書き換えて」しまうのが、真理省だ。そのために「思想警察」なんて組織まであるし、「思考犯罪」は重罪で、しかも「思考犯罪を規定した法律は、無い」って、実に恐ろしい状態だ。