さぁって、どんな「質問」かな?ー安倍首相の「早く質問しろよ」ヤジを引き出した辻元議員の「質問」全文+このヤジに対する朝日社説


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 国会における立憲民主党・辻元議員の質問に対し、安倍首相が「早く質問しろよ。」とヤジったというので、夜盗ども、もとい、野党ども(の一部、とマスコミの一部)が騒いでいるそうな。
 
 私(ZERO)は経験上、「ヤジ」とか「失言」って報道は「疑って掛かる」ことにしている。「それは、ヤジでも失言でも無い可能性が、在るのでは無いか?何らかの本来必要な背景説明が欠けていたり、前後の文脈から切り取られているのではないか?」と考えるし、左様な背景や文脈によっては、「失言」は失言で無くなり、「ヤジ」にも一理や二理ある、可能性がある。
 
 大体、「立民党・辻元議員の質問」ってだけで、警戒警報を発するに十分な「胡散臭さ」だ。「一体、どんな質問しやぁがったんだ?」とネットで検索をかけると、以下の通り「質疑全文」が引っかかってきた。
 
 但し、正式な国会の議事録では無いので、下掲全文が「全くの虚偽である」可能性も、忘れるべきではない。「サビ」である下掲全文で言えば【Q7】については、Youtube動画もアップされているようだが、その動画も含めて「全くの虚偽である」可能性は、忘れるべきでは無い。

 

 

 

 

 

 

 

 
 

【全文】安倍首相「早く質問しろよ!」辻元清美議員「・・・もう答弁は結構。私はさびしい気分になった」実際のやり取りは?

 【Q#】【A#】の質疑番号は、便宜上私(ZERO)が振ったモノ

国会 衆院平和安全法制特別委員会5月28日

 
国会 衆院平和安全法制特別委員会5月28日
2015年05月28日に開催
2015年5月28日、衆院平和安全法制特別委員会において、安倍晋三首相は国会答弁をしていた民主党・辻元清美議員に対し「早く質問しろよ!」とヤジを飛ばしました。安倍首相の発言部分の前後を含め書き起こしました。
スピーカー
 
安倍晋三
内閣総理大臣
 
 
辻元清美
民主党
 
ホルムズ海峡の機雷掃海問題についての答弁
【Q1】 辻元清美氏(以下、辻元):中谷大臣にお聞きします。ホルムズ海峡に機雷をまかれた場合、日本のまわりの近海を海上封鎖をされたことと同等とお考えですか?
【A1】 中谷元氏(以下、中谷):我が国周辺の海域の機雷封鎖は先ほど法制局長官がお答えしたと思います、ホルムズ海峡の場合もどう考えるかということに関しましても、3要件ですね。このいわゆる存立危機事態にあてはまるような事態によりまして、存立事態であるかという判断をするわけであります。
 
【Q2】 辻元:だから、海上封鎖されるというのは相当な事態なんですよ。わかると思いますけれども、ホルムズ海峡に機雷をまかれたことが日本を海上封鎖されて、その状況と防衛大臣として同等だとお考えかときいているわけです。
【A2】 中谷:色んな状況がございますが、まず前提として我が国と密接な関係にある外国に武力攻撃があったという場合ですよね、お尋ねは。そういう事態にあたるかということですか?
 
【Q3】 辻元:質問きいてください(笑)。ホルムズ海峡に機雷がまかれた場合に存立事態。武力行使ができると、機雷の除去にいけると言っているので、先ほど法制局長官は機雷について海上封鎖をひとつの例に挙げられましたので、ホルムズ海峡の機雷掃海が海上封鎖をされたときと同等の日本にとって打撃かときいているわけです。

【A3】 中谷:いろんな状況がありますが、辻本先生のお尋ねはホルムズ海峡に機雷をまかれた場合が我が国の存立事態にあたるかというご質問でしょうか?
 
【Q4】 辻元:認識が海上封鎖されたときと同等かという。
【A4】 中谷:質問の趣旨がわかりませんが、我が国周辺に機雷がまかれた場合と、海上封鎖された場合と、ちょっとあまりにもその2つの比較において判断する要素としていろんな国際情勢もありますし、かなりのケースも考えられるので一概にどうとは言えません。
 
【Q5】 辻元:これは私が申し上げたのではなく、法制局長官が先ほどそういう答弁をされましたのでそれでお聞きしているわけですよ。違う角度からお聞きしたいと思いますが、中谷防衛大臣がホルムズ海峡に機雷が設置された場合の掃海について、受動的かつ限定的な行為とそういう答弁をされていますが、ここでいう受動的とはどういう意味なのでしょうか?
【A5】 中谷:機雷を掃海する作業自体は機雷を処理をするということでありまして、これは通常の行動といたしましては受動的ということであります。
 
【Q6】 辻元:他に自衛隊の作戦行動で受動的・限定的と言っているものはありますか? ほかの作戦行動で機雷が受動的って、中谷大臣の答弁を私はひいて申し上げております。なので他にあるか? って。他に自衛隊法とかいろいろと自衛隊の作戦行動をみますと、他に自衛隊が受動的・限定的といっている行為は武器等防護なんですよ。
 そしたら機雷の掃海というのは、これは戦争の一環とみられていることと、武器等防護で受動的・限定的と使っている、防衛大臣におききします、これ全く違いますよね、概念が。防衛大臣も性質上、受動的とおっしゃってるんですよ。武器等防護と一緒ですか、機雷の掃海は。
【A6】 中谷:現行の自衛隊法においては自衛隊の部隊については、武力攻撃に至らない侵害が発生した場合に、我が国の防衛のために武器や防護をするため極めて限定的かつ受動的な武器使用の権限が定められているということであります。機雷の掃海に関しましては、受動的という意味におきましては掃海自体は、あるものを処理すると。これを布設としますと受動的だとは思いませんが、あるものを処理するという意味においては私は受動的という認識を抱いております。
 
【Q7】 辻元:日本の同盟国は米国だとよく言われていますけれども、いや、中谷大臣がいつも言っておられることですけれども、アメリカの統合参謀本部の資料に機雷作戦というのが出ているんですね。機雷作戦というのは戦争の一環ですよ。
機雷作戦のなかには能動的なものと受動的なものがあるんです。受動的なものというのは、脅威の特定とかそういうのが受動的で、機雷の探索や掃海や無力化は能動的行為なんですよ。それを武器等防護と同じ、受動的・限定的と。要するに、ホルムズ海峡の掃海を例外としてその根拠として受動的・限定的という言葉をずっとお使いになっているわけです。国際的にみたら通用しません。
 ですから、この言葉は今後お使いにならないほうがいいと思う。能動的なんですね、アメリカだって能動的だって言っているわけです。総理、なぜこれをいうかというとですね、機雷というのは今まで湾岸戦争のときも、サウジアラビアは自分の領域に機雷がくるかもしれませんと、掃海しました。
 あとアメリカとイギリスだけなんですよ。これはどういうことかというと、戦争当事国しかやっていないんですよ。停戦前に行くということは非常に危険度が高いんです。停戦後に行っても危険度は高いんです。掃海だといって、相手から攻撃される可能性もあるわけです。もしもミサイルで攻撃されたらどうするんですか?
 そこから戦火が広がるんじゃないですか? そして相手の中東諸国含めて、日本が機雷の掃海に行くということは相手国からみれば敵国になるわけです。そうすると私が心配しているのは日本国内や日本人がテロに狙われる可能性は増えると思いますよ。
そして、自衛隊も任務が増えるわけですから自衛隊員が死亡したりするリスクの論理がありますけど、増えると思いますよ。
 ですから受動的とか能動的という言葉でいうんじゃなくて、これは機雷の掃海、海の掃除に行くのとは違うんです。軍事作戦行動の一環なわけです。ですから日本人が機雷の掃海に行くことによって、世界中からテロに狙われたり、日本国内もテロに狙われるかもしれないです。
 なぜこのようなことを申し上げるかというと、総理はですね、ちょうど1年前のこの委員会で大串議員への質問なんですよ。なんらかの事態があり得ないというのはそれは全く現実から目を背けているダチョウの論理に近いわけでありまして、起こってもらいたくない論理には目を背けるということです。
 要するに戦争というのはリアクションがあるんです。ちょっとだけといって行って、いつも大きな戦争に広がっているわけです。総理、こうもおっしゃってますよ……、
 
安倍晋三氏(以下、安倍):早く質問しろよ!
 
【Q8】 辻元:絶対にないという政治家……。
 
某議員:早く質問しろよってなんだよそれ!
 
【Q9】 辻元:(語気を強めて)委員長、総理大臣が質問者に対して「早く質問しろよ」と言って、ご自身の答弁は延々とされてきたんじゃないですか。皆さんそうでしょう!

議長:じゃあ終わりますよこれで、1回速記とめてください。

(速記再開)
 
【Q10】 辻元「私はとてもさびしい気分になりました」
辻元:……答弁結構です、もう。「早く質問しろよ」という総理大臣にいま、答弁はもう結構です。私はとてもさびしい気分というか、情けない気分になりました。いま人の生死とか戦争とかについて話しているんですよ。ですから私は先ほど、大げさなこと申し上げたんではないんです。
 実際にこの間、ISILに2人つかまったり、法人がテロに狙われているわけです。世界中で湾岸戦争などに参加している国は、誤解もありますけど、その国の国民がテロに狙われたりする率はすごく高くなってる社会なんですよ。
 総理はこうおっしゃってます。起こりうるかもしれないことについて絶対ないと。言い切る政治家は無責任。去年の今日、ここでおっしゃったんですよ。ですから起こりうるリスク、総理は目の前のことしか見ていない。そのあとに何が起こりうるかということについて申し上げて、質問終わります。
 

【Q7】が非道く長く、且つ質問になって居ない上、【Q1】から【Q6】までも「頭の悪い質問の繰り返し」。これは「早く質問しろよ」という「安倍首相のヤジ」に理があろう。


 要は辻元議員は(如何にも辻元議員らしく、或いは立憲民主党らしく(*1)日本が戦争に巻き込まれるから、機雷掃海なんかするな。と言いたいらしい。ホルムズ海峡での湾岸掃海を引用しての「頭の悪い質問の繰り返し」も「日本が戦争に巻き込まれる可能性を、政府に認めさせたいため」と見えて仕方が無い。
 
 実にバカバカしいというか、平和ボケというか・・・
 
「我が国の通商を脅かす様な機雷を、我が国が掃海するするのは、理の当然であり、安全保障上の権利でしょう。
 ”掃海することで、我が国が戦争に巻き込まれる”と辻元議員殿は仰りたいようですが、我が国の通商が脅かされている時点で、我が国はある程度”既に戦争に巻き込まれている”のではありませんか?
 逆にお尋ねしたいのですが、我が国の通商を脅かすような機雷を、辻元議員殿は”放置して、船舶の被害が出るに任せろ”と、主張されるのですか?それは、我が国民の生命と財産が脅かされている事態を”看過せよ。見過ごせ。見殺しにしろ。”と言う主張ではありませんか? 」
 
 私が日本国首相なり、国会答弁担当者ならば、左様に答えるだろうな。ま、あ・の「憲法9条」の性で「我が国の通商を脅かすような機雷を我が国が掃海するするのは、理の当然」という主張にさえ「憲法違反!」とかナントカイチャモンが付きそうではあるが、「海洋国家の安全保障上当然の権利であり、常識。それを掣肘するような“憲法9条”こそ、海洋国家たる我が国には適応不可能である。」と反論反駁するだろう。斯様な「反論反駁」が未だ現憲法の制約下にある現職の首相並びに閣僚には「難しい」という「大人の事情」は理解するが、左様な「事情」も含めて、正に「憲法9条の弊害である」という指摘糾弾は、現職首相・閣僚・官僚でも、あって然るべきだろう。
 
 左様な安全保障上の、ある意味本質的にして根源的な議論は別にしても(ってぇか、別にするような社説しか各紙には無いようだが)、章題にした通り「辻元議員の”質問”が、やたらに長く、無意味で不毛」なのは、上掲全文からして明白では無かろうか。
 
 従って、章題にした通り、「早く質問しろよ。」と言う安倍首相のヤジには、一理も二理もある。
 
  • <注記>
  • (*1) 所詮「立憲」が着いたところで「民主党」であり、相変わらず「国家に不忠なる野党」なのである。「国家に不忠なる与党」だった頃よりは、「与党で無くなった分は随分マシ」なのであるが。 
 

【訂正する】国会が紛糾し、安倍首相が「謝罪」に追い込まれた「ヤジ」は、「意味の無い質問だ。」であって「早く質問しろよ」ではなかった、

 その際の質疑は、上掲動画及び下掲記事にある。

 

安倍首相「意味のない質問だよ」発言に至った経緯は... 辻元清美氏の質問詳報

 

2020/2/13 18:07
    安倍晋三首相が、質問を終えて退席しようとする辻元清美議員(立憲民主党)に「意味のない質問だよ」と自席からやじを飛ばし、審議が一時紛糾した。その後の別議員が行った、辻元氏へのやじに関する質問に対し、安倍首相は発言を認めた上で、辻元氏の質疑に対し「罵詈(ばり)雑言の連続だった」「私に反論する機会を与えられず...」と理由を説明した。

    安倍首相が反発を示した「(辻元氏質問の)最後のところ」は、どのような内容だったのか。本当に「意味のない質問」だったのか。やじの様子や安倍首相の「理由説明」とともに詳しく紹介する。
 
野党側反発で審議中断
 
    2020年2月12日の衆院予算委員会で、辻元氏が約48分の質疑を終えて自席へ戻ろうとした際、安倍首相は「意味のない質問だよ」とやじを飛ばした(この場面は翌日の民放情報番組でも音声付きで報じられた)。辻元氏は、「誰が言ったの?『意味のない質問』だって、誰が言った?今、『意味のない質問だ』って言ったんですよ」と発言主の確認を求めた。野党側はやじに反発し、審議は12分間にわたり中断した。
 
    辻元氏はこの直前(質疑の最後)、和泉洋人・首相補佐官と厚生労働省の大坪寛子審議官による海外出張時の「コネクティングルーム(内部で行き来ができる部屋)宿泊」問題などに触れ、「鯛(タイ)は頭から腐る」という言葉を引用しながら安倍首相の政治姿勢を批判した(詳細は後述)。
 
    審議が再開して質問に立った逢坂誠二議員(立憲民主党)が、やじ発言の事実関係を安倍首相に確認したところ、首相はこう答えた。

安倍首相「罵詈雑言の連続だった」
 
「あの、(質問の)最後のところでですね、ずっと辻元委員が私に質問ではなくて、ずっと、私から言わせれば罵詈雑言の連続だったわけですよ。頭から腐ると、腐ってる本体が私であると、ずっとこれを言い続けたわけですよね、政策に関わりなく。私に反論という反論する機会を与えられずに、延々とそれを繰り返された。私の目の前で、テレビつきで、ですね。それで終えられたんで、終えられたあとですね、それで、こんなやりとりは無意味じゃないか、ということを申し上げたわけでありますが、それは当然、そう思うじゃないですか。相互のやりとりがあって...ここで一方的に罵る、ここは質疑の場であってですね、一方的に罵る場なんですか?私はそうだとは思いませんよ。やっぱりそれでは質疑が無意味になる。私はそれでは質疑が無意味になってしまうと、こう思ったから、これじゃあ無意味じゃないかと、こう申し上げたわけであります」
 
と、「無意味」を4回も繰り返し、「意味のない質問」発言が自身のものであることを認めた。一方、逢坂氏は「辻元さんが言ったことは当たってると思いますよ」と反論した。
 
    安倍首相が触れた「最後のところ」で、辻元氏は何と述べたのか。辻元氏は質問全体の後半では、和泉首相補佐官と厚労省の大坪審議官による海外出張時の「コネクティングルーム宿泊」問題(週刊文春が報じ、外務省が10日の衆院予算委で事実と認めた)などを取り上げ、公私混同させない姿勢を示すべきだ、と安倍首相に迫っていた(安倍首相や菅義偉官房長官は「公務」だったとの認識を示し、辻元氏の求めには応じず)。最後の質問に立った場面では、次のように指摘した。

辻元議員「上層部が腐敗していると、残りもすぐに腐っていく」

「今回は加計学園の渦中の人(編注:和泉首相補佐官)でしたけどね、森友(学園)疑惑も同じ構図なんですよ。真実を知り得る中核にいた人たちは、みんな出世してるんですよ。(当時の財務省の)佐川(宣寿)理財局長は国税長官、ほとぼりが冷めたらですね、中村(稔・理財局)総務課長もイギリス公使に栄転じゃないですか。普通は処分される人なんですよ。
そして今度、加計疑惑の和泉補佐官には何も言うこともできない、すくんでますよね。こんな事、普通の会社だったら『ちょっと来い』と、『お前らはもうダメだ』とやるじゃないですか。結局はですね、口封じだと思われますよ、言えないんですよ、弱み握られているから、そう思われたって仕方がないじゃないですか。だから私は総理のためにもですね、そんなことはないと、仰るんだったら、はっきりとけじめを付けろと言ってるわけです。
 
 総理、最後に申し上げます。鯛は頭から腐るという言葉、ご存知ですか。これはですね、英語とかロシア語でもあるんですよ、死んだ魚の鮮度は魚の頭の状態から判断できる、従って社会、国、企業などの上層部が腐敗していると、残りもすぐに腐っていく。総理が桜とか加計とか森友とか疑惑まみれと言われているから、それに引きずられるように官僚の示しがつかない。私ね、官僚のみなさん、可哀想です。心痛めてる官僚の方、たくさんいると思いますよ。今回(和泉補佐官に関する問題)も見るに見かねて(編注:メディアへの情報提供は)内部からじゃないかな、というぐらい心配しています。子供の教育にも悪いです。長期政権だからじゃないですよ、最初からやってるんですから。桜を見る会も、森友だって総理大臣になる前から講演に行こうとしてた。
まあですね、ここまで来たら原因は鯛の頭、頭を変えるしかないんじゃないですか。私は今日、総理がしっかりけじめをつけると仰ったら、ここまで言うつもりはなかったです。まあ、『私の手で憲法改正を成し遂げたい』と、総理の手で成し遂げることは、そろそろ総理自身の幕引きだということを申し上げて終わります」

 

     この後、安倍首相による先のやじ発言に続く。

 

   国会では野党側が反発を強めており、翌13日に予定されていた衆院予算委は開かれなかった。与野党協議の末、週明けの17日に予算委で集中審議を行い、冒頭で安倍首相にやじ(不規則発言)に関連して発言を求めることで合意した。

 

 

辻元議員の「指摘」とやらが、「質問では無い」のは明白であるし、首相に「反論の機会を与えない」という点で「罵詈雑言」という評価も妥当と言えよう

 「戦争回避のために機雷掃海するな」って主張と「何でも良いからアベハヤメロ」って主張は、目くそ鼻くそでどっちもヒドいな。
 
 
 で、この騒ぎに応じた朝日社説が、下掲の通り。
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【朝日社説】荒涼たる国会 安倍首相の責任は重い
荒涼たる国会 安倍首相の責任は重い


2020年2月13日 5時00分

 安倍首相の居丈高な反論やヤジ、しどろもどろの閣僚答弁……。建設的な議論を通じて、よりよい結論を導きだす。そんな「言論の府」のあるべき姿からほど遠い光景が続いていることに暗然とする。

 内外の諸情勢などをテーマに、衆院予算委員会の集中審議がきのう開かれた。首相が出席する衆参の予算委は今国会で9日目となる。論戦から逃げ回っていた昨年の臨時国会とは大違いだが、立法府をないがしろにする姿勢は変わっていない。
 それを如実に示したのが、立憲民主党の辻元清美衆院議員に対し、首相が自席から放った「意味のない質問だ」というヤジだ。辻元氏は質問の最後に、「桜を見る会」や森友・加計問題への官僚の対応を取り上げ、「鯛(たい)は頭から腐る。上層部が腐敗すると残りも腐る」などと締めくくった。首相のヤジはその直後に飛び出した。

 ヤジを認めた首相は、反論の機会もなく「罵詈雑言(ばりぞうごん)」を浴びたので「こんなやりとりじゃ無意味」「当然そう思う」と悪びれた様子もなかった。批判を受け止める懐の深さや、説得力のある言葉と論理で対抗しようという冷静さは感じられない。
 そもそも、桜を見る会をめぐる一連の疑惑について、首相はこれまで、野党の質問に正面から答えておらず、こじつけやはぐらかしが際立っている。

 きのうは、野党議員の質問を根拠がないとウソ呼ばわりした先週の答弁について、すでに発言は撤回しており、謝罪の必要はないと拒否した際、「非生産的な、政策とは無縁のやり取りを長々と続ける気持ちは全くない」と付け加えた。
 しかし、この問題に区切りがつかないのは、首相が自らの主張を裏付ける資料を示さず、廃棄したとされる招待者名簿などの再調査を拒んでいることに原因がある。新型肺炎が拡大するなか、野党は疑惑追及一辺倒だと世論に印象づけるねらいがあるとすれば、姑息(こそく)である。

 政府が国会への説明責任を軽んじ、論戦が深まらないというのに、仕切り役の棚橋泰文衆院予算委員長が職責を果たしていないのも問題だ。

 質問者が首相の答弁を求めているのに他の閣僚を指名するなど、これまでも政府よりの采配が目立ったが、きのうは辻元氏への首相のヤジに野党が反発して騒然となるなか、強引に議事を進めようとした。

 首相への批判を根拠も示さず「無意味」と決めつけたヤジは、行政監視を担う立法府への冒涜(ぼうとく)でもある。棚橋氏は自民党所属の衆院議員であるが、言論の府にふさわしい論戦を実現する責任に与党も野党もない。

何が何でも「アベがワルい」

 有り体に言って、「大笑い」の社説だろう。
 
> 言論の府にふさわしい論戦を実現する責任に与党も野党もない。
 
・・・朝日社説には珍しいことに、この一文には私(ZERO)も諸手を挙げて賛同するぞ。
 
 なればこそ、上掲全文の通り無意味な「質問」を繰り返し、「早く質問しろよ」とか「意味の無い質問だ」とか首相ににヤジられるような、野党の責任は、相当に重いのである。