「桜を見る会」を巡る朝日社説の「無限ループ」ぶり。
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以下に掲げる二本は、朝日新聞の社説である。まあ、私(ZERO)が朝日社説を引用するのだから、肯定的な引用では無いが。
①【朝日社説】桜を見る会 首相は逃げずに説明を
②【朝日社説】桜を見る会 首相の説明、信を置けぬ
②【朝日社説】桜を見る会 首相の説明、信を置けぬ
①【朝日社説】桜を見る会 首相は逃げずに説明を
桜を見る会 首相は逃げずに説明を2019年11月27日05時00分首相主催の公的行事を、他ならぬ安倍首相が私物化しているのではないかと指摘されている問題である。首相でなければ答えられない疑問点も多い。首相は堂々と野党の要求に応じ、国会で説明責任を果たすべきだ。
「桜を見る会」をめぐり、野党が参院規則に基づいて開会を求めた予算委員会について、与党がきのう、首相が出席しない質疑なら応じると返答した。先の通常国会では要求自体を無視して批判を浴びたが、首相抜きの質疑では真相に迫れず、行政監視の実はあげられない。
首相のこれまでの対応は、誠実に疑問に答えようという姿勢からは程遠いものだ。
毎年、桜を見る会の前夜に開いていた後援会の懇親会に疑いの目が向けられると、首相官邸で「立ち話」の形で記者団に説明をした。会費5千円はホテル側が設定、参加者は会費をホテルに直接支払ったので、政治資金収支報告書に記載がなくても問題はない――。しかし、証明する明細書などは示されず、その後、数日にわたり、記者団が投げかけた追加の質問には、ほとんど無視を決め込んだ。
先週の参院本会議では、自らの事務所が参加を募り、相談されれば意見も言ったと認めた。「招待者のとりまとめには関与していない」という従来の説明を翻したわけだが、本会議での答弁は言いっ放しで、食い違いを追及されることはなかった。
やはり、一方的な言い分に終始させないために、一問一答でやりとりをする国会の委員会での質疑が不可欠だ。
首相は桜を見る会をめぐる問題について、しばしば「長年の慣行」を強調するが、問題のすり替えはやめてほしい。確かに、政党・政治家の推薦枠の存在など、見直すべき慣行はあろうが、開催要領に明記された計1万人を超えて招待者が膨れあがり、実際の支出が予算の3倍以上に達したのは、第2次安倍政権下のことではないか。
朝日新聞が16、17日に実施した世論調査では、招待者とりまとめへの関与を否定した首相の説明に68%が「納得できない」と答え、「納得できる」の23%を大きく上回った。首相が答弁を修正した後に実施した共同通信の調査では、首相の発言を「信頼できない」が69%で、「信頼できる」は21%だった。
首相は「国会から求められれば、説明責任を果たすのは当然」という。国会で多数を占める与党が賛同しないことを見越した発言と言うほかない。政治家たるもの、疑念を持たれたら、求められずとも、すすんで説明するのが筋ではないか。首相は逃げずに、その責任に向き合うべきだ。
②【朝日社説】桜を見る会 首相の説明、信を置けぬ
桜を見る会 首相の説明、信を置けぬ2019年11月21日05時00分首相主催の「桜を見る会」の招待者選考について、安倍首相がきのうの国会で自らの関与を認める答弁をした。従来の説明と食い違っており、これでは首相の言葉をどこまで信用していいのかわからなくなる。
この会をめぐっては、連日のように新たな疑問や不審点が明らかになっている。首相は野党の求める予算委員会の集中審議に応じ、真相を包み隠さず、語らなければいけない。
首相はこれまで「招待者のとりまとめには関与していない」と明言してきたが、きのうの参院本会議では、自らの事務所が幅広く参加者を募っていたことを知っていただけでなく、「私自身も相談を受ければ、意見を言うこともあった」と述べた。
先の説明は、内閣府などが行う招待者の最終的なとりまとめには関与していないという趣旨だったとして、野党が批判する「虚偽答弁」には当たらないと弁明したが、その言葉を誰が素直に受け止めよう。
「関与せず」答弁の後、首相の事務所が、この会を含む観光ツアーの案内を地元有権者に配っていたことが発覚したため、答弁の修正を迫られたのではないか。追い込まれないと、本当のことを語らない。真相を小出しにする。安倍政権でこれまでも繰り返されてきた、不誠実きわまる対応だ。
きのうは菅官房長官が、招待客の推薦者別の内訳を明らかにした。首相は約1千人、自民党関係者は約6千人だった。首相の妻の昭恵氏からの推薦もあったという。森友問題で昭恵氏の関与が取りざたされた際、首相は「妻は私人」とかばった。私人である夫人の関与で、首相による会の私物化の疑念は、一層強まったと言わざるを得ない。
会の前夜に都内の高級ホテルで開かれた後援会の懇親会をめぐる首相の説明も、額面通りには受け取れない。野党が安すぎると批判する1人5千円の会費はホテル側が設定したというが、それを証明する明細書などは一切示されていない。
後援会主催の行事と認めながら、参加者が直接、ホテルに会費を支払ったとして、政治資金収支報告書に記載しないのは、政治資金の流れを透明にするという政治資金規正法の趣旨を骨抜きにする行為ではないか。
招待をめぐっては、自民党が今年1月、夏の参院選で改選を迎える所属議員に対し、後援会関係者らを4組まで招けるとした案内状を送っていたことが判明した。首相の地元の山口県下関市では、自民系の市議だけを対象に、友人・知人を含む誘いがあったとされる。会が事実上の選挙対策に利用されていたとしたら、悪質というほかない。
絵に描いたような「今の野党のロジック」なのだが、そいつに意味・意義があるのかね?
上掲二本の朝日社説は、日付を見れば判る通り、上掲①の砲が新しいのだが、
①「説明しろ」→②「説明は信用できない/疑惑はさらに深まった」→①「説明しろ」(以下くり返し)
ってのは、モリカケはじめとする今の野党(の大部分)の「常套ロジック」だ。野党が思い描いている通りの「自白」以外は「疑惑はさらに深まった」と言えるのだから、ズッとこのまま繰り返せるし、実際に繰り返しているのが今の野党(の大半)だ。
「安倍政権打倒が社是」とも噂される朝日が「野党の常套ロジック」を使い、なぞり、支持支援(ひょっとすると教唆)するのは「理の当然」かも知れないが、こんな「野党の常套ロジック」では、「政府追及のパフォーマンス」以上の評価はし難い。平たく言って「ロクに政府追及も出来ないバカの一つ覚え」だ。
で、今回の「バカの一つ覚えで追求している」のが「首相主催で年に一度の宴会”桜を見る会”の招待客を、首相(ら)が不正不当に選定したのではないか?」って疑惑であり、その「疑惑」の被害額は最大に見積もっても「年間5700万円」。オマケに来年の桜の見る会は中止となり、少なくとも「来年度分の被害は回避された」形。さらに「桜を見る会の招待客については、基準を明らかにしよう」と既になっている。
「桜を見る会の招待客に明白な選定基準が無かった」事を問題視することは出来ようが、それは「桜を見る会が首相主催で始まった当初からの問題」であり、少なくとも現役首相の安倍首相一人の問題では無い。それどころか、僅か三代とは言え首相を出した旧民主党(現あちこち野党)も、たった一代だが首相を出した旧社会党(現社民党)も、責任を免れるモノでは無いだろう。
上掲朝日社説には、上記「選定基準」視点は「論理のすり替え」で、「安倍首相になってから招待者数が増えている」から問題だ、とする主張も見えるが、正直言って意味不明だ。招待客数と桜を見る会予算の学が問題ならば、「首相(ら)が完全に恣意的に招待客を選定し、従来程度の招待客数に抑えていたら、問題にならなかったのか?」と突っ込みも入る。少なくとも「招待客数が増えたのだから、恣意的に招待客を選定したに違いない」は「推定有罪」の域を出ない。
第一、「桜を見る会」は首相主催で、その招待客選定基準は今まで無かったんだ。仮に「首相(ら)の恣意的選定」が行われていたとして、だ。それが一体、何法の何罪に当たるのか?公職選挙法って話も聞いた覚えがあるが、仮にそうなら、タダ酒タダ呑み会は全て「公職選挙法違反」であり、「桜を見る会」そのものが発足以来(か、公職選挙法でタダ酒が違反になって以来)「公職選挙法違反」だった訳で、矢張り旧民主党も旧社会党も罪は免れまい。
諄いようだがくり返しておこう。「桜を見る会」追求に、「政府追及の政治パフォーマンス」以上の、何らかの意味/意義が、あるのかね?