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https://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/41870568.html Conqueror(征服者) [歌詞和訳まで] 歌:IA 作詞:Clementine Jane 作曲:Senda   より続く
  
 先回の記事では、IA(さん、と呼ぶべきか、チョイと迷うがね。”初音ミク”と同様な、仮想の歌手、らしいから。)の歌う「Conqueror」について、その(同様に仮想の歌手である)帝国海軍重巡洋艦「愛宕」の擬人化である愛宕嬢が歌う動画を契機に、その歌詞を引用し、その魅力を含めて解釈・解説し、英文である歌詞を「解釈に基づく意訳」して見せた。

 その後、あれこれ調べて見ると、この「Conqueror」、ないしその振り付けは結構な「広がり」を見せていて、色んなキャラクターで「Conqueror」を「踊る」動画が、数多あることが判った。

 
艦これ 榛名 https://youtu.be/dxgweak6kTI

艦これ ウォースパイト(白バニー) https://youtu.be/KShWIeGX4YA

艦これ プリンツ オイゲン https://youtu.be/v7bmviY-Nko
 
 元々の仮想歌手・IAは、「10代ぐらいであろう女の子」で、ハッキリ言って「ガキンチョ」に近いが、先回も紹介した愛宕嬢はもう少し年かさに見えるし(*1)、エルフや吸血鬼(多分)なんて人外のモノが踊る動画もあるから、こうなると年齢層は「相当広い」ことになる。
 
 無論、女性ばかりでは無く・・・音声こそオリジナル(多分)なので「女性ボーカル」ながら、男性が「Conqueror」を踊る動画も、数的には少ないながら、相応の数存在する、事も判明した。

Jojoとスタンド(多分) https://youtu.be/SMtbFOXr46U

ゴールデンカムイから、鶴見中尉 https://youtu.be/SDaNNp2MB9A 確か、第7師団所属では
 
 どちらかと言うと、中性的で線の細い「優男」が多いのは、元のIAが女性であり、その振り付けもどちらかと言うと女性的(例えば、”Baby will you follow me?”の一回目の振り付けとか)である為と思われるが、中には「筋骨ムキムキの男性が踊るConqueror」なんてのもある。まあ、これはこれで、「アリ」かと。

ムキムキの黒人(?)も! https://youtu.be/hzgSoEzTdw4 Fateのキャラ、らしいです
 
 更には、カラオケのように「歌詞をテロップとした流す」動画もあり、歌詞を覚えるにはこちらの方が適している。
 
 
 斯様に「存外なほどに広く深く浸透している」らしいConquerorである。この歌が、歌詞が、(珍しく)いたく気に入った私としては「望外の喜び」と言う所である。
 
 

<注記>

(*1) 10代という可能性はなきにしもあらず、だが。 
 

 前回、和訳はした。が、これは「日本語歌詞では無い」


 章題としたのは、ある意味「当然のこと」であろう。元の歌詞は英語で、少ない音節で多くの意味を込めることが出来る言語。これに対して日本語は「平仮名一文字で一音節」であり、二音節や三音節では伝えられる事が限られ、更に助詞などで音節数は増える。従って「余程の早口にでもならない限り、和訳した英語の歌詞で、歌うことは出来ない」ってのは、相当に一般的なことだろう。
 
 事実、前回記事で「歌詞和訳」は提示したモノの、私(ZERO)自身「この和訳でConquerorを歌うことは出来ない」。
 
 であるならば、「英語歌詞の和訳」から更に一歩進んで、「日本語歌詞」を考えるべきでは無かろうか。
 Now We Start!”さあ、始めなよ。”-映画「夕陽のガンマン」より
 

Conqueror 歌詞原文(一行目) 和訳(二行目) 日本語歌詞(三行目)

 
Conqueror,Conqueror,
征服者よ。我が征服者よ。
せいふくしゃ。せいふくしゃ。
 
I'm taking the start as I open the book
さあ、聖なる書を開いて始めるとしよう。
せいなるしょをひらき、はじめよう。
 
Don't care if it's a draft I make my own rules
書が不完全でも気にすることはない。我こそがルール。全てを支配する。
みかんなしょだが、われこそルール。
 
I'm an Untouchable target,cause I'm way far from you
我は遙かな高みにあり、触れること能わぬ理想。
われこそはしそん。ふるるものなき。
 
I'm an unstoppable rocket going straight to the moon
我は止まること能わぬロケット。月までまっしぐらだ。
われはつきロケット。とめられるものなし。
 
I'm taking my chance cause life may be cruel
我は、好機は逃さぬ。人生は残酷故、な。
こうきはのがさぬ。いのちはみじかい。
 
I'm no guilty for it and I got nothing to lose
我は無垢である。故に何も失わぬ。
われはむく。まけることなし。
 
Baby will you follow me for a ride in extasy? Oh
汝、我が命に従うや?従えば恍惚を与えよう。
なんじ、われにしたがえ。さすれば、しふくを。
 
Baby will you follow me for a ride in extasy? Oh
汝、我が命に従うや?従えば恍惚を与えよう。
なんじ、われにしたがえ。さすれば、しふくを。
 
Conqueror,Conqueror,Conqueror,Conqueror,Conqueror
征服者よ。征服者よ。我が征服者よ。
せいふくしゃ、せいふくしゃ、せいふくしゃ、せいふくしゃ、せいふくしゃ、せいふくしゃ
 
How is it bad to charge at the light?
光に向かいて突進して、何が悪い。
ひかりにはむこうとて、なんのつみぞ。
 
I got no brakes and I fuck all my doubts
我を止められるモノなど無い。疑問なぞ、悪魔に喰われろ。
われはとめられぬ。ためらいはむよう。
 
I'm an Untouchable target,cause I'm way far from you
我は遙かな高みにあり、触れること能わぬ理想。
われこそはしそん。ふるるものなき。
 
I'm an unstoppable rocket going straight to the moon
我は止まること能わぬロケット。月までまっしぐらだ。
われはつきロケット。とめられるものなし。
 
I'm taking my chance cause life may be cruel
我は、好機は逃さぬ。人生は残酷故、な。
こうきはのがさぬ。いのちはみじかい。
 
I'm no guilty for it and I got nothing to lose
我は無垢である。故に何も失わぬ。
われはむく。まけることなし。
 
Baby will you follow me for a ride in extasy? Oh
汝、我が命に従うや?従えば恍惚を与えよう。
なんじ、われにしたがえ。さすれば、しふくを。
 
Baby will you follow me for a ride in extasy? Oh
汝、我が命に従うや?従えば恍惚を与えよう。
なんじ、われにしたがえ。さすれば、しふくを。
 
Conqueror,Conqueror,Conqueror
征服者よ。征服者よ。征服者よ。我が征服者よ。
せいふくしゃよ、せいふくしゃよ、せいふくしゃよ、せいふくしゃよ、せいふくしゃよ、せいふくしゃよ
 
If you feel the same just let go Open your heart to a new soul
汝、我に同意するなら、心開きて新たな魂を受け入れよ。
われにしたごうならこころひらけ。あらたなたましいあたえよう。
 
If you wait the day you'll be a hero just start it now,forget the zero
汝、その日に至れば英雄となれよう。さあ、今すぐ始めよ。過去の己なぞ忘れよ。
さすれば、そなたはえいゆう。はじめよ。かこをすてて。
 
Conqueror,Conqueror,Conqueror
征服者よ。征服者よ。征服者よ。征服者よ。我の征服者よ。
せいふくしゃよ、せいふくしゃよ、せいふくしゃよ、せいふくしゃよ、せいふくしゃよ、せいふくせよ
 

当然のことだが、日本語歌詞は和訳よりも少ない音節で無ければならず、更なる意訳を必要とした

 我ながら堅苦しい古風な言い回しを多用したのは、先行記事にもした通り、この歌詞の主人公を「下僕としての男を従えようとしている女王様」と想定したからである。
 
 途中何度も繰り返される「Conqueror」のリフレインも、「せいふくしゃ(征服者)」/「せいふくしゃよ(征服者よ)」/「せいふくせよ(征服せよ)」と3通りに訳している。その理由は、先行記事を御覧頂ければ明らかだろうが、「下僕たる男を従わせようとする女王様が、その男に”征服者よ”と呼びかけている」と言う「一見矛盾した解釈」をしたから(*1)、である。
 
 これで、まあ、Conqoerorの「日本語歌詞」には、なった、と思うが・・・・詩としての価値が日本語歌詞にあるかどうかは、全く別の問題であり、端的に言って「自信は無い」な。
 
 私(ZERO)は理系の人間で、理系の割には国語も相応に得意で、長文読むのも書くのもお茶の子さいさいへのかっぱ何だが、文学史とか詩の鑑賞や詩作なんてのは、大嫌いだったからねぇ。
 「面白い」と思った覚えがあるのは、漢詩ぐらいだ。
 

<注記>

(*1) 尚且つ、その「矛盾した状況」を「本歌詞の魅力」と断じたからである。