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 諸君、あの「韓国の反論動画」が公開された。

 昨年12月20日の韓国駆逐艦・火器管制レーダー照射事件発生以来、我が日本政府は韓国側に本件のような危険な事態の再発防止を要請してきた。
 
 これに対し、韓国側は当初火器管制レーダーで北朝鮮船を捜索していたと主張し、ついで光学カメラで海自哨戒機を撮影した際に付着した(ママ)火器管制レーダーアンテナが作動した(ママ)が、電波は出していないと言い、さらに火器管制レーダーから電波は照射していないと繰り返し、繰り返すばかりで何の証拠根拠も出さず、今年に入ってようやく日本防衛省の公開動画と日本側主張に対する反論の動画を公開すると明言・断言した。

 その「韓国の反論動画」が、これである。これは、個人ブログの怪しげな動画などではなく、韓国軍公式のYoutubeに公開された、親方太極旗の公的な「反論動画」である。

韓国の「反論動画」




何処がどう「反論」になっているのか、サッパリ判らない。

 無論、字幕も大半の言葉もハングルと朝鮮語なので、私(ZERO)にサッパリ理解できないのであるが、以下のことは、ハングルや朝鮮語に関係なく、理解できる。

<1> 今回韓国が追加した12/20当日現場の動画は、冒頭近く45秒から57秒付近の海面からの撮影動画、のみである。

<1>-1 この動画から、当日の天候が晴れで、波は穏やかで、「救助」される北朝鮮船と(少なくとも)韓国駆逐艦・広開土大王はすぐ近くに居りレーダーで捜索するような状況になく、既に救助の段階にある、既に防衛省動画で証された事象が裏書きされている。

 これは、間接的ながら、防衛省動画の真実性を裏書きするモノである。

<1>-2 この動画には、海自哨戒機P-1が、目立つようなマーカー入りで示されている。この動画からP-1の飛行高度を判定するのは困難だが、韓国駆逐艦・広開土大王とは異なる方位にごま粒ほどの大きさで横方向に動く飛行をしており、このまま飛行すれば広開土大王上空も、撮影者の上空も飛びようがない。
 本飛行を以て「威嚇的飛行」と感じるのは韓国海軍の勝手であるが、世界中の大半の海軍は「威嚇的飛行」とも「攻撃行動」とも感じないであろう事は、賭けても良い。

 大体、我らがP-1の主要対艦兵装は、Harpoonミサイルだ。視界外はおろか、広開土大王のスタンダードミサイルの射程外から攻撃できる対艦兵装があるのに、なぁんだって視界内で「威嚇飛行」するってぇんだ。

<2> 1分4秒あたりから数回にわたって、上記<1>韓国オリジナルよりも遙かに長く防衛省公開動画から丸パクリされているが、これで何をどう反論しているのかサッパリ判らない。あるとしたら「威嚇飛行の証拠ニダ!」ぐらいしか思いつかないのだが、何処がどう「威嚇」なのか、ハングルでは書かれているのかも知れないが判らない。従って「全く反論になっていない」

<3> 1分51秒あたりから防衛省HPの公開動画と同時に公開された資料からの引用で、海自哨戒機P-1が国際法規に基づいて「高度150m以下には近づかなかった」とする国際法規を示した後に、英語の原典が動画で示され「この規定は、民間機に対する規定であり、海自哨戒機は軍用機であるからこの規定の例外である」と赤枠使って示されている。
 が・・・これは「軍用機ならば、民間機ではないので、高度150m以下とすることも出来る」と原典の英文でしめしているだけで、海自哨戒機が「高度150m以下で飛行した」事を示すモノでも、防衛省の主張に反論するモノですらない。

 ひょっとして「論点ずらし」を狙ったのかも知れないが、はなっから論点が外れて居るので、「論点ずらし」にすらなっていない。

<4> 3分34秒から3分44秒にかけて、韓国側が受信したモノと思われる「ノイズを含んだ海自哨戒機の呼びかけ音声」が入っている。別の報道によると、これが「海自哨戒機の呼びかけに応じなかった理由である、微弱な無線音声」である、らしいのだが・・・大した英語ヒアリング能力の無い私(ZERO)でも「Koean south naval ship hull number」と、聞き取ることが出来る。

 この音声を聞き取れないような通信士は、その任に付けてはいけないだろう。

結論: 全く反論の体をなしていない

 況んや「韓国駆逐艦・広開土大王が、火器管制レーダーを照射しなかった」証拠なんぞ、欠片もない。

 これしか「反論」がないのならば、判決は明らかだな。

 それはそれとして、北朝鮮は滅ぼすべきだな。