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【朝鮮日報】「『勤労』は日帝残滓」 韓国与党議員が言い換え法案発議
(朝鮮日報) 
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【】 与党「共に民主党」の第2政策調整委員長を務める朴光温(パク・クァンオン)議員は20日、全ての法律で「勤労」の代わりに「労働」という言葉を使用するよう定める法案を代表発議したと明らかにした。朴議員は報道資料を通じ「『勤労』は勤労挺身(ていしん)隊に由来する言葉であり、日帝時代(日本による植民地支配時代)の遺物だ」と説明した。

【】  名称修正の対象となるのは、勤労基準法、勤労福祉基本法など計12件。法案が通過すれば「勤労」という単語が付く法律案の名称は全て「労働」に変わる。また、内容も例えば「勤労者」は「労働者」に、「勤労時間」は「労働時間」に変わる。 

【】  朴議員は「国際労働機関や世界の立法例でも『勤労者』という用語は使っておらず、漢字文化圏である中国・台湾・日本の労働法でも使われていない」として「『労働』は対等の位置での能動的な行為を指すが、『勤労』は忠実で勤勉という意味が強調されており、受動的で雇い主に従属するという概念がある」と指摘した。

 

昔、僅かばかりの昔、韓国はハングルと漢字の交ぜ書きだった


 私(ZERO)が鮮明に覚えているのは、確か1980年代(*1)の頃だが、韓国の新聞は(まだ)漢字とハングルの交ぜ書きだった。「表意文字の漢字と、表音文字のハングルの交ぜ書き」は、日本語の「表意文字の漢字と表音文字の平仮名/片仮名の交ぜ書き」と類似しており、その共通性故に鮮明に記憶している。

 ところがその後、「ハングル国粋主義」と評するほかない状態に陥り、漢字を排斥してしまった。「哀号」が感嘆詞になってしまうほど「漢字に影響されている(と、私(ZERO)は考えている)朝鮮語」「漢字排斥」した日には過去の文献の大半(*2)を国民の大半が読めない」状態=歴史的半文盲状態となるのはほぼ自明で、実際左様な惨状を呈しているのが、今の朝鮮だ(と、私(ZERO)は考えている).朝鮮の北半分が先に「ハングル国粋主義」に陥ったのも、恐らくは「歴史的半文盲状態」が金王朝独裁体制に都合が良いから、だろう。ジョージ・オーウェルの「1984」に登場する「新語法New Speak」の様にね。

 さて、そんな「歴史的半文盲状態」に陥っている朝鮮半島は韓国で、上記記事の報じるところでは「勤労」って言葉が「日帝残滓=大日本帝国の負の遺産」として、目出度く排斥される運びとなる、らしい。

 既に漢字排斥で「歴史的半文盲」に陥っているのだから、今更単語の一つや二つ排斥したところでどうって事ない、だろうけれども・・・多分、この調子で「日帝残滓排斥」を続けるならば、「さらにおもしろい状態(傍から見れば)=悲惨な状態(韓国としては)」になるのではないか、と私(ZERO)は期待してしまう。

 と言うのも・・・我らの先人、特に幕末から明治にかけての日本人は、西欧諸国から流入する文物文化概念の相当部分を漢字表記するという偉業をなし、その大半は中国語の漢字表記になっている。一例を挙げればPeopleを「人民」、Republicを「共和国」に漢字表記/漢訳/和訳したのは我らの先人=日本人であり(*3)為に中国の正式国名「中華人民共和国」の3分の2は「日本語」である。

 このことから類推するに、今の朝鮮語のうち漢字表記に由来するモノの相当部分「幕末から明治維新にかけて西欧列強の言語を日本語訳したモノ」である可能性が高い.これ即ち「日帝残滓」扱いされる可能性があり、「勤労」と同様に問題視され、排斥される可能性が、相当にある。

 そうやって「漢字表記のない純粋朝鮮語のみによるハングル表記しか許さない(少なくとも公的には)」って事になれば・・・それはもう歴史的全盲状態になり、「全てハングルで表記された文章さえ、時代が違うと辞書なしには読めない」事態に陥るだろう、と、予想/期待する。

 世宋大王も、草葉の陰でさぞやお喜びだろう。何しろ彼は「漢字が読み書きできない女子供のためにハングルを発明した」そうだからな。

<注記>

(*1) 「1980年代は、”僅かばかりの昔”ではない!」って突っ込みは、「文学的習字」として勘弁してもらおう。 

(*2) 「日帝支配」以前の朝鮮の文献は、大陸事大で漢文ばかりだ。 

(*3) 急いで付け加えると、漢訳/和訳の元になった言語は、英語とは限らない