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<5月3日>「ゴミの日」に「いいね」押したのは首相本人か06月19日 22:49安倍首相が「いいね」を押したジャーナリストの投稿=フェイスブックから(画像の一部を加工しています)(毎日新聞)◇安倍氏の事務所に質問書送付も回答はなく
【1】 施行70年の節目だった今年5月3日の憲法記念日に、安倍晋三首相が東京五輪・パラリンピックの開かれる2020年を「新しい憲法が施行される年にしたい」と表明し、唐突な内容が波紋を広げた。実は安倍首相はこれとは別に、現憲法に批判的なジャーナリストが「(5月3日を)『ゴミの日』と言ってきた」とし、改憲表明を評価するフェイスブック(FB)の投稿に「いいね」を押していた。【大村健一】
【2】 ジャーナリストの投稿は憲法記念日の翌4日。安倍氏の「いいね」がいつ押されたかは分からない。投稿は次のような内容だ。
【3】 「占領憲法である日本国憲法が施行されて70年。これまで僕は、5月3日になると『ゴミの日』と言ってきた。ところが今年は違った」「安倍晋三首相の勇気ある決断と胆力に心から敬意を表する。やっと時代はここまで来た」
【4】 安倍首相は3日、東京都内で開かれた改憲派集会に自民党総裁として寄せたビデオメッセージで改憲を表明した。集会は保守団体の日本会議が主導。投稿は集会の画像なども添え、首相の表明を絶賛している。
【5】 FB上で誰がどんな政見を表明しようと自由だが、国政の最高権力者がそれに「いいね」すれば、無関心ではいられない。
【6】 「いいね」したのは安倍氏本人か、首相のスタッフか。安倍氏が投稿への共感を示していると考えていいのか。万が一の「なりすまし」の可能性も踏まえ、毎日新聞は安倍氏の事務所に質問書を送ったが、期限までに回答はなかった。
【7】 安倍氏のFBは旧民主党から政権を奪還した2012年末からしばらく、投稿欄で発信することが多かった。当時同党の幹事長だった細野豪志氏のFBでの批判に「民主党は息を吐く様にうそをつくとの批評が聞こえて来そう」(13年6月16日)。また、「東京裁判は勝者の断罪である」という首相の国会答弁を問題視した毎日新聞報道に「何ともトホホな記事内容です。掲載の写真は我が顔ながらムズカシイ顔をしています(これも印象操作でしょうか)」(同年3月14日)など、野党やマスコミを名指しで批判することも珍しくなかった。
【8】 最近の投稿は外遊の報告や身辺雑記が中心で、森友問題や加計学園の問題への言及はない。これに対し、他人の投稿への「いいね」を巡っては5月19日にも、加計学園を巡る朝日新聞報道について「言論テロといっていいんじゃないか。およそ『報道』ではないし、狂ってる」とする文化人の投稿に「いいね」を押し、波紋を広げている。
(ヒドい1)報道記事として、報道記者の態度としてヒドい
上掲記事を書くにあたって、大村健一記者が実施したこと、「如何に取材したか」を推定してみよう。
① 安倍首相の改憲表明を評価するフェイスブック(FB)の投稿に、安倍首相の「いいね」を発見する
② 上記①の「いいね」が首相当人によるものか、安倍首相の事務所に質問書を送る
→ 「期限までに回答は来なかった」事を確認する
→ 「期限までに回答は来なかった」事を確認する
③ 安倍首相のフェイスブックを読む
④ 「加計学園を巡る朝日新聞報道について「言論テロといっていいんじゃないか。およそ「報道」ではないし、狂ってる。」とする文化人の投稿に安倍首相が「いいね」を押して波紋を広げている」事を知る
上記④及び③は「今回の安倍首相”いいね”以前から知っていた」可能性すらあるが、仮に「知らなかった」としても、「取材活動」は上記①から④だけで、上記②の内「質問書を投函する」のと「返書が来ないか郵便受けを確認する」以外は「PCの前から一歩も動くことなく可能な取材」である。
俗に、「記者は、足で書く」と言うそうだが、その対極とも言えそうなのが上掲記事に対する取材活動、と言えそうだ。
俗に、「記者は、足で書く」と言うそうだが、その対極とも言えそうなのが上掲記事に対する取材活動、と言えそうだ。
ひょっとして「記事にはしていないが、上記①から④で得たネタの裏をとるため、足を使っていた」という可能性を(一応)想定したが、「フェイスブックで”いいね”を押した」とか「フェイスブックに記事があった」とか言う事象に「どう裏をとった/とれた」のが、私(ZERO)②は想像すらできなかった。
それ即ち、「上掲毎日記事の取材ネタに対し、大村健一記者は、なんの裏も取っていない」という推論が十分になり立つ。
「PCの前をほとんど動かず済ます取材」
「取材ネタの裏も取らずに書く報道記事」
いずれも、報道記事として、報道記者として、随分ヒドい話ではないか。
(ヒドい2)報道する材料としてヒドい
上掲毎日記事が報じる事実を、関連事象ではなく、直接上掲記事の材料となっている事実をリストアップしてみよう。前述の「上掲記事に対する取材①~④」と重複する部分もあるが・・・
<1> 憲法記念日を「ゴミの日」と非難し、安倍首相の改憲発言を賞賛するフェイスブック記事に、安倍首相当人によるらしい「いいね」が押されていた
<2> 上記<1>「安倍首相の”いいね”」は「安倍首相当人によるものか」を安倍首相に質問書として問い合わせたが、期限までに回答は来なかった
1> FB上で誰がどんな政見を表明しようと自由だが
2> 国政の最高権力者がそれに「いいね」すれば、無関心ではいられない
2> 国政の最高権力者がそれに「いいね」すれば、無関心ではいられない
と、上掲記事を書いた「動機」は上掲記事自身に在るわけだが・・・頭ぁ冷やして考えて見ぃ。上記<1>と<2>が、報道するような、報道記事として紙面の一角を占めるような、事実であるか?
(ヒドい3)首相に対する言論弾圧としてヒドい
これも(ヒドい2)に重複する分があるが、斯様な記事を書き、報道すると言うことには、上記<1>「憲法記念日を”ゴミの日”と非難し、安倍首相の改憲発言を賞賛するフェイスブック記事に、安倍首相当人に依るらしい”いいね”が押されていた」事に対する非難・批判の意図が、少なくとも「滲んで」いよう。
前述の通り、
1> FB上で誰がどんな政見を表明しようと自由だが
2> 国政の最高権力者がそれに「いいね」すれば、無関心ではいられない
2> 国政の最高権力者がそれに「いいね」すれば、無関心ではいられない
とも書いているのだし、その後に「本当に安倍首相当人が”いいね”を押したのか」質問状まで出しているのだから、非難・批判の意図はちょっと「弁明の余地がなさそうな」くらいだ。
で、毎日新聞並びに大村健一記者に是非ともお尋ねしたいのだが。
「Q1」 日本国首相は、フェイスブック上の賛同できる記事に「いいね」を押してはいけないのかね?
いや、まさかこの問いに、「然り、日本国首相たるもの、フェイスブック上の賛同できる記事に対して「いいね」を押してはいけない」とは答えまい。それは正真正銘掛け値なしの「首相に対する言論弾圧」であるし、大村健一記者自身上記1>の通り「FB上で誰がどんな政見を表明しようと自由」と言明しているんだ。首相だけ例外って事も無かろう。
であるならば、さらなる質問は、
であるならば、さらなる質問は、
「Q2」 日本国首相は、日本国首相の意見表明として、フェイスブック上の賛同できる記事に「いいね」を押してはいけないのかね?
「安倍首相の名による”いいね”が、日本国首相としての政見表明と受け取られる可能性がある。従って、”いいね”は慎重であるべきだ!」って主張は(一応)成り立とう。
「安倍首相の名による”いいね”が、日本国首相としての政見表明と受け取られる可能性がある。従って、”いいね”は慎重であるべきだ!」って主張は(一応)成り立とう。
だが、慎重であろうが無かろうが、「フェイスブック記事への”いいね”」は「誰でも自由」が原則で、首相とて例外では無かろう。況や、上記「日本国首相の意見表明」との意志を持っての「いいね」に対し、毎日新聞だろうが大村健一記者だろうが非難批判する筋合いは無かろう。
であると言うのに、上掲記事は、その非難批判するべき筋合いもない「安倍首相の”いいね”」を「非難している」のではないのかね。
少なくとも私(ZERO)は「非難している」という印象を持った。
少なくとも私(ZERO)は「非難している」という印象を持った。
「文字として書かれた(明確な)非難ではない」というのは、同意せざるを得ないがね。
(ヒドい4)これで、毎日新聞の署名記事ってのがヒドい
何しろ署名記事である。新聞記者としては相応の「晴れ舞台」だろう。大村健一記者ってのは私は初めて見る気がするが、検索かけると「記者生活12年」らしいから、中堅記者ぐらいではあるようだ。
その「記者生活12年の毎日新聞中堅記者らしい記者の署名記事」が、上掲の通りである。
これで「コラム」ならば、言い訳も立ちそうだが、これで、記事なんだよねぇ。報道なんだよねぇ。