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ジャンル新設以来、絶好調…と言うか、「書き上げた記事のアップが間に合わない」なんて久々の状態に陥った新設ジャンル「憲法改正」である。
「絶好調」である理由は、主として「安倍首相の憲法9条改憲発言」に対しこれを批判する社説や記事がアカ新聞どもを中心に数多あり、数多数こそあるものの、その尽くがオッペケペーなものだから。まあ、余りに「尽くがオッペケペー」なので、いちいち「斬る」のも面倒くさい位なんだが、また今度の毎日新聞社説は、一段と輪をかけてオッペケペーだな…
【毎日社説】自民憲法本部の体制刷新 首相の政略ばかり目立つ毎日新聞2017年5月22日 東京朝刊【1】 安倍晋三首相(自民党総裁)の指示を受けて、自民党が党憲法改正推進本部の体制刷新に動き出した。
【2】 幹事長や政調会長ら党四役も推進本部の役員に加わり、年内の改憲案作りを目指して作業を急ぐという。
【3】 そこから浮かぶのは、人事権を行使してでも党内の憲法観を一色に染め上げようとする首相の意図だ。
【4】 党憲法改正推進本部は、衆参両院の憲法審査会で幹事などを務める議員が主要メンバーになってきた。船田元氏や中谷元氏らである。
【5】 「憲法族」と呼ばれる彼らは、前身である憲法調査会以来の伝統で与野党の協調を旨としてきた。
【6】 ところが、安倍首相が党内論議を飛び越して「憲法9条への自衛隊明文化」や「2020年までの施行」を提起したため、推進本部の幹部らからは「熟議を積み重ねるべきだ」といった不満がくすぶっていた。
【7】 したがって、今回の体制刷新は、「挙党態勢作り」を名目にした憲法族の封じ込めと見るべきだろう。
【8】 この手法は、集団的自衛権行使をめぐる憲法解釈の全面変更に際し、首相が内閣法制局長官の首をすげ替えた一件を思い起こさせる。
【9】 しかも、憲法族の封じ込めは、自民党が与野党協調路線から一方的に離脱することを意味する。
【10】 首相が連携相手として意識しているのは、「加憲」を模索してきた公明党と、教育無償化を改憲の柱とする日本維新の会だけだ。議論は自公維3党で十分ということだろう。
【11】 首相としては、せっかく衆参両院で改憲に前向きな勢力が3分の2以上を占めているのに、野党にひきずられて改憲項目の絞り込みが進まないと「宝の持ち腐れ」になると考えているのかもしれない。
【12】 党内のまとまりに欠ける民進党にはもちろん問題がある。しかし、2大政党制が前提の小選挙区制を採用していながら、野党第1党を最初から度外視するかのような姿勢は、憲法の平穏な運用を妨げる。
【13】 すでに首相に近い議員からは、9条改正を来年の自民党総裁選や次期衆院選に絡める声が出ている。憲法を首相の政略に利用する発想だ。
【14】 自分の思いを遂げることにのみ熱心なようだと、憲法は決して定着しない。長期政権のリーダーにふさわしい賢慮を、首相に求める。
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そりゃ、自民党総裁の権限内だろう
1〉 安倍晋三首相(自民党総裁)の指示を受けて、
2〉自民党が党憲法改正推進本部の体制刷新に動き出した。
3〉 幹事長や政調会長ら党四役も推進本部の役員に加わり、
4〉年内の改憲案作りを目指して作業を急ぐという。
5〉 そこから浮かぶのは、
6〉人事権を行使してでも党内の憲法観を一色に染め上げようとする首相の意図だ。
2〉自民党が党憲法改正推進本部の体制刷新に動き出した。
3〉 幹事長や政調会長ら党四役も推進本部の役員に加わり、
4〉年内の改憲案作りを目指して作業を急ぐという。
5〉 そこから浮かぶのは、
6〉人事権を行使してでも党内の憲法観を一色に染め上げようとする首相の意図だ。
…言うまでも無かろうが、安倍首相は自民党総裁でもある。「自民党の党憲法改正推進本部を体制刷新する」のも「幹事長や政調会長ら党四役も同推進本部の役員に加える」のも、自民党総裁の裁量で、法律どころか内規にさえも反しそうにない。
その「自民党・党憲法改正推進本部の体制刷新」に「党内の憲法観を一色に染め上げようとする首相の意図」を込めようとも、それは首相の勝手であって、それ自体なんら非難する理由にはならない、筈である。
その「自民党・党憲法改正推進本部の体制刷新」に「党内の憲法観を一色に染め上げようとする首相の意図」を込めようとも、それは首相の勝手であって、それ自体なんら非難する理由にはならない、筈である。
だが、上掲毎日社説は、上記「自民党・党憲法改正推進本部の体制刷新」を「与野党協調路線であった憲法族外し」と断じ、批難している。
そりゃまあ、「護憲派」にしてみれば、真面に党内意見も集約できなければ、代案なんて夢のまた夢である民進党が憲法改正論議に加わって居る限り「改憲の可能性はほぼ零」なのだから、「与野党協調路線」を推したかろうさ。だがそれは、果たして、建設的な事であるか?…って、民進党の「安倍政権での会見は許さない」だの、「日本国憲法狂」もとい「日本国憲法教」のアカ新聞どもには、言うだけ無駄か。要は「改憲阻止」出来れば良いのだろう。
更には、「国会の2/3以上による改憲発議の中に、野党第一党も入るべきだ」と主張するならば、それは僅かなりとは言え日本国憲法自身に記載された改憲手続きを修正するモノであろう。その修正は、「現行憲法に対しては、違反の疑いがある」筈である。それこそ「憲法の平穏な運用を妨げる。」のではないかね。
現行日本国憲法には、「野党第一党を含む国会の2/3以上で改憲発議」とは、「文字として書かれていない」からね。圧倒的与党で占めようが、種々雑多な改憲派諸党で占めようが、「国会の2/3」は「国会の2/3」だ。「国会の2/3」以上で改憲は発議できる、筈だろう。日本国憲法に「文字として書いてある」限り(*1)。
まあ、以前取り上げた東京新聞や朝日新聞社説の様に「改憲には、”改憲が必要だ”と言う国民の声が圧倒的である事が前提だ」何て憲法の何処にも書いてないような「前提」を持ち出すほどの「大きな憲法違反」ではないがな。
<注記>
(*1) 無論、「文字として書かれていない、日本国憲法の精神」などを持ち出すならば、別だ。だがそれは、不可知論とも神学論とも言い得る曖昧かつ不毛な根拠だぞ。
これで、「安倍首相の憲法9条改正に対する批判」の心算かね?
辛うじて「安倍首相批判」ではあるだろう。だが、前述の通り「自民党総裁としての権限の範囲内の執行」なのだから、法的にも内規的にも「タダのイチャモン」にしかならない。せいぜいが、「ルール的には問題ないのだが、あるべき姿・理想の姿ではない。」と言う批難でしかない。上掲社説に即すならば「憲法の平穏な運用を妨げる。」って奴だ。
挙句の果ての上掲社説の〆は、
7> 自分の思いを遂げることにのみ熱心なようだと、憲法は決して定着しない。
8> 長期政権のリーダーにふさわしい賢慮を、首相に求める。
と来た。
7> 自分の思いを遂げることにのみ熱心なようだと、憲法は決して定着しない。
8> 長期政権のリーダーにふさわしい賢慮を、首相に求める。
と来た。
オイオイ。「日本及び日本人の骨も牙も抜いてしまおう(*1)」として占領軍が短期間で作成したやっつけ憲法を、70年間タダの一字も修正せずにおいて。「憲法は決して定着しない」も無いもんだ。
挙句の果てに「長期政権のリーダーにふさわしい賢慮を、首相に求める。」とは、片腹痛いでは済まないな。特定秘密保護法から、安保法、最近では「森友問題」やら「ナントカ学園」やらで「安倍政権を何とか短期政権に終わらせよう」と躍起だったのは、毎日新聞はじめとする日本新聞業界の左半分ではないか。今頃、今さら安倍首相に「長期政権のリーダーにふさわしい賢慮を求める」とは、「敵に塩をねだる」にも、程があろうに。
<注記>
(*1) 「平和を愛する諸国民」に我が国の安全を付託しちまうような前文平気で掲げる憲法を、占領軍が押し付けたんだ。他に解釈しようがあろうか。