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【毎日】母の日 カーネルおじさんが恋に落ちるロマンス小説を配信

毎日新聞2017年5月9日 15時00分(最終更新 5月9日 15時00分)
   米KFCが無料配信するロマンス小説「Tender wings of desire」の表紙。スマートフォンやタブレットで読むことができる=2017年5月9日、中嶋真希撮影 [PR]

【1】 今年の母の日(5月14日)は、お母さんが心から求めるものをあげてみませんか。家族の食事と、カーネル・サンダースのロマンス小説を--。米ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)が、母の日に向けた英語の小説を無料配信し話題を呼んでいる。96ページの力作で、家を飛び出した領主の娘と、ワケありの船員(カーネル・サンダース)の情熱的な恋を描いている。【中嶋真希】 

【2】 タイトルは、「Tender wings of desire」。直訳すれば「欲望の優しい翼」だが、ウイングスが、チキンの手羽にかけられていることは明らかだ。献辞には、「この小説をすべてのお母さんにささげます。あなたの夢の大佐(カーネル)の腕の中で、母であることから少しだけ逃げ出して」と書かれており、母の日はKFCのチキンで料理も手抜きして、ファンタジーの世界にひたってほしいという意図のようだ。

【3】 小説はKindleで配信され、PR動画も公開。筋肉質でセクシーな男性が、「今年の母の日、家族の食事とお母さんのファンタジーは、カーネル・サンダースにゆだねよう」とささやく。男性が指をなめてページをめくり、甘く低い声で小説の一部を朗読している。

【4】 ツイッターの公式アカウントが、動画とともに「母の日はお母さんが心から求めるものをあげてみませんか」とつぶやくと、反応は上々。「It's finger licking good(指をしゃぶりたくなるほどおいしい)」と、KFCのキャッチコピーを意味深につぶやいたものや、2015年に映画化もされたロマンス小説「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」にかけて「『フィフティ・シェイズ・オブ・クリスピー』はまだ?」といったリプライが寄せられた。

【5】 日本法人の日本KFCホールディングス広報室によると、日本語訳が出るかどうかは未定だという。今年の母の日に、日本語版の「欲望の優しい翼」をプレゼントすることはできないが、13、14日に8ピースバリューパック(2360円)を購入すると母の日メッセージカードが数量限定でもらえるキャンペーンを実施する(一部店舗除く)。「お母さんにオリジナルチキンをプレゼントして、感謝の気持ちを伝えて」と話していた。

【6】Tender wings of desire あらすじ

【7】 舞台はイギリス。領主の娘マドレーヌは「もっと広い世界が見たい」と退屈した日々を過ごしていた。いいなずけの伯爵との結婚式前夜、家を飛び出してしまう。たどりついたのは、海辺の町。船員たちのたまり場になっているバーを見つけ、住み込みで働くことになる。そこでマドレーヌの前に現れたのは、アメリカから来た船員。名前はハーランド・カーネル・サンダース。白色に近いブロンドのカールした髪、海のような色の瞳が黒ぶちのめがねからのぞく。「なんてハンサムなの」。2人は恋に落ちるが--。

カーネルって、「大佐」だぞ。肩書であって、名前ではない。

 
 「北斗の拳」第一シリーズを読んでいないのか?「神の国Golan」の支配者にして、南斗無音拳の使い手で、自称・超能力者の大佐(カーネル)を知らんのか。「北斗の拳の悪役」らしく、主人公・ケンシロウの前には、情けないほど敢え無く敗れ去ったのだが。
 
 ケンタッキー・フライド・チキン店の店先に立っている白髪白髭黒縁メガネの「カーネル・サンダース像」。ウィキペディアに依れば本名を「ハーランド・デーヴィッド・サンダース(Harland David Sanders)」と言い、「カーネル」と言うのは「米軍大佐」の階級では無く「ケンタッキー州に貢献した人に与えられる「ケンタッキー・カーネル」という名誉称号(名誉大佐)である。」そうだが、肩書である事に変わりはない。
 
 従って、彼を愛称するのであれば、「サンダースおじさん」と言うのが正しかろう。ビック・モローが米国製テレビ戦争ドラマCombatで演じた「サンダース軍曹」のイメージが浮かぶので、少々…かなり違和感を感じるが、「カーネルおじさん」よりは遥かに正しい筈だ。カダフィ大佐やゾル大佐を「カーネルおじさん」と呼ぶシーンを想像してみろ。
 
 しかしながら、同じウイキペディアには…「日本では「カーネルおじさん」「ケンタッキーおじさん」の愛称が定着している」とある。
 一度愛称が定着してしまうと、なかなか修正・訂正は効かないモノではあるが…「大佐おじさん」ねぇ。
 
 これも、「戦後平和教育=軍事忌避教育の弊害」の一つ、かねぇ。