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「超高層プロフェッショナル(原題 Steel)」と言う古い洋画がある。高層ビルの鉄骨を期限までに組み立てねばならないのだが、ストライキだか何だかで大型車両が通行妨害にあって、肝心の長くて重い鉄骨を工事現場に運び込めない。この事態に対し主人公は、ある奇策を講じる…ネタバラシになるので肝心の「奇策」については述べないが、沖縄は高江ヘリパッドでも似たような状況がある様だ。
例によって例の如くの「米軍基地反対派(*1)」が、道路塞いだり車の下に潜り込んだりの工事妨害を繰り返している(*2)。
これに対し、日本政府がとった「奇策」は、「ヘリで資材を運搬する」と言う「空中機動」策。日本政府で一番ヘリを持っているのは陸上自衛隊だから(*3)、勢い「陸上自衛隊のヘリで資材運搬」となるのは、「理の当然」と言うモノだな。
「左様な奇策を取る以上は、論理的必然・理の当然」である「陸自ヘリによる米軍高江ヘリパット工事の資材運搬」に対して、当の「米軍基地反対派」そのものである沖縄二紙は未だしも、東京新聞まで社説に取り上げて、批難している。
<注記>
(*1) その、大部分かどうかは(まだ)不明だが、一定部分は中国共産党か朝鮮労働党の手先であろう。沖縄の米軍基地は、中国共産党や朝鮮労働党にとっては目の上のたんこぶ。その米軍基地に反対する運動ならば、彼奴らが手を貸して当然。貸さねば不自然と言うモノだ。「世論戦」ってのは、中国共産党の唱える「戦争の一形態」であること。その「世論戦」は我が国の様な民主主義体制に対して(のみ)有効である事を、忘れるべきでは無いな。(*2) 先行記事 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/40688025.html 参照。転載元さんもね。(*3) ついでに、一番デカいヘリCH-47チヌーク・通称「チヌ様」も陸自にしかないから。
【琉球新報】陸自ヘリ高江投入 「まるで戦前」http://ryukyushimpo.jp/news/entry-356678.html 2016年9月14日 10:34 米軍【1】 【ヘリパッド取材班】自衛隊のCH47輸送ヘリが米軍北部訓練場の上空に姿を現したのは、13日の早朝午前6時だった。「とうとう来た」「こんなに早い時間とは」。驚く市民らが見詰める中、2機の自衛隊ヘリはG、Hの両地区付近にある作業ヤードやメインゲートへの離着陸を繰り返しながら午前9時すぎ、重機の空輸を始めた。強い雨が降る中、県道70号を通る県民の頭上を越え、次々と重機がG、Hの両地区に運び込まれた。建設に反対する市民らは「自衛隊機の使用をやめろ」「県道上空を飛ぶな」などと怒りの声を上げた。
【2】 「ついに政府は禁を破った」と憤ったのは、沖縄平和運動センターの山城博治議長。「これまでとはレベルが違う。自国の正規軍隊が、県民の人権を蹂躙(じゅうりん)する構造(*1)。まるで戦前だ(*2)」
【3】 高江ヘリパッド建設反対現地行動連絡会の間島孝彦共同代表は「何でもありだ。県道を飛ぶのも非常識だ」と憤った。
【4】 東村高江集落に近い林道で工事作業員の通行を警戒していた東京都の富永誠治さん(64)は「県民が示した民意を全く無視して、強行突破しようとしている。国家権力の暴走だ(*3)」と声を荒らげた。
【5】 自衛隊機による重機の搬入が始まると、東村高江の県道70号沿いの複数の地点に警察車両が待機した。上空をヘリが飛ぶのに併せて交通規制なども行った(*4)。
【6】 砂利搬入の阻止行動を続ける佐々木弘文さん(40)は「今日砂利搬入などがなかったのは、自衛隊機の警戒のためだろう。警察は事前に経路も知っていたのではないか。警察、自衛隊も一体となり、ここまでやるか、という感じだ(*5)」と述べた
。◆「そこまでやるか」県民ら怒り、憂う声
【7】 米軍北部訓練場のヘリパッド建設に13日、陸上自衛隊のヘリが使われたことに対し、県民からは「怒りを感じる」「国民の意見を聞いて」などの意見があった。
【8】 那覇市の仲盛毅さん(80)は強い調子で「憲法9条がある国の自衛隊が、米国の基地建設になぜ協力しないといけないのか。怒りを感じる(*6)」と疑問を呈した。
【9】 「県民に何も恩恵がない点が問題だ」と指摘するのは、北谷町の田場梢さん(37)=看護師。「『思いやり予算』などで日本は多額の税金を米軍に使っている。工事をやるにしてもせめて民間の、それも県内企業を使ってほしい」と要望した(*7)。
【10】 沖縄市の30代男性=団体職員=は「ひどい。自衛隊ヘリを使わざるを得ないから使っているのだろうが、県民の民意を尊重してほしい。自然を壊して『負担軽減』というのはおかしい」とあきれた表情で話した。
【11】 「そこまでやるの」と驚くのは飲食店に勤める女性(63)=那覇市。あまりにあからさまでショックだし、怖さを感じる。この国の未来は大丈夫なのか」と心配そうに話した。
<注記>
(*1) さて、考えてみようか。①陸自ヘリが重機を運搬する ②重機が高江ヘリパット工事に使われる ③高江ヘリパットによる騒音がたかまり、事故の危険が増える ④沖縄県民が騒音被害を受け、事故の危険も高まり、人権が蹂躙される うん、少なくとも陸自ヘリに関する限りは、随分間接的な人権蹂躙だな。(*2) 質問。戦前のなにがどう「自国の正規軍隊が、県民の人権を蹂躙する構造」なんですか?沖縄戦なら、戦時中になる筈ですが。(*3) 東京都から来て、工事妨害している貴方は、少なくとも沖縄県民では無いですよねぇ。(*4) つまり、国道上空を飛ぶにあたって安全に配慮していたって、ことだよねぇ。(*5) 地元県警に工事反対派が脅しかけるから、県警が真面に機能してないから、じゃないの?(*6) そもそも、憲法9条と自衛隊には齟齬がありますが。今回の自衛隊の米軍協力は「人助け」でしょう。
(*7) 平たく言って「金寄越せ」としか言っていない。乞食だな。イヤ、直接「金寄越せ」と言うだけ、乞食の方が正直だ。
で、社説でどう批難しているかと言うと・・・
①【琉球新報社説】「自衛隊ヘリ投入 法的根拠が曖昧な暴挙だ」【1】 陸上自衛隊の輸送ヘリが米軍北部訓練場のヘリパッド建設の機材搬入に投入された。自衛隊法の具体的な根拠を示さず、県の反対を押し切る暴挙であり、直ちに自衛隊ヘリの運用を中止すべきだ。【2】 翁長雄志知事は民間ヘリが用いられた時点で、「事前に十分な説明もなく一方的に工事を進める政府の姿勢は到底容認できない」と強い抗議を表明していた。【3】 県は自衛隊ヘリの投入を沖縄防衛局に問い合わせていたが、実施時期や法的根拠についての説明もないまま自衛隊ヘリ投入を強行したのである。【4】 県内では2007年にも、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設の事前調査に海上自衛隊の掃海母艦が派遣された。その際、政府は法的根拠を示さないまま、「国家行政組織法」に基づく「官庁間協力」の曖昧な説明で押し切った。【5】 当時、久間章生防衛相は福島瑞穂社民党党首に対し、自衛隊の協力の事例として「さっぽろ雪まつりや遺骨収集」を挙げた。【6】 雪かきや遺骨収集などの民生協力ならともかく、米軍基地建設への協力も可能とするのは、違法な拡大解釈ではないか。【7】 武力を備える実力組織の自衛隊の活動は、自衛隊法など明確な根拠法令に基づいている。国家防衛の主たる任務ほかの活動については「民生協力」など限定列挙により、厳格に規定している。【8】 07年の海自掃海母艦派遣では、辺野古海域での新基地建設に向けた環境現況調査(事前調査)に海自潜水士が投入された。【9】 今回の自衛隊ヘリの投入は07年の事前調査とは異なり、米軍基地建設に直接関与するものだ。稲田朋美防衛相は「必要最小限に限る」としているが、程度問題では済まされない。防衛相は防衛省設置法4条19号を根拠に挙げるが、同省の米軍施設の提供を定める条項であり、自衛隊動員の文言はない。【10】 米軍基地建設に自衛隊が直接関与する自衛隊法等の根拠は何か。防衛相、政府は明らかにする責任がある。【11】 防衛局の「環境影響評価(アセスメント)検討図書」はヘリの輸送回数を「1日5回程度」、合計「20回程度」と記するが、これを上回る輸送回数となる見通しだ。【12】 騒音被害、貴重生物への影響が懸念されるヘリパッド建設にヘリを投入し、さらに被害が拡大する。県民無視の手段を選ばぬ建設強行は容認できない。
②【沖縄タイムス社説】「[米軍工事に陸自ヘリ]嘆かわしい従米一辺倒 」【沖縄タイムス社説】[米軍工事に陸自ヘリ]嘆かわしい従米一辺倒
2016年9月14日 07:00
【1】 米軍北部訓練場のヘリパッド建設に伴う資材搬入に13日、陸上自衛隊の大型輸送ヘリが投入された。
【2】 東村高江周辺のヘリパッド建設工事をめぐって、工期の遅れを取り戻したい防衛省は9日から、民間ヘリを使って資材を搬入している。
【3】 今回、自衛隊ヘリの使用に踏み切ったのは、民間ヘリでは運べない大型重機を運搬するためである。なりふり構わずといった対応だ。
【4】 国際平和協力活動やゲリラ攻撃に対応する陸自の精鋭部隊「中央即応集団」のヘリが運んだのは、重機やトラックである。県道70号を横切る形で計6回運搬した。
【5】 ヘリ投入について、稲田朋美防衛相は防衛省設置法4条19号に基づくものだと説明している。
【6】 4条19号は、米軍基地の取得や提供、使用条件の変更、返還に関することなど、同省の所掌事務を記しているだけである。
【7】 この条文のどこをどう読めばヘリ使用が可能になるのか、自衛隊がどんな権限で工事に関わるのか。設置法を都合よく拡大解釈したとしか思えない。
【8】 ヘリ使用は自衛隊法からも疑問が多い。同法第6章が規定する「自衛隊の行動」は、防衛出動、治安出動、警護出動、災害派遣などである。
【9】 県内に根強い反対のある米軍施設建設に自衛隊ヘリを使うのは、県民感情を逆なでするもので、配慮を欠く強引なやり方だ。
【10】 住民の生活道路である県道を、重機などをぶら下げた大型ヘリが横切るのも極めて危険である。
■ ■
【11】 稲田氏は「沖縄の負担軽減にとって有益で返還に伴う措置」と強調する。
【12】 ヘリパッドの移設工事が北部訓練場約7500ヘクタールの過半返還の条件になっているのは確かだが、高江周辺ではヘリパッド建設によって確実に負担が増す。
【13】 実際、高江の集落を取り囲むように計画された6カ所のヘリパッドのうち2カ所が完成し、オスプレイの飛行訓練が始まった。騒音被害などが懸念される。
【14】 防衛省が工事を急ぐのは、残りの4カ所の工事を促す米軍との約束を履行するためだ。住民の懸念には向き合わないのに、米軍の要求に応えようと必死である。
【15】 高江問題は、米軍と自衛隊が一緒になって、沖縄住民に対峙(たいじ)するという、あってはならない構図を浮かび上がらせている。
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【16】 ヘリパッド建設は、参院選が終わるやいなや、選挙結果を顧みず再開された。
【17】 司法手続きをへないで市民のテントを撤去したり、周辺道路で検問を実施したり、力ずくの警備も目立つ。
【18】 全国から約500人の機動隊を動員した上、民間ヘリを使い、ついには自衛隊ヘリまで投入。
【19】 米海兵隊は「戦略展望2025」の中で、北部訓練場の部分返還について「使えない土地を返す代わりに、利用可能な訓練場を新たに開発」と米側の利点を強調している。【20】 負担軽減の名の下に基地の機能強化が進んでいる。
③【東京新聞社説】沖縄ヘリパッド 工事強行に理はあるか2016年9月14日【1】 県東村周辺で始まった米軍ヘリパッド建設をめぐる国の対応は看過できない。工事用重機の運搬に自衛隊機を使ったり、機動隊が抗議する人を強制排除したり、強引な進め方に理はあるのか。
【2】 沖縄の小さな集落でいま、何が起きているのか。
【3】 防衛省は沖縄県東村と国頭村にまたがる米軍北部訓練場でのヘリパッド(ヘリコプター離着陸帯)建設のために、陸上自衛隊の大型輸送ヘリを投入し、工事用の大型トラックを建設現場近くまで運んだ。住民らの抗議活動で資機材の搬入が遅れているためとはいえ、米軍施設の建設に自衛隊機が使われるのは極めて異例だ。
【4】 ヘリパッド建設は、日米両政府が一九九六年に交わした合意の一つ。国内最大の北部訓練場の半分にあたる約四千ヘクタールを日本側に返す条件として、米側が既存ヘリパッドの移設を求めた。日本政府は沖縄の基地負担軽減策と強調するが、県民には米軍基地の再配置であり、機能強化だと映る。
【5】 ヘリパッドは人口百四十人余りの東村高江の集落を囲むように六カ所が計画され、すでに二カ所が完成。垂直離着陸輸送機オスプレイが頻繁に飛来している。
【6】 ヘリパッド移設が計画されてから、当時の那覇防衛施設局はオスプレイ配備について県民に情報提供する努力を怠ってきた。危険性が増すオスプレイ配備を心配する県民よりも、米軍への配慮を優先させることになった。
【7】 沖縄防衛局が工事資材を搬入したのは、自民党の沖縄担当相が大差で敗れた七月の参院選翌日。安倍政権の対沖縄政策への異議が県民から度々示されているにもかかわらず、工事を強行するのは民主主義のあり方としておかしい。
【8】 小さな集落を警察車両が物々しく列をなして走る。全国から動員された四百人とも五百人ともいわれる機動隊員が、座り込む人の手足をつかみ、ひきずる。けが人が続出し、逮捕者も相次ぐ。記者も取材を妨害されている。
【9】 ヘリパッド建設地は「やんばる」と呼ばれる亜熱帯の生態系が豊かな森。ヤンバルクイナなど希少生物が多く、世界自然遺産登録も目指している。県民の水がめでもある森の上空をオスプレイが飛び、騒音は激しい。
【10】 翁長雄志県知事は強引な工事を批判し、高江の住民や県議会は反対している。地方自治をゆがめ、人権や環境にも悪影響を及ぼす工事だ。地元の納得を得られないなら即刻中止すべきだ。
各紙社説が「陸自ヘリによる高江ヘリパット工事支援」に反対する理由は?
(丸数字は社説、【】はパラグラフ番号を示す)
(1) 法的根拠があいまいだ ①【10】②【7】
(2) 沖縄県民の民意に反している ①【12】②【9】③【7】【10】
(3) ヘリによる重機運搬は危険だ ②【10】
(4) 米軍と自衛隊が組んで沖縄県民と対峙することはあってはならない ②【15
】
】
(5) 日本政府・安倍政権のやり方が強引だ ③【1】【8】
以上の他に
(X1) 高江ヘリパットで、沖縄の基地負担が増す ①【12】②【12】【20】③【4
】
】
(X2)環境に悪い ③【9】【10】
(X3) オスプレイ配備で危険性が増す ③【6】
と言うのもあるが、これらは「高江ヘリパット自身への反対理由」であり、重機を陸自ヘリが運ぼうが、民間ヘリが運ぼうが、米軍ヘリが運ぼうが、或いは運ばなかろうが、関係ないので除外した。
ま、それを言うならば、上記の理由(3)「沖縄の民意に反する」と言うのも、「陸自ヘリによる高江ヘリパッド工事支援」に反対しているのか「高江ヘリパット工事自身」に反対しているのか微妙な処だが、安全側に考えて「陸自ヘリによる高江ヘリパッド工事支援」に反対、と考えておこう。
斯様に整理すると明白になる(と私(ZERO)には思われる)のは、<1>「陸自ヘリによる高江ヘリパッド工事支援」に反対 と、<2>「高江ヘリパット工事自身」に反対 とを、分けて考えるべき、と言う事であろう。無論、「陸自ヘリによる高江ヘリパット工事支援」は「高江ヘリパット工事」の一環・一部なのであるから、反対<2>は反対<1>を包含しているのであるが、普天間基地移設問題における普天間基地反対派(に一部?)の言動主張傾向から類推すると<2>「高江ヘリパット工事自身」に反対する者は、「高江ヘリパット」が存在する限り反対し続けるばかりであろうから、説得も交渉も懐柔も無駄である。従って、上記(X1)から(X3)の反対理由なぞ「気にするだけ無駄」であり、無視する他対処のしようが無い。ああその点で、半島は韓国の「反日火病」と似ているな。症状も、対処法も。
よって、考察し、考慮し、対策対処を考えるべき(と、まだ考え得る)のは、反対<1>「陸自ヘリによる高江ヘリパッド工事支援」に反対 であり、その反対理由上記(1)から(5)である。
であるのだが・・・①~③、3紙共通の反対理由が上記反対理由(2)「沖縄県民の民意に反する」何だから、今さらながらだが呆れ返る他ないな。
米軍が高江ヘリパットを建設するのは、日米両政府合意の上で為す北部訓練場返還の代替地だ。米軍にしても米国にしても、それを言うなら日本政府にしても、北部訓練場の継続使用で別に構わない。大した問題は無い。故に、「高江ヘリパット建設反対」だと言う「沖縄の民意」に阿って「高江ヘリパット建設中止=北部訓練場継続使用」としても、今までの建設分投資分が無駄になる以外は大した問題では無い。
ただ、その時に至って、「返還されなくなった北部訓練場」に対し、反対だのなんだのと「沖縄の民意」と称する反対運動家ども及び沖縄二紙が言い出す事は、賭けても良い位だ。
大体、事は国防に係るのだから、「民意」として尊重されるべきはまずもって「日本国民の民意」であって「沖縄県民の民意」ではない。そこを(恐らくはわざと)誤って「沖縄県民の民意」を声高に叫ぶのは、沖縄二紙では「地元だから仕方ない」とも言い得るが(*1)、東京新聞まで「沖縄県民の民意に従え」と主張するのは、実に滑稽である。尤も、斯様な「民意」は中国共産党にとっても誠に好都合な民意であるから、「”沖縄県民の民意に従え”と、中国共産党が主張する」可能性は十分にあるから、その滑稽さ奇怪さに比べれば「東京新聞が”沖縄県民の民意に従え”と主張する」滑稽さなんぞ、物の数ではないが。
胡散臭さと滑稽さの塊である上記反対理由(2)「沖縄県の民意」であるが、他の反対理由に比べればまだマシかも知れない。反対理由(1)「法的根拠の曖昧さ」だの反対理由(3)「ヘリによる重機運搬の危険」なんてのはイチャモン以上には殆どなり様が無い。
反対理由(5)「日本政府の強引さ」は上掲③東京新聞のお気に入りらしいが、それを言うならば道路を封鎖し、車両の下に潜り込み、工事を妨害する「高江ヘリパッド反対運動」は「強引」どころではあるまい。平たく言えばテロリストであり、テロリストとは「交渉しない」のが原則だ(*2)。
反対理由(4)は、正直なところよく判らない。「自衛隊ならば、沖縄県民の味方をしろ」と主張しているようにも思えるが、「米軍と自衛隊が沖縄県民と対峙する」か否か、その責任の少なくとも一端は「沖縄県民(自称)自身」にあるだろう。一方的に自衛隊なり米軍なりの責任とする訳にはいくまい。例えば極端な話、「琉球独立運動(*3)」が過激化したりすれば、「米軍と自衛隊が組んで沖縄県民と対峙する」事になろうし、なるべきである。その際の責任は、相当部分「琉球独立運動を過激化させた沖縄県民」にある。「あってはならない事態」と言うのは私(ZERO)も同意するが、責任の所在は上掲②沖縄タイムスとは異なる様だな。今回の「高江ヘリパット工事反対運動」についても、また然りだろう。
<注記>(*1) 断わっておくが、如何に沖縄二紙が地域寡占紙であるとは言え「沖縄県民の民意」を代表している、なんて思わない。よし、沖縄に沖縄二紙張りの「左巻」が多かろうとも、地域寡占紙は、地域寡占紙、でしかない。(*2) 「常に」かどうかは疑問の余地はあるが…「原則だ」とはかなり普遍的に言えそうだ。(*3) 現時点においては「中国共産党の息がかかっている」と、少なくとも疑うべきだろう。
工事妨害に対する平和的解決法だろうが
ネタばらしになってしまうが・・・冒頭に述べた古い洋画「超高層プロフェッショナル」の「奇策」は、「ヘリによる空輸」だった。クライマックスでは長い鉄骨をぶら下げたヘリ編隊が工事現場である超高層ビル上空でホバリングし、”超高層プロフェッショナル”たる主人公らがその鉄骨をビルの鉄骨と結合する。かくして、工事妨害派は敗れて、大団円ってエンディングだった。
法的根拠がどうあろうが、自称「沖縄県民」の「民意」が如何なモノであろうが、高江ヘリパット工事反対派が道路を封鎖し車両の下に潜り込もうが(*1)、陸自大型ヘリCH-47による工事用重機空輸は敢行された。少なくとも日本人、日本国民にとっては、快挙壮挙ではあっても暴挙ではあるまい。而して、章題にもした通り、過激な工事妨害に対する平和的解決法でもある。
高江ヘリパット工事反対派や沖縄二紙は、切歯扼腕の体の様であるが、今回の「重機空中機動戦術」に対する批判が先述の(1)~(5)しかない様では、まあ、「終わって」いるな。
尤も、「高江ヘリパット工事反対派の終焉」は、上掲琉球新報記事に登場する「街の(高江ヘリ工事に反対する)声」にも表われてはいるが。
<注記>(*1) 否、最後者は「さあればこそ」と、順接だな。