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 そりゃぁ、世の中には、「憲法9条が最大の抑止力などと素面で抜かせてしまう「平和ボケ」と言うよりは「安保白痴」と呼ぶべき気違いが掃いて捨てるほどある。三アカ新聞なんてのは、そんな「安保白痴の巣」でありそうだから、安全保障に関する琉球新報社説が「トンデモナイモノ」になるのは、いわば「理の当然」ではある。

 と、まあ、理屈の上ではこうなるんだが…目の当たりにすると、やはり、来るモノがあるねぇ。

【琉球新報社説】戦傷医療拡充へ 戦死者を出していいのか
2016年4月5日 06:01

【1】 防衛省が有識者会議を設置し、有事の際に最前線で負傷した自衛隊員の治療拡充策について検討している。検討機関の設置は安全保障法制の法案化作業が自民、公明両党間で大詰めを迎えていた昨年4月のことである。防衛省は「安保法とは無関係」とするが、うのみにはできない。

【2】 安保法に連動しないのであれば、自衛隊員の最前線での負傷を前提とした医療行為を検討する必要などないはずである(*1)。

【3】  政府はこれまで安保法施行で「自衛隊員のリスクは高くならない」と説明してきた。だが、最前線での戦傷医療拡充を検討すること自体、自衛隊員のリスクが確実に高まったことの何よりの証しである。国民を欺くような説明は厳に慎むべきだ。

【4】  日本を戦争ができる国へと変えた(*2)安保法の危険性が、また一つはっきり浮かび上がったと言える。防衛省の戦傷医療拡充は「国内有事を想定したもの」との説明に至っては他国の戦争に参戦することで、日本が標的になることを認めるようなものである。

【5】  政府は想定されるあらゆるリスクを包み隠さず、国民にしっかりと説明すべきだ。

【6】  有識者会議は、救急救命士と准看護師の両方の資格を持つ隊員に専門的な講習を受けさせ、「第一線救護衛生員」(仮称)に指定し、現場で気管切開などの医療行為ができるようにする方向で、法改正を視野に議論している。

【7】  医療行為には医師免許が必要だ。免許取得には大学医学部で専門知識と技術を習得し、国家試験に合格しなければならない。自衛隊員が講習を受けたからといって医師と同格ではないし、技術も当然劣る。その分、医療ミスのリスクも高くなろう。有事を想定しての対応とはいえ、自衛隊員の命を軽視していいのか。

【8】  自衛隊の海外任務を規定した国連平和維持活動(PKO)協力法の改正に伴い、自衛隊の武器使用基準が緩和された。駆け付け警護のほか、他国軍との宿営地の共同防衛など治安維持業務が加わったことで、交戦の危険性は増す。

【9】  実際の新任務実施は今秋以降に先送りされたが、実施は時間の問題だろう。戦死者が出る危険性さえある状況をこのまま放置してはならない。安保法は廃案にするしかない。

<注記>

(*1) 底、キチガイだな。「自衛隊員の最前線での負傷を前提とした医療行為」を「検討していない」事こそ、大問題であろうに。 

(*2) 国が「戦争できる」のは当たり前。国が「戦争できない」と言うのは、国防上の大問題だ。 


事実と演繹


  さて、琉球新報遠くの点で主張が共通して居らしい「awamori」さんや「星の旅」さんら(*1)、「文言として、書かれていないことは、主張していない主張され(*2)「文言教条主義」とも言うべき厳格主義である(*3)が、上掲琉球新報社説はそんな「文言教条主義」とは大いに異なる様だ。

 何しろ、上掲社説の「タネ」となっている「事実」は、以下のみなのである。
 
① 防衛省が昨年4月に有識者会議を設置し、有事の際に最前線で負傷した自衛隊員の治療拡充策について検討している。

 で、たったこれだけの「事実」を基に上掲琉球新報社説が「演繹」した事項を列挙すると、以下の通りとなろう。(【】はパラグラフ番号)
 
(1) 当該有識者会議設置は、安保法案と関係ある。【1】

(2) 自衛隊員の最前線での負傷を前提とした医療行為の検討は、安保法案が成立しなければ不要である筈だ。【2】

(3) 最前線での戦傷医療拡充を検討することは、自衛隊員のリスクが高まった証拠だ。【3】

 上記(2)には、「安保法が無ければ、自衛隊員は最前線で負傷したりしない」と言う前提条件がある。この前提の言い換えは幾つか場合分けありそうだが、以下のようになろう。

<2-1> 安保法が無ければ、自衛隊員は最前線には行かない。

<2-2> 安保法が無ければ、自衛隊員は如何なる銃火の下でも無傷である。

<2-3> 安保法が無ければ、戦争にならない

…言うまでもないだろうが、上記<2-2>は、荒唐無稽だ。我が自衛隊三軍は、世界に冠たるモノがある「優秀な軍隊」ではあるが、無敵不死身のスーパーマン集団、ではない(*4)。

 上記<2-3>も、荒唐無稽と言う点では上記<2-2>と良い勝負なのだが、上記の外に
 
② 防衛省の戦傷医療拡充は「国内有事を想定したもの」との説明している。

と言う「事実」から、

(4) (安保法により)他国の戦争に参戦することで、日本が標的になることを認めるようなものである。

と、これは「認めるようなものである。」によりかろうじて「断定」では無く「推論」を演繹している(*5)事から推定すると、どうも上記<2-3>を、琉球新報は「信じている」らしい。

 沖縄は、先の大戦で戦場になった!!」と主張するくせに、上記<2-3>「安保法が無ければ、戦争にならない。」と「信じる」のだから、スゴイ話だ(*6)。

 ま・さ・に・キ・チ・ガ・イ
 
 上記に比べたら、パラグラフ【6】~【7】をかけて
 
③ 防衛省の戦傷医療拡充により、医師免許を持たない「「第一線救護衛生員」(仮称)(*7)」が医療行為を行えるようになる

と言う「事実」から、

(5) 医師免許を持たない者が医療行為を行うのは、自衛隊員の人命軽視だ。【7】

とする主張は、まだ「かわいいモノ」だ。少なくとも上記③「事実」と上記(5)演繹結果に相応に相関があるのだから

 医師免許を持たないが教育は受けている「第一線救護衛生員」(仮称)による医療行為と、そのような特別な要員を配置教育することなく負傷者は医師の居る後方に下げる/下がるまで医療行為を受けさせないのと、どちらが人命軽視なんだ!!!!???」と言う、僅かな想像力を働かせれば明白な事実を無視しているから、上記③「事実」と上記(5)演繹結果に「因果関係がある」とは言い難いのだが。ま、所詮は琉球新報の言う「自衛隊員の人命」だ。

 挙句の果ての上掲琉球新報社説の〆が、
 
1〉 戦死者が出る危険性さえある状況をこのまま放置してはならない。
2〉
安保法は廃案にするしかない。

なのだから、やはりどう考えても安保法が無ければ、戦死者が出る危険性は無い」と言う主張であり、上記<2-3>「安保法が無ければ、戦争にならない。」と琉球新報は「信じている」としか、思われない。

 くどい様だが、「沖縄は、先の大戦で戦場になった!!」と主張する(*8)くせに、上記<2-3>「安保法が無ければ、戦争にならない。」と「信じている」のだから…馬鹿は死ななきゃ治らないと言うが、安保白痴もそうであるらしいな。


<注記>

(*1) ”星の歌”氏( http://blogs.yahoo.co.jp/kirikumi299/9946675.html .)及び”アワモリ  ”氏(  http://blogs.yahoo.co.jp/awamori58/39655985.html) 

(*2) それ故に、「オスプレイは欠陥機であるから、沖縄配備反対」と言う主張は、「オスプレイは欠陥機であるから、沖縄配備反対」とは異なる、と主張される。
 いや、新ためて読み直すと、スゴイ主張だよねぇ。 

(*3) それ故に、弊ブログのあちこちで”話のタネ”にしている。 

(*4) アニメ「GATE」の自衛隊は、ほぼ「無敵不死身のスーパーマン集団」であるが、あれはファンタジーだからねぇ。お話としては面白いし、痛快でもあるし、そうであってくれればありがたいから願望・希望でもあるが、現実とは思うべきではないぞ、 

(*5) ここまでは、上掲琉球新報社説に「文字として書かれて」いる。 

(*6) 上記②及び(4)が無ければ、まだ上記<2-1>と言う可能性が残されていたんだが。いや、まあ、このケースも「我が国土・皇土の防衛と言う点では、上記<2-3>と大差ないのだが。 

(*7) 早い話が、「衛生兵」だな。そりゃ、陸自の「砲兵」は「特科」で、「歩兵」は「普通科」だけどさ。 

(*8) この主張自体は、正しい。「戦場になった」だけならば、日本全国津々浦々まで機雷をばら撒かれて、都市と言う都市が戦略爆撃を喰らったから、沖縄に限らない、が。