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 「もう寝なさい。子供には、大人よりも多く、夢を見る時間が必要なのよ。」とは、田中芳樹作・銀英伝こと「銀河英雄伝説」のヒロイン(*1)の名科白(敢えて断言)。その名科白を捩るならば、「男(の子)には、英雄譚(サガ)が不可欠なのだ。(*2)」と、断言しよう。

 「英雄譚(サガ)」の主人公たる「英雄」には時代や歴史によって随分種類があろう。軍人や兵士(*3)である事もあれば、冒険家や開拓者(*4)である事もあるし、スポーツ選手や芸能人(*5)である事もあるし、政治家だって「英雄となる」≒「英雄視される」事はあろう。
 
 無論、英雄譚(サガ)の英雄は、架空の人物でも構わないし、人類以外でも構わない。仮面ライダーは「改造人間」だから未だ人類ではあろうが、ウルトラマンは異星人であるし、両者とも「英雄譚(サガ)の英雄」たりうる。

 だが、「女性の地位向上」のためか、「男性の中性化傾向」のためか、英雄譚も英雄も、かつてほどの勢いは無い様に思われる。この状況は「英雄譚(サガ)欠乏」と呼んでも宜しかろう。それが…巡り巡って「IS等テロリストに対する少女の”恋心”」の遠因となっているのでは、な・か・ろ・う・か。

<注記>


(*1) 名前は忘れた。銀英伝で双璧を為す主人公の一方の雄である後の銀河帝国皇帝の姉。この姉が「皇帝の愛人」となることで、この「主人公の片割れ」は出世の糸口をつかむ。 

(*2)「捩る」と言うのも少々強引ならば、そもそも「引用するような格言・名言・名科白であるかにかなりの疑問符がつくことは承知しつつ。

(*3) 広瀬武雄中佐、佐久間艇長、木下古平ラッパ卒、爆弾三勇士等。戦前・戦中に多く、戦後に少ないと言うのは「時代背景」だろう。 無論、英雄譚(サガ)の英雄は、歴史上実在しなければならない法は無いが。 

(*4) 西部劇の一部にこの手の英雄が居る。デイビー・クロケットなんてその昔は典型的な”アメリカンヒーロー” だったそうだ。

(*5) 英雄と呼べるような芸能人を、私(ZERO)は知らないが、何しろ芸能界・芸能ネタには疎いから、「知らないだけ」と言う可能性は、常にある。 



【AFP】 IS戦闘員を追う少女、その頭の中身は?女性コメディアンが語る
2016年03月15日 16:16 発信地:パリ/フランス
 IS戦闘員を追う少女、その頭の中身は?女性コメディアンが語る ×英ロンドンのガトウィック空港の防犯カメラが捉えたイスラム過激派組織「イスラム国」に加わるためシリアに向かったとみられる英国の3人の少女。ロンドン警視庁提供(2015年2月17日撮影、同月23日提供)。(c)AFP/METROPOLITAN POLICE .
【3月15日 AFP】

【1】 イスラム教徒としては世界初の女性スタンドアップ・コメディアンだと自負するシャジア・ミルザ(Shazia Mirzaa)さんは、危ない橋を渡るのは慣れっこだ。

【2】 2001年9月11日に起きた米同時多発テロ事件の直後に、英米で「私の名前はシャジア・ミルザ──少なくと私の飛行機操縦免許にはそう書いてある」というせりふがあるショーで名をはせた。

【3】 ミルザさんの新しいショー「カーダシアン家が私にそうさせた」はさらに際どい内容を含んでいる。ショーの中でミルザさんは、欧米に暮らすイスラム教徒の少女たちはなぜ相次いで家出をしてイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」に加わろうとするのかという問いを投げ掛ける。

【4】 「確かに彼ら(IS戦闘員ら)は野蛮な殺人狂かもしれない」とミルザさん。「でもその野性的でマッチョ、銃を持っていて刺激的…といったイメージに多くの少女たちが胸をときめかせているんです」

【5】 ミルザさんはAFPに対し、欧米では戦闘員の花嫁たちが完全に誤解されいると語り「これは過激化というよりも、むしろセックスの問題なんです」と指摘した。昨年11月に発生し130人が死亡したフランス・パリ(Paris)同時テロで標的の一つとなったバーから通りを隔てた場所で行われる公演に先立ち、「抑圧され、反抗的で欲情したイスラム教徒の少女たち」は彼らに引かれてしまうという持論を展開した。

【6】 ミルザさんによると、こうした少女たちは不良少年に憧れているようなもので、彼女たちにとってISの戦闘員は英男性アイドルグループ「ワン・ダイレクション(One Direction)」のイスラム教徒版、「アラーも認める戒律に従った罪のないセックス」を約束する、ピンナップの被写体になるようなセクシーな男性なのだという。

■『カーダシアン家』を見ているような子が

【7】 パキスタン系の信心深い家庭に生まれ、英国で育ったミルザさんは今まで自身のコメディーは決して「政治的な意図はない。全て観察に基づいたもので、ただジョークを言っているだけ」だとしていた。

【8】 だが、ロンドン(London)在住の10代の少女3人が昨年、ISに加わるために学校をやめてシリアへ向かったというニュースが世界中で大きく報道されると、ミルザさんの気持ちに変化が生まれた。自分のコメディーを通じて「何か伝えるべきことがある」かもしれないと思うようになったという。

【9】 コメディアンになる前は理科の教師だったというミルザさん。地元の中等学校で教壇に立ち、シリアを目指した少女らと同じようなバングラデシュ系の少女たちを何百人も教えてきた経験を持つ。

【10】 「もしハンサムでワイルドなイスラム版ブラッド・ピット(Brad Pitt)が『俺のところに来てくれ』という手紙と自分の写真を15歳の私に送りつけてきたら、私はわくわくする旅立ちの時がやってきたと勘違いしてしまっていたかもしれない。でもそれは宗教とは何ら関係がない」

【11】 新作コメディーを「カーダシアン家が私にそうさせた」と銘打ったのも、シリアに行った少女の姉妹の一人が英議会の公聴会で「なぜ行ってしまったのか分からない。(米リアリティー番組の)『カーダシアン家』を見ているような子だったのに」と証言し、イスラム教の聖典コーランよりも芸能界の方に興味を持っていたという証言にヒントを得たとしている。

■セクシー戦闘員「ジホッティー」

【12】 事実、ISが若い女性を勧誘するソーシャルメディア戦略の一環としてハンサムな若い男を意図的に起用しているという報告もある。このような男は「ジハード(聖戦)」という単語と「セクシーな人」という意味の「ホッティー」という単語を合わせて「ジホッティー(jihottie)」と呼ばれることもある。

【13】 こうした男たちに憧れる少女たちは、年齢から考えても「イスラム教について何も知らなかっただろう」とミルザさんは語る。「私も毎日放課後にコーランのクラスに通いましたが、その本質を理解するには何年もかかったんですから」

【14】 シリアに向かった少女たちは過激化していたどころか「頭の中は宗教のことではなく、セックスのことしかなかったと思いますよ。あの子たちは完全に欧米、英国の現代っ子で、米国がイラクに侵攻したときはまだ3歳だった。そんな子たちが『欧米に復讐』なんてどんな冗談ですか」とミルザさん。「交際相手としてふさわしくない男の子と駆け落ちして親をカンカンに怒らせる。これ以上英国の女の子らしいことがあります?」

【15】 家の方針が厳しかったというミルザさんは「一人での外出も、学校の旅行への参加も、白人の友達を作ることも、着たい服を着ることも許されたことはありませんでした」という。

【16】 しかしイスラム教徒の女の子たちは二重生活を送ることを覚えるという。「外出するときは全身を覆う服を着るんですけど、トイレでミニスカートに着替えるんです。髪をピンクに染めたこともあったんですが、スカーフをして母親には隠し通しました」

【17】 昨年11月のパリ同時テロの標的に近い場所で公演を行うことにも迷いはなかった。「率直に語ることが大事」という思いがあったからだ。

【18】 イスラム教徒は自分たちのことを説明するのにコメディーを活用すべきだとミルザさんは言う。「ユダヤ人やアイルランド人がテロリスト扱いされた時代もそうだった。困難な状況に陥った時は、笑い飛ばさなくちゃ」
(c)AFP/Fiachra GIBBONS


そりゃ御花畑の草食系男子より「魅力的」って事はあるかも知れないが・・・


 それにしても、テロリストが「マッチョ」で「ワイルド」ってんだから、恐れ入るしかないな
 
  章題にもした通り、平和ボケ・御花畑平和主義の草食系男子よりテロリストの方が「マシに見える」ことは、ありそうではある。だが、架空・実在を含めてある程度の英雄譚(サガ)が確立・確保されて居たら、「テロリストが男らしく見える/感じられるなどと言う朝鮮半島張りの事態(*1)は「避けられた」のでは、無かろうか。

 欧州イスラム教徒社会の「英雄譚(サガ)事情」を、私は知らない。が、西側自由主義社会の通例から推定するに、相当な「英雄譚(サガ)欠乏ないし壊滅」状態ではなかったか、と、推定する。タイトルにもした通りね。その「西側自由主義社会の通例」の中には、未だ平和ボケ凄まじい事もある我が国も含まれる。

 かつて、特に戦前戦中にかけて、我が国に英雄譚(サガ)が満ち溢れていたのは、チョイと異論は起きそうにない位「周知の事実」だろう。その「昔の」英雄たち、広瀬中佐、佐久間艇長、木口小平ラッパ卒らが、英雄譚(サガ)として「現存」していたならば・・・「ハンサムでワイルドなイスラム版ブラッド・ピット」何ぞ粉砕できたのではなかろうか。

 その「イスラム版ブラッド・ピット」が、民間人を盾にとって民間人を攻撃するような卑怯千万な腰抜け野郎ならば、尚更だ。

 過去や架空の英雄たちと違って「イスラム版ブラッド・ピット」には実体があり、「セックスを提供できる(可能性がある)」と言う利点はあろう。その利点が、年ごろの少女たちにとってどの程度の利点かは、男たる私(ZERO)には想像するしかないのであるが、その「利点」が「卑怯な腰抜け人殺しの人殺しを助け、さらには自身が卑怯な腰抜け人殺しとなる」程であるならば…情けないったら、無いな。「イスラム版ブラッド・ピットの提供する(可能性がある)セックス」を左様な利点と考える少女も、そんな少女に相手にされない、「卑怯千万な腰抜け野郎」にも劣るとされた男どもも。

1〉 「交際相手としてふさわしくない男の子と駆け落ちして親をカンカンに怒らせる。
2〉これ以上英国の女の子らしいことがあります?」

ってのも酷い話だ。「英国の女の子」が全員「レディー」では無かろうが、ナイチンゲール女史(*2)の故国が、今では斯様な惨状、なのであろうか。


<注記>

(*1) 言うまでも無かろうが、半島ではテロリスト・安重根が「殆ど唯一の国家的英雄」である。その前、となると、世宋大王か李瞬臣ぐらいまで遡らないと、居ない。 

(*2) 「ゴースト&レディー」参照。そりゃあれは漫画だから、ヒロイン・ナイチンゲール女史は相応に美化されているのだが。それにしても、ねぇ。