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「署名記事」と言えば、新聞記者にとっては檜舞台であろう。「短期集中連載署名記事」ともなれば、檜舞台はさらにグレードアップしそうである。例えその「檜舞台」が、沖縄二紙という地域寡占ながらローカルな一地方紙であろうとも。
その「グレードアップした檜舞台」=「短期集中連載署名記事」で、モノに美事にこけて見せたのが、平安名純代記者であり、「崩れた安全神話」と銘打ち「オスプレイの危険性」を糾弾した記事であった。どこがどう「モノの美事にこけた」かは、先行する記事「崩せなかったオスプレイ安全神話 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/37566720.html」を一読いただく事として、端的に言えば、「”崩れた安全神話”と銘打ちながら、”オスプレイ安全神話を崩す”どころかすり傷一つを負わせた程度に終わった」のである。
その「オスプレイ安全神話に平安名純代記者が負わせたかすり傷」とは、「オスプレイに運用制限がある」と言うごく当たり前の事実(*1)と、「オスプレイ42機が”行方不明となった”可能性があり、墜落事故による損失が隠蔽されている可能性がある(*2)。」だけ。オッペケペーの「オスプレイは危険な欠陥機に違いない」と言う確信だけで”捏造”された前者は兎も角(*3)も、後者は「もし事実ならば、”オスプレイの安全神話崩壊(*4)”どころか、全米を震撼させる大スキャンダル、の筈である。
その当時さえ、「全米を震撼させる大スキャンダルの続報」は全く続かなかったが、未だにこんな記事を書いている、らしい。
<注記>
(*1) いやぁ、同記事に登場した某米軍人は、「オスプレイにはホバリング高度制限がある。ホバリング高度制限があるのは、輸送機として欠陥だ。」と断言していた(もしくは”断言した”と報じられた)ので、未だに覚えている。大凡この世でホバリング可能な機体で「ホバリング高度制限が無い」機体何て、存在する訳が無いのに、この断言である。如何に同記事に登場する(自称)専門家または平安名純代記者自信、いずれにせ結果としての同記事が「信用ならないか」である。(*2) が、何ら確証されていない。(*3) こちらは、同逆立ちしても「運用制限内で運用する限り安全」でしかない。運用制限が厳しければ、それだけ「安全に運用できる範囲が狭くなる」が、それだけ、である。(*4) 何しろ、少なくとも機体全損している大事故が42件カウントされていなかったのだから、これをカウントしたら10万飛行時間当たり約2件と言うオスプレイの重大事故率が、跳ね上がるであろう事は間違いない。例え、その42件の機体全損事故で、全ての搭乗員=パイロット、コパイロット乗員が無傷であったとしても、機体全損による損害額で「カテゴリーA」に分類される。【沖縄タイムス】オスプレイ・19人死亡事故「要因は複数」 国防総省が修正2016年3月26日 05:22サクッとニュース平安名純代・米国特約記者注目 米軍 政治 オスプレイ ? 平安名純代・米国特約記者米海兵隊オスプレイMV22が2000年、米国内で墜落し19人が死亡した 国防総省は「操縦ミス」との当初の結論を「複数の要因」と修正した 回転翼機特有の失速現象「VRS」回避のマニュアルや指導不足を指摘【平安名純代・米国特約記者】【1】 米アリゾナ州で2000年4月に19人の死者を出した米海兵隊オスプレイMV22の墜落事故原因をめぐり、米国防総省は、操縦ミスなどの人的要因が事故を招いたなどと結論付けていた当初の見解を改め、複数の要因が事故につながったなどと修正していたことが24日までに分かった。 ≫ 海兵隊のヘリ墜落事故増で調査 米下院軍事委【2】 事故発生時に同機を操縦し死亡した海兵隊員2人の妻らが、夫の汚名をそそぎたいと訴え活動してきたのを受け、ウォルター・ジョーンズ米下院議員(ノース・カロライナ州選出)が国防総省に再調査を依頼。同省はロバート・ワーク副長官の主導で再調査を実施した。
【3】 ワーク氏がジョーンズ議員に送った2月11日付の書簡によると、事故当時、開発段階にあったオスプレイの操縦マニュアルには、回転翼機特有の失速現象であるVRS(ボルテックス・リング状態)を回避する対応などに関する記述が不十分で、操縦士の指導が不足していた点などを指摘。
【4】 ワーク氏は「人的要因が事故を起こしたことは疑いようがない」と前置きした上で、「私は同事故の原因がたった一つの『致命的な要因』によるものと断定するのは不可能との結論に達した」と言明。「むしろ、一連の意思決定や(事故発生時の)事象や状況など複数の特別な要因が事故につながった」と指摘した。
【5】 オスプレイの専門家で米国防総省の国防分析研究所のリボロ元主任分析官は本紙に対し、「私は当時から、VRSに関する危険性を指摘し、フライト・マニュアルに回避策などの記述が欠如していると指摘してきた」と述べた。
おいおい、リボロさんも「まだ居た」のかよ
このリボロさんて人は、「オスプレイは欠陥機だ論のヒーロー」とも言うべき人で、一頃沖縄二紙に大いに掲載された人である。と言う事は、「鳩山由紀夫級に胡散臭い」と言う事でもあり、事実「オスプレイには6つの構造的欠陥があり、それを私(リボロ氏)は指摘したが、無視されたぁぁぁぁぁ!」とのたもうていた人。その「6つの構造的欠陥」がちっとも「欠陥では無い」か「オスプレイ特有では無い」為に「ちょっと航空機に詳しい人間ならば、インチキと簡単に見破れる」のだが、そこは米軍憎しオスプレイ憎悪の沖縄二紙だから「オスプレイに構造的欠陥」ってだけで鵜呑みにする記事を連発していた。尤も、「オスプレイは、オスプレイが代替する旧式ヘリよりも安全だ」とリボロ氏自身が認めていた(*1)のだが。
上掲記事の要約は冒頭見出し下の3行にまとまっているが、
[1] 米海兵隊オスプレイMV22が2000年、米国内で墜落し19人が死亡した
[1] 米海兵隊オスプレイMV22が2000年、米国内で墜落し19人が死亡した
[2] 国防総省は「操縦ミス」との当初の結論を「複数の要因」と修正した
[3] 回転翼機特有の失速現象「VRS」回避のマニュアルや指導不足を指摘
が、上記[1]は「16年前の事故の事実」で、当然ながら既報の事。上記[2]は「今回判明した事実」ではあろうが、その中身は「操縦ミスだけでなく、操縦ミスを誘発するような教育・訓練の不足も原因である」と言うだけ。それが上記[3]の「マニュアルや指導不足」であるが、「人的要因」を「パイロット個人から、上位の軍・組織にまで拡大した」と言う事ではあっても、往時散々かますびしく、平安名純代記者もリボロ氏も、それを言うなら沖縄二紙が挙って叫んでいた「オスプレイの欠陥」とは全く何の関係も無い。
そりゃ事実を報じるのは、ジャーナリズムの基本ではあろうが、あれだけ声高に、特筆大書して「オスプレイは欠陥機だ!」と主張していた平安名純代記者、リボロ氏、沖縄二紙が、オスプレイに対してこの「報道記事」とは、恥ずかしくないのかね。
ま、恥ずかしくないからこその上掲記事なんだろうな。
ところで、「オスプレイの42機が、一般人には知られる事無く事故で失われた!!」って、全米を揺るがしかねない大スクープの方は、一体どうなったのかね、平安名純代記者。
「黒服の男たち」にでも、止められ、脅され、記事に出来なくなったのかな。
<注記>
(*1) ばかりでなく、その「リボロ氏が認めていた事」を、沖縄二紙は報じていた。