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 「民主進歩党」とか何とかの「略語」としての「民進党」と言うのならば、まだわかる。
 
 略語でもなんでもなく、「民主」党では非常に「旗色が悪くなった」から、一字だけ変えての民進党なんじゃなかろうか。おまけに略称は”民進”」と言っているらしいから、正気を疑うほどだ。「民進党、略して民進」じゃぁ「党」の字を外しただけ。「民党」か、「みし」でないと「略した」事にならなかろうに(*1)。

 事実「民心」もとい民進なんて言葉で検索賭けても、中華民国の民進党ぐらいしか出て来ない(*2)。つまりは「民進」ってのは、日本語では「固有名詞」であり、従来は中華民国の政党だった(*3)のが、今度日本にも「(日本)民進党が出来た(*4)」と言う事らしい。

 ああ、「山本太郎と生活の党と仲間たち」よりは、マシなネーミングであるとは認めよう。だから、かねぇ。アカ新聞どもの期待が高いらしいのは。 

<注記>

(*1) まあ、「民党」じゃぁ、「自民党」の「自」抜け且つ「社民党」の「社」抜けだから、都合は悪かろうが。 

(*2) と、思ったら、民主進歩党と言うのはマラウイにもあるんな。 

(*3) …と、思ったら。中華民国の民進党こそ「民主進歩党」の略称、と判明した。
 って事は、今度出来た元民主党たる「民進党」の「民心」もとい「民進」ってのは、全くの造語・新語と言う事、らしい。 そりゃ、「新しい」って事は、魅力となることもあろうけれど、「合併する党同士が話し合い、世論調査を基に決定した」党名何て、随分軽佻浮薄で薄っぺらく思うがね。
 まあ、元も本体もベースも、って事は多分本質も「民主党」じゃぁ、なんて名づけたって期待なんぞしようもないがね。 

(*4) 紛らわしいから、「日本民進党」を正式名称として「略称”民進”」ならば、まだマシだったろうに。 



①【朝日社説】民進党発足へ 党名を生かす努力を
2016年3月16日(水)付

【1】  民主党と維新の党が、合流に伴う新たな党名を「民進党」と決めた。1996年以来、20年続いた民主党の名は消えることになる。

【2】 だが、新党に向ける国民の視線は厳しい。朝日新聞の最新の全国世論調査によると、新党に「期待しない」の57%が、「期待する」の31%を上回った。

【3】 政権時代の民主党は統治能力を欠き、内紛と分裂を重ねたあげく、国民の期待を大きく裏切ってしまった。

【4】 そんな民主党に対する、国民の不信はいまも根強い。

【5】 両党の世論調査で、民主党の名を残す「立憲民主党」より、「民進党」に支持が集まったのはその表れとみるべきだろう。

【6】 だとすれば、民進党に求められるのは、新たな党名を今後にどう生かすか、具体的で前向きな努力にほかならない。

【7】 注目したいのは、民進の名を推した維新の江田憲司前代表が「国民とともに進む党」の意味を込めたと語ったことだ(*1)。

【8】 特定秘密保護法にしても、安全保障法制にしても、安倍政権は国論を二分する法案を数の力で強引に成立させた。

【9】 その数の力は、確かに選挙の結果、与党が得たものだ。

【10】 一方で、専門家らの反論や街頭での市民の意思表示に真摯(しんし)に耳を傾け、民意の分断を埋めようとする姿勢を、安倍政権に見いだすことは難しい。

【11】 そんな安倍政権に代わりうる「もう一つの選択肢」を説得力をもって示せるか。それが、民進党が民意の支持を取り戻せるかどうかのカギを握る。

【12】 一つのヒントが、民主党政権時代の試みにある。

【13】 2012年に「30年代に原発稼働ゼロ」の方針を決める際に用いた討論型世論調査だ。

【14】 市民が議論し、専門家の意見も聞きながら世論調査を繰り返し、意見の変化を参考に方針を決めていく。意見がぶつかりがちなテーマで、合意形成をはかろうという狙いである(*2)。

【15】 選挙で勝てば、あとは白紙委任で与党にお任せ、ではない(*3)。「国民とともに」、ボトムアップで合意を形作っていく。民進党がめざすべきは、そんな政治のあり方ではないか。

【16】 理念や政策を練ることは言うまでもない。議論を尽くした後は、一致結束する政党文化を身につけることも急務だ。

【17】 同時に、幅広い市民との協調を広げ、野党共闘の実をあげる努力も欠かせない。

【18】 自由と民主主義に立脚した立憲主義を断固として守る――。綱領案に書かれた決意を、連帯の基盤にすべきだ。


<注記>

(*1) 人民と共に進撃する党の誤りではないのかね。 

(*2) 電力会社社員を排除しておいて、良く言うな。 

(*3) ありゃりゃ?「民主主義は期限を切った独裁制」と断言したのは、菅直人・元民主党党首では無かったかね? 

「もう一つの選択肢」民主党政権は、どうなったかね?


②【毎日社説】民進党 理念の再構築も怠るな【毎日社説】民進党 理念の再構築も怠るな
毎日新聞2016年3月15日   

【1】 民主党、維新の党が合流して結成される新党の党名が「民進党」になることが決まった。1996年以来続いた「民主党」は消滅する。

【2】 新勢力の誕生をアピールすることに力点を置いたネーミングだ。ただ、肝心なのは新党結成に値する理念を示せるかどうかだ。看板の掛け替えに終わらせないためにも、路線や基本政策をまとめる議論を急がねばならない。

【3】 これまでとイメージは変えなければならない。少なくともそんな思いは伝わる党名ではないか。

【4】 民主党には旧民主党以来約20年続いた党名の維持を求める声が強く、党名を「立憲民主党」とすることで収拾を図ろうとしていた。これに対し維新の党は党名の刷新を求め「民進党」を推していた。

【5】 公募を経て内部で実施した世論調査で「民進党」支持が上回ったことが決め手となった。政権運営に失敗した「民主党」の負のイメージの根強さを改めて裏付けたと言えよう。

【6】 一方で政党の理念を体現するはずの党名を人気投票的な手続きで決めたことの安易さも否めない。

【7】 党名が決着しても、新党結成に向けてより大切な作業が残る。気掛かりなのは、理念や政策づくりをめぐる議論がこれまであまり活発化していないことだ。

【8】 新党の綱領案は「自由、共生、未来への責任」を柱に据え、多様性の尊重や公正な分配による格差是正を掲げている。基本的に民主党色の濃い中身だが、穏健な保守、中道勢力の受け皿を目指すようなメッセージが十分伝わるとはいいがたい。

【9】 憲法については平和主義など三原則堅持とともに「自由と民主主義に立脚した立憲主義を断固として守る」と説明。「国民とともに新しい人権、地域主権改革など時代の変化に対応した未来志向の憲法を構想する」としている。安倍晋三首相は在任中の改憲実現を掲げるだけに、より具体的に憲法観を語るべきだ。

【10】 原発・エネルギー政策や規制緩和をめぐっても民主党と維新の党には違いがある。棚上げせずに意見集約を進めねばならない。

【11】 首相は自民党大会で夏の参院選を「自公と民共の対決だ」と強調し、選挙の構図を決めつけようとしている。野党共闘に安住せず、政権批判の受け皿として再起するような独自性が新党には求められる。

【12】 名称を変更するだけで国民に広がった民主党時代の不信感を拭えないことは言うまでもない。参院選を控え、民主党の岡田克也代表が新党の党首に就く予定とされる。改めて党首選の手続きを踏むことも、検討に値するのではないか。最初の労力を惜しんではならない。


③【東京社説】「民進党」結党へ 政策具体化を急がねば「民進党」結党へ
2016年3月15日

【1】 「民進党」は野党勢力を結集して安倍晋三首相率いる巨大与党の対抗軸となれるのか。党名を変えても、実現を目指す政策や理念が主権者たる国民を引きつけなければ、政権の暴走は止められまい。

【2】 民主党と維新の党がきのう、合流して二十七日に結成する新党の名称を「民進党」に決めた。

【3】 党名に「民主」を残したい民主党が「立憲民主党」を、維新の党が「民進党」をそれぞれ主張して調整が続いていたが、両党が十二、十三両日に行った世論調査で、民主党支持者を含めて「民進党」を推す声が多かったという。

【4】 共同通信社による二月の世論調査では民主、維新両党の合流に関し「一つの党になる必要はない」との答えは65・9%に上る。新党への期待は高くないのが実態だ。

【5】 一九九六年の旧民主党の結党以来、国民に定着した「民主」の名を新党への移行で変更する必然性はあまり感じないが、政権を託すに足る政党を再び目指す気概の表れなら、あえて異は唱えまい。

【6】 民進党には「国民とともに進む」(江田憲司維新の党前代表)との意味が込められているという。現政権がしばしば無視しようとする国民の声を大切にしようとする政治姿勢を忘れてはならない。

【7】 名は体を表す。党名は重要ではある。ただ、それにも増して政党にとって重要なのは、どんな社会を目指すのかという理念と、それを実現するための政策だ。

【8】 新党は綱領で「自由、共生、未来への責任」を結党理念とし、借金依存体質を変える行財政改革や二〇三〇年代の原発稼働ゼロ、持続可能な社会保障制度確立、行きすぎた格差の是正を目指し、外交・安全保障では専守防衛を前提に現実主義を貫く、としている。

【9】 その方向性は全体としては望ましいとしても、どうやって実現するかが厳しく問われる。例えば、行財政改革と社会保障の維持をどう両立するのか、格差をどう是正するのか、などである。

【10】 四月に衆院補選、今年夏には参院選があり、首相が「衆参同日選挙」に踏み切る可能性も取り沙汰されている。政策の具体化を急ぎ、安倍政治とは違う選択肢を有権者に示すことが民進党最初の役目となる。

【11】 首相は自らの政策の正当性を主張し続け、在任中の憲法改正にも意欲を示す。一連の国政選挙は安倍政治や憲法改正の動きに歯止めをかけられるか否かの分岐点だ。新党結成を機に、野党勢力の幅広い結集も目指さねばなるまい。


 

そりゃ本質が民主党なんだから、アカどもの期待も高まろうさ

 何しろ民主党は、「国家に不忠なる野党」が、あろう事かあるまい事か「国家に不忠なる与党」になってしまい、その為にトンデモ無い事になった党だ。東日本大震災と福島原発事故と言う我が国戦後最悪の災厄も、春秋の筆法を借りれば「天が民主党政権に天罰を下した」と言う事になる、と思えるほど。民主党三代首相の内、少なくとも二人は「戦後最悪の首相」の座を村山富市と争っている。ああ、福島原発事故の遠因が菅直人では無かったか、と言う疑念も、未だ拭えない処だな。
 
 一方で「国家に不忠な党」であるが故に、アカ共にとって「期待の星」でもあるのだろう、元民主党=今度の民進党は。上掲朝日・毎日・東京社説にも、そんな「アカ共の期待」が見て取れる…と言うより「民進党発足万歳!」って提灯社説だな。端的に言って。
 
 「国家に不忠」なる事明らかだった民主党を、「政権交代」と煽られて「憲政史上最多の議席数」を以って政権与党の座を与えてしまった(*1)日本国民だ。アカ共の期待通り「神聖」もとい「新生・民進党を政権与党の座につけてしまう」可能性は、ないでもなかろうさ。

 だが、そうなったら、今度こそ我が国における民主主義に絶望、すべきなのかも知れないな。

<注記>

(*1) で、ついでにあの鳩山由紀夫。繰り返す、ア・の・鳩山由紀夫を日本国首相の、一部繰り返す、自衛隊三軍の最高指揮官たる日本国首相の座に据えてしまった。さらに繰り返す。日本国首相の座に据えてしまった。