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「歴史は、支那大陸では”プロパガンダ”であり、朝鮮半島では”ファンタジー”である。」とは、何度か孫引きさせてもらっている、どこぞの大学の分析である。どこの大学のどんな分析で、その学術的信頼度・学問的権威がどの程度かを私(ZERO)は知らない/覚えていない。
が、その言わんとする事は、大陸や半島の報道記事・社説・コラムを通じて、実感することが多くある。
中国共産党支配下にあって、報道機関が基本的に「党の口舌」=「中国共産党の宣伝機関」である支那大陸の「歴史」が「プロパガンダ」であるのは、ある意味「理の当然」であろう。中国共産党の統治正当性が「悪逆非道な大日本帝国に対する抗日戦勝利の救世主」しかなくなった(*1)現状であればなおさらだ。
だが、曲がりなりにも西側自由主義諸国に属す(筈)韓国の、国営では無い民間企業の報道機関が「ファンタジーとしての歴史」しか報じないのは、民間企業の、引いては韓国人自身の問題である。
ま、左様な問題意識がある程度普及・普遍化すれば、まぁだ救いはある、筈であるが・・・どうだろうねぇ。
ま、左様な問題意識がある程度普及・普遍化すれば、まぁだ救いはある、筈であるが・・・どうだろうねぇ。
<注記>
(*1) 敢えて断言。
【朝鮮日報コラム】歴史研究に介入する韓国政界国会北東アジア歴史歪曲対策特別委員会2年半の成績表【1】 国会に「北東アジア歴史歪曲(わいきょく)対策特別委員会」が作られたのは2013年6月のことだった。日本の歴史歪曲や中国の東北工程(歴史見直し作業)など、歴史問題をめぐる近隣諸国との対立について、国会として対策を用意するために発足した。同年の年末まで活動する予定だったが、事案の重要性に対し各委員の認識が高まったことから活動期限が5回も延長され、昨年末まで続いた。そうして活動を終えることになったが、このまま終わればこれまでの努力が水の泡になる懸念があるとして「歴史特別委員会」を常設機構として設置する法案を発議した。与野党指導部がこれを前向きに検討している。
【2】 北東アジア歴史歪曲対策特別委員会は活発な活動姿勢を見せてくれた。2年半の間に会議が46回開かれ、業務報告・公聴会・懇談会・公開討論会・展示会も開催した。派閥上の利害関係で事あるごとに衝突する国会の他の委員会とは異なり、与野党の区別なく声を一つにした。国家政策を左右し、予算決定権を持つ国会議員たちが歴史問題に関心を集中させるうちに、関連機関からの支援も増えた。
【3】 しかし、予期しない副作用もあった。当初は日中の歴史歪曲の実態を把握し、対応方法を話し合うことに活動の重点を置いていたが、韓国の上古史をめぐる議論を取り上げることが増え、政治家の学問介入が顕著になったのだ。内容が複雑で、国民感情と直結し爆発性も高い上古史議論に、国会が「植民史観克服」を掲げて介入したため、理性的な話し合いでなく感情的な攻防が繰り広げられることが増えている。
【4】 北東アジア歴史歪曲対策特別委員会も、このような指摘があるのを知らないわけではない。昨年11月16日の韓国上古史大討論会で司会を務めた与党セヌリ党幹事・金世淵(キム・セヨン)議員は「北東アジア歴史歪曲対策特別委員会は『歴史歪曲を正す』と言いながら、別の歴史歪曲をするのではないかという懸念があると聞いている。我々の役割は、さまざまな学説を紹介し、議論を活性化させることだ」と述べた。しかし、実際には委員のほとんどが上古史の核心的争点に関してごく少数の在野の学者たちの主張に一方的に偏っている。学術的な研究を主導する大多数の主流学者を「植民史学の後裔(こうえい)」と規定し、これら学者の著作を読まず、意見には耳を傾けない。
【5】北東アジア歴史歪曲対策特別委員会は、活動を総括した白書で「第20代国会は常設化された歴史特別委員会を中心に中長期的かつ体系的なアプローチをすべきだ」と主張した。国会議員たちが歴史問題に引き続き力を入れるということは喜ばしいことだ。しかし、愛国心と情熱ばかりが先走り、専門知識や見識の裏付けがない状態で刃物を振り回すような状態では困る。「各歴史研究機関は特定の学界の影響力から抜け出せずにいるという批判に直面しており、組織的・機能的限界を見せている。これら統廃合し、コントロールタワーを設立する必要がある」という活動白書の主張は非常に乱暴で危険だ。
【6】 北東アジア歴史歪曲対策特別委員会は外形的には活発だったが、それにふさわしい中身は見せることができていない。かなりの数の会議が全委員の半数を割り込む出席しかないまま進行され、内容が十分把握できていない状況で声ばかり荒らげることも多かった。歴史特別委員会が新たに構成されるなら、委員たちの会議出席を義務化し、セミナーを頻繁に開いて謙虚な姿勢で学ぶ姿勢を見せてほしい。学んだ内容について試験を行い、成績が悪い委員は落第させるなら、なおのこと良い。 李先敏(イ・ソンミン)先任記者
「北東アジア歴史歪曲対策特別委員会」は、果たして「歪曲を検証」しているか?
章題を言い換えれば、「当該特別委員会は何を以って歴史歪曲を判定したか?」と言う設問である。
左様な設問を章題としたのは、上掲朝鮮日報コラムに、
1〉 内容が複雑で、国民感情と直結し爆発性も高い上古史議論に、
2〉国会が「植民史観克服」を掲げて介入したため、
3〉理性的な話し合いでなく感情的な攻防が繰り広げられることが増えている。【パラグラフ3】
1〉 内容が複雑で、国民感情と直結し爆発性も高い上古史議論に、
2〉国会が「植民史観克服」を掲げて介入したため、
3〉理性的な話し合いでなく感情的な攻防が繰り広げられることが増えている。【パラグラフ3】
4〉 実際には委員のほとんどが上古史の核心的争点に関してごく少数の在野の学者たちの主張に一方的に偏っている。
5〉学術的な研究を主導する大多数の主流学者を「植民史学の後裔(こうえい)」と規定し、
6〉これら学者の著作を読まず、意見には耳を傾けない。【パラグラフ4】
5〉学術的な研究を主導する大多数の主流学者を「植民史学の後裔(こうえい)」と規定し、
6〉これら学者の著作を読まず、意見には耳を傾けない。【パラグラフ4】
と明記されている、文字通り「文言として書いている」以上、当該委員会における議論は「自由闊達な歴史学論争」とは程遠い、「植民史観克服」と言う限定的にして韓国でも少数派の「学説(*1)」に基づく「歴史歪曲判定並びに対策を検討する会議」と「堕している(*2)」から。
即ち、上記1〉~6〉に表れている「学問的惨状」に於いては、「歴史歪曲判定」は可能(*3)でも、「歴史歪曲の検証」何ぞ、行われようもない、から。
少なくとも左様な「学問的惨状」を、上掲コラムは憂い、
7〉 我々の役割は、さまざまな学説を紹介し、議論を活性化させることだ」
7〉 我々の役割は、さまざまな学説を紹介し、議論を活性化させることだ」
と言う当該委員会司会の発言も引用している。その発言にも拘らず、上記1〉~6〉の「学問的惨状」である事も伝えている。これはこれで、有意有益な情報ではある。
だが、
8〉 歴史特別委員会が新たに構成されるなら、委員たちの会議出席を義務化し、
9〉セミナーを頻繁に開いて謙虚な姿勢で学ぶ姿勢を見せてほしい。
10〉学んだ内容について試験を行い、成績が悪い委員は落第させるなら、なおのこと良い。
8〉 歴史特別委員会が新たに構成されるなら、委員たちの会議出席を義務化し、
9〉セミナーを頻繁に開いて謙虚な姿勢で学ぶ姿勢を見せてほしい。
10〉学んだ内容について試験を行い、成績が悪い委員は落第させるなら、なおのこと良い。
とした処で、上記9〉「謙虚な姿勢で学ぶ姿勢」を、上記1〉~6〉の通り現状当該委員会で排斥されている(らしい)「植民史学」に対しても発揮されない限り、状況に有意な差はあるまい。
それ即ち、「思い込みや願望から成り立つ”ファンタジーとしての歴史”ならぬ、史実・事実の検証と言う”本来の学問としての歴史”への脱皮」なのであるが…まぁず、無理だろうねぇ。お気の毒様な事だ。
<注記>
(*1) それが「学説」と呼べるほど、理路的に体系化されているとはとても思えないが。(*2) これは直接文言として書かれていない。
(*3) それは、一方的な断罪/断定以外にはなり様が無いが。