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異論・異説は大事であり、大切にしなければならない。
「僕は君のいう事には反対だが、君がその意見を述べる自由は死んでも守る。」とは、ヴォルデールの言葉とされ、民主主義の根幹を端的に言い表すと共に、言論の自由の重大さを述べており、同時に「異論・異説擁護論」でもある。
「僕は君のいう事には反対だが、君がその意見を述べる自由は死んでも守る。」とは、ヴォルデールの言葉とされ、民主主義の根幹を端的に言い表すと共に、言論の自由の重大さを述べており、同時に「異論・異説擁護論」でもある。
「他山の石、以って玉を攻む」とは古代中国の故事。意味はいろいろ解釈出来そうだが、これまた「異論・異説の重要性を説いている」と、少なくとも解釈出来よう。ああ無論、「文字として直接書かれてはいない」が、それを言うなら大抵の故事とほぼすべての比喩は「文字として直接書かれてはいない」のであるから、「解釈の幅/解釈の誤差(エラーバー)」はあろうとも、解釈自体、解釈の自由は認められるべきだろう。
弊ブログのささやかな自慢の一つが「大抵のコメント、トラバは削除しない」であるのも、弊ブログと真っ向から意見対立しそうなコミュニティ(*1)に進んで参加するのも、少なくとも一面「異論・異説を求めて」であり、ある意味「異論・異説を大事・大切にしている」のである【力説】。
「異なる発想、異なる着眼点」と言うのは、時に「誠に理解しがたいモノ」でもあるが、それだけに「理解しがたいモノが理解できた際の達成感・爽快感」がある。
「安倍首相の改憲論に対する”御都合主義”批判」と言う、私(ZERO)にとっての異論・異説は、そんな「理解しがたいモノが理解できた際の達成感・爽快感」の一事例となった様だ。
「改憲を争点にしろ」って主張はどうしたんだ?―【東京社説】「首相9条発言 ご都合主義の改憲論だ」の御都合主義 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/40354201.html
<注記>
(*1) また、そんなコミュニティには事欠かないのであるが。
【朝日社説】首相の改憲論 あまりの倒錯に驚く2016年2月6日(土)付【1】 安倍首相が、9条も視野に入れた憲法改正への意欲を積極的に発信している。
【2】 夏の参院選を控え、悲願の実現に向けた地ならしをする狙いがあるようだ。だが、その論法はあまりにも倒錯している。
【3】 首相は衆院予算委員会で「憲法学者の7割が、9条の解釈からすれば自衛隊の存在自体が憲法違反のおそれがあると判断している」「この状況をなくすべきではないかという考え方もある」と述べた。
【4】 首相に近い自民党の稲田政調会長が「現実に合わない9条2項をこのままにしておくことこそ、立憲主義を空洞化する」と聞いたのに答えたものだ。
【5】 確かに朝日新聞の昨年の憲法学者へのアンケートでは、63%が自衛隊の存在は「憲法違反」「憲法違反の可能性がある」と答えている。同時に、安倍政権が集団的自衛権の行使を認める憲法解釈変更をへて国会に提出した安全保障関連法案については、98%が「違憲」「違憲の可能性」を指摘している。
【6】 多数の憲法学者と国民の反対を押し切り、集団的自衛権は行使できないとの歴代内閣の憲法解釈(*1)を、閣議決定だけで変えてしまったのは安倍内閣である(*2)。
【7】 自衛隊の存在と学者の見解とのへだたりを問題にするのであれば、安保法制を撤回するのが筋ではないか。「立憲主義の空洞化」を批判するなら、まずは我が身を省みるべきだろう。
【8】 首相は国会で、一連の答弁を疑問視する民主党議員に対し、「憲法に指一本触れてはならないと考えることで思考停止になる」「自民党はそうではなく、改正草案を示している」と語り、民主党にも草案を「出してみて下さいよ」と挑発した。
【9】 集団的自衛権の行使容認では憲法改正の手続きを避け、解釈変更を押し通しながら、いまになって「改正案を示している」と胸を張る。ずいぶんと都合のいい話ではないか。
【10】 自民党の9条改正案は自衛権を明記し、「国防軍の保持」をうたう。
【11】 一方で首相は、9条改正が国民の支持を得ている状況にないと認めている。それでは憲法のどこをどう改正するのかと問われれば、「国会や国民的な議論の中でだんだんと収斂(しゅうれん)していく」と答えるのみだ。
【12】 憲法は、一人ひとりの人権と平和を守り、権力のあり方を規定する最高法規である。国会でも、国民的にも、改正の是非を含め論じ合えばいい。
【13】 ただし、中身ではなく改正そのものが目的化した改憲論には与(くみ)することはできない。
<注記>
(*1) その歴代内閣の「憲法解釈」は、「集団的自衛権を、当然日本も持つが、憲法が集団的自衛権行使を禁じている」と言うモノだ。左様な「憲法解釈」に違和感も抱かなければ、疑問にも思わないってんだから、思い込みってのは恐ろしいねぇ。
(*2) 以前の「憲法解釈」は、閣議決定以上の何か、だったのかね?昔の閣議決定を、今の閣議決定で覆せるのは、当然ではないのか。
ようやく理解できた(と思う)「安倍首相の憲法改正はご都合主義だ」批判
1〉 自衛隊の存在と学者の見解とのへだたりを問題にするのであれば、
2〉安保法制を撤回するのが筋ではないか。
3〉「立憲主義の空洞化」を批判するなら、まずは我が身を省みるべきだろう。
…うーん、やっぱりわからなかった。何が、どう「筋」なのだろう、と。
同趣旨の主張は、既に東京新聞社説として在り、弊ブログでも取り上げた。今回改めて朝日新聞社説として再読して…やっと判った、と思う。
「解釈改憲で集団的自衛権行使を容認する安保法を成立させた安倍政権が、同じく解釈改憲で”合憲”と(日本国政府が)している自衛隊を”真に合憲”とするため、憲法改正を言い出すのは、”御都合主義だ”」って主張だ。「安保法も解釈改憲で成立させたぐらいだから、自衛隊も(従来通り)解釈改憲で充分とするのが”筋だ”」と言う主張、らしい。
これは「ご都合主義」とは言い難いかも知れないが、随分な「無理筋」だな。確かに安倍政権以前の歴代自民党政権(第1次安倍内閣含む)は「解釈改憲による自衛隊合憲化」を支持してきた訳だが、自衛隊ないしその前身たる警察予備隊発足以来「解釈改憲で充分」何て心底思って居る/居た者が、一体どれぐらいあったかね?
無論、現行「日本国憲法」なんぞ「占領軍が、占領下に、”日本人の骨も牙も抜いてしまおう”と意図して制定を強制した憲法」としか思っていない私(ZERO)の様な者には、そんな「無理筋の解釈改憲擁護論」なんぞは「二三度読んだぐらいではその意図意味さえ判りかねる(*1)」ほどに通用しない。
まあ、安倍首相憎しの改憲つぶしなら、そんな無理筋も通そうとするのだろうがね。果たしてその無理筋は、「国民(一般)の支持」を得られるかな。
まあ、安倍首相憎しの改憲つぶしなら、そんな無理筋も通そうとするのだろうがね。果たしてその無理筋は、「国民(一般)の支持」を得られるかな。
左様な無理筋を通し、逆に安倍首相を「首相の改憲論 あまりの倒錯に驚く」と社説タイトルにもしてしまう様では、「国民の支持は絶対に得られるぅぅぅぅぅ!!!!」ぐらいに思っているのだろうがね。
ああ、中国共産党の支持は得られている様だから、朝日新聞としてはそれで充分なのかも知れないな。
<注記>
(*1) 実際、先行記事にした通り、東京新聞社説を読んだときには、「その意味が判らなかった」。 「改憲を争点にしろ」って主張はどうしたんだ?―【東京社説】「首相9条発言 ご都合主義の改憲論だ」の御都合主義 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/40354201.html