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 Teacher's petって英語があるそうだ。翻訳するなら「先生のお気に入り」、と言いたいところだが、「先生にゴマすり、阿り、贔屓にしてもらおうとする生徒」と言う悪い意味が強いそうだから、せいぜいが「先生の御贔屓」。直接的には「先生の依怙贔屓者」とか「ゴマすり生徒」とか意訳した方が良さそうだ。

 タイトルにした「チャイニーズペット」と言うのは、上記Teacher's petからの連想で、「中国共産党一党独裁政権にゴマすり、阿り、贔屓にしてもらおうとする者」と言う意味を込めた、「和製英語」と言うより私(ZERO)の「造語」だ。その一人が、タイトルからも察せられようが「鳩山由紀夫」である。

 無論、再三繰り返す通り、弊ブログでは「鳩山由紀夫」と言うフルネームを、そのまま「人類の英知の及ぶ限り最大級の悪罵」と認定しているのだから、今さら「鳩山由紀夫の悪口」なんざ書きようが無いのであるが、それにしても、ねぇ。


【人民日報】鳩山由紀夫氏「世界の平和と発展のために貢献」
人民網日本語版 2015年12月08日10:21

【1】 「中国語では『由』と『友』は発音が近いので、私は中国語で名前を書く時、『鳩山友紀夫』と書くことがある。日中友好、アジア友好、世界平和の願いを表現している」。日本の元首相でアジア博愛基金名誉会長の鳩山由紀夫氏はこのほど香港でこう語った。人民日報が伝えた。

【2】 鳩山氏はインタビューで「日本の普通の市民として、アジアの人々の『友好の使者』、世界の人々の『平和の使者』になりたい。日中両国およびアジア各国とともに、障害を取り除き、未来に向かい、世界の平和と発展のために貢献したい」と述べた。

【3】 中日両国は一衣帯水の隣国で、長年の友好的往来があり、戦争の大きな傷の痛みも経験した。鳩山氏は、両国は歴史の経験から多くの啓示を得ることができると考えている。「長い歴史において、平和・友好は両国民の心の主旋律だった。両国民は互いに学び合い、友好的に交流し、両国の発展を促進し、世界文明の進歩にも重要な貢献を果たした。近代に日中両国は痛ましい歴史を経験し、中国国民は深刻な惨禍を被り、日本国民も重い代償を支払った」と述べた。

【4】 鳩山氏は「世界平和を後押ししたい。平和があってこそ、庶民は安心して暮らすことができるからだ。世界のどの国や地域でも、戦争が起きれば、人々に幸福はない」と指摘。「日本が21世紀にも繁栄していくには、アジアの国々とともに協力し、共に発展し、平和と安全へと通じる安定した道を築かなければならない」と述べた。

【5】 最近、日本の民間団体が訪中し、多くの中国人観光客も日本を訪れている。これについて鳩山氏は「両国の民間交流の増加は、アジアの平和促進にプラスだ」と指摘。「民間交流以外に、日中は金融などの分野でも交流、協力を強化するべきだ。日本経済は低迷しているが、日本国民は依然として勤勉で努力している。日本の多くの中小企業は不景気だが、彼らには成熟した技術が多くあり、中国企業と協力して、市場を共同開発することができる」と述べた。

「党の口舌」。意識的にか、無意識にかは知らぬが

 上掲人民日報記事から、鳩山由紀夫の発言を抽出すると・・・

1> 「中国語では『由』と『友』は発音が近いので、
2> 私は中国語で名前を書く時、『鳩山友紀夫』と書くことがある。
3> 日中友好、アジア友好、世界平和の願いを表現している」 【パラグラフ1】

 あれれ?以前報じられた処では、「友愛の精神を訴えるために、『鳩山友紀夫』に改名する。」と報じられていたぞ。してみると、例によって掛け声ばかりのハッタリ嘘で、「改名する」ってのは嘘ないし誤報だった訳だな。

 さはさりながら、「発音が近いので、別の漢字に変えて表記するってのは、普通は「偽名を使う」と言うのだろうが。幾ら発音が近かろうが、『鳩山友紀夫』では『鳩山由紀夫』とIdentifyは出来まいが。

4> 「日本の普通の市民として、
5> アジアの人々の『友好の使者』、世界の人々の『平和の使者』になりたい。
6> 日中両国およびアジア各国とともに、障害を取り除き、未来に向かい、
7> 世界の平和と発展のために貢献したい」 【パラグラフ2】

 無理です。無茶です。鳩山由紀夫は、日本国籍は有しているようですが(*1)、日本人であるかどうかも怪しいですが、逆立ちしたって「普通の市民」ではありません。億単位の金を「知らぬ間に受け取っていた」なんて人が、「普通の市民」な訳が無い。良くても「異常な市民」、或いは「プロ市民」でしかありません。

 従って、前提である上記4>が成立しませんので、上記5>以降は全く不成立です。

8> 「長い歴史において、平和・友好は両国民の心の主旋律だった。
9> 両国民は互いに学び合い、友好的に交流し、両国の発展を促進し、
10> 世界文明の進歩にも重要な貢献を果たした。
11> 近代に日中両国は痛ましい歴史を経験し、中国国民は深刻な惨禍を被り、
12> 日本国民も重い代償を支払った」 【パラグラフ3】

 昨日の事さえ覚えているかどうか怪しい鳩山由紀夫に何言っても始まらないが、元寇で渡洋侵攻してきた元帝国は、何処から来たと思っているんだろうね。元帝国は漢族ならぬモンゴル族の帝国ではあるが(*2)、中国共産党は元帝国も「中華」に含めているぞ(*3)。

 少なくとも、大陸支那との関係は「近代以外は平和・友好の歴史だった」とは断じ難い。当時我が国始まって以来の国難であった元寇を、何で忘れられようか。

13>  「世界平和を後押ししたい。平和があってこそ、庶民は安心して暮らすことができるからだ。
14>  世界のどの国や地域でも、戦争が起きれば、人々に幸福はない」【パラグラフ4】

15> 「日本が21世紀にも繁栄していくには、アジアの国々とともに協力し、
16>  共に発展し、平和と安全へと通じる安定した道を築かなければならない」【パラグラフ4】

  ならば、南シナ海で傍若無人に航行の自由を侵害している中国共産党一党独裁政権と「協力」なんぞすべきではあるまいに。

17> 「両国の民間交流の増加は、アジアの平和促進にプラスだ」 【パラグラフ5】

18> 「民間交流以外に、日中は金融などの分野でも交流、協力を強化するべきだ。
19>  日本経済は低迷しているが、日本国民は依然として勤勉で努力している。
20> 日本の多くの中小企業は不景気だが、彼らには成熟した技術が多くあり、
21> 中国企業と協力して、市場を共同開発することができる」【パラグラフ5】

 つまりは「政経分離」再び、って訳だ。「政治的には関係が冷えていても、経済的関係は別だ」と言う理屈・理論。

 だが、反日暴動を政府が扇動しかねない「カントリーリスク」を軽視ないし無視している

 我が国は、我々は、通州事件を忘却すべきではない。先回の反日暴動騒ぎに、支那名物「住民虐殺」が加われば、それは正に「現代の通州事件」を現出しただろう。

 ま、鳩山由紀夫が通州事件なんて知らない事は、賭けても良い位だが。

 だが、「通州事件を知らない」からと言って、「党の口舌」=「中国共産党の宣伝・扇動者」となって良い理由にはならないぞ。

<注記>

(*1) 日本国籍が無ければ、国会議員にはなれない筈ですから。 

(*2) それを言うなら、漢族の支那帝国って存外少ないんだが。 

(*3) ってことは、だ。「ウイーンも、中国の核心的利益=領土だ!」と主張しかねないという事だ。