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  何度か書き出しに使っているが、半島では「島国根性」と言うと「悪口」なんだそうな。主たる対象は英国やフィジーやニュージーランドではなく日本だそうで、要は「日本に対する悪口」だ。何しろ「親日家」ってのが「社会的生命を断たれかねない(*1)国・社会」に於ける「日本に対する悪口」なモノだから、相当激烈な悪口である、らしい。「せせこましい」とか「気ぜわしい」とかいう意味、らしい。

 とは言え、言う処の「島国根性」を多分に持ち合わせているに違いない正真正銘掛け値なしの日本人たる私(ZERO)からすると、「半島根性」と呼びたくなるような「大陸追従/大陸迎合」=「中国の尻尾」ぶりの方が、「島国根性」なんかより余程みっともなく見えるんだがね。

 まあ、美醜・美学なんてのは、個人差も激しい恣意的基準なのは、承知なのであるが。

<注記>

(*1) 実際に生物学的生命も、断たれた事例は、ある。 

【中央日報コラム】韓国は中国に傾斜したのか
【中央日報コラム】韓国は中国に傾斜したのか

[? 中央日報/中央日報日本語版]

【1】 昨年から韓国外交に付きまといながら苦しめている言葉がある。韓国が中国に傾いたという「中国傾斜論」がそれだ。この言葉を国際的に広めるのに日本が特に熱心だと知られている。年初に中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)に参加するかどうかで大きく広まり、朴槿恵(パク・クネ)大統領が中国の戦勝節行事に出席する9月ごろにピークを迎えた。

【2】 米国にも日本が宣伝する韓国の中国傾斜論が少なからず広まっているという。オバマ米大統領が先月の朴大統領の訪米当時に行われた記者会見で、「中国が国際規範・規則を守らない時は韓国も我々のように声を出すことを望む」と述べたのは、まさにこうした米国の認識を代弁するものと理解されている。青瓦台(チョンワデ、大統領府)が朴大統領の訪米の最大の成果の一つに「中国傾斜論の払拭」を挙げるほどであり、この言葉による韓国政府のストレスが感じられる。

【3】 韓国は本当に中国に傾いているのか。抗弁の余地は多いかもしれない。AIIB参加は徹底的に経済的論理に立脚して国益を追求した結果であり、中国の戦勝節出席も北朝鮮の核問題や韓半島(朝鮮半島)統一問題などで中国の建設的な役割を促すためのもので、韓国の安保利益を綿密に考慮した所産だと説明できるからだ。

【4】 中国傾斜論が流行したのは、朴大統領の執権後に大きく近づいた韓中関係のためだ。韓中密着にはいくつか理由がある。まず、政策の復元性が挙げられる。盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権で米国との関係が疎遠になると、李明博(イ・ミョンバク)政権は韓米同盟の強化に力を注いだ。相対的に中国との距離は遠ざかった。次の朴槿恵政権がこうした中国との関係を改善するのは別の見方をすれば当然だ。さらにお互いを格別に配慮する韓中首脳の姿も両国関係の緊密化を後押ししている。

【5】 次に韓国経済に占める中国の比率が絶対的に高まっている点を挙げることができる。内需が発達した日本とは違い、輸出に頼る韓国の場合、その輸出の4分の1ほどが中国に向かう。中国観光客が来なければ国内観光産業は枯死危機を迎えるほどになった。日本と地理的に近い釜山のある大学の場合、過去に学生100人あたり日本語を習う学生が70人だったとすれば、現在は80人ほどが中国語を勉強しているという。

【6】 さらに韓中は儒家の深い影響を受け、共有する価値が多く、情緒的にも近い。これは韓流が中国に進出しやすい一つの要因になったりもする。こうしたいくつかの理由から韓中は最近、戦略的協力パートナー関係にふさわしい成熟した姿を見せている。韓国の立場では、中国傾斜論ではなく、中国を大切だと考える中国重視論といってこそ正しい。

【7】 ところが日本ではなぜ中国傾斜論が広まるのか。ここには東アジアの主導権をめぐる日中の激しい争いが背景にあると見るのが妥当であるようだ。先月、東西大中国研究所の創立を記念する韓日中国際シンポジウムが釜山で開かれた。

【8】 行事に出席した日本のある学者は現在の日中間の葛藤要因を3つ挙げた。日米同盟強化による中国の危機意識と歴史問題、領有権紛争だ。一方、中国の学者はもう少し根源的な問題を指摘した。上の3つの葛藤要因は表面に出ているものだが、最近の日中葛藤の核心は「中国の崛起を日本が受け入れられないところにある」ということだ。

【9】 2010年を基準に世界第2の経済大国は日本から中国に変わった。日本としては1968年以来42年間守ってきた米国に次ぐ地位を失った。これとともに日本はアジア域内のリーダーというプライドも失うことになった。問題はこうした地位の下落を日本が心的に認めたくないために発生するということだ。

【10】 日本は域内の主導権をめぐり中国と対決意識を捨て難い状況だ。自然に中国牽制に力を傾ける。ここで中国の浮上を疑いの目で見る米国と利害が一致する。その結果が日米同盟の強化として表れている。韓国も加わるべきなのにAIIB参加や中国戦勝節出席など韓国の独自行動が日本としては目に障るしかないということだ。

【11】 韓国は中国とアジアのリーダーの地位をめぐり競争するという考えをしない。中国の浮上をうまく利用しようという中国活用論と中国機会論が強い。このため韓国では日米に比べて相対的に中国脅威論が少ない。韓国の立場では中国の浮上がもたらす危険より、歴史を反省せず右傾化する日本がさらに心配になるだけだ。

【12】 中国傾斜論は日本が築いたフレームだ。このため韓国としては米中間で何をするにしても難しくなった。米国の立場に立たなければ無条件に中国傾斜論の汚名を着せられる危険がある。解決法は何か。フレームから抜け出すことだ。中国傾斜論という言葉を使うべきではない。韓国には中国重視論という用語だけがあると言えばよい。もちろん米国重視論と日本重視論という言葉も中国重視論と肩を並べているという「添言」とともに。
 ユ・サンチョル中国専門記者


半島以外で、誰が信じる??

  否、それ以前に・・・・
 この「韓国は中国に傾斜したのか」と銘打ち、日本語にして二千字以上になる上掲中央日報コラム「韓国は、中国に傾斜していない!」と主張したい、らしい(*1)のだが、その根拠・理由を数え上げても・・・

①「韓国の利益を追求した結果、(偶々)中国に与しているだけだ」【パラグラフ3】

②「前政権が、韓中関係を疎遠にした反動だ」【パラグラフ4】

③「韓国経済の中国依存」【パラグラフ5】

④「韓中間には儒教など共通の価値観がある」【パラグラフ6】

⑤「”韓国の中国傾斜”と言うのは、日本の陰謀だ!」【パラグラフ7~10】

…で、挙句の果ての上掲中央日報コラムの「結論」が最終パラグラフにあり…

1〉中国傾斜論という言葉を使うべきではない。
2〉韓国には中国重視論という用語だけがあると言えばよい。

 即ち、「中国傾斜論なんて言葉は(韓国語には)無い」ことにして、「中国重視論と言う言葉は(韓国語に)ある」と主張すれば、「日本が築いた”韓国の中国傾斜”と言うフレーム」から抜け出せて、「韓国の対米外交は上手く行く」と、主張している、らしいんだ。上掲中央日報コラムは。

 どうにもこうにも歯切れが悪い言い方(書き方)なのは、「とても正気とは思われない」から。そりゃ日本にも「言霊思想」ってのはあって、呼び方一つで縁起良くも悪くもなったりするんだが、「中国傾斜」と呼ぼうが「中国重視」と呼ぼうが、上掲①~④は「韓国が中国に接近している理由/言い訳」ではあっても、「韓国は中国に傾斜していない」と言う主張を些かなりとも補強・裏書するモノではあるまい。

 況や「呼び方を”中国重視”に変えた」ところで、AIIBに参加し、「抗日戦勝70周年記念軍事パレード」に大統領自ら参列した事実と、その後の言動は「韓中接近&蜜月」を裏書きし続けている。即ち「チューゴクジューシロン」何て呪文よりも韓国政府の言動の方が、遥かに雄弁であり、説得力を持っている。

 とは言え、上記1〉~2〉の様な、オカルトぐらいにしか思えない「”中国傾斜論フレーム”脱出法」が、韓国屈指の大新聞中央日報のコラムとなって全世界に配信されてしまうという事は、上掲コラム中にもある「朴大統領訪米最大の成果”中国傾斜論の払拭”」なんてのは大嘘大ボラで、「全く払拭されていない」ということである。

 なおかつ、くどい様だが上記1〉~2〉の様な、オカルト的「”中国傾斜論フレーム”脱出法」しかない様なら
ば、「中国傾斜論の払拭」なんざぁ、半島内限定でしか無理、という事だろう。

 上掲コラム【パラグラフ7~10】で「日本の陰謀ニダ!」と喚いたり、「チューゴクジューシロン」と呪文を唱えたりする暇が在ったら、己が政府や首長の言動を、改めたらどうかね。

 ま、無理な話か。属国根性には。

<注記>

(*1) このタイトル・見出しからすると。
 半島紙の見出し・タイトルってのは、訳の判らないモノである事例も多いのだが。