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いやまあ、一部個人ブログで類似の主旨の主張は見かけたから、「世の中には、そういう人も在るんだ」とは思っていたが、サヨク紙とは言え曲がりなりにも全国紙の社説=「新聞社としての公式な主張(*1)」として、こんな文章を全世界に配信してしまうとはねぇ。
そりゃ、個人ブログと言えども(弊ブログを含めて)「全世界へ発信」している訳だが、一個人の意見と「新聞社としての公式な主張」とでは、責任も重みも影響力も違うだろうに。
それとも…既に同等なのか?
否、この調子で行けば、「新聞紙の社説と個人ブログが、責任でも重みでも影響力でも同等になる」日は遠くなさそうだな(*2)。
<注記>
(*1) 再三繰り返しているこのフレーズだが、最近は昔ほどには自信が無くなって来た。箸にも棒にもかからないどころか、アジテーション・扇動・シュプレヒコールばかりの呪文としか思えないような社説が、随分「ある」と知ってしまったから。新聞の権威が凋落したから、社説の質が落ちたのか。社説の質が落ちたから、新聞の権威が凋落したのか。イヤ、「昔陸軍、今新聞」などと「得意の絶頂」にあった頃の新聞でも、社説の質は似たようなものだったのか。興味ある処ではある。(*2) 弊ブログについて言うならば、「少なくとも三アカ新聞(朝日・琉球新報・沖縄タイムス)の社説ならば粉砕できる」と断言出来る自負がある。
【毎日社説】:首相と米戦闘機 発信には細心の注意を毎日新聞 2015年10月20日 02時32分【1】 安倍晋三首相が神奈川県沖の相模湾で米海軍の原子力空母ロナルド・レーガンに乗艦し、艦内を視察した。現職の首相が米空母に乗艦するのは初めてで、艦載機FA18(スーパーホーネット)の操縦席に乗り込み、写真撮影に応じた。
【2】 自衛隊や米軍の現場を視察し、隊員らの士気を高めるのは、自衛隊の最高指揮官である首相の役割の一つだろう。ただ、米戦闘機のコックピットで笑顔を見せる映像や写真が、国内外にどんなメッセージを発するのか、配慮は十分だっただろうか。
【3】 首相は海上自衛隊の観艦式に出席した後、湾内を航行していた米空母に海自ヘリコプターで着艦し、約1時間にわたって艦橋や格納庫を視察し、米側から説明を受けた。
【4】 米海軍横須賀基地に新たに配備されたロナルド・レーガンは、東日本大震災で米軍による災害救援「トモダチ作戦」の主力艦だった。いわば日米同盟の絆を象徴する船だ。
【5】 首相には、この空母に乗り込むことで、日米の軍事一体化を進める決意を示し、中国や北朝鮮をけん制する狙いがあったと見られる。
【6】 だが、タカ派的なイメージを持たれがちな首相が、米戦闘機に乗り込む姿は、対外的に誤解を招きかねない。結局、日本の外交・安全保障にプラスにならないのではないか。
【7】 思い出されるのは、首相が一昨年春、千葉市内でインターネット動画サイトの運営会社が開いたイベントを訪れ、ヘルメットに迷彩服姿で陸上自衛隊の戦車に乗り込み、日本の右傾化と一部で批判されたことだ。
【8】 今年3月には、参院予算委員会で首相が自衛隊を「わが軍」と呼び、自衛隊と軍隊を同一視しているような印象を与えたこともあった。【9】 憲法9条のもと、政府は自衛隊と軍隊を区別してきた。歴代首相は、軍事問題を抑制的に扱いながら、国際貢献を徐々に拡大してきた。
【10】 そうした努力の積み重ねの上に自衛隊や日本への信頼が築かれてきたことを、首相は忘れないでほしい。
【11】 また、先の国会では、安全保障関連法をめぐって、米軍の戦いを自衛隊が地球規模で支援することの是非が議論されたばかりだ。
【12】 憲法、米国や中国との関係、財政上の課題など、さまざまな観点から疑問が提起され、政府・与党は国民を納得させる説明ができないまま、強行採決によって法律を成立させた。
【13】 法成立から1カ月たったが、今月初めの毎日新聞の世論調査で57%が法制定を評価しないと答え、反対デモも続いている。そんな中での今回の首相の言動は国民の理解を深めるよりも、国論の分断を拡大させかねないことを懸念する。首相は自身の発信に細心の注意を払ってほしい。
自衛隊は、軍隊で、「我が軍」と呼ぶのが至当であろうに
さて、久しぶりに読者諸兄に問おうではないか。【問題】 上掲毎日新聞社説は、一部繰り返す、上掲した日本有数の全国紙である毎日新聞の社説は、一体何を主張しているか。その主張を40字以内で答えよ。
===============(間)======================
さて、解答案(*1)と行こうか。まあ、至極単純な主張だから簡単だろう。
【解答案1】「安倍首相が米艦載機に搭乗した写真を発信する事は、対外的に誤解を招きかねず問題だ。」
これで、調度40字。殆どパラグラフ【6】からの転用で、キーワードは①「安倍首相」②「米艦載機搭乗写真」③「対外的に問題」と言った所か。前半のパラグラフ【1】~【4】はキーワード②「米艦載機搭乗写真」の説明で、パラグラフ【5】~【6】はキーワード①「安倍首相」の意図。続くパラグラフ【7】~【8】は「今回と類似した過去の事象の例示」だから「主張の補強材料」でしかない。パラグラフ【9】~【10】はキーワード③「対外的に問題」の詳述と言えよう。
だが、最後のパラグラフ【11】~【13】は、少々主旨が変わって先の国会で成立した安保法案に対する「国民への説明不足/国民の納得不足」をあげつらい、〆は
1〉 そんな中での今回の首相の言動は国民の理解を深めるよりも、
2〉国論の分断を拡大させかねないことを懸念する。
3〉首相は自身の発信に細心の注意を払ってほしい。
2〉国論の分断を拡大させかねないことを懸念する。
3〉首相は自身の発信に細心の注意を払ってほしい。
である。従って、今回「安倍首相の米艦載機搭乗写真発信」のもう一つの問題点としてキーワード④「国論分断拡大」を追加する必要があるだろう。
よって、新たな解答案は、以下の通り。
【解答案2】「安倍首相の米艦載機搭乗写真発信は、対外的誤解と国論分断拡大の怖れがあり、問題だ。」
これで40字。漢字ばかりになってしまったが、「米艦載機」は「米軍機」とすれば一字減らせるし「怖れが」を「怖れ」とする事でもう一字減らせるが、二文字ぐらいじゃ助詞を入れられるぐらい。而して、これでキーワードは尽くしたと言えそうだから、先ずは「模範解答」として宜しかろう。
さて、これで上掲毎日新聞社説の主張は鮮明明確になった訳だが…?、呆れる他ないな。
キーワード①&②「安倍首相の米艦載機搭乗写真発信」を批難している。それは上掲毎日社説タイトルにも端的に表われている。だがその非難理由がキーワード③「対外的な誤解」とキーワード④「国論分断拡大」なのであるが…「言うに事欠いて、何だこのイチャモンは」と言うのが私(ZERO)の感想。
まずキーワード③「対外的な誤解」から行こうか。上掲毎日社説のパラグラフ【7】~【8】に「類似した過去の事例」も挙げているが、はて、「日本の右傾化と一部で批判」したのは誰で、左様に「誤解した外国」とはどの国か?【Q1】
逆に、その批判、その誤解は、「安倍首相が、対外発信に慎重となり、米艦載機搭乗写真を発信さえしなければ起こらなかった事」なのか?【Q2】
私(ZERO)に言わせれば、上記【Q1】【Q2】とも「答えは明白」だ。「日本および安倍首相の右傾化」を批難する、少なくとも最先鋒は中国と韓国である。それに続くのは北朝鮮と言う処。そりゃ言論思想信条の自由ある西側自由主義社会に「日本および安倍首相の右傾化を誤解/批難する意見・主張」はあって当然、無ければ不思議だが、「国を挙げて日本及び安倍首相の右傾化を誤解/批難する」のは、中韓北に尽きよう。
而して、此処が肝心だと思うのだが、「中韓北が国を挙げて日本及び安倍首相の右傾化を誤解/批難する」のは「安倍首相が米艦載機搭乗写真を発信したから」では無い。それどころか、特に中国共産党何ざぁ安倍政権発足以前から再三「日本軍国主義復活ぅぅぅぅぅぅぅL!」キャンペーンを続けてきたことは、弊ブログでもいくつもの記事に取り上げた処だ。
つまりは、批判理由その1・キーワード③「対外的な誤解」は、殆ど意味が無い。安倍首相が米艦載機搭乗写真発信に慎重だろうがなかろうが、中韓北は安倍首相・安倍政権・日本を非難批判誤解曲解し続けている。
批判理由その2・キーワード④「国論分断拡大」は更に不可解理不尽だ。安保法について世論調査から「賛否が分かれている」と言うのを事実と受け入れたとしても、安保法賛否と安倍首相の米艦載機搭乗写真発信との間に、論理的つながりは無い。
だが、「感情的つながり」なら、あり得る。即ち「安倍首相の米艦載機搭乗写真発信に刺激されて、安保法案反対論者が感情的に反発する」という事なら、ありそうだ。実際、私が散見した「個人ブログに見る安倍首相の米艦載機搭乗写真発信に刺激された安保法反対論」もその程度であった。上掲毎日社説も左様であるならば…「安保法反対論者は、感情的に反対するだけのアホです。」と、自白公言しているようなモノではないか。
「安保法反対論者は、感情的に反対するだけのアホ」なのは、安保法反対論者の勝手だ。実際、先の国会での議論も、自民党の安保法擁護論も誉められたものでは無かったものの、野党の追及・反対論の情けなさが際立ち、「安保法反対論者の馬鹿さ加減」に呆れ返ったんだが…
「恥の上塗り」と言う言葉はあるが、「馬鹿の上塗り」とでも呼びたくなるな。上掲毎日社説は。
<注記>
(*1) 数学や物理の問題と異なり、「国語の問題の解答」は、せいぜい「模範解答」にしかならない。選択問題や、漢字の問題は別だろうが、記述・論述問題は、そうならざるをえまい。