やっぱり「中国共産党にとっての不利益」だな―【人民網】「国家国民に災いをもたらす日本の安保法案」に見る「余計な御世話」
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【人民日報海外版コラム】国家国民に災いをもたらす日本の安保法案

人民網日本語版 2015年06月16日13:12

【1】 日本政府が先月14日に集団的自衛権の行使、日米の軍事的一体化の強化に関する安保法案を閣議決定し、国会に提出して以来、日本各界は違憲の疑いがあり、国策の大きな過ちだとして次々にこれを問題視している。(文:沈丁立・復旦大学国際問題研究院副院長。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)

【2】 14日には日本国民数万人が国会を包囲して、安保法案の可決に断固として反対し、安倍首相の退陣を強く要求した。先週には元与党高官4人が声を揃えて安保法案を痛烈に批判。集団的自衛権の行使容認のために推し進める同法案は「日本を第2次大戦敗戦以来最大の危機に直面させる」と指摘した。今月初め、国会の安保法案審査会で、自民党の推薦者を含む全ての憲法学者が一致して安保関連法案を違憲と認定した。

【3】 安倍首相が安保法案を力の限り推し進めるのは、実質的に交戦権を獲得するとともに、米国との軍事協力の強化を通じて、東アジアおよび西太平洋における米日の強権を維持するためのものだ(*1)。だが、交戦権を再び手にすることは、必然的に現行の日本国憲法を根本的に突破し、平和憲法と護憲の民意という二重の壁に正面からぶつかるものだ(*2)。

【4】 日本国民が安保法案に激しく反対するのは(*3)、戦後70年の平和的発展を経て再び戦争に巻き込まれることを懸念してのものだ。安保法案が可決されれば、日本は将来不必要な戦争に巻き込まれるだけでなく、歴史の覆轍を踏み、周辺の特定の国を仮想敵として、地域の平和と安定を破壊する恐れがある(*4)。

【5】 こうした懸念は根拠のないものでは決してない。日本は第2次大戦敗戦後、平和憲法を受け入れた。日本はこの憲法によって自衛権が保障されたうえ、軍事同盟によって同盟国による保護も得た。従って日本の安全は十分に保障されている(*5)。平和憲法は日本の安全保障上の懸念をなくしただけでなく、かつて日本に侵略されたアジア太平洋諸国に平和の積極的なメッセージも発した。

【6】 だが、安倍首相は侵略を否認し、おわびすることを拒絶し、今では平和憲法を突破しようとしている。このような政権が日本をどこへ導こうとしているのか、日本と世界の民衆は深く疑わざるを得ない。日本の右傾勢力と歴史修正主義が台頭する現在、日本国民は日本の平和を保障する最後の防壁が戦争の放棄、戦力の不保持、交戦権の否認という平和憲法第9条の規定であることを熟知している(*6)。

【7】 安倍政権は米国に最大限こびへつらい、国会での安保法案審議前にその期限内の成立を米国に約束した。日本の国民および品性や国家の尊厳をいまだ大切にしている政治家は、これを国会と法律に対する侮辱と捉えている。安倍首相は力の限り集団的自衛権を追求しているが、イラクを侵犯しておきながら謝罪しない米国に追随している。これでどうして平和的発展の道を真に歩めるのか?

【8】 自民党内部でも、高官や高官経験者が安倍首相による安保法案の推進に深い懸念を抱いている。安保法案を通じた交戦権の追求および日米の軍事協力強化がもたらす結末を、日本の国民と各界はよく分っている。米国からすると、日本を「アジア太平洋リバランス」戦略の有能な助手にし、地域における覇権的地位を補強することができる。日本からすると、中国を仮想敵として、米国から安全保障面のコミットメントを一層引き出し、かつて侵略・拡張によって獲得した権益を維持することができる(*7)。いずれにせよ、ひとたび交戦権を獲得すれば日本は米軍と行動を共にさせられるか、米国を頼りにアジア太平洋で様々な災いを引き起こすかだ。

【9】 安倍政権は独断専行し、権力を笠に着て手段を弄し、大衆を欺き、日本を危険な方向へと押しやっている。これに反対し、平和な未来を守るだけの理由が日本国民には完全にある。全世界の良識ある全ての人々にも、平和を守る日本国民の正義の闘争を支持するだけの理由がある。
編集NA) 「人民網日本語版」2015年6月16日

<注釈>

(*1) そりゃ「太平洋(の少なくとも西半分)を我が海」にしようとしている中国共産党にとっては覿面に不都合ではあろうが、我が国が我が国の「強権を維持する」のは、当たり前でしょう。

 その「強権を維持する」と言う利害が米国と一致するなら、「米日の強権を共同で維持する」のも、ごくごく当たり前の事でしょう。何か問題でも? 

(*2) 何度読んでも笑ってしまうな。一党独裁国の一党独裁党が、外国の民意に期待を寄せている。そりゃその「外国の民意」が好都合なら、資金援助も武器援助も惜しまないのが中国共産党ではあろうが、自国の民意を蔑にして外国の民意に阿るとは、「一党独裁党」としても、恥ずかしくないのかね。 

(*3) 広場に座り込んで戦車に蹂躙されたり、抗議の焼身自殺を月に一人のペースで続行するほどの「激しい反対」では無いようですが、何か? 

(*4) 殆ど史上唯一空前絶後の「国連軍の敵」に言われたくないな。 

(*5) へー、尖閣諸島を「核心的利益」などと言い出し、恒常的に領海侵犯を実施している口で、良く言うなぁ。 

(*6)私(ZERO)は日本国民の一人だが、そんなことは全く「熟知していない」ぞ。

(*7) つまり「日米の利害は一致しているうえに、大いに我が国ににとって利益」という事で、その事を中国共産党自身が認めている、という事だ。


で、日本軍国主義の亡霊に何期待してるんだ?


 以前弊ブログで記事にした「党の口舌」=「中国共産党の宣伝機関」=「中国”マスコミ”の報道記事」による「安倍首相並びに安倍政権に対する悪口」を新ためて列挙すると・・・

① 「必ず袋ダダキにしなければならない」   http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/38592249.html

②「軍国主義的侵略の歴史の魂を公然と招きかえし、至る処でもめ事を引き起こす政治屋」 URL: http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/38534923.html

③「中国の脅威をでっち上げるのは安倍氏の政治洗脳術」 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/38756710.html

④「安倍のでたらめを阻止する責任が世界の平和勢力にはある」 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/38770939.html

⑤「中日世論戦の本質は正邪の戦い」URL: http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/38853654.html

…とまあ、酷いモノだ。

 だが、まあ、斯様に「酷評の限りを尽くしていた」安倍首相及び安倍政権が、上掲記事にある通り
 
1> 安倍首相は侵略を否認し、おわびすることを拒絶し、今では平和憲法を突破しようとしている。
2> 安倍首相が安保法案を力の限り推し進めるのは、実質的に交戦権を獲得するとともに、
3> 米国との軍事協力の強化を通じて、
4> 東アジアおよび西太平洋における米日の強権を維持するためのものだ。

等の「悪の所業を行う」のは、ある意味「理の当然」ではないのかね。

 それは、「中国共産党の宣伝が当を得ており、中国共産党の安倍首相批判が正しかった」証左なのだから、その点では喜ぶべきではないのかね。

 而して、その安倍首相安倍政権が「日本国および日本国民に災いをもたらす」としても、それは「安倍晋三氏を日本国首相に選んだ日本国民の勝手」であろう。かつて、「日本憲政史上最多の衆院議席数」を以って「鳩山由紀夫を日本国首相に選出した」のと同様に(*1)。

 いやぁ~、「平和憲法」「憲法9条」って、ホントに中国共産党に好都合なんですねぇ。

 それはほぼ裏返しで「日本の安全保障上不都合」で、それだけでも「解釈改憲」なり「憲法停止」なりで「憲法突破」する価値があるって事ですねぇ(*2)。

 ではまた、お会いしましょう。サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ(*3)。

<注釈>


(*1) あの時私(ZERO)は、「日本における民主主義」に絶望しかけたのであるが。「失望すれども絶望せず」http://www.blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/29646287.html 

(*2) 立憲主義なんざぁ。ツールだろう。国が滅びては、立憲主義も憲法も、あるモノかよ

(*3) 知っている人以外は誰も知らないだろうが、長いこと地上波TV「日曜洋画劇場」のホスト役を務めた、故・淀川長治氏の〆台詞を朴ってみた、もとい、パクってみた。