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 「厚顔無恥」「言った者勝ち」「言うだけならタダ」。何れも「大陸名物」と、私(ZERO)が認定して居るものである。今の大陸は、中国共産党の支配下に(まだ)あるから、即ち「中国共産党名物」でもある訳だ。

 が、遺伝だか風土だが伝統だか判らないが「中国4千年の歴史」的遺産でもあるから、こんな記事が環球時報に載った所で、異とするには足らない。


①【環球時報】自衛隊の南中国海進出に中国は断固反対すべき
人民網日本語版 2015年01月30日14:32
 


【1】 米第7艦隊のロバート・ト-マス司令官は29日、「米国は日本が空軍のパトロール区域を南中国海にまで拡大することを歓迎する。南中国海における中国の漁船、海警と(海軍)は近隣国より強大だからだ」と述べた。アジア太平洋地域における米海軍の最高司令官が、このように公然と南中国海での対中牽制を日本に呼びかけるのは、やはり異例だ。(環球時報社説) 
 
【2】 これについて中日両国政府はまだ反応を示していない(*1)。だが確実に言えるのは、中国は断固反対の姿勢をとるということだ。もし日本が本当にそのようにすれば、中国が報復行動に出るのは予想できることだ。
 
【3】 日本は南中国海地域で役割を発揮することに関心を抱き続けている。だがわれわれは、日本政府がこの欲求を抑え、慎重に行動することを希望する。
 


 【4】 南中国海にとって日本は完全に域外国であり(*2)、たとえ日本にとって南中国海が重大な意義を持ち、中東、欧州への海上交通がいずれも南中国海を経由するのだとしても、南中国海紛争に介入する資格はないという基本的規則は変えられない。中国は、南中国海の航行の自由が妨げられたことはないと公に表明し続けており、日本には航空自衛隊を南中国海に派遣する理由はない。日本は南中国海の地政学的構造を変えて、南中国海紛争のプレイヤーになろうなどと考えてはならない。
 
【5】 南中国海における米国の軍事的プレゼンスは、歴史的事実として近隣諸国は我慢してきた。だが南中国海は米国人の一存で決められる場所ではなく、米国には勝手に引き込みたい国を引き込み、南中国海の軍事的緊張を激化させる権利はない。
 
【6】 南中国海地域は日本が「第2の米国」となることを認めないし、この地域に米日軍事同盟の影が現れることも認めない。ごく一部の国の支持は地域全体を代表する姿勢ではなく、中国の意見が尊重されなければならない。
 
【7】 もし日本が航空自衛隊による南中国海でのパトロールを強行すれば、中国は厳しい措置を講じて仕返しする必要がある。中国は南中国海防空識別圏の設定を宣言し、南中国海における基地建設を加速、拡大することを検討できる。北東アジアでロシアとの軍事協力を強化し、米日同盟を牽制することもできる。
 

【8】 米国が日本の軍事力の南中国海進出を奨励したことは、アジア太平洋リバランス戦略を推し進める力がいささか足りず、さらに多くの日本の力で補う必要があることを物語っている。トーマス司令官の29日の発言は中国の反応を見るための観測気球であり、中国は少しも曖昧でない反応によって米日の今後の決定に影響を与える必要がある。
 
【9】 もし航空自衛隊が米国の誘いに応じて南中国海に進出すれば、米日同盟が本格的に南中国海に足を踏み入れたも同じだ。これは双方が釣魚島を同盟の適用対象と宣言したことよりも、一層深刻なエスカレートだ。これは中国に対する公然たる挑発と見なされるはずであり(*3)、中国を公然と「仮想敵国」とする行為だ。中国の報復措置もかつてないほど厳しいものであるはずだ(*4)。
 
【10】 ここでわれわれは日本政府に忠告する。日本は中国の台頭に懸念を抱き、いくつかの対中警戒措置を強化した。これらはおおむね理解できることだ。だが日本は越えてはならない一線の意識を持たなければならない。反中の方向で好き放題なことをし、それがヒステリーに変わり、最終的に自らをアジア太平洋地域における現代中国最大の敵にしてはならない(*5)。
 
 【11】 中国と敵になることはいかなる状況下であれ、日本の利益にならない。また、たとえ軍国主義の道を再び歩みたくとも、そのような冒険の重さに日本は耐えられない(*6)。(編集NA) 「人民網日本語版」2015年1月30日


<注釈>


(*1) 環球時報に斯様な記事が載ること自体が、”中国共産党の反応”であろうが。
 それとも何かね、「中国共産党は、中国政府ではない。統治していない。」と言う、主張かね。
 そりゃ、一定の説得力を持つな。 

(*2) 林子平の「海国兵談」を知らんのかね。横浜市歌でも良いぞ。 

(*3) 難題。環球時報と言えば、自他共に認め、押しも押されもしない「党の口舌」=「中国共産党の宣伝機関」であろうに、「見なされるはず」とは何事かね?
 それ即ち、「中国共産党の指針は不明・未決定」ないし「隠蔽されている」と言う事、だな。
 まあ、「意図の隠蔽」は、重要だがね。 

(*4) こちらも「はず」かね。 

(*5) へー。「反日愛国教育」で政権維持を図っている中国共産党が、「日本は中国を敵に廻すな」ってか?
 厚顔無恥は大陸名物だがねぇ 

(*6) 「重みに耐える」か否かは、日本が決める事だ。中国に心配される言われはない。 


②外交部、南中国海の航行と上空飛行の自由に問題はなし  
人民網日本語版 2015年01月27日11:09 

外交部(外務省)の華春瑩報道官は26日の定例記者会見で「南中国海情勢は全体として安定しており、南中国海の航行と上空飛行の自由にはこれまでいかなる問題も存在したことがないし、今後もいかなる問題もないと信じている」と表明した。 

――オバマ米大統領とモディ・インド首相が共同声明で南中国海係争への懸念も表明し、航行の自由を保障するよう呼びかけたことについて、コメントは。

 中国は一貫して地域の平和と安定の揺るぎない維持者、促進者、建設者だ。われわれは一貫して、南中国海の係争は直接の当事国間の対話と協議によって平和的方法で解決することを主張している。現在、南中国海情勢は全体として安定しており、南中国海の航行と上空飛行の自由にはこれまでいかなる問題も存在したことがないし、今後もいかなる問題もないと信じている。域外国が南中国海の平和と安定の維持に向けた域内国の努力を尊重することを希望する。(編集NA) 「人民網日本語版」2015年1月27日

中国共産党は、発足以来一貫して「日本の敵」だったろう?自他ともに認める。

 ま、殆ど上掲記事①に突っ込んだところであるが…


  大陸の言う「中国4千年の歴史」だの「豊富な史書」だのは、「新王朝が旧王朝の”正史”を”野史”とし、新たに”新王朝を讃え、旧王朝を糾弾する正史”を編む」事の繰り返しである。また、「悠久の歴史」と言い条、そんな「王朝交代」=「正史の交替」が頻繁に(*1)起こっているのが「中国4千年の歴史」である。

 従って「現王朝」でる中国共産党が、「前王朝」とも言い得る大日本帝国を批難糾弾するのは、ある意味「歴史的必然」ではあろう。が、それ故に、章題にした通り中国共産党は「発足以来一貫して日本の敵」であった。「悪辣な日帝支配を、中国共産党が打ち破った」とする「大陸救世主伝説」こそが、中国共産党の「統治正当性」の根拠であり、「改革解放路線の行き詰まり」が見えてきた昨今に於いては「殆ど唯一となった中国共産党の存在理由」である(*2)。

 それはそれで、一つの「統治方法」であり、大陸は支那にしてみれば「伝統にのっとった統治方法」だろう。

 だが、左様な方法を取る限り、敵視の対象たる我が日本からの「友好」や「好意」や「善意」は、期待するべきでは無かろう。

 尤も、そこを期待してしまうからこそ、大陸名物「厚顔無恥」であり、その「期待」に相当程度「応えてしまった」のが「日中国交回復以来40年の日本側態度」なのであるが。

 つまりは、「左様な”日中友好”何ぞ、御免被る」と言うのが、「日中国交回復40年の教訓」なのである。

<注釈>

(*1) ”海内統一”を果たして最初の「帝国」となった「秦」なんざぁ、たった2代の皇帝で滅びている。「王莽の簒奪」で建国した「新」なんざぁ、1代限り。 
(*2) この辺り、相応に我田引水・牽強付会・独断(と偏見)があることは、認めよう。