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孔明のヨメ シリーズ
「三国志のヒーロー」といったら、普通は「桃園の誓い」のトップ劉備か、その盟友たる関羽か張飛だろう。映画「北京の55日」の背景となった史実「義和団事件」の義和団も、「義和拳法を極めれば、関羽・張飛の霊が乗り移り、空も飛べれば、刀槍銃弾も跳ね返せるようになる」と教えたそうだから、当時(19世紀末)の支邦大陸に於ける関羽・張飛人気を垣間見ることが出来よう。
だが、別の見方をすれば、劉備も関羽も張飛も、三国志を「途中退場」してしまい(*1)、その後は息子の代に代替わりしている。「桃園の誓い」に参加しなかったものの、劉備を国王にいただく国「蜀」の設立に寄与し、劉備亡き後も支え続けた「三国志の功労者」は、軍師・孔明なのであるから、「孔明こそが、三国志のヒーローにふさわしい」とも、言い得よう。
そんな「実は三国志のヒーロー」孔明に、ひょんなことから唐突に嫁入りした月英さんを主人公とする連載四駒マンガが、「孔明のヨメ」。その1~3巻については、既に幣ブログで記事にした( http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/39059001.html )。今回取り上げるのは、新刊の4巻である。

前巻の3巻で、曹操による襄陽弱体化策を看破した孔明とヨメちゃん等が、いよいよ4巻では動き出す。3巻の半ばほどで「己等の無力さ」に打ちひしがれかけた孔明・士元・叙兄等を見事に奮起・復活させたヨメちゃんと孔明さんが向かった先は、ヨメちゃん・月英さんの実家・黄家。
義父に「曹操の策を破る策・その1・塩の割府買い取り」を説く孔明。まあ、「孔明大好き・大ファン」である義父を説得するのはさしたる難事ではなかった(*2)が、代わりに「どうにも収益のあがらない荘園の経営」を任される・・・ってのが、前の3巻のラスト。
実はこの荘園経営が「曹操の策を破る策・その1・塩の割府買い取り」にも「曹操の策を破る策・その2・鉄の品質向上=現状の鉄品質劣化証明」にもつながっているのだが、そうは言っても仕事が増えた孔明さんを助けようと、ヨメちゃん=月英さんはあれこれと策を練る・・・ま、どんな「策」かは、読んでのお楽しみ。士元・叙兄が揃って感嘆した、とだけ、書いておこう。
「惜しいな・・・・
男だったら仕官させてこき使ってやるのに。
黄家出身なら一発採用だし。」士元
義父や士元(*3)の活躍もあって「塩の割符買い取り制」は、意外なぐらい迅速に軌道に乗る。任された荘園の方も、綿密な現地調査と情報収集で収益をあげることに成功し、諸葛孔明、ようやく「頭角を現す」と言うところ。
続く「曹操の策を破る策・その2・鉄の品質向上=現状の鉄品質劣化証明」の為に、「荘園経営の実績」を利用して、月英さんの叔母に当たる祭夫人への献策も実行。この献策がひょんなことから劉備玄徳の耳に達する・・・までが4巻。劉備玄徳の(再)登場で「三国志らしくなってきた」と、言えよう。
もっとも、この巻での孔明さん、荘園経営などで活躍しながらも、「戦争・軍事よりも、生産・農業の方が性に合っている」などと(*4)抜かす「平和主義ぶり」を見せているから、この辺りは神算鬼謀の軍師らしからず、その意味では「三国志らしくない」。(*5)
まあ、元々「諸葛孔明のヨメを主人公とした、(基本ギャグ)四コママンガ」だから、「三国志らしくない」事に文句を付けても始まらなかろう。(*6)
私(ZERO)自身が密かに(でもないか)ファンである叙母さんのカリスマぶりは、4巻でも最強だ。孔明&ヨメちゃん(&諸葛均)、?士元、むろん実の息子・叙兄共々「身内で開く新年会」では、「ヨメちゃんの晴れ着を用意しかねない勢い」だったそうで(叙兄談)、孔明夫妻(特に、ヨメちゃん)相手の大歓迎ぶりが忍ばれる。カバーの内側・裏表紙の4コマでは、「ちょっとだけリアルヴァージョン」叙母さんも登場し、その美しさを際だたせている・・・鼻は無いけど。
さて、祭夫人とその旦那( 相当な名士。 )は、果たして孔明の献策を受け入れるのか?その献策を知った(らしい)劉備玄徳はどう動くのか?孔明たちの打開策を察知しそうな曹操その一派の反撃は?デコチューから本チューへと発展した(*7)孔明&月英さんのさらなる進展は??次巻にも、乞うご期待、と言う処か。

叙母さん、ちょっとリアルVER。相変わらずお美しい。鼻なんか、無くても。
<注釈>
(*1) 「三国志に出てくる奴らは、最後みんな死ぬんだよ!」ってギャグが、ドリフターズにあったな。ああ、この作品もそのうち記事にしたいなぁ。Mement mori(*2) すったもんだのドタバタはあるので、それは読んでのお楽しみ(*3) 珍しく、仕事している・・・って、本当・本来・本職は、人事を司る高級官僚なのだが。(*4) 正確には、「実際に関わるなら。やはり畑の方が良いです。」気持ちはわからないでも無いが、軍事は軍事で必要なんでね。(*5) ある意味、「平和ぼけ日本のマンガらしい」とも言えるが。(*6) と言うわけで、「平和ボケしているらしい諸葛孔明」は、当分スルーとしたい。(*7) おまけに「いつか、私の子供を産んで下さい」とまで口走った孔明さん・・・って、とっくに結婚式挙げているんですが。