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 何度か繰り返しているが、「外交と言うのは、戦争と同様に、国益追求の手段である」。我が国は日本国憲法なるモノを掲げているから、「国益追求の手段としての戦争」を禁じられてはいるが、ならばなおのこと我が国は「外交を以って国益を追求しなければならない」。而して、外交に於いて「友好」だの「善隣」だのは所詮手段でしかない。目的はあくまでも「国益の追求」だから、「国益追求のために意図的に関係悪化を図る」のも「外交の仕事」である。
 
 であるならば、「外交的主張」と言うのは「自国の利益剥き出し」なのは理の当然であり、それ故に外国や第三国からすると「荒唐無稽の我が儘放題」という事だって大いにあり得る。ただ、そんな主張は第三国に対しても、利害が対立する相手国に対しても「説得力を持たない」と言うだけであり、「説得力を度外視しても主張しなければならない」外交的主張と言うのもあり得よう。
 
 と、ここまでは「一般論として在り得る」と言う話であるが…先ごろ発表された我が国教科書検定結果や外交青書を巡る中韓の主張と来た日には…

 
①【朝鮮日報】「安倍首相は約束に反した」 教科書検定結果に抗議=韓国
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/04/04/2014040401472.html
【ソウル聯合ニュース】
【1】 韓国政府は4日、独島に対する領有権主張を強めた日本の小学校教科書の検定結果に強く抗議し、両国関係へマイナスの影響を与えると懸念を示した。

【2】 韓国外交部は報道官声明を発表し、「2010年より独島に対する挑発を強めた小学校教科書の検定通過を強く糾弾する」と非難。「安倍晋三首相はわずか3週間前、国会で歴代内閣の歴史認識を継承すると言明したが、小学生にも帝国主義の侵奪の歴史を歪曲(わいきょく)、隠ぺいする教育を実施することは自らの約束に反し、未来の世代を国際社会から孤立させるということを肝に銘じなければならない」と指摘した。

【3】 一方、外交部は日本政府が独島を日本固有の領土と明記した外交青書を公表したことについても、「わが固有の領土である独島に対しまたしてもとんでもない主張を繰り返したことに、強い遺憾の意を表明する」との報道官声明を発表した。また、「韓日関係はもちろん北東アジアの平和と安定にも深刻な損傷を招くという点を、日本政府はしっかり認識しなければならない」と強調した。

【4】 外交部は別所浩郎駐韓日本大使を呼び、教科書検定結果と外交青書の内容に抗議する方針だ。
 

 

竹島も尖閣も北方四島も我が領土であると言う点では、全く我が国は変わっていませんが、何か?

 いやまあ、半島の奴バラは「反日火病」とか言う、一種の「気違い状態」にいとも簡単に陥るらしいのだが、それにしても上掲朝鮮日報の報じる「韓国外交部報道官の声明」はどうだろう。
 
①1〉「2010年より独島に対する挑発を強めた小学校教科書の検定通過を強く糾弾する」と非難。
①2〉「安倍晋三首相はわずか3週間前、国会で歴代内閣の歴史認識を継承すると言明したが、
①3〉 小学生にも帝国主義の侵奪の歴史を歪曲(わいきょく)、隠ぺいする教育を実施することは自らの約束に反し、
①4〉 未来の世代を国際社会から孤立させるということを肝に銘じなければならない」と指摘した。
 
 さて、先ず上掲①2〉「安倍首相が歴代内閣の歴史認識継承を言明した」と言うのが事実としよう【仮説1】。ここで言う「歴代内閣の歴史認識」が「村山談話」を指すならば、それこそ正に「粉砕し矯正すべき"歴代内閣の歴史認識"」だと私(ZERO)は主張するが、それは置いて、だ。
 
 その上で、上掲①1〉にある通り「竹島は日本の領土」と教科書に明記されたのが「2010年以降」だ【仮説2】と、これも上掲①朝鮮日報記事にある韓国外交部報道官殿の声明通りだ、と仮にしよう。
 
 蛇足じみているが、今次安倍政権=第2次安倍内閣の発足は、2012年12月である【事実1】。これは「真理省並みの歴史改竄」でもしない限り、紛れもない事実だ。
 
 以上の【仮説1】【仮説2】【事実1】が意味する処は、少なくとも僅かばかりの論理的思考能力があれば以下の事は明らかだろう。
 
 「"歴代内閣の歴史認識"と"竹島は日本の領土"と言う主張は、少なくとも相容れている。」
 
 殊に、上掲【仮説2】で言う「2010年以降」だけでも数代の内閣(*1)があり、これらが「歴代の内閣」(の一部)である以上、次の事も殆ど自明となろう。
 
 「少なくとも2010年以降の"歴代内閣の歴史認識"では、"竹島は日本の領土"である。」
 
 以上の演繹結果(*2)は、他の誰でもない、上掲朝鮮日報報じる韓国外交部報道官の声明(*3)【仮説1】【仮説2】【事実1】に依っているのだが、これに対し上記①3〉~①4〉の通り韓国外交部報道官殿がその声明で「"竹島は日本の領土"と言う教科書記述は"歴代内閣の歴史認識"に反する」と主張出来てしまうのだから・・「自分で言って居る事、それも、韓国政府の公式声明で言って居る事(*4)が、理解できない」馬鹿か気違いが韓国外交部報道官を務めている、という事だ。
 
 これも「二重思考の見本」だろうか。恐ろしいねぇ。
 
 一方、中国はと言うと・・・ 

 

<注釈>

(*1) 鳩山、菅、野田と、味噌っかすみたいな民主党内閣ではあるが、3代を重ねている。
 
(*2) と言うほど大した「演繹」はしていないのだが。「演繹」と呼ぶさえ恥ずかしいようなレベル。無論「直接文言として入っていない事は、主張していない」と言う教条主義者は別だろうが。そんな教条主義者では、斯様な「演繹」さえも「神聖なる条文の冒涜」という事になろう。 
 
(*3) って事は、韓国政府の公式声明という事だ…「国を挙げての気違い」ってことになるな。 
 
(*4) という事は、十中八九「文章化」されている=「予め台本がある」と思うのだが…違うのかな 
 
②【人民網】日本の新「外交青書」悪意をもって中国の脅威を喧伝
 2014年04月05日10:55 http://j.people.com.cn/94474/8590007.html
【1】 日本政府は4日の閣議で、2014年版「外交青書」可決し、悪意をもって「中国の脅威」を喧伝することになった。また文部科学省が同じ日に発表した15年度から使用される小学校教科書の検定結果によると、ほとんどの教科書が釣魚島(日本名・尖閣諸島)と韓国・日本の間で主権争いのある独島(日本名・竹島)について「日本固有の領土」という記述を盛り込んでいる。日本のやり方に対し、中国政府と韓国政府は強い不満と非難を表明している。

【2】 外交部(外務省)の洪磊報道官は4日の外交部定例記者会見でこの件に関する質問に答えた際、日本の新「外交青書」は基本的な事実を省みることなく、悪意をもって「中国の脅威」を喧伝し、中国を不当に批判しており、中国側は大きな関心と強い不満を抱いていると述べた。

【3】 洪報道官によると、平和と発展こそが当今の世界の潮流であり、地域の平和と安定の維持が大きな流れであり、人々の志向するところだ。日本は時代の流れに逆らい、わざと緊張状態を引き起こし、奉仕の名の下での軍備の拡張や戦争の準備、戦後レジームからの脱却といった国内政治の目標を掲げるなどして、国際社会に高い警戒心を呼び起こしている。

【4】 また洪報道官によると、釣魚島と東海(日本名・日本海)で一方的な行動を取って紛争の発端を引き起こし、現状を変えようとしているのは、他の誰でもなく日本だ。日本側がいかなる手段を取って人々の目をごまかそうとしても、釣魚島が中国に属するという客観的な事実は変えようもなく、国の領土と主権を守ろうとする中国側の固い意志を揺るがすことはできない。中国は日本が態度を改め、中国の主権と正当な権利を侵害する一切の挑発的な言動をやめるよう促す。
【5】 韓国外交部は4日に声明を発表し、日本が14年版「外交青書」で独島の主権を保有
すると主張したことに抗議し、日本政府が独島の主権を主張する小学校教科書を再び審議・可決したことを強く非難するとともに、このことが韓日関係に深刻な影響を与えると警告した。

【6】 同声明によると、日本政府は独島の主権を保有すると繰り返し繰り返し主張し、かつて帝国主義時代に侵略を行った歴史をいまだに直視せずにいることを暴露した。日本政府は今のような振る舞いは韓日関係を破壊するだけでなく、北東アジア地域の平和と安定をひどく損なうものであることを冷静に認識するべきだという。

【7】 また同声明は、日本政府が独島の主権を主張する小学校強化を審議・可決したことを厳しく批判する。日本の安倍晋三首相は少し前に国会で歴代内閣の歴史観を継承すると宣言しながら、今は自国の小学生に過去の侵略の歴史をゆがめて教えようとしている。こうした態度は日本が行った承諾に背くものであり、子々孫々の代まで日本を国際社会から孤立させることになるという。(編集KS)
 

援軍は半島だけの様だが?

 「流石は半島の宗主国」と言う処だろうか。少なくとも上掲①朝鮮日報報じる韓国外交部報道官声明の様な自己矛盾は露呈していない。
 
 尤も「自己矛盾は露呈していない」と言うだけだ。日本教科書の"尖閣諸島は日本の領土"記述に「強い不満と非難を表明」し、日本外交青書には「悪意ある」「基本的事実に反する」"中国の脅威"が"喧伝されている"と非難しており、そこに自己矛盾こそ無いモノの…
 
 「人民解放海軍が我が自衛艦に射撃管制レーダーを照射し、その事を事後報告で中国共産党政権が追認した」と言う事実を、全く忘却し果てている。以前にも書いた処だが、これは「交戦規定が交戦規程ならば、自衛艦からの即時反撃も許可される」様な挑発的・好戦的行動。それ即ち「盧溝橋の一発」にも比肩しうるような「開戦理由たり得る緊張事態」である。
 
 その「盧溝橋の一発」にも比肩しうる前線部隊=人民解放海軍の行動を、事もあろうに中央政府=中国共産党政権が「事後報告を以って事後承諾した」と言うのに、「基本的事実として、中国は脅威では無い」と主張出来るのだから・・・先述の通り「説得力を度外視してもなす事があり得るのが外交的主張」とは言え、この厚顔無恥ぶりは驚嘆に値する。
 
 「核心的利益」と称して我が尖閣諸島に領土的野心を剥き出しにしている事は、別にしても、だ。
 
 一つだけ幸いなのは、上掲②人民網記事の通り、左様な中国共産党主張の「頼もしい援軍」は、韓国ぐらいであるらしい事。それに上掲①の通りその「韓国の主張」が「自己矛盾さえ含んだ気違いじみたもので、全く説得力を持たない事」であろう。
 
 そうは言っても、政府の腰が砕け、外務省が官僚主義的日和見に陥り、国民が無関心ならば、こんな気違いじみた中韓の主張さえ「まかり通ってしまう」事を、想起・銘記すべきであろう。