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こう言う「落とし噺」は、「オチ」を先に言ってしまうのは御法度だ。それは、読者の「笑う楽しみ/可能性」を奪うばかりではなく、「落とし噺」実施者の努力を虚しくするものだから。
であるならば、早速環球網にご登場願おうか。トテチンシャン、と、「出囃子」が欲しい処だな。
【環球網】安倍が火をつけた日本の「メディア内戦」
http://j.people.com.cn/94474/8533507.html
2014年02月12日09:11【1】 安倍の右傾姿勢によって日本の右傾の声が水面に浮上している。NHK会長、NHK経営委員は慰安婦、南京大虐殺、右翼勢力に関して、しきりに誤ったメッセージを発している。これと同時に、朝日新聞など日本の主流メディアは安倍の右傾言動を追及し、猛烈に叩いている。安倍は、安倍政権打倒を社是としているとして、朝日新聞を直接批判した。つまり日本メディアは両陣営に分かれている。右傾傾向があり、安倍支持に傾いている陣営と、比較的理性的で安倍批判に傾いている陣営だ。靖国参拝など安倍の過激な行動は日本社会全体に刺激効果をもたらし、両陣営間の「メディア内戦」が激化している。(文:趙新利・チャハル学会研究員、中国伝媒大学講師。環球網掲載)
【2】 日本メディアは比較的独立しており、各々立場や見解が全く異なり、多元的様相を呈している。だが安倍の過激な行動に刺激される形で、日本メディアは次第に2つの陣営に分裂してきてもいる。1つはNHK会長に代表される「安倍支持」陣営で、産経新聞など右寄りのメディアも含まれる。もう1つは朝日新聞に代表される「安倍打倒」陣営だ。
【3】 最近、慰安婦問題に関するNHK会長の発言が物議を醸した。また、百田尚樹NHK経営委員が南京大虐殺を否認して、日本国内と国際社会から注視された。両氏の発言の余波が収まらぬうちに、別の経営委員、長谷川三千子氏の日本右翼に対する礼賛が世論の批判を招いた。
【4】 長谷川氏に礼賛された日本右翼は野村秋介といい、日本右翼組織「大悲会」の会長だった。1992年の選挙活動中、野村は朝日新聞社発行の『週刊朝日』の掲載内容を自らに対する風刺と捉え、1993年10月20日に朝日新聞本社で朝日新聞社長に謝罪を要求した後、「天皇陛下万歳」を3回叫んで拳銃自殺した。編集NA)
【5】 長谷川氏は礼賛の文章で、野村秋介は神に命を捧げる時、天皇陛下と叫び、天皇陛下を再び現御神にしたと指摘し、朝日新聞を批判した。
【6】 釣魚島(日本名・尖閣諸島)紛争であれ、靖国神社問題であれ、朝日新聞に代表される「安倍打倒」陣営は安倍を猛烈に批判している。「靖国参拝は戦後日本の根幹を破壊する恐れ」「首相と独断専行の靖国参拝」「日中経済 重ねた積み木を崩した靖国参拝」「歴史に謙虚に向き合うことこそリーダーの学ぶべき姿勢」「ダブルスタンダードの戦争観は日本を国際的に孤立させる恐れ」「新国立追悼施設 首相が決断さえすれば」といった一連の報道や社説を相次いで掲載(*1)。釣魚島問題や「特定秘密保護法」などの問題でも、朝日新聞は同様に安倍政権を余す所なく批判してきた。
【7】 安倍政権は当然、NHK会長に代表される「安倍支持」陣営の肩を持っている。一方、朝日新聞に代表される「安倍打倒」陣営に対して、安倍は「朝日新聞は安倍政権打倒が社是であると聞いた。そういう認識で読んでいる」と旗幟鮮明に批判した。
【8】 昨年末、朝日新聞は「言論の使命 読者の信頼に応えてこそ」との記事で、日本の著名な反戦記者・桐生悠々氏の日本軍部との闘争を紹介。「新聞には公権力を監督する使命がある」と強調した。こうした社是を堅持しさえすれば、日本メディアは安倍政権の暴走を牽制する役割を果たすことができる。(
「人民網日本語版」2014年2月12日
<注釈>
(*1) 中国共産党の主張にぴったり一致するのは、そりゃ中国共産党にとって大変好都合ではあろうが、偶然ないし独立した事象かね?
「メディア内戦」?「言論の自由」って、知ってる??ああ、知らないか
さて、如何だろうか。
正直、終盤までは「何言ってるんだこの記事は?」と思いながら読んでいた。「メディア内戦」などと銘打って、序盤のパラグラフ【1】~【2】で例によって例の如くの「安倍首相の右傾化」を契機に「日本メディアが安倍首相支持と安倍首相批判の二陣営に分裂した」と断じ、それ以降の中盤から終盤に「NHK会長や産経などの安倍首相支持メディア」を批判的に報じ、対する「朝日はじめとする安倍首相批判メディア」を好意的に報じる。批判的/好意的なトーンはあるが比較的穏健であり、「淡々と事実を述べる」に近い。私(ZERO)の言わせれば、我が国には言論の自由があるのだから、「日本メディアは比較的独立しており」なのも当然であるし、「朝日と産経の二陣営分裂」なんてのは、「安倍首相の右傾化」どころか当ブログ発足以来何本も記事にしてきた処だから笑えるが、苦笑ないし嘲笑のレベルにとどまる。「電信柱が高いのも、郵便ポストが赤いのも、皆安倍首相右傾化のせいかね?」などと突っ込みつつ、読んでいた。
ところが最後の最後、パラグラフ【8】で・・・
1〉 昨年末、朝日新聞は「言論の使命 読者の信頼に応えてこそ」との記事で、
2〉日本の著名な反戦記者・桐生悠々氏の日本軍部との闘争を紹介。
3〉「新聞には公権力を監督する使命がある」と強調した。
4〉こうした社是を堅持しさえすれば、日本メディアは安倍政権の暴走を牽制する役割を果たすことができる。
2〉日本の著名な反戦記者・桐生悠々氏の日本軍部との闘争を紹介。
3〉「新聞には公権力を監督する使命がある」と強調した。
4〉こうした社是を堅持しさえすれば、日本メディアは安倍政権の暴走を牽制する役割を果たすことができる。
と、朝日記事の主張上記3〉「新聞には公権力を監督する使命がある」を、あろう事かあるまい事か絶賛して見せるのである。
これは、もう、大爆笑しかない。上掲記事が環球網掲載記事で、環球網が環球時報公式サイトで、環球時報が「中国共産党中央委員会の機関紙『人民日報』の国際版(ウイキペディア)」である事を考えれば、尚更だ。再三繰り返す通り、「中国メディア」なんてモノは「党の口舌=中国共産党の宣伝機関」以外の何物でもない。況してや「中国共産党中央委員会の機関紙『人民日報』の国際版」ともなれば、正に対外プロパガンダが存在理由であり、正真正銘掛け値なし、自他ともに認めるであろう「(中国共産党)権力の犬」だ。
その「権力の犬」が、上記3〉「新聞には公権力を監督する使命がある」と言う朝日新聞主張(*1)を絶賛しているのである。
ならば、少なくとも環球網は、という事は必然的に中国共産党中央委員会は、中国メディアに対し「公権力を監督する使命」を認め、公認しなければならない、筈だ。
やれるものなら、やって見な。中国共産党。
「心に闇を持つ者は、照らされた時、弱いよ。」―サトリ@うしおととら―
<注釈>
(*1) ついでに言うならば、この主張自体は私(ZERO)も首肯し得る処だ。