応援いただけるならば、クリックを⇒ https://www.blogmura.com/
「反論の反論」以外の部分の杜撰さ
無論反論の優劣は適否は反論事態の中身で為されるべきであり、「社説全体の中で占める割合」で為されるべきでは無かろう。が、それでは「反論の反論」以外で上掲毎日社説が何を為しているかと言うと、以下の通りである。
① 「同法に反対する報道について「一部の新聞は誤情報を流して国民を不安に陥れています」」などの自民党「誤った新聞報道への反論」の内容紹介 【1】【2】【3】
② 「少数意見や批判意見に謙虚に耳を傾け、よりよい内容をめざす可き」と言う「民主主義の原則」【4】
③ 上記1>「自民党は筋違いの反論をするのではなく、拙速審議で残された同法の問題点に真剣に向き合ってもらいたい。」【5】
④ 「もっと丁寧に時間をとって説明すべきだった」安倍発言を盾にしての「強行採決反省強要」 【9】
上記①は必要であろう。自民党「誤った新聞報道への反論」が衆知の文書ならば別だろうが、自民党の党内文書だそうだし、私(ZERO)自身上掲毎日社説や毎日報道などでしかその内容は知らないのだから。
だが、上記②について言うならば、
〉野党の一部を取り込むために採決直前になって次々と新しい組織の設置を口約束するドタバタぶりだった。
とした12/7付毎日社説(*1)との齟齬を想起せねばなるまい。「与野党協議を通じて新しい組織の設置を口約束する」のが「ドタバタぶり」であって「少数意見や批判意見に謙虚に耳を傾け、よりよい内容をめざしていない」とする判断理由が、少なくとも上掲毎日社説にも、先行する12/7毎日社説にも記載されていない。
上記③は、上記②や先行毎日社説、或いは先行記事「「決めない政治」の勧め」にも共通する「拙速審議」と言う批判であるが…仮に1週間なり1カ月なり国会会期を延長していたら、「審議は尽くされ、問題点は解決された」として毎日新聞自信が特定秘密保護法案賛成に回ると言う事態が想像出来ようか。
「審議がここまで長引いたのだから、一度廃案にすべき。せめて継続審議で次の国会へ送るべきだ。」と主張するのが、関の山ではないか。
であるならば、上記④の「安倍首相に対する強行採決反省強要」にも、虚しいモノがある。第一、「もっと丁寧に時間をとって説明すべきだった」安倍発言と「強行採決反省」は、少なくとも直結はしない。「丁寧に時間をとって説明すべき」相手を、野党では無く、広く国民一般と考えれば、「広く国民一般に丁寧に説明した上で、強行採決」と言う選択肢が、あり得るからだ。
言い換えれば、安倍首相が「強行採決を反省していない」公算・可能性は、相応にある。またその「強行採決を反省していない」件について、特に批判すべき理由もなさそうだぞ。
以上の通り、上掲毎日社説の「反論の反論」以外の部分も、「反論の反論」本体に負けず劣らず酷いモノで…上記①が有用な程度。
繰り返すが、これでわが国有数の全国紙、という事は全世界でも有数の発行部数を誇る大新聞・毎日新聞の社説=新聞社としての主張である。
+
そりゃ、オピニオンリーダーなんぞになれない訳だぞ。
尤も、今でもオピニオンリーダーを目指しているかさえ、相当怪しいが。
<注釈>
(*1) 特定秘密保護法成立 民主主義を後退させぬ http://mainichi.jp/opinion/news/20131207k0000m070113000c.html
当ブログの「特定秘密保護法」関連記事
(1) アカ新聞そろって遠吠え-秘密保護法案に反対社説を掲げる、朝日・琉球新報・沖縄タイムス・東京・毎日 URL: http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/38641893.html
(3) 「決めない政治」の勧め―【毎日社説】「:秘密保護法案を問う ... http://www.blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/38679500.html
(4) 特定秘密保護法反対者の一例―【酒井充の政界××話】欺瞞とご都合主義に満ちた特定秘密保護法への批判 http://www.blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/38695409.html