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覇権主義、反対!
上掲③は、上掲①、②の「日米政府による中国防空識別圏拡大に対する反発」を受けたものか、人民日報コラムの詭弁・強弁。要は日米両政府の反発が「台頭する大国たる中国に対する嫉視だ(※1)」と言うらしいのだが、何を言っているのやら。中国が経済的に発展するだけならば、別に危険視する必要も無い。20年間連続二桁成長の大軍拡も、それだけなら警戒するだけで済みそうだ。
最大の問題は、殆ど中国共産党政権=中華人民共和国成立以来、モンゴル、チベットを併呑し、南シナ海から尖閣諸島まで「核心的利益」と称する領土的野心を次々に拡張している「帝国主義ぶり」だ。なるほど、領土を増やそうと言うのだから「台頭する大国」を目指す動きではあろう。だがそれは国際協調とも国際平和とも相容れないし、何よりも我が国益と主権を侵害し、その点では米国とも利害が一致している。上掲①記事が報じるB-52爆撃機訓練は、正にその事を示している。
それにしても、上掲③記事の白眉は、パラグラフ【9】であろう。
③1〉 中国は平和的発展の道を堅持し、自らの道義的感化力と国際イメージに対して十分な自信がある。
③2〉時間が全てを十分に説明する。
③3〉すぐには理解できない者も、必ず理解する日が来る。悪意ある中傷はいずれひとりでにぼろが出る。
③4〉10月28日に発生した、北京・天安門前の金水橋付近の罪のない人々と観光客に車が突っ込んだテロ襲撃事件も、中国の民族・宗教政策に対する一部の悪意ある攻撃を招いたのではなかったか?
③5〉だが1カ月も立たずして、テロ組織の東トルキスタン・イスラム運動が自らのメンバーがこの事件を起こしたと公言した。
③6〉西側メディアはこの件を少なからず報道したが、中国のイメージに泥を塗った者たちの懺悔は見られなかった。
③7〉デマを飛ばしておいて、責任も負わないばかりか、前よりもさらにひどい新たなデマを飛ばす。
③8〉一部の者の「平然」とした偏執ぶりは全く大したものだ。
いや、大したモノなのは、上記③1〉~③3〉に表れる「中国共産党政権の自信」であろう。余程その宣伝謀略術に自信があるのだろう。そりゃ「南京大虐殺」を喧伝し、一定の成功を収めてはいるが、それは「チベット仏教弾圧」や連綿と続く「抗議の焼身自殺」を覆い隠せるものでは無い。私(ZERO)に言わせれば、ダライ・ラマ師の笑顔一つで「中国共産党政権の道義的感化力と国際的イメージ」何ぞ、粉砕される。上記③3〉「悪意ある中傷はいずれひとりでにぼろが出る。」と言うのは、そっくり其のまま熨斗紙つけて中華人民共和国に進呈しよう。
上記③4〉~③8〉は「天安門"テロ襲撃事件"」を題材に、なんとまあ「中国共産党政権の道義的感化力と国際的イメージ」を正当付けようと言うのだから、余程「天安門"テロ襲撃事件"」が堪えているのだろう。それにしたって上記③4〉~③6〉が全て真実であったとしても、「当該天安門爆発事件が、中国共産党政権の主張通りテロ事件であった」と言うだけであり、「中国の民族・宗教政策の正当性」は何ら示されていない。全人民協力による事件全容解明・犯人逮捕と言うならまだしも、「"テロ組織"の公言=犯行声明」によって「テロ事件と証された」のならば、尚更だ。
上記③7〉「デマを飛ばしておいて、責任も負わないばかりか、前よりもさらにひどい新たなデマを飛ばす。」…ああ、そうだったな。中国共産党政権と言えば、民主党の師匠だ。流石は師匠。今日もブーメランの切れが違いますね。
<注釈>
(※1) 「大国なのに中国とは、これ如何に」などと、下らない洒落を思いついてしまう。そう言えばその昔は「覇権主義反対」なんて唱えて居やがったな。モンゴル、チベット、南シナ海、尖閣と、領土的野心むき出しにしている中国共産党政権が、覇道・覇権主義以外の一体なんだと言うのかな。