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そりゃぁ日本の国益なんざ歯牙にもかけずに「日中友好」「日韓友好」に粉骨砕身していた前・民主党政権の様な日本政府は、朝鮮半島や支那大陸にしてみれば大歓迎だったろうさ。そのくせ竹島上陸やら朝敵宣言やら尖閣諸島沖「漁船」体当たり攻撃やら反日暴動やら、散々「冷遇」していたが、それもまた「国益の追求」と言う奴だから、異とするには足るまい。
翻って現・自民党・安倍政権発足以来の大陸や半島の「右傾化」「極右」「軍国主義」批判は、それこそ枚挙に暇が無いぐらい。それだけ「半島・大陸にとって自民党・安倍政権が不都合である」と言う証拠であり、それは間接的には「安倍政権が(*1)日本の国益追求に邁進している証拠」でもあろう(*2)。
しかしながら、その自民党安倍政権「右傾化」「極右」「軍国主義」批判も、どうやらネタ切れだが息切れだかして来たようだ。
<注釈>
(*1) 前・民主党政権とは異なり(*2) あくまで「間接証拠」ではあるが。
【人民日報海外版コラム「望海楼」】世界を憂慮させる安倍式「痛恨」
http://j.people.com.cn/94474/8431396.html
( 【】はZEROがつけたパラグラフ番号 )
【1】 日本の靖国神社では10月17日から20日まで秋季例大祭が行われた。新藤義孝総務大臣、岸信夫外務副大臣ら国会議員約160人が「亡霊参拝」に行った。これは秋季例大祭中の国会議員による靖国参拝として冷戦後最多だ。(文:蘇暁暉・中国国際問題研究所国際戦略研究部副主任。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)
【2】 今回安倍首相は参拝こそしなかったが、「内閣総理大臣」名で供物を奉納した。安倍氏は国会で内閣として「歴代内閣の歴史認識を継承する」と表明し、かつて日本がアジア諸国を始めとする多くの国々の人々に甚大な損害と苦しみを与えたことを認める一方で、首相在任中に靖国神社を参拝できなかったことを「痛恨の極み」としている。この矛盾した言動は以下の問題を物語っている。
【3】 その1、安倍内閣の右傾化の趨勢が日増しに顕著になっている。安倍氏は以前、日本による侵略と植民地支配の歴史について反省しお詫びした「村山談話」を見直す考えを繰り返し公言した。安倍氏は国防軍創設、憲法改正、自衛隊の集団的自衛権の行使容認など戦後の取り決めの変更を狙う行動を積極的に推し進めてもいる。こうした背景の下、靖国参拝に対する安倍氏の「未練」は、その右傾化の趨勢をなおさらに反映している。
【4】 その2、近隣国との関係が悪化し続けることによる結果に耐えられないことを、安倍政権は意識している。日本右翼勢力の影響の下、安倍氏の第1選択肢は自ら靖国神社へおもむき、参拝することだ。だが安倍氏は中韓からの圧力も感じている。
【5】 外交レベルでは、中国は閣僚の公然たる参拝に強く反対しており、劉振民外交部副部長(外務次官)が日本の駐中国大使を呼びつけて厳正な申し入れを行った。韓国政府も政治家は靖国神社を参拝してはならないとの立場を堅持しており、安倍氏が再び供物を奉納したことに深い憂慮と遺憾の意を表明した。経済レベルでは、日本の無責任な行為はすでに中日の経済・貿易関係の発展に影響を与えている。今年1-7月、中日間の貿易額は前年同期比で8.8%減少した。貿易の伸び悩みには様々な要因があるが、中国国民の感情を傷つける日本の政府と一部政界要人の行為が、中国の一部消費者の日本製品購入への積極性に影響を与えたことは確かであり、これは自動車、家電、部品など日本製品の対中輸出にいくらか現れている。
【6】 このため安倍氏はある程度慎重な姿勢を取らざるを得ず、参拝せずに供物を奉納するだけとの、いわゆる「折衷」策を選択した。安倍氏は同時に、靖国神社の秋季例大祭は外交とは無関係と主張し、中韓両国と首脳会談を行い、関係を修復することを呼びかけている。だが侵略の歴史を否認、美化しようとする本質をこのやり方によって覆い隠すことはできないため、近隣諸国と国際社会の信用は得ようがない。編集NA)
【7】 その3、安倍氏は米国にも多少気兼ねしている。靖国問題における米国政府の立場は曖昧ではっきりせず、日本を明確に批判してはいない。だが米国は、韓国も地域の重要な同盟国であり、中国とも「新型の大国間関係」の建設に尽力するとの共通認識があり、日本と中韓両国との関係悪化によって自らが難題に直面し、国益が損なわれることを認識している。このため米国は、歴史問題の懸念を友好的方法で近隣国と解決するよう日本を促している。靖国神社問題と歴史問題における日本の誤った姿勢は、日本と近隣諸国間に横たわる大きな溝であり続け、地域の平和、発展、安定の足かせにもなっている。詭弁や隠蔽ではその右傾化に対する他国の懸念は変えられないことを、日本は認識すべきだ。歴史を真摯に反省してはじめて、正しい軌道に戻ることができるのだ。(
「人民網日本語版」2013年10月21日
「正しい歴史認識」なんざ、思想侵略であろうが
さて、如何だろうか。
例によって例の如くの人民日報海外版コラム「望海楼」による「安倍首相の靖国供物奉納並びに閣僚の靖国参拝」批判である。例によって例の如くだが、上掲人民日報コラムから「安倍首相の靖国供物奉納並びに閣僚の靖国参拝」を批判する理由を抽出すると、以下の様になろう。
(1) 安倍内閣の右傾化の趨勢が日増しに顕著になっている。国防軍創設、憲法改正、自衛隊の集団的自衛権の行使容認など【3】
(2) 対中/対韓貿易に悪影響を与えている 【4】
(3) 侵略の歴史を否認、美化しようとする本質 【6】
(4) 米国は、歴史問題の懸念を友好的方法で近隣国と解決するよう日本を促している。 【7】
以上4項目の「安倍首相の靖国供物奉納並びに閣僚の靖国参拝」理由を元に
1〉 詭弁や隠蔽ではその右傾化に対する他国の懸念は変えられないことを、日本は認識すべきだ。
2〉歴史を真摯に反省してはじめて、正しい軌道に戻ることができるのだ。
2〉歴史を真摯に反省してはじめて、正しい軌道に戻ることができるのだ。
と上掲コラムを〆てしまえるのだから、流石は「党の口舌=中国共産党の宣伝機関」人民日報(*1)と言うべきか。
大体、上記(2)「対中/対韓貿易悪影響」ってのはなんだ。そんな事は日本政府の覚悟次第、胸先三寸だ。中国共産党にとやかく言われる筋合いはない。貿易悪影響は嬉しい事ではないだろうが、対中/対韓貿易なんてのは、何かと言うと反日暴動・反日感情で忽ち悪化するモノ。「カントリーリスク」と言う奴で、それもまた我が国益の一環ではあろうが、一環でしかなかろう。
上記(4)「米国の懸念」は、タイトルにもした処。そりゃ「米国の懸念」、無いではないだろうが、上掲人民日報コラムが認める通り、
3〉 靖国問題における米国政府の立場は曖昧ではっきりせず、日本を明確に批判してはいない。
「日本を明確に批判してはいない」米国を、「安倍首相の靖国供物奉納並びに閣僚の靖国参拝」批判理由に担ぎ出す処に、私(ZERO)は「中国共産党の安倍政権批判に対する息切れネタ切れ」を見るのであるが、如何なモノであろうか。
上記(1)「安倍内閣の右傾化」は、安倍政権発足以来の中韓を中心とした常套句ではあるが、「国防軍創設、憲法改正、自衛隊の集団的自衛権の行使容認」と、皆私(ZERO)に言わせれば「実現して当然」の事柄ばかり。まあ、「殆ど生まれながらの右翼」たる私(ZERO)が、「安倍内閣の右傾化」批判を評価する事自体に無理があるか。何れにせよ、我が国は中国共産党支配下にはないから言論の自由、思想信条の自由があり、お蔭で私(ZERO)の様な「殆ど生まれながらの右翼」は大手を振って「安倍内閣の右傾化」を歓迎できて仕舞える。実にありがたい事であるな、自由とは。
で、とどのつまりは上記(3)「侵略の歴史を否認、美化しようとする本質」に行きつくんだろうさ。中韓御得意の「正しい歴史認識」って奴だ。何度も書いているが、「正しい歴史認識」なんてモノがあるならば、朝鮮戦争に関する南北朝鮮・支那大陸共通の「正しい朝鮮戦争認識」を示して見やがれってんだ。呼称からして南北朝鮮では「韓国動乱」「韓国戦争」「朝鮮戦争」と混乱しているが、例えば南北何れの側から開戦したかなんて「正しい史実」は、立場に依らず共通である筈だろうが。
無論、私(ZERO)は、南北朝鮮・支那大陸共通の「正しい朝鮮戦争認識」なんて、「出て来っこない」と思っている。出て来るとしたら、南北朝鮮が揃って支那大陸の軍門に下り、宗主国様の歴史観を「正しい歴史観」として受け入れた場合ぐらい。言い換えれば、「正しい歴史認識への統合」は「思想侵略の完成」に他ならない。章題にもした通り。
くどい様だが「私の歴史観」シリーズ第1弾「私の「歴史観」観」でも縷々述べたとおり、歴史観と言うモノは社会観と並んで個々人の世界観を為す大黒柱。従って言論の自由・思想信条の自由がある程度確保された魂の自由ある世界・社会(*2)に於いては、歴史観は「人の数だけある」。同胞・同国人・隣人と雖も、私(ZERO)と貴方で違って当然。似てれば偶然。合致したなら奇跡と言うモノ。
そんな歴史観に、「正しい歴史観/歴史認識」なんて恣意的にして絶対的な評価基準が持ち込まれてしまう意図は、一寸考えれば明らかだ。
「何者かにとって、その"正しい歴史観/歴史認識"は都合が良い」。上掲人民日報コラムの場合は、中国共産党にとって好都合なのが「正しい歴史認識」であろう。
それ即ち、「ちっとも正しくない」歴史認識、という事であるが。
2〉歴史を真摯に反省してはじめて、正しい軌道に戻ることができるのだ。
その言葉、そっくりそのままお返しするぞ。中国共産党。
まあ無理だろうがねぇ。「日本軍国主義を打ち破った、救国の英雄中国共産党」なんて虚構を頼りにしているようじゃぁ。
<注釈>
(*1) 「党の口舌」は、人民日報に限らず、支那のマスコミは全部そうだ、と思えば間違いないが。(*2) 所詮は神ならぬ身の人が為す事だ。「言論の自由・思想信条の自由がある」とて、完全完璧ではありえない。