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タイトルにした「俺の後ろに立つな」と言うのは、知る人ぞ知る「ゴルゴ13の決め台詞」。超一流(*1)のスナイパー(*2)とし て、世界各地で様々な超絶射撃技術を駆使し、時には国際問題を解決したり、原発 事故を回避したりする(*3)男「ゴルゴ13」は、同名のさいとう・たかを作・超ロングセラー漫画(*4)の主人公。単に腕が良い ばかりでは無くて、用心深く、頭も超絶切れる。危険と隣り合わせの仕事だか ら、「相手に利き腕を預ける握手と言う習慣は無い」とか、とんでもなく時間厳守だとか、「現実には居そうにない」もしくは「現実に居たらお近づきにはなりたく ない」人だが、「背後に立たれる事を嫌う」と言うのもその特異なキャラクターの一つ。人ごみの中で、不運にもゴルゴの背後でバックの留め金を開けた女性を、「拳銃の撃鉄を起こす音」と勘違いして反射的に殴り倒し、逮捕された事が有る。タイトルにしたセリフが「決め台詞」になる訳だ。いや、口癖かな。
無論、世の中には「ゴルゴ13並み」なんて人は滅多にいないのだから、「俺の後ろに立つな」なんて( 少なくとも本気で )言う人は希有であろうが…こりゃ、油 断が過ぎると言うモノだろう。
<注釈>
(*1) 「超一流」のさらに上、「超々一流」とか「極超一流」とか形容したくなるが。(*2) 基本的には「殺し屋」だが、「女のピ アスを撃ち飛ばすことで、金になる事もある。」とは、当人(ゴルゴ13)の弁。条件さえ折り合えば、何でも撃つのだろう。「また、つまらぬモノを撃ったか。」などと、後悔したりはしない。(*3) 時には、1カットに姿を見せるだけだったり、噂の上だ けの登場だったりもするが。(*4) 「劇画」と称されているが…「絵のタッチの違い」と しか、私(ZERO)には思われない。確かに写実的な絵で、ギャグ漫画の様なデフォル メは殆ど無いが、「漫画の一種」に違いはあるまい。
【NW】スマートフォンやタブレット端末に没頭するあまり、撃たれるまで周囲を意 識しなくなる危うさ
2013年10月9日(水)16時49分
http://www.newsweekjapan.jp/stories/us/2013/10/post-3069.php
ウィル・オレムス
みんな夢中 会話中もスマートフォンは手放せない Lucas Jackson-Reuters
以下は、サンフランシスコ・クロニクル紙のビビアン・ホーの驚くべきリポー ト。
「サンフランシスコ市営鉄道に乗っていた男が、混雑した車内で45口径の拳銃を取り出した。男は銃を何度も出し、あちこちに向けた。周囲には多くの乗客がいた が、誰も男に反応しない。スマートフォンとタブレット端末に夢中で、学生の背中に男が発砲するまで銃に気づかなかった」
事件の日の監視カメラの映像によれば、サンフランシスコ州立大学の学生、ジャ スティン・バルデズ(20)は犯人と無関係なのに殺された。 当局はニコム・テパケ イソン(30)を容疑者として逮捕。検察官によれば、容疑者は無差別殺人の獲物を探していたようだという。
スマートフォンが普及する以前、列車の乗客はこんなに何かに没頭していただろ うか? 本か雑誌ならそうかもしれない。しかしサンフランシスコ州検察官の ジョージ・ガスコンは、「テクノロジーが問題を悪化させている」とクロニクル紙に語った。「(犯人は)動きを隠していなかった。銃ははっきり見えている。乗客たちは犯人のすぐ近くにいたが、だれも銃を見ていない。メールを書いたり読んだ り、いろんなことをするのに夢中になっていたんだ」
当局は、文章入力やウェブページの閲覧、ゲームなどの習慣のせいで、引ったく り犯に対し無防備になっていると長年警告してきた。だがガスコンは、外の世界を遮断してキャンディークラッシュに夢中になっているとき、スマートフォン利用者は近隣者も危険にさらしていると主張した最初の人間の1人だ。彼はおそらく正し い。
小さな画面、小さなボタン、とりわけヘッドホンを装着しているさまは、ページ の端を折ったペーパーバックや朝刊に顔を埋ずめている姿よりも外の世界から隔絶されて見える。さしあたっての解決法は、グーグル・グラスに拳銃を検出するソフ トウエアを搭載するぐらいしかなさそうだ。そのうち監視カメラが銃器をすぐに認 識でき、何らかの警報を鳴らすようになるのかもしれない(誤警報が厄介になるだ ろうが)。
あるいは――これからは頭を上げて現実世界に目を向ける、そんな努力をちょっと してみるのはどうだろうか。
問題なのは、スマホ/タブレットと言うハードウエアでは無く、人間自身のソフト ウエアだろう
さて、如何だろうか。
上掲News Week記事を「アメリカの事例=対岸の火事」と看過すべきでは無かろ う。そりゃ地下鉄車内で45口径の拳銃(*1)を取り出し、ぶっ放す奴は、日本じゃ(まだ)少なかろう。だが、スマホ・タブレットに気を取られて事故にあう、犯罪にあうと言う事例は既に報告されている。
尤も、「何かに気を取られることで、周囲に無頓着・無警戒となり、危険に曝さ れる」と言うのは、なにもスマートフォンやタブレットに限らない。ヘッドフォン ステレオ、所謂「ウォークマン」や「MP3プレイヤー」等は「聴覚に対する妨害装 置」ともみなせるし、上掲記事に挙っている「本や新聞」も視線や注意を集めて「周囲に対し無頓着・無警戒にする」事に、変わりは無い。
尤も、「何かに気を取られることで、周囲に無頓着・無警戒となり、危険に曝さ れる」と言うのは、なにもスマートフォンやタブレットに限らない。ヘッドフォン ステレオ、所謂「ウォークマン」や「MP3プレイヤー」等は「聴覚に対する妨害装 置」ともみなせるし、上掲記事に挙っている「本や新聞」も視線や注意を集めて「周囲に対し無頓着・無警戒にする」事に、変わりは無い。
さらに演繹するならば、スマホやタブレットやMP3プレイヤー、はては本や新聞な どを持っていなかったとしても、肝心要の人間様が「周囲に対し無関心」であるな らば、「周囲に対し無頓着・無警戒になる」のは殆ど必然であり、以って事故や犯 罪にあうリスクを高めてしまう事も、殆ど自明だ。
スマホやタブレットが、その特性上耳目関心を惹きやすく出来ており、為に上掲 記事の通り「地下鉄車内で男が拳銃を取り出したぐらいじゃ周囲の誰も気付かな い」なんて事態がスマホ・タブレットの普及と共に「起き易くなっている」のも事 実だろう。
だが、そんな奇怪な事態に至る/至らないは、多分に人間様次第。上掲NW誌記事の〆にもある通り、「人間自身の、周囲に対する関心」こそが肝であろう。「グー グルグラスに拳銃検出アプリ」何ぞ入れても、大して役には立ちそうにないぞ。
だが、そんな奇怪な事態に至る/至らないは、多分に人間様次第。上掲NW誌記事の〆にもある通り、「人間自身の、周囲に対する関心」こそが肝であろう。「グー グルグラスに拳銃検出アプリ」何ぞ入れても、大して役には立ちそうにないぞ。
如何なる堅艦快艇も、人の力に依りてこそ。
その精鋭を保ちつつ、強敵風波に当たり得れ。 ―軍歌「艦船勤務」―
その精鋭を保ちつつ、強敵風波に当たり得れ。 ―軍歌「艦船勤務」―
Parabellum! 戦いに備えよ!
<注釈>
(*1) って事は、相応に大型の拳銃という事。「大型拳銃競争」ってギャグが、映画「シティ・ヒート」にあったな。ピー ト・レイノルズが短銃身回転式拳銃「スナップノーズ」で応射すると、クリン ト・イーストウッドがコルト45ガバメント(正しく、45口径拳銃)を取り出す。負けじとレイノルズがルガーP-08の8インチ・アーティラリー・モデルを取り出す と、イーストウッドがおもむろに懐から取り出すは・・・コルトSAA45の12イン チ・バントラインスペシャル(やっぱり45口径)って、ギャグ。