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 AFP通信ってのは、通信社としては大手なんだろうが、否、それ故にか、私(ZERO)は信用していない。北朝鮮の弾道ミサイル発射実験の際には、北朝鮮ベッタリの記事を書いているし、似非環境保護団体シーシェパードのアディ・ギル号が我が捕鯨船へ体当たり攻撃しかけて大破の上洋上投棄された際はシーシェパードの「大本営発表」を右から左に流して「アディ・ギル号沈没!」と二回も報道した(※1)事は忘じ難い(※2)。

 だから、AFP通信の記事と言うのは基本的に信用しない、期待しないのであるが、それにしたってこいつは・・・

<注釈>


(※1) その後我が捕鯨船団に、洋上投棄され漂流中のアディ・ギル号が発見された。バイオ燃料ディーゼルで世界一周スピード記録を擁する、良い船だったのに。合掌。

(※2) 弊ブログで記事にもした。 


インド初の国産空母、「節目」の進水式 中国けん制
2013年08月12日 19:29 発信地:コチン/インド
(c)AFP/Manjunath KIRAN
http://www.afpbb.com/article/politics/2961638/11175970
【8月12日 AFP】インドで12日、同国初の国産空母「INSビクラント(INS
Vikrant)」の進水式が行われ、50億ドル(約4800億円)を投じた一大プロジェクトが1つの節目を迎えた。このプロジェクトでインドは、影響力を拡大させる中国に対する牽制と、国威の発揚を目指している。

INSビクラントの就役は2018年を予定している。就役すれば、インドは中国に先んじて空母を自国で設計・建造した、英国、フランス、ロシア、米国に続く5番目の国となる。

ヒンディー語で「勇敢」や「大胆」を意味するビクラント。排水量4万トンの空母で、ロシア製の戦闘機ミグ29(MIG-29)などを艦載する。

INSビクラントは兵器や機材が設置された後、4年間かけて試験運用される。国防専門家のラフル・ベディ(Rahul Bedi)氏は、「インド洋(Indian Ocean)に配備されることになる。インドの(軍事)能力は中国を念頭に置いたものだ」と述べた。

インドは10日、同国で初めての国産原子力潜水艦が洋上試験を開始できる段階にあることを発表していた
。(c)AFP/Manjunath Kiran

インド初の国産空母、は良いんだが・・・



1> インドは中国に先んじて空母を自国で設計・建造した、英国、フランス、ロシア、米国に続く5番目の国となる。

 「中国に先んじて空母を自国で設計・建造した国」と言うのならば、どう考えても我が国も入る筈だ。我が国の帝国海軍空母「鳳翔」は、世界で初めて「空母として進水した空母(※1)」である。

 無論、我が国の空母は、ソ連空母の様な「一発芸」には終わらず、それどころか大東亜戦争(太平洋戦争)開戦劈頭に「真珠湾攻撃」として空母を中心とした機動部隊の打撃力を「米戦艦5隻撃沈」と言う形で世界史・戦史・軍艦史に刻み込んでいる。史実への影響と言う点では、我が国は、フランスやロシアよりはるかに上である。

 確かに、我が国は大東亜戦争に敗れて以来空母は、少なくともCTOL従来型航空機の離発着できる正規空母は建造していない。原子力空母も建造していない。だが、米通常動力空母ミッドウエイ級に比肩しうる空母「信濃(※2)」まで建造している。「空母を自国で設計・建造した」と言う点では、押しも押されもしないのが、我が国だ。

 AFP通信よ、Manjunath KIRAN記者よ。忘れてもらっちゃぁ、困りますぜ。

<注釈>

(※1) 竣工1922.12.27 急いで付け加えるが、「空母として建造を開始した」のは英空母ハーミスが先(1918起工 1924就役)だし、「他の艦種から空母に改装された」のは米空母CV-1ラングレイ(竣工1922.3.20)や英空母アーガス(就役1918)の方が先。アーガスは、「建造中に客船から空母へ艦種変更」だから、かなり微妙だが。 

(※2) 大和級戦艦三番艦を、建造途中で改装した空母だ。