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  再三繰り返すとおり、当ブログでは「鳩山由紀夫」と言うのを「大凡考えうる限り最大級の悪罵」と規定している。どれぐらい最大級かと言うと、無知無能無学無様無定見無方針無理解無関心且つ優柔不断支離滅裂四分五裂表裏比興朝令暮改朝三暮四遅刻常習厚顔無恥の糸コンニャク男で詐欺野郎の外交音痴で安保白痴」を上回る程、と規定している。
  
  だが、私とて神ならぬ身の人の子。Mortal死す可き運命なのもさることながら、誤認・誤解・誤判断と無縁ではいられない。「少なくとも戦後この方最悪の首相(※1)」と認識していた鳩山由紀夫が、実は大宰相だったのではないか、と言う報道が、何と沖縄タイムスからもたらされた。
  
  いや、人間、長生きはするもんだ(※2)。


<注釈>

(※1) ひょっとすると、我が国天地開闢以来最悪の国家元首 

(※2) 未だ、そう「長生き」と言うほど、生きてはいないが。 



   転載開始=========================================
   
   【沖縄タイムス】普天間「差別の問題」 鳩山氏、宜野湾で講演
   
http://article.okinawatimes.co.jp/article/2013-02-21_45570
   
   米軍普天間飛行場の移設問題について話す鳩山由紀夫元首相=20日午後7時20分、宜野湾市民会館
   
   政治 2013年2月21日 09時42分
   
  鳩山由紀夫元首相は20日、宜野湾市内で講演し、米軍普天間飛行場の県外・国外移設を模索した経緯を説明した。本土に代替施設を受け入れる都道府県がないことを念頭に「普天間移設は日米の外交上の問題というより、日本国内の差別問題だ」と指摘した。
   
  鳩山氏は首相在任中から訴えていた「東アジア共同体構想」を実現するための研究所を立ち上げる予定。「アジア諸国との外交にこそ、友愛と共同体構想が必用。東アジアの中心である沖縄にも拠点の一つを置きたい」と述べ、県内にも設置する意向を示した。
   
  日本政府の対米依存体質を指摘し「在日米軍基地の見直し、中国との関係改善の二つは、日本が踏んではならない米国の虎の尾だ。その両方を私は踏んでしまった」と振り返った。
   
  講演後の記者会見では、首相時代に県外の移設先40カ所を探したとされる内実を「平野博文官房長官の段階でどんどん落とされ(移設先との)交渉までいっていないのがほとんどだ」と話した。
   
  海兵隊ヘリを登載する高速輸送船を複数購入し、米海兵隊が各国にローテーション展開することで、実質的な県外移設を実現する案を検討していたことも明かした。2009年に日米防衛首脳会談に臨む北沢俊美防衛相に託したが、ゲーツ米国防長官には「伝達すらされなかった」という。
   
 「オバマ氏と一対一なら…」
   
  鳩山由紀夫元首相は講演後、インサイダー編集長の高野孟氏、元沖縄タイムス論説委員の屋良朝博氏と3人で意見を交わした。
   
  屋良氏は「鳩山政権で県外移設が失敗した時、沖縄では実現しなかった憤りがあったが、本土では『県外』と言ったことへの憤りだった」と落差を指摘。
   
  鳩山氏は「本土には、日本が平和にきたのは米国のおかげで、まず日米安保が大事だという発想がある。だが、基地負担を引き受けるのは嫌で、沖縄は戦略的に重要だという思い込みがある」と述べた。
   
  高野氏は、福島第1原発事故と同じ構図だとし「マスコミがより悪くしている。既得権益を守る官僚の壁を批判しないといけないが、全く逆だ」と強調。
   
    県外移設の試みについて「明治以来の革命だったが、官僚側に切り込んでいくという民主党の覚悟と警戒心が甘かった」と述べ、鳩山氏も同調した。
   
  屋良氏は、辺野古に回帰して退陣した判断に「移設先を辺野古と決めずに辞める選択肢はなかったのか」と質問。鳩山氏は「周囲からもそう言われる」と述べ、後悔の念を浮かべた。
   
  鳩山氏は「オバマ大統領と一対一で会っていれば展開が変わったかもしれない」と振り返り、「2009年11月の東京での首脳会談以来、会談できなかった。今思えば(官僚側が)機会をつくらさなかったかもしれない」と指摘した。   

   =================================転載完了
   
   .

 心、此処に在ら座れば、見るとも見えず

   
  さて、如何だろうか。
   
  改めてい言うまでも無かろうが、上掲沖縄タイムス記事は、鳩山由紀夫の普天間基地移設問題顛末を語る沖縄講演と、その後の鼎談だの記者会見だのの鳩山発言を報じたモノ。沖縄タイムスが開催予告を記事にしていたくらいで、中身の方は官僚が悪い(※1)」「閣僚が悪い(※2)」「民主党議員が悪い(※3)」「沖縄以外の県民が悪い(※4)」と言い訳ばっかりで、予想通り予測通りの発言なのだが、以下の発言は一寸看過しがたい。
   
   1〉 海兵隊ヘリを登載(※5)する高速輸送船を複数購入し、
   2〉米海兵隊が各国にローテーション展開することで、
   3〉実質的な県外移設を実現する案を検討していたことも明かした。
   
  これは、縦から見ようが横から見ようが「ヘリ空母調達計画」である。まず衆目の一致する処だろうし、如何程の異論の余地があろうか。上記3〉実質的な県外移設を実現と言うのだから、普天間基地駐留の海兵隊ヘリコプターが一部隊丸ごと搭載出来るはず上記1〉「高速輸送船を複数である。「普通の高速輸送船にはヘリ甲板なんかないぞ」とか「米海軍Supply級洋上補給艦ならヘリコプター運用できるが、たった2機且つ満載排水量約5万トンの大船だぞ」とか「建造や改装ならともかく、”購入”って、一体どこから買って来るんだ」とか、いろいろ突っ込めるが、普通に考えたら「おおすみ」級輸送船の車両甲板を強化するか、他の高速輸送船にヘリ甲板を追加なり増設なりした「改装ヘリ空母」を複数隻、(※6)調達する構想があったと、鳩山由紀夫は言っているのだ。
  
  それだけではない。上記2〉米海兵隊が各国にローテーション展開すると言うのだから、この複数隻改装ヘリ空母からなる艦隊(※7)」は、米海兵隊ヘリ部隊を載せて海外へ赴き、そこで訓練する事によって「沖縄の基地負担を減らす」と言う、誠に壮大な構想だ。
  尚且つ、斯様な壮大な構想を日本からアメリカ側に提示する以上、少なくともアメリカに過大な負担はかけられない。この改装ヘリ空母の建設も、その航行・運用も、費用もさることながら相当な人員・人材を必要とする。これの相当部分を日本が負担しなければ、この提案は成り立つまい。
  
  即ち、この提案は、日本が空母建設と空母運用のノウハウを獲得する大チャンスを意味するのである。
  これまた、ちょっと異論の余地はなさそうだ。「空母の建造」は「改装ヘリ空母」だから相応に手を抜けるかもしれないが、「空母運用」の方は「ヘリ空母」とは言えあまり手を抜けない。我らが海上自衛隊に此の上数隻のヘリ空母乗員を提供できるだけの余裕があるかと言うと、寒心に耐えないが、そこは当然人員増強するのだろう。
   
  かくして、大宰相鳩山由紀夫の大英断を以って、大東亜戦争敗北以来久々の我が空母機動部隊復活の構想が、民主党政権時代には、確かに、存在したのである!ああ、私は鳩山由紀夫大宰相を、何と誤解曲解していた事か!!猛省する!!!!!!・・・・・・・・・・・そ・ん・な・わ・け・あ・る・か・よ。
   
  賭けろ」と言われるならば、このエピソード「改装ヘリ空母艦隊レンタル計画」自身が、鳩山由紀夫の頭の中だけにしか存在しない、平たく言えば「計画自体が嘘だろう」と断じてしまう。
   
 否、そうではない、当時防衛省であった北沢に託した、明確な構想があった!と、鳩山由紀夫が主張するならば(※8)それは「友愛ボート」並みの思い付きで、「改装ヘリ空母艦隊調達計画」になる事も、その運用や維持に相当な人員と費用が必要な事も、全く考えていなかったんだろう、と断じてしまう。そもそも、「改装ヘリ空母になる」と言う発想・着想自体が、あったかどうか怪しいもんだ。
   
  鳩山由紀夫は言う。
   
   4〉2009年に日米防衛首脳会談に臨む北沢俊美防衛相に託したが、
   5〉ゲーツ米国防長官には「伝達すらされなかった」という。
   
  もし伝えられて居たら、伝えられた時のゲーツ米国防長官の表情こそ見ものだったろうが、「恥の上塗り」ぐらいじゃ済まなかったろう。当時の防衛相北沢に、鳩山由紀夫は助けられたと言うのに、そんな自覚も全くないんだから、鳩山由紀夫は度し難い。いや、正にそれでこそ、それだからこその鳩山由紀夫だ。
   
  だが、まあ、鳩山由紀夫は所詮鳩山由紀夫だ。進歩も向上も改善も望めるものではない。糾弾すべき、反省を求めるべきは、沖縄タイムスの方だな。こんな「改装ヘリ空母調達計画」を、何の注釈もつけずに右から左に流すだけ、とは、恐れ入るしかない。
   
  それとも、「ヘリ空母調達計画」も「普天間基地県外移設」の為には、容認するのかね。沖縄タイムスは。


<注釈>

(※1) 「民主党マニュフェストは国民の命令書だ!」とか、「政治主導」とか、抜かしていたじゃないか。 

(※2) 鳩山由紀夫内閣の閣僚は、鳩山由紀夫が選んだんだろう。その任命責任はどうなるんだね。 

(※3) 御前、民主党の党首だから日本国首相になったんだろうが。ソリャま、綱領一つない党だが、そんな党を作ったのも、鳩山由紀夫自身だろう。

(※4) ああ、沖縄県民が目の前にいるからね。オバマ大統領相手のTrust Me!並みにしか信用できないな。 

(※5) 原文ママ 「搭載」の誤記と思われる。 

(※6) あくまでも「改装ヘリ空母ではない、ヘリコプター運用ができる高速輸送船」であるならば、Supply級洋上補給艦が、少なくとも十数隻。因みに米海軍にも4隻しかない。

(※7) ひょっとすると、護衛艦は全くつかないかも知れないが。 

(※8) まあ、鳩山由紀夫ならば、口角泡を飛ばして主唱しそうだが。