応援いただけるならば、クリックを⇒ https://www.blogmura.com/
私はテレビというものを滅多に見ないし、スポーツ紙なんてものは駅売店で一面記事のタイトルを見かけたことがある程度。週刊誌以上に買った覚えもなければ、読んだ覚えもない。
だから、とあるブログで「朝日新聞のカレーの方が高い」という記事を読んでも、何の事やらサッパリ判らなかった。「安倍晋三新総裁が3500円のカツカレーを食べたとマスコミから非難されている。」と後から知り、合点が行った・・・と言うより、呆れ返った。
その発端になったのは、毎日放送のこの報道らしい。報じているのは毎日放送の政治部キャップだそうだ。
※動画:
ご覧の通り、「3500円以上のカツカレーを喰う安倍晋三」を「庶民ではない」と揶揄している(※1)、実につまらなくも下らない揶揄であるが、直接的に安倍晋三なり自民とうなりを批判している訳ではない。せいぜい「暗に批判している」レベルに止まる・・・繰り返すが、実につまらなくも下らない「暗に批判」であるが。
ところがこれが、スポーツ紙とは言え新聞となると(※2)、もっとハッキリする。
<注釈>
(※1) 直接に、ではないが、「明らかに」とは言えよう。(※2) スポーツ紙を「新聞」と呼ぶのは些かならず抵抗を覚えるが。それだけ「新聞」、少なくとも「理想的新聞」を、私は高く評価している、ということだ。
転載開始=========================================
安倍新総裁、高級カツカレーにネット非難
http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp3-20120928-1024232.html
26日、自民党総裁選の出陣式でカツカレーを食べる安倍元首相(共同)
26日の自民党総裁選直前、都内のホテルで決起集会を行った安倍晋三総裁(58)が、昼食に高級カツカレーを食べていたと一部の情報番組で報道され27日までに、インターネット上で“カツカレー騒動”が勃発している。ツイッターなどでは「(値段が)高すぎる」「既に庶民感覚を失っている」などと安倍氏への非難が出ている。過去にも麻生太郎元首相の都内一流ホテルでの高級バー通いが非難されたことがあり、安倍氏にとっては早速、痛い船出となった。
安倍氏は26日、東京・ホテルニューオータニで行われた決起集会に出席。支持者を前に、総裁選に「勝つ」ための験担ぎとしてカツカレーを勢いよく頬張った。この様子をMBSテレビの情報番組の男性リポーターが「通常のカレーだけで3500円、カツを乗せると特別オーダーでもっと高くなるそうです」などと伝えたことが“カツカレー騒動”の発端となった。
放送直後から、ツイッターやフェイスブック上などで「安倍さんは全く庶民感覚がない」「高級カレーをテレビ前で食べるなんて一般人を無視している」などとの非難が出た。ただ、一部には「3500円カレーを食べてみたい」という書き込みもあった。その後、ネット上で同ホテル内にあるコーヒーショップ「SATSUKI」のポークカツカレーのフィレ(3200円、サービス料別)ではないかとの情報が流出。同品は、定価に10%のサービス料が追加され3520円で提供している。
ホテルニューオータニの広報担当の石黒孝大さんによると、前日26日のカツカレーは同ホテルで決起集会を行った安倍氏だけでなく石破茂前政調会長(55)も食したという。このカレーはSATSUKIの商品ではなく、宴会場を予約した方のみに提供される特別メニューだという。金額に関しては「宴会場と昼食のセット料金のためお答え出来ません。ただ、ホテル価格であることは間違いありません」と説明した。
同ホテルによると、ホテル内でカツカレーを提供しているのは4店舗ある。その中でも、最も高いのが約20年以上も前からカツカレーを提供しているSATSUKIだ。政界や芸能界などの著名人に愛されているカツカレーだという。石黒さんは「ネット上の騒動で、10件近くカツカレーの問い合わせがありました。お店のページビューも昨日に比べ10倍以上で、通常よりも数も出ており私どもも驚いています」と困惑気味に話した。
自民党本部の食堂にも議員に愛され続けてきたカレー(700円、サラダ付き)がある。たまたまホテルで決起集会を行ったことから飛び出した今回の騒動。非難が出るのも、自民党の政権復帰が近い証しなのかもしれない。
◆自民党とカレー 自民党では派閥が活発だった時代から、昼間に党本部で開かれる会議で、必ずといっていいほどカレーライスが出されてきた。手早く食べられるのが理由で、同じメニューを食べて一致結束を確認する目的も。かつての田中派・木曜クラブの昼食もカレーだった。党本部で出されるのは、9階の食堂メニューにあるマイルドな風味が特徴のカレーだ。民主党などほかの政党でも、昼会合時のカレーは定番メニューで、総理官邸でも、首相がカレーを食べながらスタッフと打ち合わせをすることもある。カレーは、永田町とは切っても切れないメニューだ。
◆カツカレーのルーツ 東京・浅草の洋食屋台「河金(かわきん)」が1918年(大7)に出した「河金丼」とされている。豚肉のカツレツを載せたどんぶり飯にカレーソースをかけた。現在のカツカレーのスタイルは、東京・銀座の洋食店「グリルスイス」で1948年(昭23)に生まれたとされる。当時プロ野球巨人の選手だった故千葉茂氏から「カレーにカツを載せてくれ」と頼まれたことがきっかけ。同店の庄司あけみさんは、今回の3000円台のカツカレーについて「お肉の値段が相当高いはず。例えば国産の鹿児島黒豚で、お箸で切れるくらいの軟らかさだと思う」と推測した。
[2012年9月28日9時22分 紙面から]
=================================転載完了
頭の悪いネガティブキャンペーン
ご覧の通り、日刊スポーツ記事では
1> 放送直後から、ツイッターやフェイスブック上などで
2> 「安倍さんは全く庶民感覚がない」
3> 「高級カレーをテレビ前で食べるなんて一般人を無視している」などとの非難が出た。
と明記している。これまた記事・記者が直接「非難」している訳ではなく、「ツイッターやフェイスブック上など」に代弁させている訳だが。テレビのニュースなどで「街の声」と称して、都合の良い発言だけ、下手すると編集した上で放映することがよくある(※1)が、「ツイッターやフェイスブック上など」ならサンプル数が多そうだから、大概の「都合の良い意見」は収集出来そうだから、「非難が出た」と報じるのは容易だろう。尚且つ「”非難が出た”のは事実だ」と言い得るのだから、これほど都合の良い代弁者も稀有であろう。
新聞とは言え、スポーツ紙ということである程度大目に見るとして、かつて麻生首相時代に「漢字が読めない」「カップラーメンの値段を知らない」「高級な酒を飲んでいる」としょうもないネガティブキャンペーンを繰り広げ、現・民主党政権実現の一助を為したあの頃と、ほとんど同じ図式である。
あまつさえ、
4> 過去にも麻生太郎元首相の都内一流ホテルでの高級バー通いが非難されたことがあり、
5> 安倍氏にとっては早速、痛い船出となった。
と、「麻生首相に対する高級バー通い非難」を引用して恥じる処がないんだから、マスコミというのは度し難い。麻生首相の高級バーも、安倍新総裁のカツカレーも、どちらも自腹であろうが。これが公費・税金の濫用であるならば非難もしようが(※2)、自腹でいくら高いものを喰おうが飲もうが、その人の勝手だろう。
以下に掲げるは、今回のカツカレー騒動を元ネタにした「虚構新聞」の記事。つまりは嘘であり冗句であるが・・・まあ、ご一同の程を。
<注釈>
(※1) 正確に「よくあった」だな。最近のニュース番組も見ていないので、今もあるとは断言しかねる。(※2) それとて、時には必要経費であることにも留意が必要だが。
転載開始=========================================
安倍新総裁、「3500円カレー」報道に激震 政界再編も 【これは嘘ニュースです】
http://kyoko-np.net/2012092701.html
26日、自民党の新総裁に選出された安倍晋三元首相(58)が、昼食に3500円のカツカレーを食べたとの一部報道に、政界では激震が走った。今後、安倍氏の対応次第では大規模な政界再編につながる可能性もあり、近く行われる解散総選挙に向けて波乱含みの様相だ。
「何かの間違いじゃないか」。夕方になって伝えられた突然の一報に、自民党のある有力議員は「安倍さんが3500円のカツカレーを食べたなんて…」と驚きの色を隠せなかった。
この日の午後、石破茂前政調会長(55)を40年ぶりの決選投票で逆転し、新総裁に選出されたばかりの安倍新総裁を襲った3500円カレー疑惑に、自民党だけでなく、民主党からも動揺の声が上がった。かつて麻生太郎元首相(72)が就任した際、「金銭感覚が庶民的でない」などとして、マスコミから執拗な追及を受けた結果、民主党に政権交代を許した経緯があるだけに、突如降って湧いたカツカレー報道に与野党とも慎重な姿勢を見せている。
今後、このカツカレー疑惑の追及が安倍氏だけでなく政界全体に広がった場合、政治日程が混乱するのは必至の情勢で、与野党を巻き込んだ政界再編にまで波及する可能性も否定できない。
報道を受け、民主党執行部は急きょ党所属の全議員に「カツカレー禁止令」を通達。カレーを注文する際は当面カツカレーを控え、エビフライカレーやコロッケカレーなどに置き換えるよう呼びかけた。今後カツカレーを食べた議員については離党勧告も辞さない厳しい姿勢で臨む。
同様の追及を恐れてか、現段階でほとんどの議員は今回のカツカレー報道について黙して語らず、沈黙を貫いている。一方、空気を読まないことでおなじみの鳩山由紀夫元首相(65)は、「3500円のカツカレーを食べて庶民派をアピールするという国民に迎合する、安倍さんの政治姿勢は大変いかがなものかとの思いをいただいたと言えなくもない」とコメント。「一般市民のカレー相場から見ても、私自身の市民感覚からしても、カレーの値段としてゼロが2つほど足りないのではないか」など意味不明の供述をしている。
民主党執行部は鳩山氏に発言の自制を求めようとしたが、「どうせ最後だから好きなことを言わせてやろう」として、処分なしの寛大な姿勢を見せることで収まった。
=================================転載完了
現実は虚構を凌駕する?
さて、如何だろうか。
「事実は小説よりも奇なり」とも言うが、上掲「虚構新聞」記事と、「日刊スポーツ」記事間に、如何程の差異があろうか。
ああ、「35万円カツカレーを食べている(らしい)鳩山由紀夫」と言うのは両者の間の最大の差異であろう。が、この鳩山由紀夫に関する記述が、あまり虚構に思われないのは、私だけだろうか。