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安倍晋三元首相は、私の見るところ、「大首相になり損なった元首相」だ。
現与党である民主党が「政権交代」するまでの長期間「安定した政権」であった自民党政権は、「半永久的」とも言われるような安定ぶりではあったが、その歴代首相に「大首相」と呼びたくなるような首相は少ない。戦後で言うならばなんといっても吉田茂が筆頭であり、続いて「60年安保闘争」を乗り切って日米安保体制を堅持した岸信介まではスンナリ出てくるが、そこで数える指がピタリと止まる。佐藤栄作や田中角栄、近いところでは小泉純一郎や麻生太郎など、評価できる点がある「大首相候補」は相応に挙げられるが、大首相とか大宰相とか呼びたくなる/呼べるようなタマかと言うと、躊躇してしまう。健康問題とマスコミの誹謗中傷のために短命な首相に終わってしまった安倍晋三新総裁も、やはり「大首相/大宰相」と呼べるほどの実績はない。
だが、首相任期中に靖国神社公式参拝しなかった事を悔いとし、首相就任の暁には公式参拝を宣言している点は、大いに評価してよかろう。以前記事にもしたが、日本国首相は自衛隊三軍の最高指揮官であり、最高指揮官であるが故に戦死者に敬意を表する義務がある。最高指揮官が戦死者に敬意を表しない様では、三軍の士気にも関わる国防上の大問題である。
が、何しろこの点では問題首相ばかりが民主党政権に限らず揃っており、そんな問題首相でないと半島や大陸からクレームがつく始末だ。我が国の弱体化は、外国にとっては基本的に利益なのだから、クレーム一つで弱体化が実現できるのならば、クレームつけるに決まっていように。
況や靖国神社に祭られている英霊たちの相当部分は、玉砕や特攻などの、直接的に自らの命と引き換えに国を守ろうとした方たちだ。そんな方々が、「英霊」とか「神風特攻隊」とかの一般名詞で一括りにしてしまえるほど数多輩出した事実・史実は、我が国の誇りであり、大陸や半島では稀有な事もあって我が国の抑止力でもある。そんな英霊たちに敬意を表し、英霊達に続く我ら後人の精神を涵養する事は、三軍の最高指揮官たる日本国首相の義務である。
逆に言えば、この首相の義務を妨害し、「英霊達に続く精神の涵養」を阻止できれば、少なくとも大陸に陣取る中国共産党政権にとっては大いに利益である。
だから…こんなことになるのだろう。
転載開始=========================================
①【自民総裁選】 安倍氏選出 「タカ派」強硬姿勢に中韓警戒
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120926/amr12092621110004-n1.htm
2012.9.26 21:09 [自民党]
米AP通信は26日、自民党総裁選で安倍晋三元首相が当選したことを速報。その後の記事で、「タカ派でナショナリストで知られる」と評し、総裁選では尖閣諸島問題で「中国に強硬な姿勢を取った」と解説した。
中国国営新華社通信も安倍氏当選を速報し、日本国内の世論調査の結果を踏まえて「次期首相の最有力候補」と報じた。
中国外務省の洪磊報道官は26日の定例記者会見で「日本国内の出来事については批評しない」と述べ、中国当局の「内政不干渉」の建前に従い、静観の姿勢を示した。
しかし、中国の華僑向け通信社、中国新聞社は「安倍氏は最近、領土問題と歴史問題に関して、頻繁に野田政権を批判している。世論からは、現在日本で最も保守色の強い政治家の一人で、安全保障や対中関係では文字通りの“タカ派”とみられている」と警戒心をあらわにした。
韓国の聯合ニュースも決戦投票の開票結果発表直後に「自民党新総裁に極右の安倍元首相」と東京発で速報、関心の高さをうかがわせた。
聯合ニュースは安倍氏の首相時代の日韓関係に言及。慰安婦問題について「強制連行を否定し、在日韓国人への(地方)参政権についても付与できないとするのが信条だった」と指摘。
また最近のインタビューで靖国神社を参拝する考えを明らかにしている点にも触れ、安倍氏の政治的立場に警戒心を示した。
フランス通信(AFP)は安倍氏を「保守系でタカ派」と報じた上、次期総選挙後に首相に就いた場合、中国や韓国など「周辺諸国との関係に影響を及ぼす可能性がある」と伝えた。
ただ、AFPは同時に安倍氏が首相時代、靖国神社参拝を控えたことなどを踏まえ、「責任ある立場に立てば、穏健な政策を目指す可能性もある」との専門家の分析も紹介している。
ドイツのDPA通信も同日、「外交的に『タカ派』の安倍氏が再び首相を目指す」と報じ、安倍氏が中国に対し「厳しい姿勢で知られる」と紹介。尖閣諸島をめぐる日中の対立に絡めて伝えた。
(田中靖人、北京 川越一、ソウル 加藤達也、ベルリン 宮下日出男)
②【自民総裁選】 「日本の右翼化が加速する」安倍氏選出で中国外交筋
2012.9.26 20:58 [中国]
新総裁に決まり、壇上で話をする安倍晋三 =26日午後、永田町の自民党本部(大里直也撮影)
安倍晋三元首相が自民党の新総裁に選出されたことについて、中国メディアは26日「再び首相になる可能性がある」と速報した。ただ関係者の間では安倍氏の対中強硬姿勢から、日本政府の尖閣諸島国有化で悪化した日中関係の改善にはつながらないと憂慮する声が大勢だ。
安倍氏は首相就任後間もない2006年10月に訪中し、前任の小泉純一郎元首相による靖国参拝問題がもたらした日中関係の冷却化を打開した。
だが、安倍氏が首相辞任後「中国脅威論」を繰り返し唱えていることに対し、中国では「裏切られた」と失望感が拡大。新総裁に選出されたことで「日本の右翼化が加速する」(中国外交筋)と警戒感も強まっている。
安倍氏が再び首相に就任しても06年のような電撃的訪中が再現される可能性はほとんどないとみられる。(北京 共同)
③理研 113番目元素「確認」 初の命名「ジャポニウム」有力
http://woman.infoseek.co.jp/news/society/sankein_snk20120927111
理化学研究所は、平成16年に発見した113番目の元素の3回目の合成に成功したと発表した。新たな崩壊過程を確認したことで発見を確実に証明でき、新元素として国際的に認定される可能性が高まったという。日本物理学会の英文誌(電子版)に27日、論文が掲載される。
国際機関が新元素と認定すれば研究チームに命名権が与えられ、日本人が発見した元素の名前が初めて周期表に記されることになる。元素名は「ジャポニウム」が有力視される。
理研の森田浩介准主任研究員らは16年と17年の計2回、当時最も重い原子番号113の元素を加速器で合成。国際機関に申請したが、データ不足などを理由に認められなかった。
今年8月、3回目の合成に成功し、直後に壊れてドブニウムなどの元素に変わっていく様子を調べた。ドブニウムの崩壊パターンは2種類あるが、今回は過去2回とは違うタイプを観測。両方の現象を確認できたことで「113番の元素合成を百パーセント示せた」(森田氏)としている。
理研の野依良治理事長は「非常に説得力のある成果だ。新元素発見の証拠が一段と盤石になり、日本初の命名権獲得に大きく近づいた」と話す。
新元素は国際純正・応用化学連合など2機関が推薦する委員でつくる作業部会で審議。理研は今月27日に論文を送付し、年内にも命名権について見解が示される可能性がある。元素名はジャポニウムのほか、原子核物理学者の仁科芳雄氏にちなむ「ニシナニウム」などが候補に挙がっている。
ウランより重い元素は人工的に合成され、米露などが発見にしのぎを削ってきた。113番の元素は米露も発見したと主張しているが、理研チームが示したような崩壊過程での重要な証拠に欠けるという。
【用語解説】元素
物質を構成する原子の分類。114種が国際認定済みで最も重いものは原子番号116。113のほか米露が115、117、118を発見したと主張している。
「タカ派」?大いに結構。「ハト派」よりは随分良い。
さて、如何だろうか。
上掲記事①は、案の定である安倍晋三氏に対する「中韓の反発」を報じている。
今や尖閣はおろか沖縄に対してまで領土的野心をむき出しにしている侵略国家・中国が「歓迎」するような輩は、丹羽中国大使のような「日中友好人士」であろうから、ロクなモンじゃない、どころか売国奴ほぼ確定である。故に、この「反発」は我が国にとっての朗報であろう。
上掲記事②は「安倍氏の対中強硬姿勢」から「悪化した日中関係の改善にはつながらない」と報じる「中国メディア」と言う記事だ。再三指摘している通り、「中国のメディア」なんてのは「党の口舌」=「中国共産党の宣伝機関」。直接中国共産党が握っている機関ばかりではないが、記事報道は検閲され管制されているんだから、「中国のメディア」が報じるところは親方五星紅旗入りの「官製報道」である。それは「中国共産党政権の意思」を表すとは限らないが、「中国共産党政権の認可」は得ている。つまりは「悪化した日中関係の改善にはつながらない」と言う報道は「「日本の右翼化が加速する」(中国外交筋)」共々、「中国共産党の意を呈している」と見るべきだろう。
これまた大変結構な事だ。
「日中国交回復40年」の実績が示すのは、国益を無視した「友好」や国益に反した「友好」が如何に有害無益であるかと言う事であり、所詮外交は国益追求の手段であり、「友好」は外交の1ツールでしかない、と言う事だ。
現下の状況で「日中関係を改善」したところで我が国益にはならない。中国は尖閣で我が国に「戦争」を仕掛けてきたのだから、我が国はこれに「応戦」すべき状況だ。
上掲記事③は…まあ、一見して分かる通り、安倍晋三氏の自民党総裁決定を受けた記事ではない。理化学研究所が発見した113番目の元素が日本に由来した「ジャポニウム」と命名されるかも知れない、と言う記事。まだ「ジャポニウム」と言う名に決まった訳ですらない。
だが、この「新元素・ジャポニウム」と言うニュースと、かつて安倍晋三氏が掲げていた「戦後レジームからの脱却」とが重なると、「吉兆」なんて滅多に使わない言葉が浮かんでくる。
即ち安倍晋三氏の自民党総裁就任は、安倍首相誕生への期待であり、「戦後レジームからの脱却」再開への期待である。そんな期待される未来を約束するかのごとく思えるのが、新元素「ジャポニウム」である。
夢想だろうか。幻想だろうか。妄想だろうか。
確かに「新元素ジャポニウム」はタダの「新元素」でしかない。だが、安倍晋三氏が首相となり、長らく中断されている首相の靖国神社公式参拝を再開するならば、「戦後レジームからの脱却」は、今度こそ成就するであろう。
新元素が「ジャポニウム」と名付けられなかったとしても。