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陰謀論と言う奴は「判りやすく」、俗耳に入りやすい。通常は曖昧模糊にして混沌としている現実を、快刀乱麻を断つがごとく明快に一刀両断し、「○○の陰謀だ!」と糾弾するのだから、一種爽快感もある。陰謀主たる「○○」としては「ユダヤ人」「共産主義者」「ナチスドイツの残党」「日本軍国主義」「宇宙人」「イスラム原理主義者」などが入り、「悪逆非道な」とか「卑劣な」とか「悪意ある」など様々な修飾語が付くこともある。それだけに陰謀論と言う奴は気を付けないといけない。「判りやすく」、俗耳に入りやすいが故に、虚偽である可能性を看過ないし軽視しかねないから。ま、陰謀論を含め、この世は謀略宣伝に満ち満ちている考え、疑ってかかるのは、ある意味民主主義体制下の国民の義務でもあろう。
だが一方で、「陰謀なんて世の中にない」と思い込むのもまた軽率であろう。陰謀をたくらむもの、陰謀で目的を果たそうというものは、この世に幾らもあるのが当然だ。「陰謀だけで世の中の動きを説明する」陰謀論は大いに眉唾だが、「事実の影に陰謀が隠れている」可能性を、排除すべきではない。
この世は、日本国憲法前文のような「平和を愛する諸国民」なんかに満ち溢れてはいない。むしろその逆で、この世は「己が利益・国益を追求する我利我利亡者」で満ち溢れており、その筆頭は中国・中国共産党政権である。
.点-最近の「気になる」事象
以下に列挙するのは、最近のいくつかの事件・事象である。ランダムに選んだとも、公平に選んだとも主張するつもりはない。また、のちに浮かんでくる「線」に従って見直し、選びなおしているという側面も否定しようがない。が、一方で、これらが最近の事実である事だけは、議論の余地がない。
(1)平成24年09月09日(日) 沖縄県民大会「オスプレイ配備反対」を唱え、主催者側発表で10万人が参加
(2)平成24年09月14日(金) 現・民主党政権「中長期のエネルギー・環境戦略」への提言を決定「2030年代までに原発ゼロを目標」と記載。
(3)平成24年09月15日(土) この頃から日本の「尖閣国有化」を口実とした「反日」デモが激化
(4)平成24年09月17日(月) 「中国漁船1000隻」が尖閣諸島目指すと中国紙が報道
(5)平成24年09月18日(火) 中国公船、史上最多の12隻が船殻了解接続海域に侵入。内3隻は数時間にわたって領海侵犯に至る。
言うまでもないだろうが、上記事象の内(1)の主体は「沖縄県民」。同じく(2)の主体は「現・民主党政権」。(3)~(5)の主体は、まず間違いなく中国共産党政権である。従って、上記(3)~(5)の相関は「中国共産党政権つながり」で強いどころか明白であるが、上記(1)及び(2)は「直接の相関関係はない」と言いえよう。
.線-「中国の影」と言う仮説
だが、中国共産党政権の立場からこの事象を見ればどう見えるだろう。尖閣諸島を「核心的利益」と称して併合し、その漁場による海洋資源と海底油田を手に入れ、さらには「琉球」と称して沖縄まで併呑し、機会あれば日本丸ごと併合することも考えている(*1)中国共産党の「目」から見ると。
中国共産党政権の目からすると、尖閣・沖縄・日本併合にどうにも邪魔なのは米国であり米軍。別けても沖縄に駐留する米海兵隊だ。だから、米海兵隊、米軍が弱体化し、米国の極東関与が低下する方法ならば、可能な限りの手を打っておきたい。
況や、沖縄に従来のヘリコプターを航続距離や巡航速度で大幅に上回る新型輸送機・オスプレイが配備されるなんてのは、邪魔くさくてしょうがない。あわよくば、沖縄配備は阻止したいところだ。中国共産党政権にとって幸いな事に、オスプレイには「安全上の議論」がある上に、普天間基地移設問題で沖縄県民の被害者意識を助長刺激する材料は豊富にある。わずかな資金・工作で「オスプレイ配備反対」運動には火をつけられるだろう。
アメリカと共に邪魔でしょうがないのは日本、および日本軍たる自衛隊だ。だから、日本と自衛隊が弱体化する方法ならば、可能な限り手を打っておきたい。
中国共産党政権にとって幸いな事に、日本は東日本大震災と言う天災を受けた上に、福島原発事故と言う事態を受けて、反原発ヒステリーが猖獗を極めている。ここを突いて「脱原発」に陥れれば、節電・省エネで国力の弱体化を図れる可能性があるのもさることながら、「日本の独自核武装」と言う尖閣・沖縄・日本併合上の悪夢の芽を、完全に摘む事が出来る。これを利用しない手は無かろう。
で、「オスプレイ配備反対」運動が燃え上がり、日本が「脱原発」方針を打ち出すのを見計らって、尖閣・沖縄・日本併合計画は次の段階に入れる・・・・章題にもした通り「中国の影」=「中国の陰謀」と言う仮説である。
<注釈>
(*1) 断言。「中華思想」と言うのはある意味「究極の我がまま」であり、「自国以外は国ではないし、自国人以外は人間ではない」のだから、日本だろうが半島だろうがチベットやモンゴルだろうが「外国への侵略」ではなく「蛮族の文明化」と見なせる「特異な思想」だ。その中華思想のご本尊にして、国名まで恥ずかしげもなく「中華」と表記するのが中国共産党政権だ。尤も、「中華」以外の「国名」たる「人民」も「共和国」も、日本語なのであるが。
.図:「中華思想」とは、究極の所「世界征服の野望」である
本記事冒頭にも書いた通り、「陰謀論は俗耳に入りやすい」から要警戒である。上記の通り「点」から「線」が浮かび上がったとて、「線」が見えるから「点」が結ばれる、と言う事もあろう。
例えばこの「中国の陰謀」仮説からすれば、未だ中国大使である丹羽某なんてのは「理想的な駐中国日本大使」であり、余人を以って代え難い。だから、丹羽ナントカの後任に内定していた西宮伸一氏なんてのは邪魔な存在だろう。だから「着任前に事故か何かで就任不能」になってくれると都合が良い。上記(3)と(4)の間に入る平成24年09月16日(日)の「西宮中国大使死亡」も「好都合な事故」=「中国の陰謀」=「点」に見えて来る。
とは言え、この「点」=「西宮中国大使死亡」も「線」上=「中国の陰謀」と断じるのは少々無理がある。
一方で、未だ猖獗を極める「脱原発」「反原発」運動にちらつく左翼の影や、三アカ新聞の下っ端しか地元紙がない沖縄の「オスプレイ配備反対」運動には「中国の影」が皆無だったら驚嘆すべき事と言わねばなるまい。つまりは上記(1)~(5)の「点」を結ぶ「線」は、濃淡強弱は有れども「ある」と考えた方が、「ない」と考えるよりも安全側だろう。
而してその背景となる、「線」の背後にある「図」としては、章題にした通り「中華思想」ではないか、と考えうる。
私は「中華思想」と言う奴が嫌いだ。
人は誰でも「お山の大将、オラが一番」と言うところがあるし、それは私にもあろうから、「中華思想」に陥ることは、大いに警戒し自戒しなければならないのだが。「中華思想」とはその「オラが一番」が肥大化し「自国が一番」を通り越して「自国のみがまともな国であり、自国民のみが人間」であり「外”国”などと言うものはなく、蛮人の集団があるだけ」と考える思想。それが「西戎・南蛮・東夷・北狄」などと言う「中華以外」を指す言葉にも表れている。
自国以外は国ではなく蛮人の集団なのだから、その蛮人を征服する事は「中華文明の恩恵にぞくさせてやる」事であり、「教化」「文明化」ではあったも「併合」や「侵略」ではない、と「中華思想」では考える。だからチベットもモンゴルも、伝統や文化を破壊し「漢人化」を強制して恬として恥じることがない。「中華以外は皆蛮人」なのだから、その「教化・文明化」=「併呑・侵略」は地球上の全土を征服するまで止む事はない。「中華思想」の原理上、究極はそうならざるを得ない。章題にもした通り、「世界征服」なんて「悪の組織の目的」みたいなものが「中華思想の究極」なのである。
而して、世界第一の人口と、大量の核弾頭を擁し、空母まで持とうとしている中国共産党政権は、究極に近い「中華思想の御本尊」である。
Parabellum 戦いに備えよ。