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 今回は、タイトルの説明から行こう。「Sie Kommen!」「彼らは来た」と言う意味のドイツ語。そのまま第二次大戦は欧州反攻・「史上最大の作戦」と言われた「ノルマンディー上陸作戦」を描いたノンフィクションのタイトルだ。米英連合軍が北フランスはノルマンディー海岸に上陸して橋頭堡を確保し、「対独第二戦線」を形成するまで(*1)を描いた作品。従って此処で「Sie 彼ら」と呼んでいるのは、米英連合軍だ。
 
 だが、無論、本記事のタイトルに「Sie」としたのは、米英連合軍ではない。第一、鳩山由紀夫を筆頭に民主党政権が散々引っ掻き回してくれてはいるが、今だアメリカは日本の唯一の同盟国であり、「戦略的互恵関係」なんて実のないお題目しかない日中関係なんぞとは比べ物にならない。
 
 であればこそ、その日中「戦略的互恵関係」だの、「日中友好」だのは、斯様なはかないものなのである。
 
 

<注釈>

(*1) 無論「対独第一戦線」は「東部戦線」即ち独ソ戦線だ。ウーン、イタリア戦線の立場が無いな。「さすがヘタリア」と言うべきか。 
 
転載開始========================================= 
① 尖閣問題で「日本と一戦も辞さない」中国高官 
 http://sankei.jp.msn.com/world/news/120713/chn12071300250000-n1.htm
2012.7.13 00:24 [中国]
 中国国土資源省国家海洋局が所管し、海洋権益における法執行をになう「海監総隊」の孫書賢副総隊長が、「もし日本が釣魚島(沖縄県・尖閣諸島の中国名)問題で挑発し続けるなら、一戦も辞さない」と発言したと、台湾の有力紙、聯合報などが中国海南省海口発として12日の電子版で報じた。
 「2012海峡両岸南海問題学術会」の席で孫氏が11日に語ったという。孫氏は、同時に南シナ海の領有権問題でベトナムやフィリピンについても「一戦を辞さない」と発言したとされる。(台北支局)
(B)「日本は沖縄から引くべき」と中国軍現役将官
②「日本は沖縄から退くべき」中国軍少将がラジオで暴言 韓国紙報道
  http://sankei.jp.msn.com/world/news/120713/kor12071313220001-n1.htm
2012.7.13 13:21 [中国]
 【ソウル=加藤達也】中国軍の現役少将が中国のラジオで、「日本は沖縄から退くべきだ」と主張していたことが13日分かった。韓国紙の東亜日報が同日、北京発で報じた。
 報道によると発言したのは中国国防大学戦略研究所長の金一南少将。金氏は12日に放送された中国ラジオ公社とのインタビューで、「釣魚島(沖縄県・尖閣諸島の中国名)に関しては日本側に必ず、行動で見せてやらなければならないが、問題の視野をさらに広げて沖縄の(中国への)帰属問題を正式に議論しなければならない」と述べた。
 金氏はさらに「沖縄は本来、琉球という王国だったが1879年に日本が強制的に占領。当時使われていた清国の年号と漢字などを捨て去った(*1)」などと指摘。そのうえで「琉球がどの国に帰属し日本がいかに占領したのか、詳しく見なければならない」と強調。結論として「日本は琉球から退くのが当然だ」と主張したという。
 中国軍高官の発言の狙いについて東亜日報は、「日本側の周辺領海に対する領有権主張の正当性を弱め、中国側主張の外交的な位置づけを強めるため」と分析している。
=================================転載完了
 

<注釈>

(*1) 「清国の年号と漢字を捨て去った」のならば、今の中華人民共和国も同様であろう。即ち「琉球王国は清国の領土であった」と仮にしても、其処は「中華人民共和国の領土ではない。」
 ああ、逆に、「清国の年号と漢字を捨て去っている」中華人民共和国は、「沖縄と同様に日本の支配下に入るべきだ。」とも言えるわけだ。
 ソリャ支那人どもは大歓迎するかも知れないが、コチトラはごめんだね。 
 

Parabellum 戦いに備えよ

 さて、如何だろうか。
 
 何れも過激な言説、とは言えよう。要点だけ抜粋すると以下の通り。
 
①1> 「海監総隊」の孫書賢副総隊長が、
①2> 「もし日本が釣魚島(沖縄県・尖閣諸島の中国名)問題で挑発し続けるなら、一戦も辞さない」
①3> と発言したと、台湾の有力紙、聯合報など
 
②1> 中国国防大学戦略研究所長の金一南少将。金氏は12日に放送された中国ラジオ公社とのインタビューで(中略)
②2> 「琉球がどの国に帰属し日本がいかに占領したのか、詳しく見なければならない」と強調。
②3> 結論として「日本は琉球から退くのが当然だ」と主張したという。
 
 上掲記事①は、仲々姑息な手段だ上記①3>「台湾の有力紙、聯合報など」の報道だから、中国政府は直接関与していないし、都合が悪くなれば「台湾有力紙の捏造報道」とシラを切ることが出来る。そのくせ上記①1>「「海監総隊」の孫書賢副総隊長」なんて仰々しい肩書きの個人名を明記しているから、相応の「圧力」たりうるだろう。
 
 上掲記事②の方がより深刻だ。何しろ上記②1>の通り「中国ラジオ公社の中国国防大学戦略研究所長の金一南少将インタビュー」として放送されている。中国なんてのは「言論の自由」なんて薬にしたくも無いところであり、その放送報道は須らく赤旗五紅星旗の検閲印が入り、中国共産党政権の意図が入っているものと見なければならない。「検閲ミス」と言う事も考えられない訳ではないが、訂正報道でも無い限り、「意図的な検閲ミス」と解釈すべきだろう。
 つまり、斯様な「人民解放軍将官の過激な発言」が斯様な形で報じられた背景に、中国共産党政権の意図があると見るべきであり、それ即ち、先行幾つもの記事にした通り「核心的利益」と称する中国共産党政権の侵略宣言が、より具体化したと言う証左である。
 
 であると言うのに、日本政府の対応はと言うと・・・
 
転載開始========================================= 
③対中外交の一貫性のなさ 丹羽氏処遇に悩む日本政府 
  http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120716/plc12071601190001-n1.htm
2012.7.16 01:18 (1/2ページ)
北京国際空港から東京に向け出発する丹羽宇一郎駐中国大使=15日(共同)
 政府は、東京都による尖閣諸島購入計画を批判した丹羽宇一郎駐中国大使を帰国させ、報告を求める異例の措置をとりながら更迭せずに帰任を許した。これでは中国への抗議の意味合いは薄く、むしろ政権の対中外交の一貫性のなさを浮き立たせただけに終わった。
 「報告と協議をします」
 15日午後、帰国した丹羽氏は成田ナンバーのタクシーで外務省に乗り付け、こう語ると足早にエレベーターに乗り込んだ。玄葉光一郎外相との面会後は硬い表情で「大臣に聞いてください」とだけ言い残し、外務省を後にした。
 一時帰国について玄葉氏は「昨今の日中情勢に鑑み、中国側の対日政策の詳細の報告を受けた」と説明したが、それならば公電で事足りる。丹羽氏に発言の真意をただすのが目的なのは明らか。あわよくば自発的な辞任を促したいとの思いも透けて見える。
 大使の帰国・召還には通常、相手国への抗議の意思を込める。平成22年11月1日にロシアのメドベージェフ大統領(当時)が北方領土・国後島を訪問した際、菅直人首相(同)が同月3日に河野雅治駐露大使を一時帰国させたのも抗議の意思表示だった。ただ、菅氏はむしろ駐露大使館の情報収集態勢を問題視し、翌年3月22日に河野氏をイタリア大使に転出させた。
 丹羽氏の一時帰国にも尖閣周辺に次々に監視船を繰り出す中国への抗議の意思を込めたようだが、すぐ帰任させては意味がない。
 しかも丹羽氏が中国に迎合するような発言をしたのは今回だけではない。尖閣国有化を模索する野田佳彦首相の方針と明らかに矛盾しており、「おとがめなし」の帰任は、「丹羽氏の発言を是とした」という誤ったメッセージを中国に送ることにもなりかねない。
 とはいえ、簡単に更迭できない事情もある。丹羽氏は岡田克也副総理が外相当時に「政治主導の象徴」として起用したからだ。更迭は「民主党外交の敗北」を認めるのに等しい。財界との関係も悪化しかねない。
 政府は夏の定期異動での「既定路線」として丹羽氏を穏便に交代させる構えだが、それでも「更迭」と受け止められるのは確実。かといって留任させれば尖閣問題はさらにこじれかねない。安易な「政治主導」のツケはあまりに大きい。
(杉本康士)
=================================転載完了

こんな奴を駐中大使にしておく事が、財界との関係に資するなら、財界毎切ってしまえ

 上掲③の報道を読む限り、今回駐中大使たる丹羽某の「呼び戻しと再赴任」に込められた「意味」は、尖閣諸島に接近する中国公船への抗議までで、上掲記事①及び②「戦争恫喝」とは無縁である。なるほど、尖閣諸島に接近する中国公船は「明白な中国共産党政権の意思」であるのに対し、上掲記事①及び②は「人民解放軍の一将官の発言」でしかないから、非公式だとかナントカ言い抜け・言い訳は出来よう。
 
 だがしかし、「第1次大戦の再来」たる開戦を恐れ、対独宥和政策を取り続けた結果が、第二次大戦を招いた史実を、我々は想起すべきだ。
 
 我々は、我が国は、日中戦争を覚悟すべきだ。日中戦争に勝つ算段をするべきだ。
 
 我々が日中戦争を覚悟し、勝つ算段が出来れば、日中戦争は回避できるかもしれない。
 
 だが我々が日中戦争を覚悟せず、勝つ算段もしないとなれば、日中戦争を招来するか、或いはもっと悪い事に、日中開戦する事すらなく、我が国が「赤旗と白旗を持って『威厳ある』降伏(*1)をする」事になりかねない。
 
 金を無くすは小さな損。
 友を無くすは大きな損。
 度胸を無くせば、すっからかん。
 

<注釈>

(*1) 民族絶滅の危機に瀕するどころか一戦すらもせずに降伏する状態で、何をどうすると『威厳』が出てくるのか、私には全く理解できないが。