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 スクープ報道をなぞるには、聊か時期を失してしまった感はあるが・・・私は、所謂「週刊誌」なるものを殆ど買った事が無い。以前記事にもした「鳩山由紀夫の普天間基地移設ウルトラC案」なるものが報じられた週刊誌( 週刊ポスト、だったっけ? )はもう一寸で買いそうになったが、立ち読みで済ましてしまったし、それ以来から数えても、1回か2回買ったかなぁと言う程度。「週刊誌の立ち読み」すらも余りしない「週刊誌音痴」だ。
 
 そんな私だが、産経がコラムで触れている「小沢一郎への離縁状」なるスクープ記事を掲載した週刊文春は、買って置けば良かったかなぁ、と、一寸後悔しているし、立ち読みすらしなかった事はもっと後悔している(*1)。
 
 その理由は・・・まあ、そのスクープ記事に触れる産経コラムを御一読の後で。
 

<注釈>

(*1) 図書館にでも行けばバックナンバーがあるかな。図書館なんて、久しく行っていないが。 
 
転載開始=========================================

【甘口辛口】
「小沢は放射能怖くて逃げた」週刊誌報道に驚き

「新しい政策研究会」(新政研)の定例会合に臨む小沢一郎元代表=14日正午、衆院第1議員会館(酒巻俊介撮影)
 発売中の週刊文春(6月21日号)に載った「小沢一郎 妻からの離縁状全文公開」には驚いた。「小沢は放射能が怖くて秘書と一緒に逃げだしました。…岩手や日本の為になる人間ではないとわかり離婚いたしました」。地元・岩手の有力支援者に宛てた妻和子さんの手紙では、東日本大震災直後の小沢氏はかなり狼狽していたようだ。
 和子さんが「私は逃げません」と激怒すると「じゃあしょうがない。食料の備蓄はあるから、塩を買い占めるように」と書生に命じ、その後は鍵をかけて全く外出しなかった、との記述もある。震災直後、なぜ小沢氏が被災地に駆けつけないのかと思ったが、「そういう事情か」と謎が解けたような感じだ。
 かつては、ときの総理大臣より権勢を誇り、いまも影響力を持つ小沢氏だが、和子さんの記述通りだすれば虚像と実像の落差はあまりにも大きい。「国民生活が第一」と口では言いながら、国民の生命、財産を守る国会議員としての使命はどこへやら、ということになる。 
 長い間一番身近にいた妻に、人には絶対知られたくない部分をここまで暴かれると、ふつうの男なら立ち直れないかもしれない。それでも、小沢氏はグループの親分としては消費税政局が大詰めのいま、増税法案が採決に突入した場合、造反し除籍覚悟で神輿を担いでくれる議員たちの手前“虚勢”を張り続けなければならない。 
 しかし、その数は30人にも満たないとの見方もある上、この醜聞では“宮入り”前に神輿は放り出されかねない。かつての「剛腕」もいまや哀愁さえ感じる。「愛人」「隠し子」まで出る刺激的な記事を一言で表せば「面白うて、やがて哀しき…」ではないか。 (今村忠)
=================================転載完了

流石は「人民解放軍野戦司令官」殿

 さて、如何だろうか。
 
 先ず、「旧聞に属するスクープ記事」などと言う、賞味期限切れも良いところの当該記事を今回取り上げた理由から行こう。早い話が「言い訳」でもあるが。
 
 第一に、これは「我が敵」として当ブログが宣戦布告を為した小沢一郎の敵失であるから。女房から離縁状を突きつけられる、と言うだけでも相当みっともない話であるが、その離縁状に描写された醜態は「みっともない」どころではない。これは大なる敵失であり、小沢一郎を「我が敵」と宣する私にとっては朗報だ。
 
 第二に、その「離縁状に描写された小沢一郎の醜態」が昨今流行の放射線ヒステリーの一典型例を示しており、先行記事にした「小説 鉛の部屋に住む男」の主人公X氏にあい通じるものがあるから。それ即ち、その醜態を記録し、批判し、揶揄する事が、「放射線ヒステリー批判」を意味し、猖獗を極めている放射線ヒステリーの沈静化に、幾らかなりとも資すると期待しうるから。
 
 第三に、その「離縁状に描写された小沢一郎の醜態」に大陸は支那との共通性が見られるから。これが、章題を「流石は「人民解放軍野戦司令官」殿」とした所以である。
 補足説明しておくと、「人民解放軍野戦司令官」と言うのは、小沢一郎自身が自らを擬えた自称であり、私が小沢一郎に奉った「レッテル」ではない。先の衆院選挙で「政権交代」果たして民主党政権が発足した後、先の参院選挙前に、その参院選を「決戦」に喩え、その選挙戦を指揮する自らを「人民解放軍野戦司令官」と称したのである。言わば「小沢一郎自らが認めた称号」である。
 
 さて、その上で「我が敵」小沢一郎の醜態を報道記事から抽出すると・・・
 
1>  「小沢は放射能が怖くて秘書と一緒に逃げだしました。
 
>  和子さんが「私は逃げません」と激怒すると
2> 「じゃあしょうがない。食料の備蓄はあるから、塩を買い占めるように」と書生に命じ、
3> その後は鍵をかけて全く外出しなかった
 
 報道記事にもあり、また広く知られるとおり、「我が敵」小沢一郎の地元・選挙区は岩手である。岩手もまた今回の東日本大震災を被災し、相応の被害を受けた。にも拘らず「地元の大政治家」小沢一郎がなかなか被災地入りしなかった理由が上記1>~3>らしいと、産経コラムは推定する。東電の実施するベント開放策を小沢一郎が非難し、チェルノブイリ式石棺方式を推奨していたらしい発言を為したのもこの頃であろう(*1)。当時の小沢一郎発言から上記1>のような放射能恐怖症は感じられないが、「放射線及び原発に関する基本的知識の欠如」は見て取れる。それ即ち巷間に数多いる「放射線ヒステリー」症の下地は出来ている、と言う事であり上記1>~3>に描写された醜態を、間接的にだが裏書する物であろう。
 
 「醜態」。そう私はかかる「我が敵」小沢一郎の言動を、「醜態」と呼び、「醜い」と言っている。放射線や原発に関する知識が無い、と言うのは唯の「無知」だ。無知ならば知識を得、勉強する事で補える。被災地からも福島原発からも遠く離れた地(多分、東京近郊)に居て上記1>「放射能が怖くて逃げ出し」、上記2>「塩を買占め」、上記3>「鍵をかけて外出しない」のは全て、特に「塩を買占め」は、「放射線に対する無知蒙昧」によるのであるが、「無知」だけなら「醜い」とは言わない。
 
 小沢一郎は、「放射線に対する無知に拠る恐怖」故に、上記2>「塩を買占め」、上記3>「鍵をかけて外出せず」、自分だけ助かろうとし、そのくせ表向きは「国民の生活が第一」などと公言しているからこ、そ醜く、醜態なのである。地元・岩手を含む被災地を完全放棄して、だから。
 
 だが、醜悪であると同時に滑稽でもある。小沢一郎は「放射線怖さ」に地元・岩手を忌避し、恐らくは東京近郊の自宅に立て籠もって備蓄した食糧を喰らい、買い占めた塩を舐めていたのである。「塩分を摂ると放射線に強くなれる」と言う風聞は、大陸は支那に一時流布し、為に個人でトン単位で塩を買う馬鹿(*2)も現出した。小沢一郎がトン単位の塩を買ったかどうかはわからないが、「買い占めるように」と言っているのだから、相応の量を買ったのだろう(*3)。それが滑稽なのは、「鉛の部屋に住む男」のX氏のように「そんな奮闘努力が、当人の心配する健康や寿命には全くと言ってよいほど役に立たない」から。まあ、自己満足ではあるから、ブラセボ効果は期待しても良さそうだし、鉛の城塞築いて篭城した訳ではないから、大した奮闘努力でもない、と言いえるが。
 
 無論、この週刊文春のスクープ記事が虚報であったり、和子夫人の描写する小沢一郎の醜態が虚偽であるという可能性はある、と思わなければならない。「我が敵」小沢一郎自身はかかる「醜態」を否定している(*4)。文春以外の他誌の追及も鈍いようだし、マスコミの注目は消費税増税法案議決と「民主党分裂=小沢新党結成、か?」の方に移っているないし移しているように見える。
 
 言い換えれば、この文春スクープ記事「小沢一郎の醜態」は、私が期待するほどの効果を上げていない。
 
 その意味ではいくらかは残念ではあるが・・・「我が敵」小沢一郎の無知蒙昧ぶり(*5)もさることながら小心ぶりを「確認」できた事は、私の健康には良さそうだ。
 

<注釈>


(*1) 石棺幻想 -福島原発事故処理法としての石棺方式を考える  http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35166775.html  http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/35166813.html
 
(*2) 私の知る限り、塩分と放射線耐性は全く関係ない。健康的に人間が摂取できる塩分は、一日10グラム単位だから、1年で10kg単位にしかならない。それをトン単位で買い込んだのは、「転売しての大儲け」を考えたのだろうが、理の当然ながら大損した。自業自得である。 
 
(*3) 忘れてはいけないんだが、小沢一郎は相当な金持ちだ。或いはひょっとして、10トン単位で買い込んで転売を目論んでいた、なんてことは、無いだろうか。 
 
(*4) だからと言って、被災後の地元・岩手入りが遅れた理由は寡聞にして知らないが。 
 
(*5) それは以前から、ある程度判っていた。