ダライ・ラマ14世が英国訪問、初日はラッセル・ブランドと共演  http://www.afpbb.com/article/life-culture/religion/2884578/9129861
応援いただけるならば、クリックを⇒ https://www.blogmura.com/   
 
 当ブログが現民主党政権やら大陸の中国共産党やらに対する非難・批判、一言で言えば「悪口」に満ち満ちている事は、隠れも無い処であろう。当ブログ開設当初はもっと趣味に走る心算であったし、私が趣味に走った記事やら愚にもつかない小説やらばかり当ブログにアップできれば、それだけ我が国も安泰だ、と言う事になろう。が、実際は「安泰」どころじゃぁ無いものだから、そうは行かない。勢い当ブログの「悪口率」は高くなる。
 
 とは言え、そんな「悪口」ばかり記事にしていては、読む方にも、それ以上に書く方にも、健康に悪そうだ。
 
 今回引用したAFP記事は、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世猊下の英国訪問を報じている。齢76歳を数えられるダライ・ラマ14世猊下は、私が尊敬し、その尊敬を公言している、多いとは言えない現存者の一人(*1)だ。何しろ、祖国チベットを追われた流浪の身に在りながら、「チベット仏教の最高指導者」と言う地位を確固として保持し、中国に占領されたチベットの精神的支柱であり続けている御方である。それ故に、中国のチベット占領に抗議する焼身自殺は今なお連綿と続いている(*2)し、中国共産党政権から「中国分裂を狙う悪魔」と言う尊称を奉られている(*3)のが、ダライ・ラマ14世猊下だ。以前にも記事にしたところだが、その「中国共産党政権」の「悪魔呼ばわり」を、両手の曲げた人差し指で「悪魔の角」を作って揶揄して見せた猊下の姿は、今も忘じ難い。
 
 今回報道写真に見る通り、猊下の笑顔は、今も変わらない。全く、大したものだ。
 
 日本の芸能界さえサッパリ判らない私だ。イギリスのコメディアン・俳優のラッセル・ブランド氏なんて「芸人」は全く知らない。が、
 
ブ1> 「麻薬中毒患者から3度の『最多セックス賞(Shagger of the Year)』受賞者になったぼくが、
ブ2> 今はダライ・ラマを紹介する役だ。興味深い(人生の)旅路だよ」

 
と語っているところから見ると、なるほど「奔放な過去で知られる」と言うのは肯けるし、そんな「奔放な過去を持つ」コメディアン・俳優のラッセル・ブランド氏と「異色の競演」できてしまうダライ・ラマ14世猊下を、ますます尊敬してしまう。
 実に、不思議な話だ。不可思議、と言っても良い。
 
ダ1> 「私は16歳で自由を失い、24歳で祖国を失った。
ダ2> 50年から60年、私は多くの問題に直面したが希望をなくすことはなかった。
ダ3> それは真実に基づく希望、道理に基づく希望だった」

 
と、猊下自らが語っておられる通り、「世に稀に見る苦労人」である事は確かだろう。祖国を追われながら、なおその中国占領下にある祖国・チベットに対する並々ならぬ影響力を保持する、チベット仏教の最高指導者と言う地位も、何しろ「生まれ変わりの輪廻転生」だそうだから、他人に代わってもらう訳にも行かない。祖国を占領した中国共産党政権は、益々その猛威をふるって南シナ海や尖閣諸島まで「核心的利益」と称する侵略宣言を出すようになった。そんな悲劇に見舞われ、強大な敵と対峙しながら、『「奔放な過去を持つ」コメディアン・俳優との競演』であり、そんな競演で私と言う一日本人を『感服させて』しまっているのだから、「不思議」としか言いようが無い。
 
 これが中国共産党政権の恐れる「ダライ・ラマ14世の悪魔の力」と言う事だろうか。
 
 だが、私なら違う言い方をするね(*4)。
 
 「独裁者に対する最強の武器は、ユーモア」とは、確かポール・アンダースン作「大魔王作戦」の一節(*5)。先行記事にもした「悪魔の形相」と言い、今回の訪英と言い、くどい様だが猊下の笑顔と言い。なるほど、ダライ・ラマ14世猊下のユーモアには、相応の「力」がありそうだ。即ち、猊下の力は、猊下のユーモアが源泉である、と、私なら言う。
 
 「神は、ユーモア好きに違いない。」―「大魔王作戦」ポール・アンダースン(*6)―
 

<注釈>


(*1) 他に誰が居るかと数えると、天皇皇后両陛下は真っ先に上がるが、後が続かない。渡辺昇一氏、曽野綾子女史、麻生太郎に安陪晋三と、「尊敬に値する」ぐらいの人なら数多あるが、天皇皇后両陛下やダライ・ラマ14世猊下に対するような「満腔の経緯」には程遠い。 
 
(*2)  一死もて―チベット人僧侶焼身自殺、此の1年で15人目―  L: http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/36557690.html
 
(*3)  心、此処にあらざれば、見るとも見えず。 L: http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/15244924.html
 
(*4) ああ、「中国の分裂を狙っている」と言う意味ならば、私は喜んで「悪魔の眷属」に加わる心算だが。 
 
(*5) アイザック・アシモフ老の「暗黒星雲の彼方に」の〆「最終兵器・合衆国憲法」ほどのインパクトは無いが。 
 
(*6) ウーン、可也曖昧な記憶によれば、〆の一文、では無かったか。 
 

当ブログのダライ・ラマ関連記事

(1) .一死もて―チベット人僧侶焼身自殺、此の1年で15人目―  L: http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/36557690.html

(2)奇怪な理論―中国、英ガーディアン紙の「チベット僧侶焼身自殺」報道を「歪曲報道」と批難 : http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/36378808.html  http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/36378880.html

(3)戦う世界市民と、一党独裁政権―ダライ・ラマ14世の来日と中国の反応     http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/36269774.html

(4)戦う世界市民-ダライ・ラマ「次期ダライ・ラマ選びに中国無関係」  のURL: http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/36053009.html

(5)共産主義的横暴-中国、ダライ・ラマの後継者選びを「違法」と非難   http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/36040791.html

(6)サイバー民主主義の夜明け?-ダライ・ラマ14世、ツィッターで中国人民との交流を図る  L: http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/32665341.html

(7)中国高官、チベットの「いかなる独立も認めず」 -地球をこの手に握るのだ-  URL: http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/19283144.html

(8)ダライラマ曰く「中国との対話は失敗」ー仏の顔も三度か?ー URL: http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/19035993.html
(9)心、此処にあらざれば、見るとも見えず。 L: http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/15244924.html