応援いただけるならば、クリックを⇒ https://www.blogmura.com/   

 自分にそう言う要素があるのを承知しつつ、否、それ故にか、私は「オタク」と言う呼称が好きではない。特に私に色濃くあろう「軍事オタク」なんてぇのは、「軍事忌避」の表明である事がママ在り、それ即ち当ブログの一番目立つところに未だ鎮座まします記事の通り、「民主主義の敵」であり「衆愚政治への入口」でもあるからだ。
 
 とは言え、聊か旧聞に属するが、こんな奴バラが「オタク」に分類されるようでは、軍事に限らず「オタク」族にとって迷惑至極と言うところだろう。

転載開始========================================= 

【衝撃事件の核心】「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」がこんな筋のわけがない! 作者らを「サイバー攻撃」した32歳 

2012.5.6 18:00 [衝撃事件の核心] 

伏見つかささんの著作「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」
 若者や“オタク”を中心に人気を集めるライトノベル「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」の作者で、小説家の伏見つかささん(31)に脅迫メールを送りつけたとして4月、脅迫容疑で32歳の男が警視庁麹町署に逮捕される事件があった。警視庁によると、男はこの小説の熱烈なファンで、ストーリー展開に納得がいかず脅迫行為を繰り返していたとみられ、小説に出てくる「妹」に“恋”にも近い感情を抱いていたという。事件も一種の愛情表現だったようだが…。(中村昌史)


死ね、後悔させてやる…人気小説家に繰り返された脅迫


 《死ね詐欺師》《舐めたことぬかしてきたの後悔させてやる》

 こうした脅し文句を連ねたメールが伏見さんあてに届くようになったのは、昨年11月。アドレスは伏見さんが公式ブログで公開していたものだったが、内容は徐々にエスカレートしていった。

 《探偵雇ってでもお前ら詐欺師の住所を割り出してやる》

 送られてきたメールは計500通以上。中には、ブログに公開されていた伏見さんや、出版社の男性社員の写真を勝手に修整した画像が添付されていたメールもあった。2人の首が切断され、血まみれになっているように加工された画像は、とてもイタズラでは済まされない不気味さがあった。

 不安を感じた出版社の社員は警視庁麹町署に相談し、被害届を提出。メールの内容から、同署は、伏見さんの「俺の妹が--」の熱狂的ファンによる犯行の疑いがあるとみて捜査を始めた。脅迫容疑で逮捕、起訴された徳島県阿南市の無職、青井昇被告(32)は当初の見立て通り、「俺の妹が--」のファンだった。

「好きなキャラクターが…」「黒猫の死体を…」


 「俺の妹が--」は、アニメやゲームなどのオタク趣味を隠し持つ中学生の妹と、その趣味に振り回される兄を描いた作品で、アニメ調の挿絵が多く盛り込まれ、テレビでアニメ化もされた人気作品。文庫本10巻のシリーズで、平成20年に発売後に累計370万部が発行されている。

 「自分が好きなキャラクターの扱いが、ないがしろにされていると思った」

 警視庁の調べに対して、青井被告は容疑を認めて、こう供述したという。

 青井容疑者の好きなキャラクターとは、中学生の妹「高坂桐乃(きりの)」だったという。小説に出てくる兄「高坂京介」は、桐乃に気をとられる一方、「黒猫」と呼ばれる別の女性とも交際しているという設定だが、青井被告は調べに対して「黒猫ばかりが目立つ展開に納得がいかなかった」と憤懣(ふんまん)やるかたない様子で供述したという。

 怒りの矛先は、小説のキャラクター「黒猫」と出版社、そして作者である伏見さんへ向けられた。確認された脅迫メールの中には《顔面に黒猫の死体叩きつけてやりたい》という一文があったという。

いわゆるオタク? ライトノベルへのこだわり


 捜査関係者によると、青井被告には妻や子供はなく、徳島県の実家で母親と2人暮らしをしていた。「俺の妹が--」だけではなく、アニメ調の挿絵が入ったライトノベルのさまざまな作品に詳しく、強いこだわりも持っており、ある捜査関係者は「世間一般でいう『オタク』といえるのではないか」と話す。

 精神科医で東工大教授の影山任佐氏(犯罪精神医学)は「熱心なファンは、作品やキャラクターへの一体感が強い。作者側を脅すことで、作品の展開に自分自身が介入したり、キャラクターと同一化できると考えてしまったのではないか」と分析する。

 青井被告は、パソコンやインターネットについても知識を持っており、脅迫メールの多くも海外のサーバーを経由するなどして送信されていた。

 自分から送信したことを隠す目的だったとみられるが、捜査関係者は「あまりに手が込んでいて悪質。出来心にしても、度が過ぎている。オタクによる『サイバー攻撃』と言っても過言ではない」とまゆをひそめた。

 過去にも、小説やフィクション作品に入れ込んだファンから、脅迫文が届くという事件は何度もあった。最近では、住所や連絡先を隠したり、限定的な公開にしたりと対策は進んでいるようだが、捜査関係者は「以前は脅迫文のような手紙が中心だが、最近は公開されたメールやインターネットサイトを対象に多くのメールを送りつけることができるため、脅迫や中傷行為へのハードルは下がっているのではないか」と警鐘を鳴らす。
======================================== 転載終了

不合理不条理は「オタク」の常態とみなされるのかも知れないが・・・



 気に入った作品がある。お気に入りの登場人物が居る。だがその作品の最近のストーリーは気に入らない。お気に入りの登場人物が、自分が期待するような、例えば痛快な大活躍をしてくれない。極端な話、自分のお気に入りの登場人物が、ストーリー上殺されてしまう事だってあるだろう。さあ、貴方ならどうする。
 
 この話は気に入らない。こんな話を作った作者や製作会社も気に入らない。俺の気に入る話を作れ!!と、脅迫をかけてしまったんだな、この記事の犯人は。「ミザリー」って恐怖映画は、熱狂的なファンが作品の続編を書かせるために作者を拉致監禁してしまうという映画だったが、その「サワリ」ぐらいを実践したことになる。全く、ファンの風上にも置けないような話であるし、恐らくは「オタク」の風上にも置けないのではなかろうか。その気に入った作品・お気に入りの登場人物を生み出したのは、正にその作者であり製作会社であるというのに、その「恩義」も忘れるとは。

 第一、恐怖映画「ミザリー」にしても、この報じら得れている犯人にせよ、熱狂する対象は「小説」であろう。これが映画であるとか、テレビ番組とかアニメとかであれば、そう簡単には「自分で作る」訳には行くまいが、「小説」であれば。文章を書く道具と、嘘をつくに足るだけの想像力があれば、小説何ざぁ誰だって書けよう。その書いた小説が「面白い」かどうかは別だし、売れるかどうかはさらに別問題だが、自分の気に入った登場人物に自分の気に入った行動をさせるだけの自己満足小説ならば書ける筈だし、この小説の目的は自己満足・自己充足なんだから、それで充分だろう。同人誌か何かに投稿する必要すらないし、ブログやホームページにアップする事すら、不要であろう・・・と、考えるのは、合理的思考、ではあるな。
 
> 「熱心なファンは、作品やキャラクターへの一体感が強い。
> 作者側を脅すことで、作品の展開に自分自身が介入したり、キャラクターと同一化できると考えてしまったのではないか」
 
と、犯罪精神医学教授殿は仰るが、「自分で作品を作ってしまう」方が、「作者を脅す」なんて間接介入ではなく、直接介入を実施できるであろうに

 それともこの犯人は、文章すらも書けない阿呆だったのだろうか・・・そんなことないな。脅迫メールは書いているんだし。