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石原都知事の尖閣諸島購入提案と、それに賛同する日本国民(※1)の動きは、よほど中国にとって気に入らない事態らしい。以下に並べた報道は、中国は人民日報系「環球時報」で報じられた、「激烈」と言ってよい石原都知事非難と、その石原都知事の尖閣購入構想及び賛同する国民を(※2)非難した中国駐在日本大使たる丹羽某に対する中国国営通信・新華社の擁護。
改めて言うまでもないが、中国共産党政権下には「言論の自由」なんて薬にしたくても無い(※3)のだが、環球時報や新華社通信尾「報道」ならば、正に「党の口舌」がのたまう事。中国共産党の「公式見解」と考えるが至当であろう。
では、その中国共産党公式見解、先ずは御一読願おうか。
<注釈>
(※1) ま、丹羽某に見るように「全員」ではないから、「一部」と表現する事もできようが、な。また、「多数派だから正しい」なんて保証がない事も、現民主党政権発足=崎の衆院選挙結果に於ける「政権交代」共々、肝に銘じすべきであるが。(※2) 態々英ファイナンシャルタイムスのインタビューと、中国は習ナントカとの会見席上で(※3) それ故に、中国共産党政権は、私のような魂の自由を愛する者にとっては、不倶戴天の敵である。大陸の支那人が斯様な政権を押し頂くのは彼奴らの勝手だ。が、我が国・我が国土を併呑しようと言うのならば、それは我が国・我が国民の問題となるから、「不倶戴天の敵」として対峙しなければならない。喩え我が国がそのために、我が国土を失う事になっても、な。
転載開始=========================================
① 石原都知事は「思想の毒蛇」 中国紙、尖閣購入で痛烈批判
2012.6.14 19:01 [石原慎太郎]14日付の中国共産党機関紙「人民日報」系の環球時報は、尖閣諸島を購入しようとする東京都の石原慎太郎知事について、「思想の毒蛇」と例えるなど激しく批判する記事を掲載した。
同記事は、最近の石原氏の一連の言動を「包丁を振り回して、国交正常化40周年を迎えた中日関係をめった刺ししている。両国関係が出血し苦しくなればなるほど、彼は快感を味わうだろう」と表現。「この好戦かつ狂気な政治家に導かれるまま行けば、最終的に日中間で戦争が起きる可能性がある」と恫喝(どうかつ)した。(北京 矢板明夫)
② 丹羽大使注意を批判 中国新華社、発言は「現実的」
2012.6.14 19:54
丹羽宇一郎駐中国大使中国国営通信の新華社は14日、石原慎太郎都知事による沖縄県・尖閣諸島購入計画に反対する見解を示した丹羽宇一郎駐中国大使を、日本政府が注意したことを批判する評論記事を配信した。
記事は丹羽発言について「日中関係を害するという懸念を表明したにすぎない」と指摘した上で「日本政府がこうした現実的発言を容認しないのは、購入計画に公然と支持を表明したのと同じだ」と強く反発した。
また、1972年の日中国交正常化以来、「互いに刺激せず、過激な行動を取らないのが暗黙の了解だったが、(日本政府の)姿勢が変わった」と強調。石原知事の購入計画を中止させるため、日本政府が積極的に働き掛けるように要求した。(共同)
=================================転載完了
「思想の毒蛇」って何だぁ?
さて、如何であろうか。
まあ、予想通りと言うか、予告どおりと言うか、予め「ネタバラシ」してしまっただけに、新味は無かったかも知れない。
一読して私が先ず引っかかったのは、「思想の毒蛇」と言う表現だ。「思想」と「毒蛇」と言う組み合わせからして妙だ。「毒蛇」と言うのは「毒」の字がつくぐらいだから悪口なんだろう。それは判るが、それしか判らない。「大蛇」と言うほど大物じゃない、と言う意味かも知れないが、現存する毒蛇(※1)は現存する大蛇(※2)より遥かに脅威でありそうだが。
何れにせよ「毒蛇」と言うのだから「毒」が特徴的な属性と思われるのだが・・・「思想の毒」と言う事で感化力の高さを指し、その「毒」に日本国民がやられている、と言いたいのかも知れない。それにしたって普通「毒蛇」の「毒」は噛まないと効果を発揮しないから、「思想の毒蛾(※3)」とか「思想の毒虫(※4)」程には影響力がなさそうであり・・・つまりは、ヤッパリ「思想の毒蛇」と言われても、「なんとなく悪口」ぐらいにしか思えない。
だが、まあ「毒蛇」なる悪口に態々「思想の」などと言う限定詞がつくのだから、「震災がれき処理受け入れ賛否」じゃぁないが、「思想主導・イデオロギー先導」である事を問題視しているのだろう、と知れる。言い換えれば環球時報の「思想の毒蛇」なる表現は、「石原都知事の尖閣諸島購入計画の背景に思想・イデオロギーがあることを恐れている」事を示している。
逆に言えば、日本政府や日本人は「石原都知事の尖閣諸島購入計画」を支持しない事を中国共産党政権は期待している。それは上掲記事②で丹羽某の「尖閣諸島購入計画批判」を「現実的発言」と支持し、擁護している事からも知れる。
それだけ日本政府も、日本人も、舐められている、と言う事だ。奴らは「核心的利益」と公言し、侵略宣言まで出している、と言うのに、だ。
「思想の毒蛇」なる比喩は、文化的違いもあってかその程度の「軽い(※5)」認識で居られるが、具体的な石原都知事評となると、これはもう、激烈と言うか、下劣と言うか・・・
環1> 「包丁を振り回して、国交正常化40周年を迎えた中日関係をめった刺ししている。
環2> 両国関係が出血し苦しくなればなるほど、彼は快感を味わうだろう」と表現。
環3> 「この好戦かつ狂気な政治家に導かれるまま行けば、最終的に日中間で戦争が起きる可能性がある」
> と恫喝(どうかつ)した。
これが先述の通り「中国共産党公式見解」と考えて良さそうなのだから、御里が知れる、と言う物だな。「やっぱり北朝鮮の兄貴分」と言う事か。或いは「モノの美事に覇権主義を実践し、覇道を突き進むなり上がり者」と言うところか(※6)。
稚拙で知性を感じさせない表現を取り除けば、上記環1>~環3>の言っている事は、次の二点に尽きよう。
環(1) > 石原都知事の尖閣諸島購入計画は、中日関係を悪化させている。
環(2) > 石原都知事を支持ないし放置する事は、最終的に日中戦争につながる可能性がある。
産経が報じるとおり、上記環(2)、環3>は、「軍事的恫喝」と解釈すべきであろう。「核心的利益」と称して宣された「侵略宣言」は、さらに一歩前進したものと、解釈すべきであろう。少なくともそう解釈する方が、安全側だ。
上掲記事②に見られる新華社通信通じての「日本政府に対する要望」はより具体的だ。具体的だが・・・支離滅裂だな。
新1> 「日本政府がこうした(丹羽某大使の尖閣諸島購入反対論と言う)現実的発言を容認しないのは、
新2> 購入計画に公然と支持を表明したのと同じだ」と強く反発した。
> また、1972年の日中国交正常化以来、
新3> 「互いに刺激せず、過激な行動を取らないのが暗黙の了解だったが、(日本政府の)姿勢が変わった」と強調。
新4> 石原知事の購入計画を中止させるため、日本政府が積極的に働き掛けるように要求した。
先行記事にもした通り、流石の民主党政権も丹羽某の売国媚中発言は容認しえず、「丹羽大使の心からの謝罪」で以って更迭も何もせずの幕引きを図っている。これを新華社流・中国共産党流に言えば上記新2>「購入計画に公然と支持を表明した」のであり、上記新3>「(日本政府の)姿勢が変わった」と言う事である。
「ならば日中戦争だ!」と言うのが上掲記事①の主張だ。これはこれで一応筋は通る。だが、上掲記事②は、そうはならず、代わりに上記新4>「石原知事の購入計画を中止させるため、日本政府が積極的に働き掛けるように要求した。」である。念のため繰り返すが、上記新2>で「(石原都知事の尖閣)購入計画に公然と支持を表明したのと同じだ」と断じた、正にその日本政府に対する「要求」である。これを支離滅裂といわずして、何と言おうか。
上記新1>~新3>と上記新4>を「直結」させてしまい、支離滅裂状態を呈した新華社が、「直結させる事で省略してしまった論理ステップ」は、推定する事が出来る。以下のようになろう。
新(1)> 日本政府は石原都知事の尖閣購入計画を支持した
新(2)> それに対し中国政府は軍事恫喝を含む不快感を表明した
新(3)> 日本政府は当然、中国政府の意を汲むだろう
新(4)> だから、「石原都知事の計画阻止に動け」と命じれば、そうするに違いない。( 尖閣諸島沖中国「漁船」体当たり攻撃で、中国人船長を忽ち釈放したように)
なんともはや。だが、民主党政権の外交実績は、上記新(1)>~新(4)>の論理ステップをモノの美事に裏書している。
幸いな事に今回は、丹羽大使の更迭こそ実現していないが「謝罪の言葉」と「二度としないという約束」は得られており、上記新(3)>以降のステップは(未だ)具現化していない。
だが、全く安心できないな。何しろ民主党だ。森本防衛相が大見得切ってくれれば、少しはマシかも知れないが。
「ソリャ、是非にやれと言われれば、一年や一年半は存分に暴れて御覧に入れよう。」とか。
<注釈>
(※1) コブラやハブ、と言うところか。日本で「毒蛇」と言うとマムシが大半だろうが、マムシは毒蛇の中では攻撃性も毒性も弱い方だろう。(※2) アナコンダやアミメニシキヘビ、だろうが、日本じゃ全く見られない。伝説としては「八岐大蛇」をはじめとして、相応に登場するが。(※3) これならば毒燐粉をばら撒く事で広範に威力を発揮する・・・かも知れない。(※4) こっちは数の多さがモノを言いそうだ。(※5) 上記の通り、あれこれ考え合わせると、決して「軽い」ものではないが。(※6) 一寸前までコメント応酬の相手であったムネミツ様(旧名「。。。」はその捨て台詞で、「Zero(私)は中国・韓国を馬鹿にし、思考を停止、右翼的キーワードをちりばめただけで保守の心算で居る」と言う意味の事を言われていた。が、曲りなりにも地方の主張である石原都知事に対する斯様な表現を「公式見解」と考えて良さそうな中国・中国共産党政権を、「馬鹿にしない」と言うのは極めて困難であると、認めざるを得ない。それだけ私との差異は明々白々な「他者」であるから、中国共産党は大いに「我が師」足り得る、筈なんだが・・・やっぱり反面教師にしか見えないぞ。それも、「ああは成りたくないな」と言う、レベルの低い反面教師にしか。