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 言うも更ナリであるが、私は民主党も大嫌いならば、分けても鳩山由紀夫が特に嫌いだ。
 その大嫌いな鳩山由紀夫を態々フルネームで呼ぶのは、その名前自体がもはや最大級の罵詈雑言であると公認したからであって、それ以上でもなければ、それ以下でもない。因みに当ブログが鳩山由紀夫に以前つけていた「定冠詞」は無知無能無学無様無定見無方針無理解無関心且つ優柔不断支離滅裂四分五裂表裏比興朝令暮改朝三暮四遅刻常習厚顔無恥の糸コンニャク男で詐欺野郎の外交音痴で安保白痴であったから、「鳩山由紀夫」の名前はこれを上回る罵詈雑言と言う事だ。
 
 その鳩山由紀夫が、現民主党党首である野田が「政治生命を賭ける(*1)」とした消費税引き上げ法案(*2)についてなにやら口走っている、と言う報道。
 
 ま、時系列を追って、ご照覧あれ。
 

<注釈>

(*1) 民主党議員の言う「政治生命を賭ける」とは、「一応失敗したら引退するかも知れないよ、と言うだけ言っておこう」と言う意味である。何を隠そう前々民主党党首である鳩山由紀夫自身がそれを実践実証している。 
 
(*2) 来は「プラス社会保障の構造改革」のはず、だが。 
 
転載開始========================================= 

① 鳩山氏、消費増税法案で造反示唆

  http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120606/stt12060621060014-n1.htm
2012.6.6 21:05
 民主党の鳩山由紀夫元首相は6日夜、都内で記者団に対し、消費税増税関連法案が衆院で採決される場合の賛否について「状況次第だ。野党との協議で民主党のマニフェスト(政権公約)を全部捨てるとなれば飲めない」と述べ、党執行部が最低保障年金の撤回などに応じたら反対に回る意向を示唆した。
 鳩山氏はこれに先立ち、自らが主宰する議員グループ約20人で会食し、「同じ心構えで行動しよう」と訴えた。
 

② 増税法案で造反示唆 鳩山氏、丸のみも批判

  http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120609/stt12060921180008-n1.htm
2012.6.9 21:17 [鳩山由紀夫]
 民主党の鳩山由紀夫元首相は9日、消費税増税関連法案の衆院採決で造反する可能性を示唆した。「私は消費税率を4年間引き上げないと明言して政権交代の選挙を戦った張本人だ。その責任の中で判断する」と大阪市内で記者団に述べた。
 社会保障と税の一体改革関連法案をめぐる修正協議で、自民党が対案丸のみを求めていることに関しては「時計の針を戻す政策を丸のみするなら、政権交代の期待に応えたことにならない」と述べた。
 一方、樽床伸二幹事長代行は「党全体が一つにまとまり、納得できる内容であることが修正合意の大前提だ」と指摘。自民党の町村信孝元外相が協議が決裂した場合の衆院解散に言及したことに関し「協議の担当者が政局含みで発言してはならない」とけん制した。

③ 鳩山氏、修正協議を批判「野田政権は考えが転倒している」 

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120612/stt12061212270005-n1.htm
2012.6.12 12:26 [鳩山由紀夫]
 民主党の鳩山由紀夫元首相は12日、自身の議員グループ会合であいさつし、社会保障・税一体改革関連法案をめぐる修正協議について「何のために増税しなければならないかが欠落し、財源だけいただきますというのでは、国民が納得するはずがない」と述べ、党執行部の姿勢を批判した。
 その上で「考えが転倒してしまっている今の政権に対し、政権側にいる人間として何ができるか。われわれの今の役割が何なのかを行動で示していく必要がある」と強調した。
=================================転載完了

一連の発言から考えると・・・

 以上の記事から時系列順に鳩山由紀夫の発言を拾っていくと、以下のようになる。 
 
>消費税増税関連法案が衆院で採決される場合の賛否について
鳩1> 「状況次第だ。野党との協議で民主党のマニフェスト(政権公約)を全部捨てるとなれば飲めない
 
鳩2> 「私は消費税率を4年間引き上げないと明言して政権交代の選挙を戦った張本人だ。
鳩3> その責任の中で判断する
 
 イヤ、先の衆院選挙前には特に鳩山由紀夫は他にも在る事無い事言っていたではないか。典型的なところでは「(普天間基地移設先は)最低でも県外」と言う「民主党党首としての(勝手な口)約束【民主党公式見解】」があろう。(*1)
 
鳩4> 「時計の針を戻す政策を丸のみするなら、政権交代の期待に応えたことにならない
 
鳩5> 「何のために増税しなければならないかが欠落し、財源だけいただきますというのでは、国民が納得するはずがない
鳩6> 「考えが転倒してしまっている今の政権に対し、政権側にいる人間として何ができるか。
鳩7> われわれの今の役割が何なのかを行動で示していく必要がある

 
 さて、こうやって鳩山由紀夫の発言を拾っていくと、まず「鳩山由紀夫の発言にしては珍しいぐらいに日本語だ」と言う感想が浮かぶ。上記鳩7>「今の役割が何なのかを行動で示していく」と言うのが「役割を行動で示す」はと言う言い回しが変で、普通は「役割」は「果たす」のが「行動で示す」事だろうと思うぐらい。最もこの一寸奇妙な言い回しは「”役割”を”宣言する”ばかりで果たしはしない=実行しない」と言う意図なのでは、と勘繰りたくもなるが。
 
 急に鳩山由紀夫が正気に戻ったり、日本語能力が向上したりなんていう事は先ず起こりそうにないから、上掲一連の発言が「珍しく日本語」なのは、周到に用意された発言だからだろう、と推測できる。周到に用意しないとまとも煮の本後もしゃべれないというのは非常に情けない状態だが、何しろ鳩山由紀夫だから仕方がない。上掲一連の発言が「現首相たる野田への非難と言う点で一貫している」と言うだけでも、稀有な事なのだから。
 
 逆に言えば、それだけ鳩山由紀夫の野田首相批判=消費税増税反対論が根深いものである事が推察される。左様、普天間基地問題なんて全く及ばないほどの根深さである、と。
 以前の記事で私は、以下のような「民主党気質」を仮説としてまとめた。民主党の、少なくとも議員となっている民主党員には、こんな「気質」が相当広範囲に見られるのではないか、と言う仮説である。
 
 仮説 民主党気質
1. 法律で無ければ守らない。日米合意も、公約も、選挙結果も、問責決議も、法律ではない。
 
2. 法律は衆院で作る。衆院は民主党が握っている。従って民主党は法律を支配している。民主党万歳!
 
3. 法律であっても守らない場合がある。イデオロギーは法律に優先する。( 故に千葉元法相は、ある時期まで、「死刑制度廃止」のイデオロギーに基づき、死刑の執行を恣意的に停止してきた。)
 
4. 保身はイデオロギーに優先する。( 故に千葉元法相は、死刑制度廃止のイデオロギーを抱いたまま、保身のために死刑を恣意的に執行する事も可能である。)
 
5. 故に、保身のためには法律であろうが意に介さない。( であればこそ、「我が敵」小沢一郎は虎視眈々と復権を狙えるのである。)
 
6. 結論。民主党は必然的に権力亡者の犯罪集団、或いはもっと酷い事に、都合の良い法律だけ立法化する「合法」集団と化する公算大である。
 
7. 民主党は常に正しいのであるから、政府批判は許されない。まずは自衛隊施設内で許さないし、警察官、海上保安官、警察施設、海上保安施設にも拡大する。マスコミもまた、政府のプラス面を報道するよう、指導する。
 
8. 大結論 民主党は「民主の党」どころではない。国家社会主義労働者党=ナチス党並みの、民主主義の敵である。
 
 上掲記事見る「鳩山由紀夫の珍しいくらいに首尾一貫した日本語による発言」は、上記仮説に基づけば、上記4.「保身はイデオロギーに優先する」によるものではないか、と推定出来る。上記鳩6>で「国民が納得するはずがない」と鳩山由紀夫自身が断言している通り、「次の選挙で国民の支持を得、国会議員を続行するための消費税増税反対論」なのではないか、と。
 
 鳩山由紀夫自身が首相を辞める時に「今期限りで国会議員も辞める」と抜かしていたが、上掲民主党気質の権化には、そんな「口約束」は屁のツッパリにもならないだろうな。
 だが、それもこれも、こんな鳩山由紀夫を選挙に当選させ、国会に送り出す、選挙民が居るから、だぞ。
 
 衆愚政治こそは民主主義の宿敵。而して、衆愚政治を民主主義の宿痾とせぬためには、国民の不断の努力が、不可欠なのである。
 肝に銘ぜよ、国民
 
 

<注釈>

(*1) 「Trust Me!」だの「一昨年3月までに移設先の政府案」だの「一昨年5月までに普天間問題決着」だの「海兵隊は抑止力と知った」だの「抑止力と言うのは方便」だの「方便とは真理への道、真理とは辺野古移設」だの言い出すのは、政権交代後だ。