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--エネルギー政策について。再生可能エネルギーの買い取り価格が高い。知事はこれまで、再生可能エネルギーは原発の代替にはならないと発言していた。とくに太陽光についての考えは「採算があうなら結構だと思う。あとは発電量の問題。自然エネルギーで日本の経済発展を担保できるなら。私は原発そのものは危険じゃないと思う。ただ、日本のような地政学的な条件があるときに、過去にも1000年も昔かもしれないが津波の記録が残っているのに、海のそばに原発作ってきた。アメリカでは原発の近くにセントヘレンという活火山があるが、海から離れている。川の水を利用しているんだろうが、立地をきちんと考えれば、事故もなかったのではないか。(福島第1原発)は、地震でなく津波でやられた。日本の発電所はほとんど海のそば、これを考えなければいけない。どういう代替エネルギーを担保することで、日本の経済発展が何%確保されるか、そういうシミュレーションやって、個々の問題の説得をしてもらいたい。そういう作業しないね政府は。もっとわかりやすく説明してもらいたい」
--東電への株主提案、大阪市の橋下徹市長は脱原発を提案するようだが
「私は脱原発反対。東京も大阪も、名古屋も、同盟を組んで、中央集権ぶっ壊そうと思っている。だけど、個々の政策で部分的に違うことがあってもいいじゃないですか。その後、すりあわせていけばいい。しかし、大阪はそれでもつのかどうか。彼(橋下市長)は大阪の復興を願っているわけでしょ。かつて大阪の工業地帯は京浜をしのぐ工業地帯だったが、全く衰微してしまって、ろくな会社が動いていない。そういうときに、これを元の大阪にもどして、日本の第二の大都市にしていく。そのためにエネルギーの担保をどうするかを具体的に伺いたいね」
--そのすりあわせが完全にできなくても連携は可能か
「それは十分ある。中央集権で国がすべて決める、この明治以来の体制をもうそろそろ壊さないと。かつては日本の官僚は優秀だった。立派な政治家はいっぱいいた。彼らがなぜ立派だったかというと、戦争前、戦争中、軍の横暴に対抗して、軍のしっかりしたアンチテーゼだったからだ。ところが、今は日本の官僚がテーゼになった。かれらが絶対者になっちゃった。これに反抗するのは地方しかない。それを彼らは許さない。地方でやって成功したことを、絶対に国はまねしてやろうとしない。こんなことでこの国をまかなえますか」--小沢一郎民主党元代表への無罪判決が出た。知事は新党について「白紙だ」と言ったが、亀井静香国民新党元代表が小沢氏と近いことも影響しているのか
「小沢と亀井が非常に与力してるのは私も知ってるが、私は新党も必要だろう、日本の再編成に役に立つなら私もこの身を捨てるが、ちょっとでも小沢の影が差してくるような話は乗らないよ、と言っている。晩節を汚すし。今度の判決は、無罪といったって灰色、それも限りなく黒に近い判決でしょう。国民だってそっぽむくでしょう。結果として無罪となった、濃い灰色なのに。国民はますますうんざりするね。彼に関する金銭の問題はもっと大きいのあるんじゃないですか? 贈収賄なんてのは両方が同じこと言わないと絶対立証できない」
「彼に関する金の疑惑はもっとべらぼうな単位のものあるんだろうけども、埒外の問題にされていて、4億円は大金だが、彼にしてみればちゃちな問題だったんじゃないのかな。しかもそれが、共謀か… まあいいや、判決のことは興味もないが、いずれにしろ、彼の弁護団は勝った勝ったと言っているが、検事役の弁護士(指定弁護士)たちが、なかば勝ったみたいなものだというのは私も同感ですね。限りなく黒に近い灰色だからね。これを白と言えるかね」
--小沢氏の影が新党白紙につながったか
「私まったく小沢に関心ない。それから、彼の影がちょっとでもさしてたらごめんだと言ってありますから」
--実際にそういう動きは感じたか
「亀井はしきりに僕にいろんなこと言ったよ。うん。その話は亀井に聞いてくれよ」
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.これぞ日本男児。これぞ政治主導。
さて、如何だろうか。
私としては、付け加えるべきほどの事はほとんど無い。以前からとりざたされている「石原新党》には私も期待しているところ大であるが、「我が敵」と定めた小沢一郎との連携を一刀両断しているのも好感が持てるところだ。日本新党をとうとう追い出された(としか私には思えない)亀井静香との連携は、気に入らないと言えば気に入らないが、許容範囲だ。
無論、尖閣諸島に対する態度は、実に「見事」の一語に尽きる。
これに対する都知事批判は以前の記事で尽く切って捨てたが、日経は以下のようなコラムでまだなにやら言っているようだ。
日経コラム「春秋」の姑息
転載開始=================================
春秋
「尖閣諸島を買います」という東京都の石原慎太郎知事の発言を聞いて思い出したことがある。都はすでに各地に土地を持っているということだ。千葉県には都立の霊園があるし、山梨県には水源林がある。神奈川県や静岡県にもある。
▼都有地ではないけれど都の「飛び地」も他県に幾つかある。代表例は埼玉県新座市の住所が「東京都練馬区」になっている一角だろう。四方はすべて埼玉県だが、そこで暮らす住民はれっきとした都民だ。川崎市にある巨人軍の球場もそうだ。駐車場になっている場所の近くには「東京都稲城市」の飛び地がある。
▼北海道夕張市が財政破綻した時だ。支援策を検討していた都幹部が「夕張の土地を買い上げて、都民の保養地にしてはどうか」と話していた。実際には職員の派遣などにとどめたが、都には昔から「東京は他の自治体の兄貴分」という意識がある。ちなみに、現在の夕張市長はその際に派遣された鈴木直道さんだ。
▼今回の石原発言はこうした話とはちょっと違うだろう。知事の思いや危機感はわからないではないが、尖閣の島を買うならばどう考えても都ではなく国の役目だ。首都直下地震への備えは十分なのか、若者の雇用を増やす手立てはもっとないのか。東京には東京なりの課題がほかに多々あると思うのだが。
(12・5・1)
=================================転載完了
.因習姑息の音がする
さて、如何だろうか。
コラム、という記事の性質上、社説ほどには堅苦しくなく、多少の事は許容されるべきであろう。コラムは「新聞社の顔」でなければ、「新聞社の存在理由」でもないだろうから。
だが、日経のコラムは、コラムとしても出来が悪い。
何しろご覧のとおり最初に石原都知事の尖閣購入構想を取り上げ[起]、東京都は他に元外に土地を持っている例を羅列する[承]。
その上で、「尖閣は違う」と断言し[転]、断言しながら「それは国の仕事」として「都のなすべき他の仕事」を羅列して終わる[結]。
起承転結の展開をしっかり踏まえ、特に[結}の部分はまさに「正論」で、私自身はもちろん石原都知事でさえ「本来は国の仕事」と認めているのだから、反論するさえ難しそうである。
が、私はどうにもこの日経コラムの「正論」、姑息に見えて仕方がない。
「正論」はまさにそのとおり、「本来国の仕事」であるし、東京都がそれを担うのは財政的にも負担であろう。
が、問題はその「国」が、「政権交代」以前の自民党長期政権時代にも情けないものが多々あったが、特に「政権交代」以降の民主党政権に於いて媚中売国的傾向が著しく、それがますます中国の帝国主義的侵略姿勢明確にし、ついには尖閣諸島及び沖縄を「核心的利益」と言い出し、侵略宣言をなしているにも関わらず何ら有効な手を打たない事だ。
言い換えれば、「国が国としての責務を果たさないから、東京都が乗り出した」のである。従って「本来は国の仕事」などというしたり顔の正論は、もはや通用しないのである。
であるというのに、「正論」を振りかざして無為無策を正当化ないし許容・甘受すると言うのは・・・思考停止と呼ぶのでさえ気恥しいほどの知的怠慢である。
丁髷頭を叩いてみれば、因習姑息の音がする